2日目( 2001/12/30
3)2日目(2002.12.30(日))
 7:20頃起きる。昨日より少し遅いので少々焦る。荷物はカメラバッグとリュックバッグだけなので手早く出発準備。チェックアウトして昨日と同じ経路で新橋へ。昨日を更に上回る混雑を覚悟してたが、いざゆりかもめのホームに上がると、ありゃ? 昨日の混雑が嘘のよう。普通の日曜日と変わらない程度の混み具合の人と行列。拍子抜けしてしまった。昨日より15分ほど遅いだけなのだが。やはり昨日が異常だったのか。
「地方から出てきてる人は昨日が勝負の時と思い定めて来てたんじゃないかねえ?」
などとi3と憶測を交わすが、しかし今日のためにのみ地方から出てくる人もいる訳だし、やはり昨日がゲーム中心の日だったというのが原因なんだろか。コミケの主眼は既にゲーム本に移ったか。
 ともあれ8:30頃ビッグサイト到着。
 昨日と一般行列の差はよくわからない。今日もよく晴れてる。ゆりかもめの駅からi3とは別れて写真を撮りながらホールへ向かう。大階段、大ブリッジ、エントランス広場、一次ゲートから東ホール、ガレリア、そして東3ホールの今日のブースへ。
開会前

正面エントランス前一般大行列


戻りタクシーの果てしない行列


会議棟前行列 集い、群れ、並ぶ人々(前夜の同アングル写真と比較)


一般行列最前線グループ


次発装填グループ


エントランスホール サークル入口を振り返って


通路  サークル参加者 東ホール組


西・東連絡橋 通称「ヲタクホイホイ」


ホールへの入口

 i6は既に来ていた。お隣に挨拶。いつものチラシを、今回はどこのメーカーだか親切にも手提げ袋があって、それにひとまとめに入れる。
 今回は「ダンウィッチの会」は抽選漏れ。「ダンウィッチ......」は僕のサークルより更にコミケ歴があるはずだが、それでも落ちる時は落ちるんだなあ、と感慨と若干の危惧。
 ディスプレイ棚の準備を済ませて本を並べる。いつも使っていたブックエンドを忘れてきてたので、棚の屋上にいつもの極厚紙の仕切り紙をテープで固定して、ブックエンド代わりにして主に「コミケット僕史」のシリーズを並べる。
 いったんトイレに行き、ついでにタバコを一服。昨日は9:30頃まで大シャッターが開いていて外でタバコが吸えたのに、今日は最初から閉められていた。お陰で風が入り込まずややしのぎやすかったが。
 戻って来ると見本誌回収スタッフが来ていてi3と話してたので、話を引き取る。今回の新刊の用意した見本誌を渡す。
「WWFの奥田さんから寄贈本だそうです」とWWFの新刊を渡された。毎度申し訳ない。大分不義理を重ねてるから、来年の夏には久し振りに何か寄稿しないといけないかなあ。【編注:とは言いながら、残念ながら翌年も奥田さんには協力できずじまい(~_~;)】
 そうこうするうちに開会時間。また例によって椅子の上に上がってカメラを構え、開会宣言の瞬間の四方を撮る。

開会後

開会の瞬間・1


開会の瞬間・2

 今日は始めのうちはおとなしく売り子に徹するつもり。とはいえ、もともとウチは始めのうちは客はあんまり来ない。カタログを取り出して、チェック漏れがないかどうか再検分し始める。お隣さんのサークルは結構客が来て賑わっている。
 結局1時間もしないうちにムズムズしてきて、売り子をi6に頼んで取り敢えず東1〜3ホールの買い出しに出かける。僕のサークルは東3ホールの「ア」行でここには評論・情報系のサークルが並んでるのだが、ここ最近コスプレ写真集・CD-ROMを売るサークルの進出が著しい。僕にとってはこれ幸い、いくつかのサークルでCD-ROMをゲット。それからセラムンH本漫画で有名な「暴走!不発弾」に回り、それからぐるっと反転して東1ホールに脚を伸ばして「Mignonne Inc.」、「まいにち日曜日」、「24時間タイQレース」に回るが、なんと全部新刊落ち。まあたか子さん、晶さん、TAIさんとも皆さんプロでもあるからそちらの仕事で忙しいから半分予想していたことでもあった。
 東1〜3での買い物はこれで終わりで、本来はそこで一旦ブースに戻るつもりだったけどあまりに手応えがないので、一挙に東4〜6ホールも回ることにした。
 まず東4ホールでいつもの「ぷーるぐエトワス」。「エトワス」は現在事実上くら☆りっささん一人のサークルになってるが、相変わらずの多作家で、その新刊を軒並み全部買う。「月刊とり」に行ってみると、「FOS」という本があって手にとってみると、なんとかつての「エトワス」のメンバーが揃ってる。ただ奥付を見ると、“1989年8月”なんて書いてあったので、「エトワス」休刊後の同窓会的な企画本だったらしい。それにしてももう12年前だ。けれどよく考えてみたら僕が自前サークルでコミケに参加し始めた年でもあるな。それから「てんてん」に回る。「てんてん」は前年の夏コミでたまたま読んだパソコントラブル漫画の瑠沢るかさん、通称るかぽんのサークル。去年の冬コミでも今年の夏コミでも、チェックはしていたが寄れなかったのだ。今月初めにるかさん初の商業誌コミックの単行本を買っていたので、その感想挨拶も兼ねて寄ってみた。新刊として、パソトラものとはちょっと違うが、漫画製作でのパソコンノウハウ本が出ていたので買う。
「『パソトラ』買いましたよ」
と声をかけるとそれは売り子さんで、るかぽんさん自身は奥にいた。なにしろ漫画の自画像?しか知らないもんだから間違えてしまった。内心の動揺を隠して
「面白かったです、僕自身はMacユーザーですけど」
などとお茶濁しの挨拶で誤魔化した。
 それから特にチェックはしてなかったのだけど「すーぱーがーるカンパニー」へ。行くと表紙を一目見ただけで吾妻先生直筆とわかる本が。直ちに買う。
 それからコスプレイヤーSachieさんのサークル「プレミアムA」に寄ってみたが、昨日買った以上のものは無かったので素通り。
 カタログカットでちょっと気になっていた「YFF工房」というところへ行くと、深海調査船「しんかい6500」のかなり詳細にわたる開発記録本が。
「この元資料はどこから?」
と聞くと、
「私の先生がしんかい6500の開発に直接関わってたんで、その授業での資料から」
「ははあ、正に一次資料という訳で」
潜水艦本を作る気はもう無いけど、そのメカニズムには今だに興味を持ち続けてるので買い込む。
 これで東4〜6の買い物も終わり。ガレリアに出て一服してからブースに戻る。
 11時半過ぎ頃に、さてそろそろとばかり西ホールコスプレ撮影遠征の準備を始める。後を頼んで、総本部に出頭。いつもの儀式を済ませて取材許可をもらうが、今回借り受けた取材腕章が何故かえらくお粗末。まるで工事現場で使う青シートをブッタ切って腕章代わりにしたみたい。「取材」の文字もマジックの手書きだった。【編注:ところが、後で知った話だけど、これがほんとに青シートを切ったものだったのだ。なんでもそっち係のスタッフが腕章の発注を忘れたとかいうことだったらしい】
 ともあれそのまま西ホールに直行。西ホールアトリウムに降りるエスカレーター行列はそれほど大したことはなく、すんなり降りられた。

コスプレ広場にて
 創作系の買い物をいくつか済ませて、いざコスプレ広場へ。例によって大階段回りだが、昨日よりも更に晴れて陽が眩しいほど。雲もあるが、青空の色が凄い。広場入口で「さいと」を渡されそうになったが「昨日もらいました」と言ってそのまま入る。だけど後で「さいと」をよく読み直してみたら、今回から約束ごとがいくつか変わって、中でも「コスプレ広場に入る際には入口スタッフに『さいと』を提示すること」とあった。持ってるだけじゃダメだったのか。いけねえ、読み飛ばしてた。よく入れてもらえたな、と後になって反省。
 既にコスプレ広場はいっぱい一杯の人出だったが、こころなしか昨日ほどにはギッチリ感は無い。とはいえ荷物を持っての移動は結構面倒で、カートを転がすこともできず持ち上げて人と人の間をすり抜けるという場面が何回もあった。
 入口から入って、さて誰に会えるかなとウロウロしだして少し東寄りに行ったらなんたる幸運、早速 水原ありさ さんが囲まれてる場面にぶつかった。本日は「DQ�」のアリーナ姫。もう古典と言っていいキャラのコスだけど、鮮やかな黄色のドレスに青のトンガリ帽子とマントとの対比が鮮やかで、晴天の日によく映えていた。水原さんにしては珍しい部類のコスだけど、可愛らしく似合ってる。例によって何人か顔見知りのカメラマンも集まっていて、挨拶しあう。
 そこから少し海側に動くと、羽村未来 さんと出会った。
「あれー、今日Grooverじゃなかったの?」
「今休憩中なんです」
確かに、Grooverのコンパニオンコスのままである。まあとにかくコミケで撮るということが重要なんだからと記念写真のつもりで撮らせてもらう。
 更に西側に移動したところで、どえらくセクシーなコスがカメラを集めていた。ヒョウ柄のビスチェにショーツとガーター留めのロングソックス。一瞬ラムのオリジナル変形かと思ったが、「G-taste」だった。モロへそ出しの腹開きでよくスタッフが通したな、というよりさすがに寒いんでないかい?というのが真っ先に思った感想。とはいえ抜群のプロポーションでクールな美人、カメラマンが沸き立つのも当然。てな訳で撮らせてもらった後でコスネームを聞いたら大阪からお出での 愛里 さん、と。【編注:冬コミ後、ホームページに行ってみたらなんとまだ高校生で、しかもその時16歳だったというので更にビックリ!】関西のコスプレイヤーってまどかさん・ちはやさん姉妹とか姫月ミーナさんとかみやびさんとか高室勇さんとか、なんだかすこぶるの美人、それも大人っぽい人ばかりという印象があったけど、またその思いが強まった。
 少し海側に移動したところで、見たことがあるような無いような、こちらは笑顔が素敵な美人フロミンを見かけた。撮影させらてもらった後でコスネームを聞くと せつな さん、と。どこかで聞いた名前で、
「確か○○○さんのHPの管理されてませんでした?」
と聞いたがそれは勘違い。同名の別の人で、失礼してしまった。コスプレイヤーには同じコスネームの人が多い。けれどせつなさんも関西で有名な方らしい。
 そのすぐ隣で、涼月紫翠 さんが「DOA2」のあやねをやってるのが目に入った。鮮やかな紫の地に赤の帯のヴァージョンだが、両肩と背中が露出の上、胸もかなりの開き具合で肌の白さが目に眩しい。というより、寒くないんすかそれ?と言いたくなるけど、それは冬コミでは言わない約束。
 更に西側の端あたりまで行くと、その時の空の青さにも優る目にも鮮やかな真っ青のドレスにロングの金髪のウルドを見かけた。はー、と見とれてたら他でもない かれん さんだった。かれんさんのウルドは初めて見たので一瞬気が付かなかった。
「まだ未完成なんですけど......」
と言ってたけど相変わらず何着ても魅力たっぷり。
 広場の真ん中辺りまで戻って来ると、露崎セイラ さんのチロルちぃ発見。身内撮影されてたところだったらしいけど、混ぜてもらった。今回の新刊「コミケット2000・冬」に昨年のセイラさんの写真を使わせてもらってるので進呈、ついでに夏コミの時のルークさんのことを思い出して(「抽象企業・21-3/コミケット2001・夏」参照)、同じようにそれを持ったポーズで撮らせてもらった。来年の表紙に使えないかな、というスケベ心(^_^;)。
 また少し西側に動くと、夏コミ以来の 青山みなつ さんを見つけた。「Dr.リンに聞いてみて!」のリンのコス。みなつさんのチャイナ系コスは初めて見たけど、瞬殺的に魅力的。煌びやかな色使いで、やや雲の出てきた西空を背景に目も彩な美しさ。アングルが逆光だったので、教科書通りデイライトシンクロを使ってみた。これが後で上がった現像を見たら、唖然とするほどキレイに撮れていて自分で驚いてしまった。
 また少し東側に移動したら、橘りか さん発見。おおっ、懐かしい、97年の秋のゲームショウで偶然会った時の「スレイヤーズ」のナーガのコス。ただなんとなくそんな予感はしてたんだ、ちょうど「スレイヤーズ」の新作劇場版が公開中だったこともあるし、りかさんがそれに乗らないはずはない、と。挨拶してから
「ナーガって久し振りのコスじゃないですか?」
と聞くと
「そうですね、2年振りくらいかな?」
2年? おっと、そういえば、確か去年出たアドメディアのビデオ・DVD「コスプレ大全集」では99年の冬コミ直前にこのコスの製作中のところを声優の長崎萌に自宅訪問インタビューされるという演出だったっけ。97年のゲームショウの時のとは別に新たに作り直したものらしい。それにしてもりかさん、会うたびにますますスタイルが良くなってるのは毎度驚いちゃうなあ。









水原ありささん
羽村未来さん
愛里さん
せつなさん
涼月紫翠さん
かれんさん
露崎セイラさん
青山みなつさん
橘りかさん
 また少し東側に動くと、おなじみの 羽柴まおさん・ 清水りみさん のコンビを見つけた。冬らしく「Kanon」冬服合わせ。まあ欲を言えば雪が欲しいところだけど、冬の西日の中というのもなかなか合っていた。
 すぐ隣に同じく「Kanon」の“うぐぅ”バージョンで 佐樹蛍 さんがいた。こちらはいかにも冬対策もバッチリ!というコスなので安心して?見られた。まあ欲を言えば鯛焼きを......ソレは言わない約束(^_^)
 そのすぐ横でMaico さんと遭遇。本日はなにやら優雅にして可愛らしいロングドレスだけど、何かのコスなのかオリジナルか。でも一応冬仕様のコスなので、こういうの見るとなんだか安心する。
 広場の真ん中あたりに戻ると、鈴々木保香さんがバニーガールのコスで、どこかのビデオ取材らしく内野うさ子・ぴぃ子姉妹にマイクを向けてインタビューしていた。こりゃ大チャンス!と思い、インタビューが終わった後で保香さんに挨拶。
「今日はどちらのお仕事で?」
と聞くと
「SkyPerfecTVのコスプレ番組の取材なんです」
と。残念、スカパーには加入してない。ともあれ撮影をお願いしてポーズを取ってもらったら、何故か突然ContaxG2のシャッターが降りなくなった。スイッチのon/offを繰り返しても反応なし。まだフィルム切れではないし、電池切れか? まごまごしてるうちに保香さんは次の取材に行ってしまうし、次にと目論んでいた内野姉妹も人混みにまぎれて見失っていた。あちゃー、二兎を追う者は一兎をも得ずの言葉通り。しかも保香さんは正にバニーガールのコスだったからなあ(^^;)
 電池切れでもなさそうだったけど用心のために電池を入れ替えたら、元通り動くようになった。少しガッカリして三たび海側に少し動くと、冬だというのに露出多目の不知火舞がカメラに囲まれていた。後ろ姿に見覚えがあったので回って見ると、やっぱり夏コミ以来の 火月都 さん。控えめに言ってかなり涼しげなヴァーション、ひぇーっっ! 見てる方は燃え萌えだけど......。挨拶すると気付いてくれて、腕章を見て
「今日は取材ですか?」
と逆に聞かれた。
「同人誌のだけどね。あのね、コミケの取材規定を厳密に解釈すると、同人誌に発表する場合でも商業誌に発表する場合でも取材許可は必要なんですよ......」
といつもの講釈を一席弁じる。いざ撮影させてもらおうとすると、他のカメラマンがなんか誤解したらしく、撮影を控えている。
「コミケじゃ同時撮影が原則でしょーが、はい一斉に撮って!」
と僕の方から促した。それにしても魅惑的な脚が丸見えで、毎度ながらカラッとしたお色気が魅力満点。
 そのすぐ後ろに、更にブ厚い壁に囲まれてる Satoko さんがいた。「DOA2」の霞。今月始めにあった撮影会でも顔を会わせていたので声をかけたら気が付いてくれたけど、なにしろ名にし負う有名コスプレイヤー、美人だしプロポーションはいいしで、コミケでは本来禁止されてる全周囲みができてしまっている。けれどさすがに慣れてるだけあって、カメラマン連への気配りも十分、全員が等分に撮影できるようポーズを取りつつも少しづつ体の向きを変えながら撮影に応じていた。
 既に3時近くなってたのでそろそろ企業スペースに行こうかと思い、東側の企業スペース出入り口に向かいかけると、 紫堂龍華 さんにバッタリ。龍華さんとも前月のとある撮影会で御一緒していた。和風の紫のシースルーの上着にその下は黒のビキニというなんともセクシーなコスで、「サイバーフォーミュラ」のキャンギャルコスの一つAOI ZIPフォーミュラ(もっともその時には例によって何のコスかは知らなかった。「サイバーフォーミュラ」のキャンギャルコスは魅力的なのが多いけど、シリーズが長いせいもあっておよそありとあらゆるヴァリエーションがあり、かなりのマニアでもないととても全部は覚えきれない(^^;))。龍華さんもそろそろ撤退準備中だったようだけど、顔見知りのよしみで魅惑的なポーズを撮らせてもらった。
 そのすぐ隣になんとまあ高室勇 さんがいた。なんたる幸運!とその時は思ったのだけど、どうやら高室さんと龍華さんはいつのまにやら仲良くなってたようで、「サイバーフォーミュラ」で合わせてたらしい。今日は夏コミの時と同じアメリカン・チームのキャンギャルで、同じコスのもうお一人の方と合わせをやっていた。夏と同じとは言っても、よく見るとあちこち違うから新たに作り直したらしい。時間ギリギリだったけど、ペア撮影の後高室さんのソロ撮りもお願いした。
 もう広場閉鎖時刻になったので企業スペースに向かうと、途中で 伊藤瞳子 ・硝子さん姉妹と出会った。昨日と同じく「ガンパレ」の制服コス。時間も時間だし昨日も撮ってるから今日はいいかと思ったが、一応記念のつもりで硝子さんだけ撮影。








羽柴まお+
清水りみさん

佐樹蛍さん
Maicoさん
火月都さん
Satokoさん
紫堂龍華さん
高室勇さん
伊藤硝子さん
 企業スペースに入って羽村未来さんにさっき撮ったポラを渡してなかったのに気付いて「Groover」のブースへ。今日も何かブース前で人を集めてプレゼントイベントをやっていた。幸い未来さんは物販受付で手が空いていたらしく、すぐに渡せた。
 企業コーナーを2・3回回って顔見知りのレイヤー・コンパニオンを探すが、何故か今日はなかなか見当たらない。ブースにも戻らなくちゃいけないから今回は早めに撤退するかと出口に向かい、何の気なしにホールの中を振り返ったら、見事な虹がかかっていた。天井の採光窓から入った夕日がホールの仕切りの梁に光のアーチを描いてたのだ。ちょうど一昨年の冬コミで東ホールで見たのと同じ光景だった(「抽象企業・21-1/コミケット1999」参照)。よく考えてみたら、この光景は夏コミでは開会時間中は決して見られないってことに気が付いた。これは冬コミ名物になるんじゃないか?
 ともあれ東ホールに戻る。その途中の風景をあちこち撮影。腕章を総本部に返却、ガレリアで一服してからホールに入ると東ホールにも光の虹が出現していたことに気付く。それもこちらでは三重の! ブースに向かうと、何のサークルも無いただの壁に向かってなにやら並んでる男たちがいる。なんだろ?と思って見ると、閉会直後に森林保護募金ポスターを戴いて行こうと狙ってるのだ。

午後3:15、西4ホールに出現した「光の二重虹」


通路の一角なのだが、盲腸みたいな場所なので 座り込み組のアジトに


輝く通路 冬とは言えど、否、冬だからこその豪壮な西日の光景


午後3:40、東1〜3ホールにも再現された「光の三重虹」


閉会直前、「森林保護募金」ポスターを狙う男たち で、そもそも募金はしたのかい?

閉会後

2001年冬コミ閉会の瞬間
 ブースに戻る直前、知り合いのF氏に会う。挨拶すると、「なんでまた礼服を?」と聞かれた。「いやなに、冬コミに敬意を表して」つまらない感傷と思われることは承知のこだわりだったのだ。
 ブースに戻ると、i3が「i5さんが来まして、登坂さんが『ダンウィッチ』の分の次回申込書も買ってくれてるかな、て聞かれたんで、買ってないと思いますって言っときましたけど」あちゃ、ちゃんと買っといたんだよ。i5は自前で買いに行ったといとうことで、1冊余っちゃうなあ。と思って昨日買った分をよく見ると、合体封筒が1通しかない。あれ、2通と頼んだはずなのに。もっともこれはその場で確認しなかった僕も悪い。「今からでも返却すれば返金してもらえるはずですよ、行ってきましょうか?」とi3が言ってくれたので、申込書返却と合体封筒もう1通を頼む。
 閉会直前、またぞろカメラを持って閉会の瞬間を待ちかまえる。午後4:00、閉会のアナウンス、ホールに響き渡る拍手。2001年のコミケはこれにて終了。“2001年”がこれで終わると思うと何かしらの感慨もこみ上げて来ようというもの。
 けれど例によって感慨に耽ってる余裕はなく、直ちに撤収準備である。そうでなくとも僕のスペース仕舞いのペースは遅いのだ。それでも今回は持ち込んだ荷物も割と少なく、また最近にしては意外とよく売れたので持ち帰り分も結構少なくなっていた。都合、段ボール箱一つ分空いた。ペリカンを使うかどうしようかと迷ったが、列に並ぶのも運送料払うのも面倒に思われたので、手持ちで持って帰ることにする。結局段ボール2個と工具箱をくくりつけたキャリーとカート、リュックバッグとカメラバッグの4点。リュックバッグを背に、カメラバッグは肩から下げて、カートはi3に持ってもらい、最大荷物のキャリーは自分で持って、ビッグサイトを脱出。東ホールからの連絡橋手前の出入り口から出て空中回廊を通り直接TFTに向かうが、途中回廊の上から下を通る道路を見たら、信号待ちの行列人数が異常だったので写真に撮る。これもコミケの一つの賑わいだ。
 ゆりかもめ駅で昨日同様の混雑が出現することを恐れたけど、本日のゆりかもめ行列はいつも程度の混雑だった。それでもある程度空くのに間があったので、TFTのいつものパスタ屋「Ciao」へ。皆で軽く夕食を摂ってから改めてゆりかもめ駅に行くと、既に来る列車はガラガラ。簡単に座れたが、さすがに目の周りに疲れが出て車内で少しウトウト。新橋に着いてさっさとJRに乗り換え、ここでi3らと別れて一路北浦和へ。


帰りの交差点行列 これだけ長いのは初目撃

<今回の感想> 
 なんといっても1日目の大混雑には仰天した。コミケが混むのは今更驚きもしないが、今回は前例の無いほどの混みようだった。朝も晩も、ゆりかもめ行列もりんかい線行列もこれほど長い行列を目にしたのは初めて。開会中もなんかいつもより更に人出が多いなあと感じてはいたが、帰りの時間には仰天した。ゆりかもめの行列はTFT側への端を縦断して地上の歩道まで伸びて折り返してたし、りんかい線は駅の200m手前から行列が折れ曲がりして、まるで朝の大行列が夕方に再発生したようだった。後日、とある知り合いの準備会スタッフに聞いたのだけど、1日目の参加者数はコミケがビッグサイトに来て以来の新記録だったとか。1日目にゲーム系が固まってたのでそちら目当ての参加者がワッと押し寄せたか、はたまた年末・年始に里帰りする人間がせめて1日だけはと見納めにやって来たのか。でもコミケに慣れた人間だったらもう少し帰りの時間を分散する智恵は持ってるはずだから、かつてないほど初参加者、もっとはっきり言えば興味本位の一見さんが多かったというのが真相かな?
 一見さんと言えば、コスプレ会場の、特にカメラマンにも多く見られた。何故一見さんとわかるかというと、コスプレ撮影の常識というかマナーを心得ていない不届き者を多数目にしたからだ。多分「さいと」ももらっただけで目も通していないのだろう、行列を作っちゃいけないというのが鉄則なのに撮影待ち行列を作る、挨拶もせずにいきなりカメラを向ける、撮り終えてもお礼も言わない、後ろ姿だけを撮って逃げていく(これはもはや盗撮)。
また丁寧に挨拶するのは良いのだけどコスプレイヤーを独占したつもりになっていろいろとポーズに注文付けて何枚も、どころか何十枚も撮りまくるカメラマン、持ち込みが禁じられているのに折り畳み式のレフ板を広げて撮影するカメラマン。
 「さいと」の中でも「『さいと』を読んでくれてる人が少ない」と嘆いてたけど、イベントで撮影しなれてるカメラマンでもコミケではその常識が通用しないことがあるから、毎回の「さいと」は事前によく読まないといけない。これは自戒も込めて。
 もっともコスプレ撮影だけじゃなくて頒布会場でも最近はマナー違反、常識知らずの人間が数多く見られる。カタログの「マンガレポート」の「顰蹙編」でもしばしば取り上げられてるように、気に入らないキャラクター・カップリングの本を売ってるブースの前で声高に悪口を言う、周囲の迷惑も考えず大声で客引き宣伝をする、どういう経路でかサークル専用通行証を入手して開会前から行列を作る。
 もともと同人誌というのは好き嫌いの次元だけで作られるものだからキャラクターのファン同士で反目が起こりやすい。一見常識に反するように聞こえるかもしれないけど、寛容の精神の実際の技術てのは、お互いを認め合うよりも穏やかに無視し合うということの方なんじゃないかなあ? 客引き宣伝については、同人誌という性格上、その必然性が無いのでは? サークル関係者以外での開会前入場については、明らかに不法入場なのだからサークル関係者のID表示を義務化して、それ以外の人間を締め出す方策の徹底が必要だろう。

コミケット 61Top