朝起きてみたら既に9時...。シェーッ!! 遅くとも7時に起きるつもりでいたのに! なんとしたことか、この俺がコミケに遅刻するなんて! もう頭パニック状態で荷物をかき集め、服を着替えて直ちに出発。ただし服は一張羅のダブルの略礼服。20世紀最後のコミケに敬意を表して。だけど引きずるはキャリーカート(笑)。他に例によって雑物リュックとカメラバッグを持って、駅前行きのバスに乗る。
JR京浜東北をブッ飛ばして、さあ京葉線→新木場→りんかい線で行くか、新橋→ゆりかもめで行くか、毎度ながら究極の選択! ...と思ったが、既にサークル入場ラッシュは終わってることに気付いて、あっさりゆりかもめに決める。幸い、夏に買った3000円分のカードがまだ残ってた。新橋駅では案の定行列が出来てたが、そのほとんどは券売機前の列。改札口はスッと通れた。そのまま国際展示場前まで。かなり混みはしたが、乗車できないほどではなかった。ビッグサイトに着いた時点でほぼ10時、開会だ。とはいえサークル入場はとっくに終わってるから、覚悟決めて北側入口に向かう。途中、東ホール横を通ると、既に館外に大手の行列がギッシリ。
それにしても、歩く歩く。ゆりかもめ駅から1キロは歩いた。東ホールにブースがあるんだから、東ホール入口からの方が早いだろうと思ってたんだが、これならいつもの中央入口に並んだ方が早かったんじゃないか。と内心後悔したが、これももう仕方がない。毒食らわば皿まで。ちょっと違うか。とにかく東ホールも遙かに通り過ぎて、北1駐車場へ。整然と行列ができていて、パッと見は地平まで人が並んでるみたいに見える。会議棟なんて遥か彼方だ。やれやれ、とにかくカタログチェックでもするかと腰を下ろす。
15分も経ったろうか、早くも列が動き出す。地平の果てでなんか人の列が動いてるな、と思ってたら早くも僕のいる列も動き出した。さっきまで人人人でギッシリだった駐車場がもはやガランガランである。感心したのは、その後にほとんどゴミが残ってなかったこと。一般参加者のマナーは明らかに改善されてるぞ。ここら辺、マンガレポートの威力もあるだろうなあ。
ところで列と共に歩いてると、駐車場の端に妙なものが見えてきた。妙な...建物? 近づいてみると、ビルディング、それも窓も割れて壁ビビだらけの倒壊寸前のビル。いや、どうやらその張りぼて。横の男が仲間に言っていた。
「ああ、出初め式救助訓練用のセットだよ」
そういえば、その横の方に「東京消防庁 平成13年出初め式会場」とか書かれたポールが立っていた。なるほど。だけどこれなんかの理由で出初め式に使われずにそのまま立ってたらトマソンだなあ、と久し振りに路上観察なことを思った。そばまで行ったら写真撮っとこう、と思ったのはいいけど、そこら辺りから行列の進むスピードがほとんど早歩き状態、写真を撮るにはいったん列から抜けなくちゃいけないくらいになった。やっぱあと少しで会場に入れるところまで来ると我先にとみんな足早になっちゃうんだなあ。その行列客を当て込んだ移動カレー屋が駐車場横で営業してたが、みんなもうそれどころではない。とにかく一刻も早く会場へ!
11時半過ぎ、ようやく東ホール北端の入口から入場、というか突入。入口の段階で既に東1〜3ホール行きと4〜6ホール行きに分けられてた。入口スタッフが果てしなくアナウンスを繰り返していた。
「走らず、立ち止まらず、前後の人と同じ歩調でお進み下さい。走らず、立ち止まらず...」
ガレリアは既に人でいっぱい。確かに立ち止まる人もなく、皆なにかしらの方向を目指してハキハキと歩いてる。途中、ブース位置を確認するために壁際に避難してマップを取り出し確認。東3ホール。うわ、中央入口から回り込まなきゃいけない。だがブースに行く前に、本日1カ所だけ事前チェックしておいた「ガミラス愛国党」へ。なんと、新刊は「ガンダム」本だった。平野あゆさん御本人がいらしたのでつい話しかける。
「ありゃ〜、これは意外。あゆさん、今度は『ガンダム』に転ばれたんで?」
「いえ、しばらく出してなかったけど、私もともと『ガンダム』から同人入ったんですよ。」
それは存じませんでした、てっきり最初から「ヤマト」の人かと思ってた。人に歴史あり。
てな寄り道しながら、どうにかこうにか「ディーシーラボラトリィ」のブースにたどり着く。i3がいた。
「ごめ〜ん、俺としたことが寝過ごした!」
「どーしたのかと思ってましたよ。珍しいですね、登坂さんが遅刻してくるなんて」
「もう歳だよ〜、徹夜に耐えられなくて寝ちゃった...」
とにかく送っておいた荷物をフットワークから荷受けしてこなくちゃならない。外並びの壁サークル行列を横目で見ながら東ホール南端のフットワーク集荷所へ。荷物はすぐに見つかり、ブースへとって返す。けれどとてもじゃないがもはや荷開きする気も起こらない。
「今日はもう開店休業! 悪いけど即コスプレ会場に行くわ」
時間が中途半端なので、今日は取材申請止めとこうかと思ったが、結局申請しに準備会本部に出頭。いつもの手続きをちゃっちゃと終えて、スタッフの人たちともいいかげん顔なじみになったのでちょっと軽口を叩く。
「いやー、カタログのコミケ58取材申込一覧には笑いましたよ、まさか載せられるとは思いませんでした」
「あ、御都合悪かったですか? 取材申込一覧は主に企業メディアの発表記録が主体なんで、個人の申込で御都合が悪ければ...」
「あ、いえいえ、掲載して戴くのは全く構いません。だけど他の申込者見ると、光文社とか小学館とか角川とかNHKとかの大メディアでしょ、そんな中にただの同人サークルのウチがひょっこり入ってるのがいかにもコミケだなあ、と思って」早速西ホールへ、例によってアトリウムに降りるエスカレーターは行列ができてるので外階段に回る。
コスプレ会場に足踏み入れて、まず最初に会えたのがおなじみ清水りみさん。初めてお会いしたのはコミケ52だったと記憶する。いつもは羽柴まおさんとコンビ組んでるはずだが...?
「今日はまおは来られなくて」
ま、確かに常識的には誰も来られる日程ではないんだが。
海側のベランダで花さんを見つけた。今年になってイベントで何度かお会いして、顔見知りにしてもらってる人。とにかく爽やかな笑顔の似合う美人なんだけど、意外なノリの良さがまた魅力。今日はお懐かしや、セーラーマーキュリー。イベントではCCさくらコス、制服系コスを拝見することが多かったのだけど、セーラー戦士コスだと脚が長くてスタイルむちゃくちゃいいのがモロ見え。
そこからちょいと西側に動くと、大有名レイヤー高坂れんむさん発見。「Kanon」の冬服。けれどさすがに大人気で囲みができていて、撮り始めた時には既にカウントが始まっていた。
姐己やってるRisaさんと遭遇。4月のイベントで初めて会ってから、あちこちのイベントで何度かお会いしていた。プロポーションむっちゃ良くて、姉御系お色気大爆発コスの印象が強い人だけど、本日の姐己も期待に違わずもう妖気満々お色気ムンムン。さばけた感じの美人って好きだなあ。
やたらとカメコがたかってるリリスを見物しようとしたら天乃音瞬さんだった。6月の後楽園以来何度かお会いしてる。小柄だけどスタイル抜群、また表情豊かな大きな目が魅力。コスプレサークル「Puris」の人というイメージが今だあるが、既に夏コミ前に「Puris」は卒業されてたのだった。さすがにポーズの取り方は慣れてる。けれどこの寒風にリリスは寒かろうに、両肩出しだもんなあ。もっとも陽射しは結構暖かく、風さえ無ければ割と凌げるかな。
見たことのある色鮮やかな「DOA2」あやね、と思ったらはるか。さんだった。例によって今年4月のイベントで知り合った。和風な顔立ちのきっぱり美人さんなんだけど、なんといっても谷間が...あわわわわ。しかし見るなと言われてもこの豊かなお胸には見とれてしまいますね。
なんと、夏コミ以来の田村りおさんの「CCさくら」発見。やっぱり制服系似合ってるなあ。まだ現役でいけるんじゃないか。もっともりおさんが幾つなのか知らないけど。
橘りかさん発見。何のキャラか一瞬わからなかったが、「ラブひな」には違いない。あったかいんだか寒いんだかよくわからないコス。だけどやっぱり両肩出しなんだから、あったかいとは思えないが。
橘りか さん
海側の東屋前でやっと水原ありささん発見! イベントでは初めて見るリリス、あーあ、できたらもっと暖かい頃にやらせてあげたかった。それにしてもコスプレイヤーは何故寒い時に寒いコスやりたがる!?
懐かしの「マジカルエミ」ですごく似合った人と遭遇。声をかけて撮らせてもらう。CNよしきやよいさん、と。だけどこれまた両肩出しキャラだなあ。
さくさん発見。この一月前のメダリオンで初めてお会いした人。なんというか包容力ありげな背高美人。その時の写真をプレゼント。
おおっと、もはやおなじみさんの片桐ななせさん。相変わらずグラマラスで露出満点、お色気大爆発コスですなあ。...って、これ夏ならわかるんだけどね。なんでこう次から次へと...。まあ割と暖かかったということはあるにせよ、コスプレイヤーは強しというか、いや女性は強しと言うべきか。
新城祐里さんのメイドコス発見。ソロとはお珍しい、いつもは新城麻里さんらとグループコスでお目にかかることが多いが...と思ってたら。
やっぱりいたいた、新城麻里さん、内藤めいあさん、しゃおさんたちとメイド合わせだった。コスイベントでは知らぬ者の無い有名レイヤーさんたちで、それが合わせをやってると来たらもう周囲は黒カメラの人ばかり。僕もいつものイベントで撮らせてもらってる人ばかりだから、ここを先途と写真をプレゼントしまくる。
そんなこんなで3時、もう屋外展示場はお開きの時間。まだ企業コーナーにレイヤーさんがコンパニオンやってるはず、と屋内に入ろうとすると、なんたる偶然、入口で水來海音さんと遭遇。ネットアイドルとしていろんな雑誌にも紹介されてる有名な人でとにかく可愛い。それでいて、目に妖しさにも似たなんとも言えない魅力がある。彼女とはやっぱり5月頃のイベントで出会い、その後何度かイベントで会って、HPにもお邪魔して、少なくとも顔見知りにはさせてもらってた。
紙袋を持っていて、ちょうどこれから僕のいるはずのブースに行こうとしてたところです、と。どういうことかというと、この一月ほど前のメダリオンのイベントで僕が「ミンキーモモ」の昔の同人誌を貸したのだけど、それを返そうと持って来ていてくれたのだ。それは申し訳なかった。なんで僕が昔の「ミンキーモモ」の同人誌を海音さんに貸したかというと、彼女のHPの掲示板で彼女が「モモ」のファンで、昔の「モモ」同人誌を読みたいと言ってたからなのだった。それじゃちょうどいいからここでもらいますということでお互い御礼しあい、ついでにこっそり撮らせてもらう。ほんとはもう撮影しちゃいけない時間だったからね。日陰だったので露出が不安だったけど、それはなんとかキレイに撮れてた。ところがうっかりレンズの前にストラップがかかってしまい(以前にもやった!)、上がった写真が袈裟懸け状態の始末。しかも2枚だけ撮った2枚とも。頭抱えた。不幸中の幸いはせめて顔にかかってなかったことだけど、それにしてもガックリだ。一眼レフだったら絶対やるはずの無い失敗なんだが。とはいえコンタックスGシリーズのZEISSレンズの写りは捨てがたく、不便さは我慢しても時に僕のスキルを超える写りを得られるから、痛し痒しってとこ。
海音さんと別れて企業コーナーに入ると、入口すぐ近くにシャルラクのブースがあった。ここはとにかくコンパニオンに美人コスプレイヤーを集めてることでカメコ間じゃ有名。案の定みちるさん、姫月ミーナさん、藤乃れんさん、美夜さんらの顔が見えたが、お仕事中で声をかけずらい。と、すずさんがブースMCやってた。少し前のメダリオンのイベントで知り合い、またその時たまたま東京に来てらした姫月ミーナさんともお友達だということを知ってたので、ちょいとお願い。すずさん自身、みちるさん、ミーナさん、藤乃れんさんそれぞれの以前撮った写真を持ってきていたので、渡してもらうよう頼んだ。その後少し中に入ったあたりをウロウロしてると、露崎セイラさんを見掛けた。10月に池袋サンシャインであったギャルフェスタ以来。今日は案の定某ゲーム会社のコンパニオン。
某ゲーム会社のブースで、ちょっとした撮影会状態の蓮さんを見掛ける。顔見知りのカメラマンも何人かいて、挨拶。この10月に秋葉原で行われた新作某ゲームの販促イベントの時に撮った写真をプレゼント。改めて撮らせてもらうが、この一角にカメコが集まったみたいで、やたらとストロボが重なって白被りしてしまう。ちゃんと撮れたか不安で何枚も撮らせてもらってると、ブースの係の人にストップされてしまった。
ここら辺でもう潮時か、と思い東ホールに向かおうとしたら、出入り口のブースに企業パンフレット なるものがおいてあった。ありゃ、こんなものがあるんだ。まあこれもコミケの公式出版物ではあるし、記念にもらっとこ。
東ホールに戻り、準備会本部に腕章を返してブースに戻るが、その途中天井を見上げるとちょうど夕日が屋根のスリットのように細い明かり取りから差し込んで、縦横に走るフレームに当たり、その光と影の交錯が万華鏡のように一瞬美しい。![]()
ブースに戻ると時刻はほぼ閉会時間。閉会アナウンス、会場内に沸き起こる拍手。明日のブースに移動開始。東3ホール端から東4ホールへ。ブースに荷物を置いて、荷物リストを書いて貼る。今日は荷物の出し入れが無くて移動も楽だった。もっともそれは今日頒布をあきらめたからだったけど。
夕飯食いに行こうと一旦会場外に出たが、企業コーナーは5時までやってるはずと気が付いて、最後の悪あがきのつもりでi3と一緒に外階段から回って再び西ホール4階に入る。シャルラクのブースに行ってみると、なんだかカメラマン連中が遠巻きにたむろってる。まあ狙いは僕と同じだろう。ちょうどみちるさん・ミーナさん・藤乃れんさんが会計コーナーに集まってたので、声を掛けて撮らせてもらう。
再び外に出て、会議棟回りの光の様子がきれいだったので、レンズを21ミリに付け替えて、手すりにカメラを押しつけ長時間露出で何枚か撮る。
今度こそ会場退出。本日の宿は1年半ぶりのホテル日航東京。台場まで行かねばならない。ゆりかもめはまだ改札行列が残ってたが、大して長くもなかったので並ぶ。それでも2回くらい改札待ちを食らった。
車内は大混雑、うっかり奥の方の座席に座ってしまったため台場で降りる時に一苦労。このゆりかもめの狭さはほんとにどうにかなんないものか。荷物を置く余裕も無いし、吊り輪くらいあってもよさそうなもんだが。もっともコミケ以外の時はおおむねガラガラなんだろうなあ。【注;要望が多かったのだろう、案の定2002年から吊り輪が設置された】台場に着いて、とにかく日航東京にチェックイン。荷物を置いてから夕飯を食いに出る。いつものDECKSの焼肉屋「炉屋」へ。その前に本日の写真を毎度お世話になってる即日DPE「写真屋さん45」に現像に出す。夕飯を食いながら、i3相手に昨日から今日にかけての奮闘と失敗を愚痴る。食い終えて写真を受け取ってから、ちょっと買い物をしたかったのでDECKSの新しくできた店舗棟に入ってみる。長めのマフラー、できれば水色のものが欲しかったのだが、何店か冷やかしてからGAPでちょうど良いものを見つけた。それが思ったより安かったので、ついでにウワサのUNIQROに入って、芥子色のシャツを買う(確か何年か前にも同じようなシャツを同じく冬コミの最中に買ったなあ)。なるほど噂通り安い、と実感。ところが支払いの時に一頓挫。現金をなるべく残しておきたかったのでクレジットで済ませようと思ったら、レジでクレジット会社からオンライン認証できません、と回答が来たとか。あれれ? さっきまではちゃんと払えたのにな? まさかカードのデータが壊れたとか。取り敢えず現金で払う。【後で分かったことだが、これは完全に僕の勘違い。クレジットでの買い物の積算額が僕に許容された限度額を超えたという単純な理由だった。そんなことは初めてだったのでわからなかっただけ】
その後またDECKS1階のいつものコンビニで夜食を買ってホテルに戻る。
写真を整理して、明日のプレゼント分を選び出す。i3も巻き込んで、まあ一種の品評会。コスプレ撮影の一連のプロセス中、一番楽しい時間だ。
その後はお互いカタログチェックで黙々と作業。今日の失敗も慮り、疲れもあって、12時前には早くも就寝。