朝目覚めてすぐにカーテンを開けて窓の外を見ると、もう窓ガラスがビショ濡れの雨降り。そんな中でもやっぱりビッグサイト前には傘持った大行列ができてる。シャワーを浴びて着替え、荷物を持って1階。チェックアウトしてからレストランに。昨夜ホテル入りしたi2・i5と落ち合う。例によってバイキング式の朝食を済ませてからさっさとビッグサイトへ向かう。確かに雨は降ってるが、去年の夏コミ2日目を思えばどうということもない。けれどこれで「コミケは晴れる」というジンクスは完全に消えたよな〜。
東1ホールに入ってブースへ。今日はしっかり前準備。既刊を棚に詰め込み新刊を平積み。開場前にも関わらず、目の前の通路には奥の成人男性向け創作・壁サークルからの行列が伸びて来てる。
ともあれ10:00会場のアナウンス、恒例の拍手が湧く。島から一斉に人が出ていって一時的に混雑、いつもの朝の風景。
ふと気が付くと、目の前の通路を挟んだ向かいの列はほとんどドールサークル。皆机の上に着飾らせた人形を飾っている。ここはコミケだよな? まあいいけど。10時半頃どうにも我慢できずに買い物に出かける。3列離れた島でコスプレ本売ってる塊があったので寄ると、「オリオン」のブースがあった。カタログで見た時には「まさかな?」と思ってたのだが、見るとやっぱり、コスプレ撮影会を主催してる有名な「Orion」のブースで、新作ビデオ「Cosplay History Vol.5」を売ってた。コスパで買ったことはあるが、コミケで買えるとは思わなかった。
またその並びの「コスプレンジャー」というサークルでは、委託らしいコスプレ写真集を売ってた。表紙が花さんで、グラビアに水原ありささんも入ってる。速攻get。
踵を返して反対方向に戻ろうとした時、iBookのイラストの表紙が目に入った。Macユーザの本らしい。薄い本だったが、ちょっと興味を持って買い込む。
壁で「FuriFuri天国」、ここはいつものように「ようこ本」。その並びの「Hello World」は行列を一目見てGive Up。向かいの「まいにち日曜日」に行くと、なんと新刊が出ていた。
それから「モモのつぼみ」で「The Commercial」、「スターシアター」で「ようこ本」、「ちゃわんむし」でアニメネタH本、といつもの買い物。
更に東3ホールもぐっと奥に入って、「ダイヴァース」で新作の去年の冬コミコスビデオ。既に5月にはコスパショップなどで売ってるのを知ってはいたが、コミケではイベント価格で一番安く買えるので、これまで買うのを我慢してたのだ。
少し戻ってコスプレサークル「Puris」に行く。実は6月のコミックライブでやはり出店していた「Puris」のブースで写真ハガキのセットを買ったのだが、うっかりブースに忘れるという間抜けを演じた。そのことをPurisのHPの掲示板で知らせてもらって、コミケでもらいに行きますと約束してたのだ。他にもマウスパッドやらCD-ROMなど出てたのでついつい買い込む。中にエラく版型のデカい写真集があって少し躊躇したが、コミケ58記念本ということで思い切って買ってしまう。
そこからまた少し動いて「暴走!!不発団」で今更ながらのセラムンH本その他。
東2ホールまで戻ってきて「三月館」、けれど見たとこ新刊も無かったのでパス。そして「てんてん」。ここはカタログで見た時から狙ってたのだが予想通りのパソコンマンガで、しかも行列には女の子ばかり。なるほど女の子でパソコン&ネットをやりたいという人の熱気が伝わってくるようだった。取り敢えず並んでた本を全部買う。これにて東ホールでの買い物は終了。本来東4〜6ホール側にもチェックしてたところはあったのだが、時間がなくなった。とにかく買い物袋をブースに戻って置き、いよいよキャリーバッグとカメラバッグを持ち出して西ホールに遠征準備。その前に今日もまた準備会本部に出向いて取材許可を申請しないと。ところがそこに会場PAで西ホール4階への入場が一時停止したとかコスプレ会場での撮影が禁止されたとかの情報が流れてきた。大方雨で屋外展示場が使えないから屋内に人が閉じこめられ大混雑になってるがための一時的な処置だろうが、コスプレ会場は地獄の混雑になってると推測に難くない。ちょっと躊躇して、今日は撮影止めようかななどと一瞬弱気になったが、今日しか会えないはずの人もいることを思い出し、やはり行くことにして準備会本部に出頭、取材許可をもらう。
西ホールに向かうと案の定雨で外階段が使えず、アトリウムからの直通エスカレーターの行列に並ぶ。どうにか4階に到着、コスプレ会場兼企業コーナーに入ろうとすると、界流さんと行き会い、挨拶する。「中は地獄ですか?」と聞くと「地獄です」と即答された。入口に立つと、ウグ、と思わず立ち止まるほどの湿気と熱気が吹き出てくる。なんと眼鏡さえ曇る。だがこの程度のことでたじろいでいてどうすると胸に炎を抱き、手にはコンタックスG2を握りしめ、覚悟を決めて突入。
予期した通り、外会場が使えないので人が屋内に閉じこめられ、企業コーナーと同人誌委託コーナーに挟まれた狭い場所に人が渦を巻いている。確かにこれでは撮影もままならない。けれど撮影が全面的に禁止されてる訳でもなさそうで、そこここで撮影スペースをなんとか工面しながら遠慮がちに撮影してる光景が見られる。もっとも準備会スタッフが「現在コスプレコーナーでの撮影は禁止しています」とスピーカーを持って徘徊してるんで、あれはスタッフの目を盗んでのゲリラ撮影だったのか。
と、二宮みなさんのセーラーマーキュリーに出会った。挨拶して、以前のイベントで撮影した写真をプレゼント。そこで早速撮影と行きたかったが、なにしろ通路のど真ん中、さっきのスタッフのアナウンスも気になって、果たして撮ってもいいものかとやや躊躇。といって遠慮してても仕方ないからとにかくさっさと撮らせてもらう。二宮みなさん
その後なかなか見知った人と出会わず、企業ブースの方を少し見回るが、今日は「F&C」のブースに行ってもルーク&みちるさんの姿はない。そのうち外での撮影が解禁されたとかいうアナウンスがあってまたコスプレコーナーに戻ってみると、橘りかさんの「ラブひな」のバニーガール姿と出くわした。プロポーション抜群で十分色っぽいのだけど、むしろ可愛らしさの方が先に立つ不思議な魅力を持つ人で、僕もフォローしてる人の一人。挨拶して6月の後楽園での写真をプレゼント、幸いやや空いてきたので少し落ち着いて撮らせてもらう。
橘りかさん
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撮らせてもらった後で例によって来年製作予定の「コミケット2000」への写真掲載をお願いすると、「事務所の許可の関係がよくわからないんで遠慮させて下さい」とのお答え。少し残念だったが、そこはコスプレイヤーさんの意向を優先するのが当然(その後、2001年になって別のイベントでお会いした時、個人の了承で構わないらしいです、ということで許可をもらえた)。
直後、ちょいと横を見ると、五月かなるさんがゲーム「Viper」のコスをしてるのを見つけた。ゲーム会社のブースでコンパニオンしてるらしい。涼やかかつきっぱりした目鼻立ちの美人コスプレイヤー。先述の「Orion」のモデルさんでもある。これまた6月の後楽園で撮った写真をプレゼント、少し粘っこく撮らせてもらう。さすが撮られ慣れてるだけあって、ポーズに迷いがなく次々に変えてくれるのがありがたい。五月かなるさん
外会場が一部使えるようになったということで、外に出てみる。確かに雨は一応上がっている。ところが使えるのは東端の、いつもは通路として使われている一角のみ。そこに一斉にコスプレイヤー、カメコ連が出ていったもんだから、屋内よりも更にいっそうの混雑が発生していた。だがどうもその原因は、入出口正面で「サイバーフォーミュラ」の集合がされてたかららしいが、その集合の面子が凄い。毛利摩生、藤乃れん・みん、早川まり、ヲルコ、陵河美亜、早川乙彦等々、美女・美男の勢揃い。これはカメコがどよめき集まるのも無理はない。僕も以前のイベントで撮らせてもらった人ばかりなので、写真のプレゼントに大わらわでパニクってるうちに集合がバラけてしまい、肝腎の写真はロクに撮れなかった。
ふと振り返ると、見たことのあるようなエリスがいたが、一瞬誰だかわからない。よくよく見直してみたら、戸崎ゆみさんではないか。ちょいとビックリ。戸崎ゆみさんというと、ボーイッシュでスタイル抜群のスレンダー美女だから、アクティブなキャラクターを得意としてる印象があったのだが、それがヒラヒラ美少女のエリスとは。もっともよく考えてみたらエリスにしても格ゲーのキャラではあった。6月の後楽園で撮った写真をプレゼントしたが、お友達と談笑中だったので撮影は遠慮した。
外壁際を少し歩くと、ようやく捜してた人を見つけた。愛知のさくらさん。ピンクのレオタード系に大きなヒラヒラ+羽という見知らぬキャラだったが(後でさくらさんのHPで知ったが、「カードキャプターさくら」のイラストアルパムの中の金魚コスチュームということ)、混雑して蒸し暑く殺伐とした雰囲気の中、目の醒めるような新鮮な印象を受けた。ムチャクチャ可愛らしい。さくらさんがこの夏コミで参加できるのは3日目だけということだったので、運良く出会えて心底嬉しくなった。行列ができてたので(ほんとはコミケでは撮影に行列を作っちゃいけないはず?)少し待って、挨拶して約束していた新刊「コミケット1999」を贈呈して、更に撮影させてもらった。
さくらさん
撮影にちょいとモタモタしてたら、後ろの人から「早くしてくださいよ」とクレームがついた。わかってねーな、だからコミケじゃ行列はいけないっていうのに!
その後すこし落ち着いて回りを見回すと、サイバーフォーミュラの女の子3人組が一人のカメラマンと話していたが、中に昨日も会えた高室勇さんがいた。手招きすると抜け出て挨拶しに来てくれた。昨日の写真をA4大に伸ばし焼きしてパネルに入れたものをプレゼントすると喜んでもらえた。「これ写真そのものはタダだから気にしないでね」と言うと、「あ、昨日戴いた本で読みました」と。昨年の撮影の次第を「コミケット1999」の中に記しておいたのを読んでくれてたのだ。これは正直ウレシい。折角サイバー合わせなんだからと、今日は3人一緒に撮らせてもらう。どうも美人揃いで、いやもうオジサン困っちゃうな。
高室勇さんとお仲間さん
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別れ際、「冬コミは?」と聞くと「冬コミは来られません〜」と。「じゃあまた来年の夏コミで!」するとそばで見ていたさきほどのカメラマンが「来年って...」と苦笑していた。
そのうちまた少し雨が降り出したので屋内に入ると、ちょうどみやびさんと野々宮このみさんがコンビでいるところに出会えた。回りは当然カメラマンの黒山である。思わず「こりゃ豪華だ、東西サイバーギャルの共演ですか!」と声をかけると、このみさんに「そう言ってもらえると嬉しいです〜」と返された。タイミングをちょいと計って、みやびさんには昨日の写真を渡す。むっちゃくちゃ混雑してるところでちょいと申し訳なかったが、コンビのところを撮らせてもらう。と、1枚撮ったところでスタッフの制止が入った。「混雑してますので散ってください!」取り敢えず素直に従う。この状況で一番苦労してるのはスタッフだしね。
けれど少し空いたところで、今度はこのみさんお一人のところを撮らせてもらう。ここら辺、僕も要領を掴んでる。野々宮このみさん、さすが水泳の先生やってるだけあって(from「コスプレイヤー大集合inコミケ55」byサークル出版)体が引き締まってベラボーにスタイルがいい。親しみやすい笑顔の美人。ポーズの取り方も慣れてる。本物のレースクィーンといっても誰も疑わない。というより、何故この人がプロのレースクィーンじゃないんだ!?みやびさんと野々宮このみさん
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入出口の脇でダイヴァースの撮影隊がおなじみのまひろさんたちを取材してるのを目撃。しばらく見ていてT氏に挨拶しようとしたが、少し長引きそうだったので遠慮した。
その後もう一度外に出て最後の粘りを、と目論んだが既に3時過ぎ、スタッフがラウドスピーカー抱えて「もうコスプレ会場は閉鎖しましたカメラマンの方はカメラをしまって下さいもうカメラを出している必要はないはずです...」と呼ばわっていた。これには僕もさすがに苦笑しながらカメラをバッグにしまいこんだ。中にはスタッフの影に隠れてまだしつこく撮り続けてる人もいたが、あれはレイヤーさんの知り合いor取り巻きカメコなのだろう。
それでもまだ少し心残りで、誰か写真を渡せる人はいないかしらと企業コーナーの方を歩いてると、櫟氷織さんと櫟沙弥さんを見つけた。氷織さんに挨拶して昨日の写真を渡す。例のA4に伸ばし焼きしたもの。「これ写真屋のサービスでタダですんで。お台場の写真屋でお盆に現像するとフィルム1本につき1枚、A4焼き伸ばしサービスやってて」と言うと、笑いながらも「あー、可愛い女の子の写真イッパイ撮ったんでしょー!?」と言われて指を差された。コミケに来てるカメコにそれ言ったらおしめーでしょ、とは思ったがその瞬間的な洞察力に内心舌を巻いた。そろそろ東ホールに帰るかと思ったが、その前に会場の混雑の様子をあちこち撮っておこうとうろうろする。
3時半過ぎになって一旦西ホールからエントランスに出たが、そこら中に一般参加者が座り込んでる。警備員が二人、なんだか呆然としてそのありさまを眺めてた。そういう不法占拠者を追い払うのがあんたらの役目じゃないのかい、とは思ったがこの人数ではどうしようもないというのが実際のところか。大体他のどんなイベントだって、文字通り人が会場から溢れることなんてないだろうしなあ。 エントランスホールに入ると、入って正面の大ガラスパネルにコミケの簡単な会場案内があることに気付いたのはその時だった。笑ってしまうのは、「コミックマーケット58」の文字から矢印が東・西の全てのホールに分岐して指し示してたこと。
東ホールに入ると、既にフットワークの行列がガレリアを縦断している。やれやれ、これから僕もあの行列に並ばにゃならんのだなあ。
準備会本部に取材腕章を返して、自分のブースに戻る。閉会時間も近く、片づけ準備を始める。
16:00、閉会アナウンス、拍手。それから急ピッチで片づけて、とはいえ例によって手間がかかり、いつの間にか周囲の机はほとんど片づけられて、僕の机だけがポツンと残されてしまった。フットワークに持ち込もうとするが、危惧した通り行列は100メートルくらい伸びてる。荷物を支えて並んでるだけで汗が吹き出る。僕の前にいた2人の男がサークルの先輩と後輩の中らしく、この次はどうしたらもっと売れるかという戦略について長々と話していた。まだ若いなあ。僕の歳になるともう売れようが売れまいが全然気にしないが。ただその先輩の方の男が関西の人らしく、大阪弁で声張り上げてペラペラしゃべるのがこのクソ暑い中で鬱陶しい。
ようやく発送を終えてホールに戻ると、既に机も椅子も全部片づけられて、ホールはガランガランだ。6時近くになっていた。
皆と連れ立って帰路につくが、ゆりかもめの行列はまだ長い。そこで誰かの提案で浜松町行きのバスに乗ることにした。浜松町に着くまで30分以上かかったろうか、さすがにここ5日間の疲れが出て車中でウトウトする。浜松町に着くと、また少し雨が降ってきていた。たまたま目の前にあった国際貿易センタービルに入り、打ち上げ食事会として2階のレストランに入る。隣のテーブルにも同じくコミケ帰りのSF関係グループがいて、話が弾んでいた。僕にもなんとなくわかる話題がもれ聞こえてくる。結構年格好も同じくらいのメンバーだったので、誰か話しかけるかと思ったが別にそういうこともなかった。
食事後、二次会として同じフロアの喫茶店に入ってコーヒー。7時半頃お開きで、冬コミ申込みの手順を打ち合わせて解散。僕は京浜東北で北浦和、駅からバスで自宅まで。9時過ぎ帰宅。かくして僕にとっての2000年の夏コミはいつもの通りに終わった。
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