頼母木山(たもぎやま・飯豊連峰)
1730m

新潟県・胎内市

2016.6.8

天候 曇り

メンバー n・ヘッポコ

7:00奥胎内ヒュッテ
7:45登山口
8:49姫子の峰
9:34滝見場
10:20水場
11:00イチジ峰
12:11大石山
13:09頼母木小屋
13:59頼母木山

14:20小屋より下山開始
17:42登山口下山
18:30奥胎内ヒュッテ

林道徒歩 45分
登り 大石山まで 4時間20分
頼母木小屋まで1時間
頼母木山まで 30分
下り 頼母木小屋から登山口 3時間20分
林道徒歩 50分
(休憩込みの時間)

前日は社用で飲み会、自宅から近い山なのでゆっくり目を覚ましたが・・・ちっと二日酔い気味、頭が痛い。
奥胎内ヒュッテまでの林道は、探鳥会を開催するため6月3日の午後に例年よりかなり早く開通した。
この近辺は「アカショウビン」を初め探鳥の穴場でもある。

奥胎内ダムの工事道路を過ぎると、昭和16年戦闘機「隼」の試験飛行で墜落したパイロットの立派な慰霊碑がある。
山口県出身の若者、これも戦争の犠牲者であり僕らはこの人たちのお陰で現在を生きている。忘れてはいけない。

登山口には立派な登山届ポストが設置されていた。チャリが2台デポされている。僕もチャリで林道を来た事があるが、大した時間短縮にもならずむしろ息が上がってしまいこれからの登りに影響した。

姫子の峰まで数度休んで1時間。「足の松尾根」と言うだけあって、赤松の木の根が露出した甚だ歩きにくい登りが続く。
普段なら身体がひと汗かいて慣れて来るまで1時間はかかる。しかし、この日は前日のビール漬けが影響してか主稜線に出る「大石山」まで調子が上がる事は無かった。
滝見場で登り行程の約半分まで来た。左手のアゴク峰の雪渓から落ちる滝の音の響きが心地いい。

ザックを下ろして休むことが多くなり、しまいには息を切らせてへたり込む。
連れのnさんは、いつものように爽やかな顔で励ましてくれて、全く余裕だ。登りではまたしても完敗・・・

水場の手前の登山道は右手のくぼみに進路変更されていて雪渓歩きとなった。
雪渓の前後には、カタクリ・イワウチワ・シラネアオイ・ショウジョウバカマ等の花たちが咲いている。
過去に一度行った事のある水場へは、登山道からかなり下ることとなるのでそれ以降の山行ではスルーしている。

右手に胎内尾根から連なる「二つ峰」を見ながらイチジ峰を通過、西ノ峰に付けば大石山まではあと一息。
左手の鉾立峰は近づくにつれて、尖った先鋭的に見えていた山容から、大きな烏帽子のような圧迫感を醸し出す山に変化して来る。

眺望は全開で、裏二王子岳と胎内尾根アゴク峰の緑、そこに雪渓の模様が加わり綺麗だ。この景色は何度見ても心が洗われる。
最後の登りは笹藪の細道、さあ「大石山」の山頂だ。
山頂と言ってもピークは左手に有り、登山道の分岐点になっている所。
芝が茂り広くなっていて、山形県側にはミネザクラが繁茂している。
すでに桜は散り果て、白い楕円形の「サクランボ」が無数に実を付けていた。

目的の「頼母木山」は主稜線の右手側、頼母木小屋が見える。その先のピークが「頼母木山」だ。
小屋までの登山道に灰色に見える斜面がある。これが花園「ハクサンイチゲ」の群生である。
残雪の山を背景にハクサンイチゲの写真を撮れる最高の撮影スポット、これほどの構成の決まる場所は数少ないと思う。

ハクサンイチゲの見頃は一週間くらい前に過ぎていて、枯れかけている花弁もあったがそれでもこの景色と今年も会えたイチゲに胸を熱くした。

小屋に到着。小屋では「中条山の会・飯豊胎内山の会」のメンバー10数人が2泊で、頼母木小屋と門内小屋の保守に当たっていた。
メンバーの中の一人は、知り合いの弟さんと言う事が解り話が弾む。
僕らに椅子兼テーブル(ペンキ塗りたて)を出してくれたり、山の情報やら水場の情報やら教えてくれた。
水が底をつきそうだったので水場に下るかどうしようかと迷っていると、ありがたいことに水の提供を言ってくれて、お言葉に甘えてしまった。
頂いた1.5リットルの水は、雪渓の下から湧き出る水でまだ冷たくて美味しかった。

そして頼母木山山頂に2輪の「イイデリンドウ」が咲いていると教えてくれた。
今年初のイイデリンドウ・・・ こりゃ行かねば。

30分は掛からんかったと思う、山頂に到着。周囲をグルグルと探して・・・有った!!可愛い姿で2輪が並んで咲いている。
イイデリンドウは飯豊山脈の固有種と言われ、青い花弁が菱形に近く内側の花弁が立っているのが特徴。
今回はここまでの山行であるが、この先門内岳方面も色々な高山花が咲き乱れ花園になっているとのこと。

山頂から少し下り、右手の雪渓で残雪歩行を楽しんで小屋に着いた。
nさんが小屋の中に居た山の会の皆さんにお礼を言って、さて下山としましょうか。

大石山に着くと、小国山岳会の吉田岳さんが数人のツアー客を連れて休んでいた。
岳さんは、井上さんの飯豊情報のホームページにちょくちょく登場し岩登りや海外遠征もする山のエキスパートだ。
小国山岳会の「飯豊」での活動には頭が下がる。

先を急ぐ足元の悪い道での下山、疲れている上に高度を下げるに従い体感温度が上がる。
背後の小国方向からは雷の音がしている。nさんも気が気でない様子。

登りでは余裕だったnさん、下りに入り足に来たようで歩行ペースが落ちる。
どうやら靴が柔らかくて、凹凸の激しい足の松のコースでは足への負荷が大きいようだ。
かかとにテーピングをする。しばらく下って今度はつま先にテーピングをする。
二人の水も切れた・・・ お湯も飲み干してしまった。
膝も笑ってると言う。ゆっくりでいいから、横歩き後ろ歩きを混ぜて歩こう。

時間にすれば3時間の下山だが、nさんにとってこれほど難儀な下山は初めてだったらしい。
足の松尾根は、体力と下りの経験が物を言うコースかもしれない。

最後の急坂を下りようやく登山口に着いた。
登山靴を履き直して、ヒュッテまでの林道をてくてくと歩く。疲れた身体と足にアスファルト路面の硬さが響く。

山合いに太陽が沈むころ車に着いた。
nさん、難儀はしたけど間違いなく経験値は上がったと思うよ。

今回も登りは負け、下りは圧勝の頼母木山であった。

帰り道のアイスクリームと冷たいコーラが身体に沁み渡った。






冬季に壊れないだろうか。




ギンリョウソウ




姫子の峰と門内方向




大石山分岐

 


ハクサンイチゲと峰々



花は、サンカヨウ・カタクリ・シラネアオイ




ハクサンイチゲ



ミヤマキンポウゲかなぁ・・・




コイワカガミ

 

頼母木小屋

 


頼母木山山頂にて

 


2輪のイイデリンドウ

 


杁差岳はガスに隠れた

 


雪渓歩きは気持ちがいい

 


最後の下り

お疲れ様でした。

 

 
 
 
ヘッポコ登山記