〜ベナレス(バラナシ)へA〜
<「沈没」という名の至福> 屋上レストランでの沈没

<Luxmi Guest Houseの屋上レストランで沈没中。何もかもが平和で満たされていて、何もしたくなくなる。>

民族楽器
<夜は屋上で民族音楽の演奏会が開かれる。手前がタブラー、奥がハルモニウム。 タブラーは太鼓のようなもの。ハルモニウムはオルガンのようなもの。 他にシタールというギターに似たものが有名。>

ベナレスに来て以来、何をするにも億劫になってきた。
ベナレスの時間はガンジス川の流れのようにゆったりしている。
この時間の流れの中では一体日本での忙しさは何なのだと感じてしまう。
実に平和な雰囲気で満たされている。
朝(昼近く)起きて、フラフラとさまよい適当なレストランに入る。
料理はなかなか出てこないことが多いが、それが逆にインドのよさに思えてくる。
街でかかっている音楽を聞き、たくさん上がっている凧を見ながら気づくと何も考えていない。
しばらくして、ガンガーに散歩に出かける。
たくさんのインド人が1日中座ってガンガーを眺めている。
ガンガーでの沈没
<ガンガーで沈没中>

少年達が遊んでいる。
なんという平和な空間なのだろうか。
もはやこの街から動くことが出来そうにない。
これを「沈没」というのだそうだ。
旅行者が旅の途中で気に入った土地に居座り続けてしまうらしい。
しかし、何とも心地のいいものだ。
日本に帰ったら、この時間がいかに貴重であったか実感させられるだろうな。

〜☆ベナレスでお勧めのカフェ〜(よく沈没しました)
☆ガンガー・カフェ(リバーサイドの気持ちよいカフェ)☆
2002年現在オープンしたてで、知っている人は少ないが、超お勧めのカフェ!
日本人オーナーのTomokoさんとGORAKHさん夫妻が
親身にもてなしてくれます。
インドのこと、ベナレスのこと、鉄道切符予約のお手伝い、お勧めの宿、
お勧めできないことなど、何でも相談にのってくれますよ。
信用性は◎
ベナレスに着いたばかりで不安な人も
ここで御飯を食べてゆっくりすれば、元気がわいてくるはずです。

ガンガーカフェ ともこさんと


1.GORAKHさん(左)とTOMOKOさん(右)     2.TOMOKOさんとガンガーカフェ内にて
場所−D24/28 Pandey Ghat,Bangali Tola Vanaras
ガンガーに出たら川沿いを歩き日本人宿で有名な「久美子ハウス」を目指します。
久美子ハウスの横に階段があるので上ると、
久美子ハウスの裏手にあります。

<ライババ?ニラババ?>

夜になりそうだったので、ホテルに帰ろうとしていたところに
異常に日本語のうまいインド人が話しかけてきた。
彼は医大生で、NHKの通訳のアルバイトをしているそうだ。
日本語の練習をしたい。だからボランティアで街の案内をさせてくれ!
インドにはチップの習慣なんてないんだからチップなんていらないと言う。
彼が善意で言ってくれているのか分からなかったけど、
僕達はお世話になることにした。
彼はおいしいお店に連れて行ってくれたり、街を案内してくれた。
また、悪い人達に騙されないようにアドバイスしてくれた。
本当にいい人だった。
そして、最後に「サイババの弟子で、ライババという人が
今ベナレスに来ている。1年のうちでベナレスにいるのは今だけだ。
君達は非常にラッキーな人達だ。
是非過去から未来までを占ってもらいなさい。」とのたいまい始め、
小屋みたいな所に連れていかれた。
やはりきたか。これが最終目的だったのだろう。

ライババと呼ばれる人はトレーナーを着て髭をはやした
いかにも普通のおじさんという感じだった。
ヒンドゥーの神々が祭られ、机の上には山のような本が積まれている。
僕は全く占ってもらうつもりはなかったが、
H君と、M君は占ってもらった。
未来に関しては異常に詳しく、何歳で結婚、何歳で死亡など詳しく占う。
M君は、「自動車事故で脳か足がやられる。」
H君は、10万人に1人の手相と言われながらも、
「脳の手術に失敗!28歳で人を殺す!36歳で酔っ払って屋上から墜落して死亡!」
となんとも残酷な予言を下されてしまった。
そして、ヒマラヤから帰ってきた僧が書いたお守りがあれば、
自動車事故も足に擦り傷を負う程度に軽減されるし、
屋上からの墜落も、階段から落ちる程度に軽減されると言って、
2人にお守りを渡した。
赤い糸にお守りを通して香をたいて、
「サイババヘルプミー!」と7回唱えるといいのだそうだ。

最後に君達の気持ちを頂きたいということで、2人で100ドル要求された。
なんとか80ドルまで落ちたが、インドで80ドル(約一万一千円)は
ものすごい大金だ。
別れの時にチップをくれと言う。
うーん、インドにチップの習慣がないと言っていたのはあなただったのだが・・・
2人が楽しかったと言ってくれたので、なんとか笑顔を作ることができたのだが・・・

翌日、日本人宿でこの話をすると、あっさりと
「あー、あの有名な詐欺師ね。」と言われてしまった。
他にもニラババという人がいて、同じくお守りを買わせるのだそうだ。
うーん、インド恐ろし・・・

<ドラッグ天国>

ガンジス河のほとりを歩いていると声がかかる。
「ハッパ買わない?安いよ。友達プライスね。」
インドでは麻薬が非常に安価に手に入りやすいのだ。
特にマリファナだ。麻の葉からとれる「ガンジャ」と呼ばれるものと、
大麻樹脂の「ハシシ」が有名らしい。
毎日夜になるとジャンキーパーティーと称するドラッグパーティーが
開かれている宿もある。
僕が初めて泊まった時、宿で会った人との最初の一言が
「まぁ、ハシシ一服どうぞ!」という時もあった。

僕達はある時お土産屋に連れていかれた。
中に入ると、木彫りなどの土産物が並んでいる。
おやじは「こっちに来い!」と奥の部屋に案内してくれ、
入ると鍵をかけた。
一体何が始まるのかと思っていたら、
おやじは、タンスの奥から、マリファナ・ヘロイン・コカイン・覚せい剤・アヘンなど
次から次へと出し始め、
「これはアフガニスタン産だからいける」だの、「カシミール地方の極上物」だのと
解説し始めた。麻薬クッキーなども作っていて、
「食べたら、フラーイ!(昇天)」と勧めてくる。
H君は自宅でマリファナを栽培したいらしく、購入した。
それからH君はよくガンジャやハシシをやっては
あっちの世界にトリップしてしまうようになった。
時々いきなり笑いだすこともある。
本人はあまり効いてないというのだが・・・
あっちの世界にいったまま帰ってこれなかったらどうしよう?
と不安に駆られてばかりいた。
マリファナは常習性はないと聞いていたが。
1回彼が体調を崩したとき、僕が1人でガンガーを散歩していたら、
H君に麻薬を売った男と出会い、
「相棒はどうした?」と聞くので、「体調を崩している。」と
言ったら顔色が変わり、「医者にはいったのか?どんな症状だ?」
としつこく聞いてくる。
そして、「インドは気候の変動が激しいからだな。そのせいに違いない。」
と結論付け、「お前もクッキー買ってフライしろよ!」と言い始めた。
恐ろしくてすぐに退散した。

<ベナレスの街並み>

バザール <バザール>

ベナレスの中心にあるバザールはいつも人でごったがえしている。
ここで手に入らない物はないくらい色々なものが売られている。
体重計を持っていて人の体重を測る仕事をしている人もいた。

市場 市場をうろつく牛


<1.市場 2.市場をうろつく牛たち>

市場は早朝から夜までにぎやかだ。
ここには牛たちがたくさんたむろしている。
牛は市場で売られている食べ物を狙っているのだ。
売る人も警戒しているが、
彼らは一瞬のスキをついて食べ物をかすめとる。
人に気づかれると叩かれて追っ払われるが、
それでも1つかみ2つかみは加えて逃げていく。
野良牛たちも人間達も生きていくのに必死なのだ。

ベナレスの路地 少女と牛


<1.ベナレスの路地  2.少女と牛>

バザールや市場からちょっとわきに入ると細い路地だ。
路地の複雑さは半端ではなく旅行者を迷わせている。
この狭い路地には牛がたくさん歩いていて、
横を通るのは非常にきつい。
牛が急に振りかえると、角がもろに当たって痛い。
しかし最も恐ろしいのは糞尿をいつするかわからないことだ。
急に発射される。下は牛と人間の糞尿だらけで歩くのに苦戦した。

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