〜アーグラーへ〜

朝起きると身体がだるい。のどが痛い。
昨日ソファーで寝るはめになったためだろう。
3人部屋に案内されたところベッドが2つしかなかったのだ。
オーナーに言うとソファーがあるから全く問題ないというのだ。
もうこの宿には泊まりたくない・・・

フロントに行くとツアーの案内人が待っていた。
この人はクラクションを鳴らすことを生きがいにしている人だ。
どこでもかしこでも鳴らす鳴らす。
そもそもインドはクラクション天国だ。
信号もほとんどなく、車もバイクも人も自転車もごちゃまぜに走っているからだ。
歩いて向こう側に渡る時は、走ってくる車の間をぬって渡るのだ。
本当に恐ろしかった。
バイクはヘルメットなしで3尻4尻など驚くものではない。
とにかくうるさくてうるさくてどうにもならん。

しばらく走ると宮殿が見えてきた。しかも幾つもだ。
ガイドが「これは全て同じ所有者のものだ。」と言う。
インドでは貧富の差が激しいとは聞いていたが、
この差はあまりにすごい。
しばらくとてつもない喧騒の中を走ると、
左右に広大な田園風景が広がってきた。
インドに来てようやく少しだけ落ち着けた。
しかし、時折車が逆走してきてびっくりする。
車には何人乗ってもいいらしく、特にトラックだと、
上といい、横といい、たくさんの人が張りついている。
うーん、怖くなのだろうか?

アーグラーに到着すると、スィカンドラーというアクバル帝の墓を観光した。
スィカンドラー <スィカンドラー>
なんという立派な墓なんだろう。

次にアーグラー城を見学した。
アーグラー城に着くと売り子が寄ってくるわ、寄ってくるわ。
中には手足のない子がはいつくばってお金を求めてくる。
情けないことに直視することができなかった。

アーグラー城 スィカンドラー内部

<アーグラー城(左)  アーグラー城内部(右)>
アーグラー城の広さは半端ではなく、素晴らしいの一言!
しかし、中はチップを要求してくる奴が異常に多くて参った。

インドどこの店も値段が書いてなくて、何を買うにも値段交渉だ。
外国人とみるやほとんどは確実にぼってくる。
僕も最初はとまどっていたけど、だいぶ慣れてきた。
だんだん値段を下げていってこれ以上相手も下げられないと
なったら「じゃぁ、買わない!」と店を出るふりをする。
そこで「いくらならいいんだ?」と向こうが慌ててひきとめたら
まだ交渉の余地あり。
ひきとめられなかったら、だいたいそれが相場だと知る。
交渉はめんどくさいといえばめんどくさいが、
相手との駆け引きなので、いかに下げさせるかのゲームのようで
「俺は学生だ。」「まだ旅は長いから今土産を買う気はない。」
など言って値段を落としていくのは楽しかった。

政府公認外国人専用の両替所で両替をした。
やたらと細かいお金ばかりだったので、しっかりと金額を確認した後、
これを大きい額にしてくれといくらか渡した。
自分では金額を確認して再度の両替を頼んだのだが、
相手にその金額を確認させることをしなかったのだ。
これが甘かった。大きい紙幣にしてくれたのだが、
返ってきた額は500ルピーも少なかった。
しまったと思って抗議したが、もう遅い。
相手は正しい額を両替したとそしらぬ風だ。
政府公認だからといって信用してしまった。
完全に自分のミスだった。くやしい。

夜レストランに入った。
「ビッグジュース」と書かれた飲み物があったので何かと尋ねたら
小声で「ビール」と言われた。
ビールは宗教的な問題で規制がかなり厳しいようだ。
今日のホテルはインド旅行最初で最後、バスタブがついた部屋だった。
しかし、バスタブにはお湯も水も出ず、
シャワーもお湯が出たかと思うと、冷水に変わる。
冬の北インドの夜は寒いので悲鳴をあげそうだ。
金返せ!

朝は次から次へと係りがやってきて、コーヒー・紅茶はいらないかと勧めてくる。
よほどチップが欲しいようだ。
今日はこの旅のハイライト、タージマハルへ行った。
亡き后のために20年の歳月と、国家財政を傾けて建てた墓だ。
シャージャハーンはこのような素晴らしいものが二度とできないように
職人の腕を切り落とし、一生面倒みたということだから驚きだ。
いかに妻を愛していたかがうかがえる。
タージマハルの周辺はインドでも最大級のワルがいる所らしいが、
声がかかる、かかる。まいりまくった。なんとかタージへ。
しかし、入場チェックがあまりに厳しくバックを預けさせられてしまった。
これが実に頼りのない預かり所で、チョークで番号を書かれ、
自分で預け棚に預けるのだ。
そして帰ってきたら自分で棚から荷物を取り出してくる。
中には航空券が入っていたので怖くてしかたがなかった。
しかもタージの中に入るとバッグを持っている人がたくさんいる。
検査官によって判断が違かったようだ。ついていない。
タージマハル タージマハル
  ←クリック <タージマハル>

タージマハルの素晴らしさは例えようがない。
本当に美しい。
ゆっくりと見たいが、荷物が心配でそれどころではない。残念だ。
タージマハルの入場料はインド人が20ルピー(約50円)に対して
外国人は750ルピー(約2000円)。
あまりにも高すぎる。
バッグは無事だった。
係りの奴は「チップはお前の気持ちしだいだ。」と言う。
冗談じゃない、こんなにハラハラさせといて。

小さな村を通りかかった時、そこでチャイを飲んでいくことにした。
ハンモックのようなベッドに寝っころがる。

ハンモックの上で <ハンモックの上で>

喧騒とは無縁の世界でのどかだ。
みんなフレンドリーでとても落ち着く。

いよいよ運転手のおやじともお別れになったのだが、
別れ際に「チップをよこせ!」と始まり、おおもめにもめた。
僕達は精一杯の気持ちをチップでだしたが、
おやじはべらぼうな額を要求してくる。
ここで出してしまったらこれからの旅が苦しくなることは目に見えていたので
最後まで譲らなかった。
ここまで仲良くやってきたが最後に険悪なムードになってしまった。

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