降ったばかりの雪の上を
よいしょ
よいしょって
一生懸命歩いた
私よりふたまわりも大きな足跡が
「ついておいで」
と呼んでくれたから
下だけを見て
平均台の上みたいに両手を広げて
大きな歩幅に苦労しながら一歩づつ進んだ
息をはぁはぁさせて
雪帽子に半分かくれた顔を上げると
数歩先の優しい目が
「大丈夫?」
って微笑ってた
ちいさかったあの頃
着ぶくれした
だるまさんの私
少し疲れていたのだけれど
「うん」って頷いて
それでも歩き続けたのは
わたしだけのみちしるべを
たどれることが
嬉しかったから
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