2017年5月5日
Day3 薬師岳
太郎平小屋〜北ノ俣岳〜和佐府
(Mt.Yakushi ,
Taro-taira mountain hut 2,330m , Mt.Kitanomata 2,662m , Wasahu 999m)


Day3 行動記録(バックカントリースキー)

メンバー:私、Iさん、Oさん

Day1 登行/下山(滑走)ルート
5:59 岐阜県飛騨市神岡町和佐府発(999m)
-> 7:58 飛越トンネル(1,448m)
-> 8:57 送電線(1,589m)
-> 10:16 神岡新道分岐(1,838m)
-> 11:31 寺地山(1,996m)
-> 14:33 北ノ俣岳分岐(2,640m)
-> 15:27 太郎平小屋(2,330m)

Day2 登行/下山(滑走)ルート
6:52 太郎平小屋(2,330m)
-> 7:07 薬師峠CP(2,302m)
-> 8:32 薬師岳山荘(2,692m)
-> 9:19 南東尾根分岐(2,900m)
-> 9:45 薬師岳(2,926m)
-> 10:08 南東尾根分岐(2,900m)
-> 10:47 薬師岳(2,926m)
-> 11:16 中央カール(2,706m)
-> 12:14 薬師岳(2,926m)
-> 12:54 南東尾根分岐(2,900m)
-> 13:13 薬師岳山荘直下(2,526m)
-> 14:18 2659m地点登返(2,659m)
-> 14:38 薬師峠CP(2,302m)
-> 15:19 太郎平小屋(2,330m)

Day3 登行/下山(滑走)ルート
6:41 太郎平小屋(2,330m)
-> 8:41 北ノ俣岳(2,662m)
-> 9:36 北ノ俣岳分岐(2,640m)
-> 10:48 寺地山(1,996m)
-> 11:44 神岡新道分岐(1,838m)
-> 12:41 送電線(1,589m)
-> 12:59 飛越トンネル(1,448m)
-> 14:41 和佐府着(999m)

移動距離
Day1:19.0km
Day2:11.9km
Day3:19.4km
Total : 50.3km
 
行動時間(休憩を含む)
Day1:9時間28分
Day2:8時間27分
Day2:8時間40分
 
山スキー装備
ビンディング:DYNAFIT TLT SPEED
スキー板 : DYNAFIT cho oyu 158cm Shape: 122-86-108
兼用ブーツ: DYNAFIT TLT6 Mountain CL
ウィペット:grivel condor 2.18
シール:Montana Montapoly
クトー:ブンリン 3Dアセント90
ミドルウェア:montbell クラッグジャケット
オーバーパンツ:montbell パウダートラックサーマパンツ
ザック:OSPREY Kamber42
ヘルメット:GIRO フリーライド用ヘルメット
ビーコン:PIEPS FREERIDE
GPS:GARMIN etrex 20
クランポン:CAMP XLC390
そのほかビバークアイテム1式
などなど・・・

マップトレース

(赤線:シール登行、青線:滑走)

 日帰温泉
奥飛騨温泉郷 ひらゆの森 500円
竜島温泉 せせらぎの湯 510円

費用(2〜5日までの総計)
三才山トンネル コンビニ割引券 470円×2=940円
松本トンネル  100円×2=200円
安房トンネル  行き770円
安房トンネル  帰り540円
太郎平小屋 2泊3日(2食)9,500円×2=19,000円
モルツ 350ml 600円
水2L 900円×2=1,800円

記録へのリンク
5月5日 太郎平小屋〜北ノ俣岳〜和佐府
5月4日 太郎平小屋〜薬師岳
5月3日 和佐府〜北ノ俣分岐〜太郎平小屋

コメント
3日目の朝を迎えた。
6日は雨との予報で午前中は、北ノ俣岳の東面を滑ってから下山というスケジュールに変更した。
元々私の計画もそういう計画だったので、ちょうど良かった。
朝は4時40分頃に起きた。
トイレに向かうと小屋の外で従業員が心配そうに空を眺めていた。
朝食は朝6時からなので、それまでの間にこれまで撮影した写真をチェックした。
朝食後、Iさんと外で待ち合わせする話をしてから床部屋に戻る。
布団を畳んで、忘れ物がない事をチェック。
床部屋の相席になった登山者の方々に「お世話になりました」と挨拶して部屋を出る。
小屋の外では、先にIさんが出ていた。
さすがに3日目となると宿泊していた主要な方々の顔を覚えてしまう。
薬師岳山頂でお会いしたテレマーカーさん2名も外に出てきた。
自分もシールを貼って出発の最終準備を始めた。

昨日よりも気温は高かった。
すでにザラメになりつつあった。


Oさんも小屋から出てきた。
3人の準備が出来た所で北ノ俣岳へ向かった。


最終日だからと言っても8時間以上の行程となるため、気は抜かない。


北ノ俣岳までは特段な所はなく、淡々と進む。


問題発生。
Iさんの左足が軽い肉離れを起こした模様。
久しぶりのロングレンジで足に来たようだ。
軽度なのでまだ大丈夫の様子だが・・・。


薬師岳を振り返ると雲がかかり始めていた。
寒気が上空にいるため、天候は下り坂になりつつある。


シール登行と滑走については、大丈夫そうだけど変な方向に足を傾けると痛むらしい。
北ノ俣東面はどうするかと確認すると、山頂で決めたいとの事。
無理せず、このまま下山を優先する事も伝えた。


北ノ俣へのアプローチは、ほぼ真南へ向かって直登する。
夏道は左手のピークを踏むルートになる。
夏よりもショートカット出来るので、到着時間は早いはず。


富山湾から黒い帯状の雲が波状で迫ってくる。


振り返る。
薬師岳山頂に雲がかかり始めた。


夏道よりも東寄りに進む。
北ノ俣岳までほぼ一直線だ。


間もなく神岡新道分岐点。
テン泊の方が撤収準備中だった。


北ノ俣岳東面が見えてきた。
山頂から標高差150m程落として、この神岡新道分岐点まで戻る予定でいたが・・・


上の写真より山頂から滑り降りて・・・。
右から左へぐるっと回ってくる。
そんなルートですね。


分岐点でIさんの到着を待つ。
登って来る姿を見ると大丈夫そうに見える。
到着した時点で状態を聞くと、普通に歩いたり、滑ったりするのは大丈夫だけど、足を伸ばしたりすると痛みが伴う様だ。
(途中で鎮痛剤を飲んだらしい)
北ノ俣東面の周回は難しいと判断したそうだ。
念の為、Oさんにも意思を確認した所、「私はもう十分です」と回答を得た。
ちなみに自分は特に問題はないけど、麓まで下りなければならず、時間的なマージンが読めずにいた。
積雪期に初めて訪れたという事もあって、下山に対して不安が大きかったこともあり、周回はパスする事にした。
次回は黒部五郎を目指したいと思っているので、その時でも良いと思っていた。
今回は折角PTを組んで頂いた事もあり、2人に同調する事にした。
Iさんは申し訳無さそうにしていたが、上記の意味を持ってノーブロブレム。気にしないで欲しい。
下山を再優先とした。
ただ、その前に北ノ俣岳山頂位は取ろうという事で、このまま山頂を目指すことにした。
すぐ隣だけどね。


分岐点から250m位先に北ノ俣岳山頂。


またライチョウを見つける。


有峰湖をバックに・・・。


小屋出発から2時間で北ノ俣岳山頂に到着。
ちなみに、板は私の物ではないです。


もし、次回があるとすれば黒部五郎を考えたい。


和佐府はあの辺りかな・・・。遠いなぁ。
まぁ見えるだけ良いかも知れないけど。


山頂でIさんから「いなり寿司」をごちそうになる。
元々、IさんとOさんは3泊4日の予定で訪れていたため、食料1食分が余ってしまったそうだ。
アルファ米とシーチキンと酢漬けの油揚げが見事にマッチしていた。
アルファ米もこうすると美味しくなるんだ。
私のキャンプメシのレシピの1つになった。


再び分岐点に戻る。
シールを剥がしていると、帽子が無いことに気がつく。
北ノ俣山頂に忘れてきた様だ。
2人に取りに行ってくると伝え、急いで回収に向う。


10分程で戻って来た。
帽子はケルンの所で落としたままになっていた。地面と似たような色をしていたので気が付かなかった。
二人にお詫びをして、改めて仕切り直しした。
ではドロップ開始。


バーンも調度良く緩んでいたが、やはり1日の新雪で変に凹凸が出来ている。
慎重に下った。


途中で南側の斜面に移動する。
登山道を示す赤旗があるので、それを目安にシフトする。


幅は10m程度。
左手は切れ落ちている。
登りトレースも兼ねているラインなので雪面はガタガタである。
高度感もあるので無理なターンは切らずにドリフト走行(横滑り)で20m程下った。


下り滑走の核心部を通過。


ここからは大オープンバーンを楽しむ。


下部に下りるに連れて雪質が重たくなる。
ザラメになる前のいや〜な雪質。


北ノ俣岳と寺地山とのコルで記念撮影。


自分も恒例の撮影。


シールを貼り直して、次のウェイポイントである寺地山へ向う。


テントがひと張り。


嫌らしいアップダウンが続く。
尾根も徐々に狭まってくる。


写真でも分かるくらい酷い凹凸。


痩せ尾根の中心部へ突入。


特に狭い所がある。
ここだけは北側から巻いた。


振り返るとこんな感じ。
写真の左から巻いてきた。


寺地山山頂に到着。
ここで最後のいなり寿司を皆で食す。無事に完食し、Iさんの荷物は軽くなった。
さて、ここからは下りが主体になるが、森の中は凹凸が酷い。
滑走モード行くか、シール滑走で行くか悩んだが、自分はシール滑走で1918mピークまで行くことにした。


寺地山からの下り。
登りでも分かっていたが、凹凸が酷い。
滑走出来なくもないけど、太ももにかなり負荷が掛かりそうだ。


平坦な所に出るが、森の中は全てこんな感じ。


シール滑走で正解だったかどうか・・・。


オープンバーンに出る。
ここで小休憩。
5,6分程で2人が滑走モードで追いついてきた。
大差は無かったらしい。


こういう広い所は凹凸がなく、歩き易い。
平過ぎて殆ど滑らないけどね。


1918mピーク通過後に、自分もシールを剥がして滑走モードに変更する。


進路を西側へ向ける。
次のウェイポイント、1842m(神岡新道分岐)までは直線。


快適な稜線を軽快に進むが・・・。
1842m(神岡新道分岐)でルートミスを犯してしまう。
この写真は、その分岐点(赤テープが右端に写っている)で誤って左側へ入ってしまう時のもの。
北西に大きく進路を向けなければならない所を西に進路を向けてしまった。
写真の雰囲気だと左に行けそうでしょ?違うんですよ・・・。
行かれる方、この分岐点で一度立ち止まり、GPSで位置をチェックして欲しい。


分岐点から2,3分滑走すると、トレースが無くなり、尾根の様子が異なることに気がつく、
左手に大きな沢があった。
たしか登りでは見なかった沢だった。
違和感を感じてGPSを見ようとした所、Iさんが先にルートが違うと叫んだ。
GPSをで確認すると、登りトレースに対して200m程南側を滑走していた。
すぐさま方向修正、まだ上部にいたOさんにIさんが右に行くように(北側)指示を飛ばした。
修正トラバース中に途中に沢があったが、そこは加速して隣の尾根に乗り越した。


トラバース修正で元の登りトレースと合流。


1660mまで下り切った所で、少ピークを登る事に。
先行していたテレマーカーさん2名に追いつく。
ここはシートラーゲンで。


ここを登りきれば滑走モードへ移行できる。


緩い斜面を滑り降りて、再び登りへ。
ここは斜度も緩いので漕いでピークに上がった。


担ぐ気力なし。


飛越新道の看板。
夏道は歩いたことありませんが・・・湿地帯で靴がドロだらけになると聞いたことが有ります。


1690mピークより下る。
正面に飛越トンネル南面のピークが見える。
あの麓にトンネル入り口がある。
もうすぐだ。


融雪も進んでおり、かなりガタガタなバーンだった。


1643mピークに向けて登り返す。


これを超えれば鉄塔が見える。


やっとここまで来た。
だけど写真だとよく分からない。


眼下に林道が見えたが、ここに来て藪漕ぎが酷くなる。
3日前は繋がっていた所も融雪してしまい、笹ヤブがむき出しになっていた。
自分はここでシートラーゲンに切り替える。
IさんとOさんは滑走モードで頑張って下った。


なんか際どい・・・。
跨いだり飛び越したりの連続。


20m程下った所で、自分も再び滑走モードへ。


そして飛越トンネル前に出る。
スノーブリッジはまだ健在だったので、そのまま下りる。


北ノ俣岳登山口前に集合。
まだ終わっていないけど、ここまで来れば後は林道を下るだけ・・・。
そう、下るだけだが・・・。
アスファルト道路を4km以上歩かなければならない。
Iさんの左足も鎮痛剤のお陰で多少は和らいでいる様だけど、足を伸ばすと痛みが伴うらしい。
麓まで6.2km。
根性で歩き通して欲しいと願った。


緩斜面だが雪を繋いで滑れるだけ滑る。


かなり融雪が進んでいた。
登りでは通れた路肩の雪が無かったり。
かなり早いスピードで進行していた。
どこまで滑れるだろうか・・・。


ウォォォ・・・溶けるのが早すぎる。


雪崩跡を通過するも、雪中のドロが表面化。
田んぼの中を歩く状態。


スピードは出ないけど、止まらずに降りれる。


トンネルから1.5km地点。
そろそろ危なくなってきました。


まだ行けるっしょ!


うぁ〜〜〜・・・・。


トンネルより1.8km地点で終了。
3日前は2kmありましたが、200m程後退していた。
残念だけど、仕方がないです。
乾いたアスファルトの上に出てシートラーゲンに切り替える。


無念・・・。
装備を切り替えて、ブーツを側溝の水で洗っていると、IさんとOさんも降りてきた。
問題はここから麓まで4km以上歩かなければならない。


200m程下ると、登りでシール登行を開始した地点にたどり着いた。
左手の谷側の雪は全て消え失せていた。
目に見える形でこれだけ早く融雪するとは・・・。


1台のFITが停まっていた。
下山途中で仕入れた情報ではトンネルより1時間手前まで来るまで来れたと聞いた。
あの車がそうだろう。


だけど融雪直後で地盤が緩んでいるため、落石が酷い。
夜間は通行したくない。


この石は、あの車が登ってきた後に上から落ちてきたのだろう。
変な所に駐めると土砂崩れで帰れなくなるかもしれない。


この雪崩跡も小さくなりコンパクトカー1台分は通れる様になった。


雪のない道を永遠と下る。
兼用靴での下りは厳しいものがあった。


山桜が出迎えてくれた頃には足も痺れてきた。


杉林が見えてくるとゴールは近い。


路駐の列が見えた時、無意識にガッツポーズ。
問題の雪崩跡は半分のサイズになり、1車両分だけ削り取られていた。


14時41分
路駐場所に戻る。


この20分後にIさんとOさんも降りてきた。
ご一緒したお礼を伝え、解散となった。
お二人には本当にお世話になりました。
ありがとうございました。m( _ _ )m
何処かでご一緒する事あるかもしれませんが、その際はまた宜しくお願いします。

2人を見送った後、自分も帰宅の途につく。
帰りの温泉は、混雑する「ひらゆの森」ではなく、 長野県旧波田町の竜島温泉「せせらぎの湯」へ向かった。
上田市の自宅に戻ったのは20時前だった。

もし今後、再訪する事があれば、黒部五郎かな。
でも人生の中でこれだけの長旅はそうはないと思う。
どれだけ先になるかは分かりませんが、次回に期待したい所です。

長旅、お疲れ様でした。

記録へのリンク
5月5日 太郎平小屋〜北ノ俣岳〜和佐府
5月4日 太郎平小屋〜薬師岳
5月3日 和佐府〜北ノ俣分岐〜太郎平小屋