2017年5月20日
白馬鑓ヶ岳
(Hakuba yarigatake 2,902m)



行動記録(山スキー)

登山ルート
6:45 長野県白馬村 猿倉駐車場発[1,250m]
->8:29 小日向のコル[1,824m]
->8:51 湯ノ入沢[1,630m]
->9:51 鑓温泉[2,100m]
->12:07 鑓温泉分岐前(雪渓最上部)[2,705m]
->12:26 鑓温泉分岐[2,750m]
->12:59 白馬鑓ヶ岳[2,902m]
->13:27 鑓温泉分岐[2,750m]
->13:38 鑓温泉分岐前(雪渓最上部)[2,705m]
->13:55 鑓温泉[2,100m]
->14:08 湯ノ入沢[1,630m]
->14:53 小日向のコル[1,824m]
->15:18 長走沢の橋(大雪渓ルート合流)[1,340m]
->15:43 猿倉駐車場着[1,250m]

行動時間(休憩を含む)
8時間58分

山スキー装備
ビンディング:DYNAFIT TLT SPEED
スキー板 : DYNAFIT cho oyu 158cm Shape: 122-86-108
兼用ブーツ: DYNAFIT TLT6 Mountain CL
ウィペット:grivel condor 2.18
シール:Montana Montapoly
クトー:ブンリン 3Dアセント90
ミドルウェア:montbell クラッグジャケット
オーバーパンツ:montbell パウダートラックサーマパンツ
ザック:OSPREY Kamber42
ヘルメット:GIRO フリーライド用ヘルメット
ビーコン:PIEPS FREERIDE
GPS:GARMIN etrex 20
クランポン:CAMP XLC390
そのほかビバークアイテム1式
などなど・・・

移動距離(GPS)
16.5km

費用
高速料金 ETC割引 上信越自動車道 坂城IC〜長野IC 490円×2=980円

マップトレース

(赤線:登行(シートラ、シール) 青線: 滑走ルート)

コメント
2年前の今頃に白馬鑓ヶ岳を目指すも途中でシャリバテして、鑓温泉で敗退した思い出がある。
流石に朝食ジャムパン1個は無いでしょう・・・。
言い訳にしかならないけど、あの時は時間が無かった。(今も大差ないけど・・・。
山頂を目指す場合、大雪渓経由、鑓温泉経由何れも7時間は必要なため、朝6時台には猿倉を出なければならない。
予定では前日金曜日に白馬入りして車中泊する予定だったが、仕事案件が重なったことで予定通りには進まなかった。
夜中に猿倉林道に入ったら途中で車ごと落ちる自信はあった。
上田市から白馬村までは1時間20分程度だが、帰宅後にそこまで運転する集中力と気力が無かった。
そこで朝早く出発する事にして、21時前には就寝、多少フラフラ感があるものの、朝食をシッカリ取ってから4時40分頃に自宅を出発。
途中でアクエリアス、食料等をコンビニで買い求め、6時20分に猿倉入りした。
自宅から2時間圏内なのが幸いです。
3,4時間だったらもうシーズン終わっていたでしょう。
早朝に駐車場で遠方遥々おこしになる方を見ると頭が下がります。

猿倉荘にある登山届ポストに計画書を入れる。
この時点で大雪渓ルートか、鑓温泉ルートのどちらを取るか決めかねていたので2つ出しておく。(どっちだ?
駐車場に戻り、準備を急ぐ。
6時45分出発。


駐車場脇の作業路から登る。
先週までは繋がっていたと思われるが、もう期待出来ないので猿倉台地まではシートラーゲンで進む。


路肩が露出し始めてる。


猿倉荘分岐を通過。


鑓温泉分岐。
大雪渓か、鑓温泉かどちらか決めなければならないが、融雪の状態を確認する必要が出てきたので、鑓温泉で向う事にした。
山頂までのアプローチ時間はどちらも同じ7時間。


この1週間で雨はさほど降っていないが、気温が麓で27度超えを記録している。
先週の情報と比べてもかなり融雪が進んでいる。
所々、雪に埋もれていた木々が起き上がって進行を阻害する。
返し針の様に木が邪魔するので進みにくい。


猿倉の台地へ出ると雪がつながるようになる。
ここからシールハイク開始。


登山道より100m以上、東側を歩いている。
このまま進むと谷へ入ってしまう。
少し西へ方向修正。


小日向山コル直下、ここで3Dアセントを装着。
この後の湯の入沢からの登りもアセントを使うことになる。


小日向山のコルは急登になる。
初めてお越しになるか方はちょいと驚くかもしれないが、逆に湯の入沢からコルへの登り返しはそんなに厳しくない。


見上げた写真。
自分は直登で進む。
後続の方々もいるので、不用意な落石、落ちた枝を下に落とさないように注意する。


当然、自分の上にも歩いている方々がいるので、上部にも注意する。


上部に広がるワレ。


もうちょい。


コルに到着。
3,4名の方が滑走準備中、もしくは写真撮影中。
近くの方に「どちらまで?」と聞くと鑓温泉との回答だった。
自分は「行ける所まで」と無難な・・・やる気があるのか無いのか分からない回答をしておいた。(ぇ


では行きましょう。


中央左の湯の入沢源頭を目指す。


やっぱりスキーは速い。
しかもこの時期はショートカット出来るから時間も更に速い。
7月にテント泊で来た時は、重装備だった事もあり、恐怖しかなかった。
あの杓子沢のトラバースは・・・あの斜めった道はキツかった。


そんな訳であっという間に湯の入沢源頭に到着。
シールとアセントを装着し一路稜線を目指す。


一定のリズムでペース良く登る。
ちなみに全然速くないです。
結構追い越されたりしますが、私の場合は休憩時間は短いので平均速度としては差はあまり無いと思います。
仮に先行されても10分もすれば追いついたりする事はザラです。


湯の入沢から1時間で鑓温泉を通過。
ここから先は初めての登りになる。


一体どれだけ積もっているのだろうと不思議に思う。


岩を巻く。
この辺りから大出原まで急な登りになる。


急斜面の手前で小休憩を入れる事にした。
そこへ後から3名、猛突進して来た。(笑
山頂でお話を聞くことになるが、過去20回以上も訪れているとの事。
経験と体力がなせるワザだと思う。装備面も私以上に軽量化をしている様だ。


5分程小休憩をしてスタート。
1Lのアクエリアスを消費。残り1Lしかない。
気温上昇で水分の消費が早い。
(結果的には切らしてしまう。)
登っている内に後から先程の3名が上がって来た。
ほぼ完全な直登。道筋も最適なラインを選んでいた。
実はこの周囲に多くのクラックと落石があったが、全て最短ルートで回避していた。
様子からして経験者だなぁと分かった。
他の方はそんな登り方はしていない。


前のめりの姿勢なので、急勾配なのは分かると思う。
写真では緩斜面に見える。
大雪渓の葱平位はあるかな・・・。
アセントで蹴り込みながら直登で進む。


鑓温泉分岐方面を目指す。


山頂方面を見上げる。
写真で見るとなだらかだが、四つん這いしないと這い上がれそうにない。


振り返る。
若干の縦溝はあるが、綺麗な1枚バーンに仕上がっている。


鑓温泉分岐の登山道と合流。
10ヶ月ぶりの登山道。
分岐から50m程下った所まで融雪が進んでいた。
シール登行はここまで。


12時を過ぎたのでお昼とする。
スキーはここにデポして山頂を目指す。
上の状況が分からない事もあるけど。最近は登山のためのスキーという認識が強いので、拘りはないです。
バックカントリーと山スキーどちらかと言えば私は山スキーでしょうね。
楽しみ方も変わってきたという認識でいます。


それよりも心配なのは持参したアクエリアスが500mlを切ったこと・・・。
下山完了まで持つかな・・・。(ーー;
この時期の水消費は本当にキツイです。


7,8分で鑓温泉分岐に到着。
ここまで雪が繋がっていれば良かったけど・・・。


10ヶ月ぶり。昨年7月の白馬三山周回テン泊以来ですね。
稜線上に雪はないので、このまま夏道に沿って山頂へ向う。


逆にガレた道ななのでハードブーツである兼用靴が登りやすかった。


分岐から30分程で山頂へ。


上部から話声が聞こえてきた。


山頂に到着。
13時1分前。
スタートは多少遅れましたが計画通り、13時には到着しました。
先週ならもう少し早かったかもしれない。


山頂に登られた3名と撮影交換。(ありがとございました。
先に登られた3名、聞けば20回以上登っているとか。
そりゃ敵わない訳ですわ。


中央ルンゼに飛び込まれた方は1名居たようです。
下から見た時、中間部から下は黒くなっていたので砂利混じりに見えたけど気にしないのでしょう。


北方面。
来週は天気が良ければ白馬岳へ行く予定。
大雪渓もまだ大丈夫そう。


南側
GWの時に比べてだいぶ霞んできました。


西側



あまり時間もないので20分程度で山頂を後にする。


途中で中央ルンゼに滑りこむ予定の方とすれ違う。
時間的にギリギリじゃないかと。
シュプールが1本ある事を伝えておいた。
先程の3名が滑りだした様だ。なるほど。あの位置からと思ったが、そのままトラバースしてこちらへ向かってきた。
次回は大雪渓から登る事になるので参考になった。


ゆっくり歩いた分、ライチョウのツガイを見つけることが出来た。
すでに夏毛へと生え変わり始めている。


分岐を降りる。
まだ1名、板を担いで登って来る方がいた。
猿倉到着は17時近いでしょう。
色々とあると思いますが、遅くても6時には猿倉を立ちたいものです。


分岐から5分でデポ地点に到着。
シールもアセントも乾いていた。


ではこの大出原を堪能して帰ります。


ほとんどの方は稜線上から直接飛び込むので、ここはノートラックだった。


良いザラメで快適。
感動もあるけど、進行方向に注意。


シュプールは描けたけど、これだけ気温が高ければすぐに消えてしまうでしょう。


このアングル、眼下に白馬村が素敵。
夏にテント担いで下ったけど、苦労した区間が逆に楽しく帰れるというのが・・・。
全然違う世界なので、夏の記憶は地形的な事を覗けは役に立ちませんでした。


ノドの付近に入る。
この辺りが一番勾配がキツイ。


この辺りからクラックが頻発する。


クラックに落ちたシュプールもあった。
笑えないので気を付けて欲しい。


大雪渓とまでは酷くないけど、雪崩跡に浮き出てきた岩や石、木の枝なのでゴミが表面化してくる。
時々、カツンと石を跳ね飛ばすこともあった。


バーン状態を確認しながら高度を落とす。
登りは気がつなかったけど、クラックが結構点在していた。


落石地帯はほぼ抜けたようである。


ここは滝になっているのかな。
夏道から大きくそれているので、無積雪期はどうなっているのかは不明ですが・・・。


温泉の匂いがして来た。
ここまで来ると、再び綺麗なバーンに戻る。


ちょっと立ち寄る。(あまり時間はないのだが・・・。


ピークは過ぎたものの、結構繁盛した様子。
今回は見逃す事にした。


湯の入沢へ向う。
ここから小日向山へ向う方々の様子を見ることが出来た。
20名くらいかな・・・。


鑓温泉から下部の湯の入沢までは目立った落石もなかった。(ゼロではない
ここでシールに張り替えて小日向のコルへ向う。
マズイ事に持参したアクエリアス2Lも消費してしまう。
まだ距離はあるのだが、やはり2Lでは足らなかった・・・。


コルから見下ろすと結構急な斜面に見えたけど、登る視点からするとそうでもない。
ただ、下山中なので精神的なものはある。


段々畑の様な斜面を地味に登っていく。
登るだけではないので、気楽に登る。


先程の3名も登ってきた。
高度を落とさず、トラバース気味に登ってきた。
「急げば回れ」
よく熟知していると思った。よい勉強になった。


コル直前に彼らに抜かれた。(笑
私はそのままマイペースで登る。


にやけ笑いしながら登られるのを見ていました。(^^;


振り返る。
ロングルートだけあって中々楽しいバーンでした。
次回は来年で、大雪渓からですね。
問題は朝早く来ることかな。


コルでは、準備を終えた方々が次々と猿倉へ向けて飛び出していった。
さて、自分は飲料水も無いので早急に下山する。


長走沢の位置を確認する。
融雪が進んでいるので向こうまで行かれるかどうか・・・。悩んでいた。


行けそう・・・ですね。
左側へトラバース気味に降りる。


木々は這い出しているので、ちょっと滑走し難いかな・・・。


長走沢へ入る。


樺平からのシュプールが4,5本あった。
群馬のH.Kさんのシュプールもこの中にあるのでしょう。
障害はあるかもしれないけど、経験ある彼らが長走沢を降りたなら大丈夫。


2年前に1回滑り降りているが、前回は左岸へ向かった。
今回は融雪が進んでいるので右岸へ向う。


林道まであと500m位かな。
この辺りから融雪による崩落個所が目立つようになる。


雪の割れ目から水芭蕉が咲き始めていた。
これを見るとシーズンも終わりに近づいてきたという認識を持つようになる。


ルート選定に慎重になる。しかし・・・。


ルートミスで砂防ダムの上に出てしまう。
後から降りてきた方に「ストップ!ストップ!」と叫ぶ。
左岸から迂回する様に指示を飛ばす。


林道が見えてきた。
その上部にある小さな池塘で水芭蕉が咲き始めていた。


林道に合流。
もう山荘まで滑り降りることは出来ないので、ここからシートラした方が下山は早いでしょう。


切りが良い所で滑走終了。
シートラ装備に切り替える。
もう喉がカラカラで、少し脱水症状気味だった。やばいな・・・。


昔の自分なら強引にでも滑っていったと思う。
だけど40才も過ぎれば考え方も変わってくるもんですね。


激速3名の内2名はここまで降りた。
橋の所から100m位ですかね。
「来週もまだまだ滑れますよ!」と話をしていた。
労いの挨拶をして下山を急いだ。


山荘分岐から下部はこの様に落石や倒木が酷い。
上部に注意しながら下る。
駐車場は目の前だが、焦らない。


15時43分。
計画通り山行を達成。
お疲れ様でした。
片付けと着替えをして早々に村へ戻る。


猿倉線を下りきった所にある八方の湯前の自販機でコーラ350mlを購入。
一気に飲み干したが、まだ足らず。(笑
湯上り後にもう1本購入。
酷いザマでした。
下界は真夏でした。

また次回、白馬鑓を目指す時は大雪渓経由ですね。
家から近いので、また来ることになると思います。

来週は白馬岳に向かいます。
ラストランまであと2本行ければよいかと思っています。