世界うろ覚え劇場 配役は全てミスキャスト
金の鵞鳥
昔々ある所にとりあえず王国が有りまして、そこに一人の悪人面の青年?軍師殿が居りました。 悪人面では有りますが性格もそのまんま・・・ 青年・・・と呼ぶにはまあ語弊は有りますが、お名前を司馬懿仲達さんといいます。 紫頭巾と黒い羽扇を愛する戦う軍師殿です。
そんな司馬懿さんが気に入らない上司と口論をし、 流石元川賊の甘寧興覇さん、見習いたくは有りませんが特攻隊長の鑑です。 「うるせぇ!!俺だって逃げ出したかったわ!!だがこの他の回り道が渋滞してて・・・」 どうやら逃げ出した人達がこぞって回り道を我先に利用したようです。 正に人の足元を見やがって!!と憤慨する行為ですが、司馬懿さんを倒してからでないとそんな台詞は吐いてはいけません。 「退け!!そんなに私の野望の礎になりたいのか!!」 やっぱり涙を飲んで抜け道マップを買った皆さんは正解でした。司馬懿さんは殺る気満々です。 「くっそ〜!!何故俺は丸腰なんだ!!」 だってプレゼンター(間違い)が帯剣してる童話なんて聞いた事有りませんからね。 「主人公が道端を破壊する童話こそ有るのかぁぁぁっ!!!」 文句を言っても司馬懿さんの機嫌は治りません。 「くっくっく、知略のみでない事を思い知らせてやるわ。」 ちょっと何処かの丞相と被った台詞を吐く司馬懿さん、思いっきり悪人です!! さぁ甘寧さんさっさと話を進めて下さい。 「くっ・・・ま、待て!!こ、コレをやるから命を助けろ!!」 「・・・む?」 甘寧さんは金色に光る鵞鳥を何処からともなく凄い勢いで司馬懿さんに突きつけました。 上半身裸で刺青なんぞの格好でどうやって隠していたのか物凄く謎です。 そして司馬懿さんは・・・鵞鳥に釘付けです。流石キンキラキンな光り物、どんな時でも賄賂にピッタリです。 しかし甘寧さん情けない。捨て身でこの道を渡りきるくらいの根性は無かったのか!? 「・・・てめー、絶対殺すからな・・・。」 私の正体も判らずに凄まれても全然怖くないのですが。まぁ解るものならお相手しましょう。 「ふっ、仕方有るまい・・・。私も先を急ぐ身だ、勘弁してやろう。有り難く思うがいい。」 司馬懿さん、偉そうに鵞鳥を奪って行ってしまいました。使い方も聴いていないのに大丈夫でしょうか。 「・・・おい・・・。」 はい? 「もしかして、俺の出番こんだけかよ?」 ビンゴです。お疲れ様でした。
後ろで甘寧さんが何やら喚いていますが、話を進めたいと思います。 金色鵞鳥をゲットした司馬懿さんは打って変わってご機嫌です。 「ふっふっふ・・・。おい、そこの槍兵!!」 「や、槍兵って・・・私の事か!?」 「そうだ、お前以外に誰がそんな槍なんぞ持っている。」 「な、何を言うか!!我が国では槍が最もポピュラーな携帯武具なのだぞ!!」 槍兵が多いのは蜀だけです。他の国は剣が結構ポピュラーですね。 「そんな田舎の事なんぞ知らん!!」 知らない習慣を持っている方を田舎もんと決め付けるのもどうかと思いますが、蜀って実際田舎ですよね。 「何だと!?貴様、我が国を愚弄するか!?」 「そんな事はどうでも良い。この鵞鳥が高く売れそうな所へ案内せよ。」 どうやら司馬懿さん、趙雲子龍さんを案内役に無理矢理決定したようです。 「くっ、何故こんな事に・・・。」 適当な配役の為です。 泣く泣く趙雲さんは適当な店へと連れて行きました。 「お?おぉっと・・・すまぬな。」 通りすがりの徐晃公明さんが司馬懿さんにぶつかりました。 「いや、気をつけられよ。」 其の侭去ろうとした徐晃さんでしたが・・・何故か手を司馬懿さんの肩に置き、手を突っ張って後ろに引っ付きました。 「・・・・何をしているのだ?」 「それはこっちが聞きたい!!な、何なのだ身体が勝手に・・・・!!!」 「????」 不思議に思った司馬懿さんは、目の前の趙雲さんを触ってみました。 「わ、わ・・・うわっ!!」 面白いまでに徐晃さんの後ろに同じように引っ付きました。 「な、何だコレは・・・手が取れんぞ!!」 「うわーっ!!!」
あっという間に縦列キョンシーの出来上がりです。
『姫様を笑わせられる者、芸人素人を問わず募集中。自信のある方は今直ぐ成都へGO!もし笑わせられたらご褒美をあげます。』
「フン、このようなものに応募する者がいるとはな。」 そう嘲った司馬懿さんの姿こそ滑稽です。 「あ、でもでも〜、お姫様ってすっごく美人だって〜。」 11番目にくっ付いた小喬さんが言いました。 「フン・・・。」 もう一度立て札を見た司馬懿さんの目に飛び込んできたのはお姫様の似顔絵でした。 「な・・・何と!!」 「どうした?」 「美しい・・・・!!」 「え?嘘マジ!?」 皆さんがうねうねと動き、立て札の似顔絵を見ようとちょっとした騒ぎとなりました。 ムカデ競争みたいで気味が悪いです。 そして、全員が見終わった後、小喬さんの後ろに繋がった周瑜さんが奥さんを軽く嗜めました。 「小喬、ガセではないか。」 「えへ、御免なさーい周瑜さま〜。」 「やっぱり井戸端会議は当てになりませんね・・・。」 「何だ大喬、お前も聞いてたのか。」 「何がガセなものかーっ!!何処が美しくないというのだーっ!!」 「全部〜。」 声がダブっています。見事なまでの重奏でハーモニー。 「殺してくれよう!!」 問答無用、イキナリ真、無双乱舞をかましても、背後に引っ付いているので当たるのは最後の方の人ばかりですね。 「ぎゃあああああ!!!」 攻撃受けて瀕死でも手は背中から離れない。面白い仕組みになってます。 「よ、良かった・・・。最初の方に引っ付いていて。不幸中の幸いであった。」 徐晃さんが安堵の溜息を吐いています。 「よし!!では城へと向かうぞ!!!」 突然意気揚揚とした司馬懿さん。とっても楽しそうです。 そして焦げ付いた瀕死の皆さんはズルズルと引き摺られています。意外と力持ちなんですね司馬懿さん。
一方成都。 「殿。」 姫は不機嫌そうです。まぁ笑わないと評判だから機嫌が良くちゃ困りますけど。 「おお、どうした姫よ。大体殿ではなく父上だろう。」 「・・・それでは父上と敢えて申し上げますが、何故私が姫なのでしょうか。」 それはミスキャストがテーマだからです。 「・・・大体何故私が殿と親子なんですか。」 「・・・私に聞かれても。」 答えは君主だからです。簡単ですね。 「・・・ナレーションの貴方、私には誰か解りましたよ。後で私の部屋へいらっしゃい(怒)」 わ、私は命じられているだけですので!!!!(怯) 「・・・それにしても面白くない。」 お姫様は手にした扇で顔をバタバタ仰ぎました。 「大体この扇はなんですか!!全くの安物、しかも付加効果全く無しでは有りませんか!!」 「姫・・・この場だけなのだから。」 「・・・父上がそう仰るなら。」 おお、流石劉備玄徳様。あの姫を納得させてしまいました。やっぱり王様役にぴったりでした。 「あ、兄者―――っ!!!」 「どうした翼徳!!」 兵士その1の張飛翼徳さんが王様のところへ走ってきました。彼の大声はやっぱりぴったりでしたね。 「兄者、何でも姫を笑わせられるっていう・・・って丞相が姫なのか!?」 兵士その2の関羽雲長さんも今知ったようで、かなり姫の正体にビビって居ます。 「私だって好きでやってる訳じゃ有りません(怒)」 「ま、まぁとにかく通すぞ。」 「はいはい、笑えばそれで済むんでしたね。」 すみません、姫。投げやりになるの解りますけど 「解るんなら言うんじゃ有りません。」 ・・・はい。 「では、扉を開けよ。」 「ははっ、道化者のおな〜りぃ〜。」 何か馬鹿にしてるのか尊敬してるのか解らない口上ですね。
そして
「はははははは!!孔明、私を見て笑うが良い!!」
姫は全く身動きすらしませんでした。 「ひ、姫!!姫!!」 王様が見かねて・・・と言うか空気に耐え兼ねて姫を突付いてくれました。 「・・・笑うん、でしたね・・・。」 姫の目は全く笑っていませんでした。 「そうだ、姫!」 王の必死の励ましにより、ようやく姫は唇の端を歪め、こう笑いました。 「・・・はっ!」
本当は姓と名前と字と一緒に書いちゃいけないんです。二重に呼んでる事になりますからね。 すみません、省略させて頂きました・・・。やっちゃいかんと解ってるのに。 はい、真、三国無双ネタです。 権ちゃんが全く出てきません。私は仲謀様のファンですが!!こんな馬鹿話に出す程歪んだ愛じゃなかったみたいです。 そして私、三国志読んだ事無いです。(更に駄目) あくまで無双ネタなので、真の三国志ファンは不快になられるんでは無いかと。すみません。 真の三国志ファンはこんな所いらっしゃらないと思いますが念の為。 まぁ、世界うろ覚え劇場って時点で歴史に基づいて書いてませんが。元の話自体も駄目だし。 そしてむそれ!ベースなので明らかに孔明×仲達。 |
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