レジェンド・オブ・リーフィス

ヴァン=ライムズ放浪記

第1話  すべてのはじまり(後編)

…一時間後。どこまでも道が続いている。

道と遠くに山があるだけ。人なんてどこにもいない。

…二時間後。やっぱり道が続いている。

というより景色がまったく変っていないような気がする。

…三時間後。同じ道を歩いているようだ。

本当にたどり着くのだろうか。不安になってきた・・・。

…四時間後。以下同文。

もう、何も言う気がしない。

…五時間後。…ったく。

さすがに怒りが込み上げてきた。

「どこまで続くんだ〜。この道はっ。」

…六時間後。本当に六時間かかった。

やっと景色が変った。

山のふもとに村が見えた。やっとたどり着いた〜。

さて、まずは村長の家に行かなくちゃな。

なんだか大きな家がある。

おそらくあれが村長の家だろう。行くか。

ドンドン!!

ドアを叩くとじいさんが出てきた。

「なんじゃな、若者。何か用か?」

こいつが村長か。いかにも村長ってなカンジがする。

「俺はヴァン=ライムズ。ウィルムの酒場のマスターに頼まれてここに来た。

すまないが少し休ませてほしい。ウィルムから歩いてきたばかりなんだ。」

そう言うと村長は、

「なんじゃと、歩いてきただと。馬車は使わなかったのか。毎日、村の者が

ウィルムに作物を売りに行ってるからその馬車に乗ってくればよかったのに…。」

なに〜。あのオッサン(マスター)そんなこと一言も言わなかったぞ。

「そんな体では魔物と戦っても勝てんじゃろ。とりあえず一番休んでいきなされ。」

もちろん、そうさせてもらうことにした。

俺は村長の家で一晩休むことにした。

…翌日。

「…で、俺は魔物が現れる原因を調べて危険であれば倒せばいいんだな。」

そうたずねると村長は、

「そうじゃ。魔物が現れるのはいつもあの遠くに見える洋館付近なんじゃ。

それと、あの洋館には魔女が住んでいる噂があるので気をつけてな。」

魔女だって。そんな話は聞いてないぞ。いったい何なんだ。まあいいが…。

「わかった。じゃあ行ってくる。」

そして俺は山奥へと向かい歩いた。

それから二時間…。洋館にたどり着いた。ボロい洋館だ。

魔物、魔女、幽霊、なんでも出そうな気がする。

なんにしても気をつけて行動しないとな。

そう思い俺は剣を手に取り構えた。その時、

「きゃ〜。また失敗したわ〜。きゃ〜。助けて〜。」

何が起こったんだ。そう思いながら俺は声のするほうへと向かう。

そこには一人の女性が魔物に追っかけられている。どうする。

あの女性が魔女だろうが何であろうがかまわない。

そう思って俺は魔物に斬りかかった。

魔物は悲鳴をあげて消えた。これはいったい。

その様子をみていた女性は、

「はあ、助かった〜。ありがとうございました。」

この人は何なんだろう。

どう見ても道に迷った人には見えない。もしかしたら…。

そう思い俺は、

「もしかして君が村の人が言う魔女なのか。」

そう聞くと、女性は、

「はへ?魔女?なんですか?」

質問をかえることにした。

「君はいったい誰なんだ?俺はヴァン=ライムズ。冒険者だ。」

そう聞くと、その女性は、

「私はマティ−シア=ネフ。錬金術師です。

さきほどは召喚モンスターから助けていただきありがとうございました。」

ん。しょうかんモンスター?とゆーことは…

全部こいつの制御不能な召喚魔法が原因だったのか。

「俺はウィルムからこの山奥に魔物が出る原因を調べて止めるのが仕事なんだ。

そこで、原因が君の召喚魔法だと村の人が知ったら君はここに居られなくなる。」

と、言うとマティ−シアは

「はあ、それは大変ですねえ。」

オイオイ、大変なのはあんたなんだぞ。

「でも、君がもう二度と召喚魔法を使わないと約束してくれるなら

俺がただ魔物を倒したことにできる。できれば無駄な争いはしたくない。」

そう言うと、マティ−シアはうつむき、

「それでは私はどうやって生活すればいいのでしょう?」

はい?なんでそうなるの?

「私は召喚魔法で力仕事をしてくれるモンスターがいないと生活できないのですが。」

そう言われましても・・・

「そういえば、あなたは冒険者でしたね。」

そう言ったマティーシアの眼はなんだかコワかった・・・。

「私も多少の魔法は使えますし、お供させてくれませんか?」

だから、なぜ!?

「だって、生活できないのですから当然でしょう。それに私も冒険者に憧れていましたし。」

あのー、俺の立場はどうなるのさ。

「連れて行ってくれないと召喚モンスター出しますよ。」

きょ、脅迫ですか、それは・・・。

もう、いやだ。俺は、諦めることにした。

「わかったよ。でも冒険者は危険な仕事が多い。

無理だと判断したら置いて行くからな。」

そう言って俺は山をおり村に戻り村長に魔物を退治したことを報告し、

俺はウィルムに向かう馬車に乗せてもらうことにした。

マティーシアのことは適当にごまかしたが・・・。

ゴトゴト…

馬車が揺れる。俺達はどこへ売られていくのだろう。

って、そんなわけないだろ。

などと一人ボケツッコミなどをしているうちに眠ってしまった。

目が覚めるとちょうどウィルムについていた。

村人に礼を言ってから俺は酒場へ向かった。

数分後、マスターに仕事が終わったことを報告した。

マティーシアのこともさすがにごまかせそうにないので

マスターには本当のことを話すことにした。

するとマスターは、

「たいへんだったな。ほれ。」

そう言って俺に金貨の入った袋を渡した。そして、

「まあ、部屋も空いてるし、当分の間、旅が出来るようになるまで泊まっていきな。」

それもそうだな。そう思っていると背後から、

「それじゃあ私と一緒ですね。」

と、シフォンが言った。

…とゆーことは…シフォンも冒険者なのか?

それは気付かなかった…。

酒場でシフォンとマティーシアといろいろ話をしているとマスターが

「おい、明日はどうするんだ。さすがに明日仕事をするのは大変だろう。」

たしかに、休んでもいいがどうしよう。

そうだな、まあ、体も疲れていることだし休ませてもらうか。

そして、俺達は解散し俺は部屋で眠ることにした。

翌日、とんでもない事件に巻き込まれることなど知らずに・・・。

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