系図の解説
ティアリングサーガといえば、登場人物の複雑な血縁関係が名物(?)。
ヨーロッパ諸国の王家には及ばぬものの、充分入り組んだ婚姻と親子関係を
サリア神官家を中心に解き明かしてみましょう。(何故他のページと口調が違うのかは聞かないで…)
一本線は血縁関係、二本線は婚姻関係です。
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別ウインドウ
サリア神官家(・ウエルト王家)
リュナンたちの時代のサリア神官家(火の神官家)は、オクトバスを中心にしています。
オクトバス師には四人の子供がいます。アンドレ、ロゼ、クラリス、リーザです。
長男アンドレの結婚相手は不明ですが、娘が一人居ます。レネです。またアトロムを養子に迎えています。
長女ロゼは、水の神官家の長男ナリスと結婚しました。二人の子供は、リシュエルとメリエルです。後にリシュエルが火の神官家を、メリエルが水の神官家を継ぐことになります。
次女クラリスは、オクトバスの死後火の神官家を暫定的に継承します。クラリスはセルバ大公ロベルトと結婚し、ヴェーヌ、マーテル、フラウの三人の娘をもうけました。
もしかすると(結構な確率で?)リシュエルとマーテルは結婚するのかもしれません。
三女リーザはウエルト王子(当時)ロファールと結婚します。そしてサーシャ王女をもうけました。
ところで、彼女はそれ以前にグラナダのヴァルス提督と関係があったようです。ヴァルス提督の息子ホームズの母親はリーザなのです。
サリア―/―オクトバス─―┬――アンドレ―┬――レネ
│ │ (‖)※※
│ │ レオンハート(セルバ家)
│ │
│ └――アトロム(養子)※
│
├――ロゼ―――――――――┬――リシュエル
│ ‖ └――メリエル
│ ナリス(リーヴェ神官家)
│
├――クラリス―――――――――――┬――ヴェーヌ
│ ‖ ├――マーテル
│ ロベルト(セルバ家)
└――フラウ
│
└――リーザ―――――┬(――――ホームズ)※
‖ └サーシャ (‖)※※
ロファール(ウエルト王家) 小マリア(カトリ)(サリア王家)
※ヴァルスの子供
※※予定
オクトバス老、見事な婚姻政策(爆)です。100年もすればサリア帝国が出来そうな勢いです。
これだけならば大して複雑ではありませんが…
ついでに
グラナダ公家
ヴァルス――――┬―ホームズ
‖ (└―アトロム他、庶子多数)
(リーザ他多数)
ウエルト王家
サザーラント―/―ロファール―――サーシャ
‖
リーザ
さらについで
グラム伯家
サザーラント―/―コッダ (断絶)
ヴェルジェ伯家
サザーラント―/―マーロン―――┬―ラフィン(養子)
└―エステル
サリア王家(・セルバ家)
サリア神官家と最も繋がりが深い家系は、当然ですがサリア王家です。
リュナン達の時代のサリア王はダグネルです。王弟アハブはブラード公です。
ダグネル王はセルバ家の長女マリアを妃に迎えました。二人の間にはマリア王女が誕生しますが、長い間行方不明となっていました。マリア王女の別名はカトリです。
セルバ公位はマリア王妃の弟、長男ロベルトにありましたが、彼の死後はその弟、次男レオンハートが公位を継承しました。
ロベルト公はサリア神官家より、オクトバス師の次女クラリスを公妃に向かえ、ヴェーヌ、マーテル、フラウの三人の娘をもうけました。
レオンハート公はかつてランを妃に迎えましたが、戦乱の折行方不明となってしまいました。その娘がプラムです。
ランは誘拐されてウエルトのトーラス村で暮らし、プラムを産みます。ランの命はその地で終わりを告げました。プラムの義理の父はダロスでしたが、彼も故人となっています。義理の兄がバーツです。
レオンハート公はサリア神官家のレネを近々妃に迎えるようです。サリア王国の王位継承権は彼の授かる息子に与えられるでしょう。
つまり、セルバ家が王位を手にします。一応、マリア王女の息子にも王位継承権が生じます。マリア王女のお相手は十中八九ホームズでしょう。
サリア―/―前サリア王―┬――――ダグネル―――小マリア(カトリ)
└アハブ ‖ ‖※※
―前セルバ公―――┬―――マリア ホームズ(サリア神官家血縁)
│
├―ロベルト―――――――――┬――ヴェーヌ
│ ‖ ├――マーテル
│ クラリス(サリア神官家) └――フラウ
│
└レオンハート―――――プラム※
‖ (‖)※※
‖ レネ(サリア神官家)
ラン
※ランとの間に出来た子です。
※※予定
ということで、マリアとペガサス三姉妹は従姉妹にあたります。
サリア神官家の系図を見れば、レネと三姉妹も従姉妹ですから、レネは三姉妹からみて叔母であり従姉妹となり、レネからみると従姉妹が姪になるわけですね。
ホームズと三姉妹も実は従兄妹です。でもカトリとホームズは従兄妹ではありません。
リーヴェ神官家
リーヴェ神官家(水の神官家)は、リュナンたちの時代ではマイオスを中心とします。マイオスにはニ人の子が居ました。ナリスとエレナです。
長男ナリスは火の神官家のロゼと結婚します。その間に出来た子はリシュエルとメリエルです。
長女エレナはリーヴェ王バドウムの妾となりました。その子がメーヴェ王女(エンテ)です。バドウムとナリスは結託してメーヴェ王女を幽閉してしまいます。
リーヴェ―/―マイオス―――┬―――ナリス――┬――リシュエル
│ ‖ └――メリエル
│ ロゼ(サリア神官家)
│
└―――エレナ―――メーヴェ(エンテ)
‖ ‖
バドウム リュナン(ラゼリア家)
リーヴェ王家(・ゼムセリア家・ラゼリア家)
世界に冠たる(?)リーヴェ王家の系図はこのようになっています。
メーヴェ王女の母エレナはバドウム王の正妻では無く、妾(副妻)でした。
タトゥス公爵はメーヴェ王女の叔父に当たります。「叔父」とは父母の弟か、叔母の夫なんです・・・が、では義理の母の弟は?というとこれも叔父でしょう。ですから、バドウムの直接の弟であれば、彼がそう言わない筈がありません(たぶん)ので、「バドウム王の妹の夫」または「バドウム王の正妻の弟」・・・ということになると思われます。
ゼムセリア公ドルムの妃もまた王家の者です。
レンツェンハイマー公子は王位継承に自信がお有りのようでしたから、バドウム王の姉妹なり正妻との間の王女なりだった可能性はあります。
ラゼリア公グラムドの妃も王家出身です。ただ継承順位はあまり高くなかったようです。そして、二人の間の子がリュナン公子です。
リュナン公子がメーヴェ王女と結婚して次期リーヴェ国王となることが確定しています。
リーヴェ―/―バドウムの前の王┬――――バドウム――――メーヴェ(エンテ)※
(王の妹)? ‖ ‖ ‖
‖ ‖ エレナ(リーヴェ神官家)‖
(タトゥス)? ‖ ‖
┬―前リーヴェ王妃 ‖
(└―タトゥス)? ‖
‖
(ラゼリア家)―前ラゼリア公――グラムド―――――――――――リュナン
‖
リーヴェ―/――――――――(王家の女性)
(ゼムセリア家)―前ゼムセリア公――ドルム―――レンツェンハイマー
‖
リーヴェ―/―――――――――(王家の女性)
※エレナの子
カナン神官家
カナン神官家(風の神官家)は、リュナン達の時代においてエーゼンバッハを中心としていました。エーゼンバッハには二人の娘がいました。長女セレーヌと次女シルフィーゼです。
セレーヌはカナン王国第一王子のアーレスに嫁ぎ、二人の子、セネトとネイファを産みました。しかしガーゼル教団の忌まわしい陰謀によって、セレーヌ妃は殺害され、赤ん坊だった兄妹は行方不明となってしまうのです。
次女であるシルフィーゼは、レダ神官家のアフリードと結婚し、メルとマルジュという名の姉弟をもうけました。
その後カナン神官家はその故国を追われ、ウエルト王国に亡命。マルス神殿に収まります。
シルフィーゼの娘メルは、ウエルト王国の聖騎士ロジャーと、婚約者の間柄です。
カナン―/―エーゼンバッハ―――┬セレーヌ―――――――┬セネト
│ ‖ └ネイファ
│ アーレス(カナン王家)
│
└シルフィーゼ―――――┬―メル
‖ │ ‖
アフリード(レダ神官家) │ ロジャー
│
└マルジュ
ところで、セネト王子とネイファ王女は乳母の手によって刺客の手から逃れ、結果エリアル王家に保護されました。
ですから、下のような図も成り立ちます。
(ただ、事情を考えると法律上の養子ということは無いと思われます。)
エリアル王家
テムジン――カティナ―――――┬―セネト(養子)
‖ └―ネイファ(養子)
サムソン
カナン王家(・ソフィア家)
カナン王国国王にして後にゾーア帝国初代皇帝となるバハヌークには、四人の子がいます。アーレス、バルカ、ジュリアス、そしてレシエです。
長男アーレスはカナン神官家のエーゼンバッハの娘セレーヌと結婚、ニ人の子、セネトとネイファをもうけたのですが、セレーヌ妃は殺害され子供は行方不明となり、アーレスと再び見えることはありませんでした。
次男バルカは、夫人については不明ですが、娘が一人いました。娘の名はエストファーネといいます。
三男ジュリアスは未婚のまま生涯を終えました。
長女レシエはソフィア大公の養子となりました。
カナン―/―バハヌーク――┬――アーレス――┬―セネト
│ ‖ └―ネイファ
│ セレーヌ(カナン神官家)
│
├――バルカ――エストファーネ
│
├――ジュリアス
│
└――レシエ(ソフィア家へ)
(ソフィア家) ―前ソフィア大公――レシエ(養子)
だんだん単純になってきました。
土の神官家
レダ神官家(土の神官家)についてはよくわかっていません。土の神官家出身であることが分かっている人物は、ガーゼル教団のデアポリストであるグエンカオスと、レダの雷光の魔道士アフリードです。
アフリードはカナン神官家のエーゼンバッハの娘シルフィーゼと結婚し、2児をもうけました。長女メルと長男マルジュです。
また、レダ解放戦争で深い傷をおったとき、トレンテ北神殿の神官であったニーナに看病され、その期間ニーナ、その娘エリシャと事実上の家族関係にありましたが、アフリードの快復後ニーナは看病疲れで命を落としてしましました。
グエンカオスはレダ・サリア戦争時、レダ王女ティータの婚約者でした。しかしレダ王グラウスによってティータはクラニオンに姿を変えられ、グエンカオスはガーゼル教を利用して人類を滅ぼそうとするのです。
(ニーナ――――エリシャ)
(‖)
レダ―/―アフリード―――┬メル
‖ └マルジュ
シルフィーゼ(カナン神官家)
レダ―/―グエンカオス
‖(婚約)
ティータ(レダ王家)
レダ旧王家(トレンテ家・マール家)
レダ王家は、サリアとの七年戦争の結果、聖竜の力を暴走させて国と共に滅亡しました。
その時の王はグラウスといい、その娘ティータは土の神官家のグエンカオスと婚約していました。
滅亡したレダ王家ですが、その血筋は遺っていました。レダ諸侯の一つ、トレンテ候の妻がレダ王家の血筋だったのです。
そしてその娘ティーエが、レダ王国の継承者であり、マール王国の獅子王子リチャードと結婚しレダを再建するでしょう。
なお、ティーエ王女はティータのことを大叔母様と呼んでいます。とするとティータはティーエの母の妹である可能性が高いと思われます。諸事項を考慮すると、ティーエの母はバドウムの妾腹だったのではないかと推測されます。
レダ―/―バドウム―┬―――トレンテ候妃(妾腹?)――ティーエ
│ ‖ ‖
│ トレンテ侯 リチャード(マール王家)
│
└―――ティータ
‖
グエンカオス
(マール王家)―前マール王――リチャード
(イストリア王家)―ギュネス――ロナルド
ところで、イストリア王国がレダ全土を制圧したとして、その支配の正統性はどこから持ってくるのでしょう?勿論これは、捕えていたティーエ王女をロナルドと(ギュネスと!?)結婚させて得ようとしていたと思われます。