神様ごめんなさい [05.02.25]
私が所有しているインターネット機材で、最初にトラブルが起きたのは、プリンターだった。
インターネットで見た情報を元に出かけようとして、目的地の地図を印刷しようとしたところが、うまく印刷されなかった。
最初は、インク切れかと思った。というのも、全ての色が出ないわけではなかったからだ。早速、全色の新しいインクカートリッジを購入し、交換してみた。しかし、印字結果は同じだった。
こういう場合、プリンターの印字ヘッドのクリーニングを行うと復活するはずなのだが、効果はなかった。
ネットで検索してみた結果、どうやら印字ヘッド部分の目詰まりが原因で起こる症状らしいことが分かった。修理費は、直接メーカーの窓口に持ち込んだ場合でも8千円弱かかるようだ。
正直、目先の予定外の出費が1円でも痛く感じるこの頃である。どうしようと思いつつ、修理に出しそびれていた。
次に起きたことは、メインマシンのトラブルである。
ちょうど、年末に壊れたのだが、それは間違いなく私のミスによるものである。酒を飲みながらPC操作をして、そのまま寝落ちしてしまったのだ。
一応、飲んでいた酒は、飲み干していたのだが、ウィスキーのオンザロックを飲んでいたグラスにはいくらかは氷が残っていたはずである。たいした量ではなかったとは思うのだが。そのあたりの記憶は曖昧だ。
記憶にあるのは、グラスに氷を入れていたこと、グラスの中の酒は飲み干したこと。記憶にないのは、そのグラスに入っていた氷まで飲み干したり、噛み砕いたりしたして、コップを空にしたかどうかである。恐らく、氷はグラスの中に残っていただろうし、目覚めた段階では、その氷はすっかり消え去っていた。そしてグラスはPCの上で倒れていた。恐らく、氷が融けて、ノートパソコン内に浸水したと思われる。
PCは電源が入ったままの状態で、ディスプレイは何故か黄色く変色した画面になっていた。ただ、これはディスプレイの色調を再設定したら、元に戻った。
そのPCは過去に、転んだ拍子に手をついて液晶ディスプレイの画面を割ってしまっていた。そのために、安い液晶ディスプレイを購入して、ノートPCに外付けディスプレイという構成にして使用していた。
この時点ですでにノートPCとはいえない状況ではあったのだが。
ともかく、水に浸ったであろうPCを、無理やり使用していたたら、当然のことながら、起動出来なくなった。恐らく水分が基盤に浸入して、回線のショートを起こしたのだろう。
ノートパソコンは、キーボード上に水分がかかってしまうことに弱い。キーボード−のすぐ下に、主要装置が配置されているからだ。
その後、何度か起動にトライしたのだが、接続できたりできなかったりしたし、接続できても動作が極めて不安定だったりしていた。接続できている状態でなぜ、データをCDにコピーすることをしなかったのか、今でも悔やまれるところだ。
なんとなく、このまま無事に使えるのではないかという願望があったのだろう。
それに、修理するにしても、メーカーに修理依頼して、M/Bの交換とディスプレイの交換をすれば、確実に本体価格より、修理代が高くなるのは目に見えていた。
幸いにも、手元に10年物のPCが捨てずに残されていた。すでにディスプレイは壊れていたのだが、それは、壊れたノートPC用に使っていた液晶ディスプレイが役に立つことになった。
しかし、さすがに古いPCである。ここ2年ほどは電源を入れることもなかった。ノートPCのデータバックアップ機として備えることもしていなかった。
実質的にすべてのデータや設定がない状態から記憶を遡りつつ、なんとか使えるレベルまで諸設定を行った。しかし、なんとなく動作が不安定になり始めて、ついにある日、突然、そのPCは起動出来なくなった。
10年も前のPCの構成部品が、使用頻度に耐えられるだけの能力は、既になかったということだろう。設定を始めてから一週間ほどしか持たなかった。根拠は薄いが、どうもHDDが駄目になったようだ。確証はない。原因がHDDという確実な根拠があれば、新しいHDDを購入するというのが、一番安上がりの再生方法ではあったのだが。
ただ、10年前に購入したPCを、ただ使えるようになるからといって、性能的にも新たなソフトが導入できない状態で、わずかでもお金をかけることに躊躇があった。
何しろ、OSがWin95ベースのマシンをWin98にアップグレードしたものだ。せめて98SEにまでアップグレードしていればよかったかなぁと思う。
神様、ちゃんと丁寧にPCを使わなかった私が悪うございました。埃だらけの部屋で、なおかつタバコの煙がずっと部屋の中に充満するという、PCには極めて劣悪な環境で使い続けてきたことの報いだったのでしょう。
次に使うPCこそは大切に扱いますから。
罰として、しばらくはインターネットの世界から離れることにした。そして、今の自分にPCが本当に必要かどうか、考えてみた。
そして、まだインターネットを利用する前の、パソコン通信に知り合った人達と、今、どれだけ連絡が取れているかを考えた。
というのも、私がパソコン通信からインターネットの世界に出てきたのは、知り合った人達の多くが、その情報発信の拠点をインターネットに移したことがある。
何とか、お金がない中、約6万円(本体、キーボード、マウス、スピーカー、OS付、ディスプレー別)で、ショップブランドのマシンを購入した。ソフトは、使い物になりそうなものはDVDドライブ用のソフトだけで、肝心なウィルス対策ソフトは90日試用版がインストールされていたのだが、登録したら1ヶ月しか有効期限がない。だまされた気がしないわけではないが、今は安いウィルス対策ソフトもあれば、フリーウェアもあるようなので、まぁいいかと思っている。
私の使用するだろうソフトの大部分はフリーウェアでまかなえるというのもありがたいことだ。「ワープロ、表計算、プレぜーションソフト」の統合ソフトまでフリーウエアであるし、2千円程度で買えるものまである。そういう意味では、ありがたいなと思う。
もちろん、信頼性とか、フリーウェアでは手に入らないソフトについては、ぼちぼち購入していくことにはなるけれど。
ただ、PCが壊れて、ソフトを失ったことは、埋め合わせが出来るものの、失った情報で、痛いなぁと思うのは、メールアドレス、HPアドレス(お気に入りに入れていたもの)、過去のメール(各種サイトのIDとパスワード情報)などだ。会員登録したサイトについてはもうお手上げに近い。
それでもなんとか、お気に入りのHPはある程度、ググって発見できたので良しとしたい。
どうしても、見つけられなかったサイトや、自分がそのサイト名すら思い出せないサイトがある。もし、私がそのサイトによく出入りしていたり、書き込む予定があったりしたサイトで、これから先、いつまで経っても、現れなかったら、そういう状況なのだとご理解していただきたい。
何気なく使っていた情報ほど、失ったときに再構築が難しいいものだとは思わなかった。
元々、ここは人気のないHPである。情報が集まるはずもないことは、承知していたのではあるが。結構ショックだった。
そんなわけで、心機一転、また一からやり直しです。といっても自分のHPのデータはサーバー上に残っていたのが唯一の救いです。
変な話だけれど、プロバイダに来たメールは、受信するとプロバイダーのサーバーにはデーターを残さないから、受け取ったメールは復元できないけれど、フリーメールアドレスに来たメールは、残していたというのも不思議な感じだ。本当ならば大事なメールは、本アドで受信するのが礼儀で、危なげなメールはフリーのアドで受信しているはずのだけれど。
これをいい経験として、何かあってもきちんと対処できるよう防衛策を取っていきたいと思っています。とかいって、結局何もやらないんだろうなぁ。