雑文書きが読んでいそうな作家 [04.09.11]


 歳三さんのサイトで「雑文書きが読んでいそうな作家」を挙げておられた。日記のページである。それを読んだ「鉄血くだらな帝國」の下條さんが、その書き込みに回答した上で(くだらな日記の9月7日分)、更に、追加の作家名を挙げておられる。他の書き手の方々も、歳三さんのサイトの掲示板に報告していたり、サイトで報告した分を歳三さんの日記で報告されている様子なので、 私も興味本位で、自分の読書歴と重ねあわせて見たいと思った次第である。

 ただ、私自身が「雑文系」サイトの人として認識されているのかどうかは疑問のあるところではある。まぁ、そこは自己申告で、その辺境に存在していたことをかろうじて認められていたものと思い込んでいることを根拠に、参加する次第である。

 まずは、最初に歳三さんが挙げていた作家と後日追加した作家について

 ・筒井康隆:学生時代だけで、当時購入可能だった文庫本のほとんどを購入したと思う。30冊以上になるだろう。文章的な影響力は受けていないと思うが、はまっていたのは確かである。歳三さんがあげた作家の中では、ダントツに読んでいる作家だ。

・東海林さだお:何作か読んだ気がするのではあるが、あまり印象に残っていない。

・中島らも:朝日新聞に連載されていた「明るい相談室」のみ読んでいた。鬱に苦しんでいたようであるが、自殺でなかったことだけが残された家族にとっての救いだろうと思った。

・椎名誠:読んでいない。

・町田康
・土屋賢二
・宮沢章夫
 以上のお三方は、作家としては名前すら存じ上げていない。

・大槻ケンヂ:TVでは見たことがある、一応ロックミュージシャンということは知っているが、TVに出てくるときは、たいていオカルト系の番組である。文章を書いているとは知らなかった。

・丸谷才一:この人の「文章読本」は考えてみると3冊くらいは買った気がする。引越しのたびに、手持ちの本を処分してしまうので。でも、感銘を受けたのは「日本語のために」だったような気がする。旧仮名遣いで文章を書こうとしたこともあったが、所詮、新仮名遣いしか知らない私にはムリだった。

・内田百閨Fお名前と奇人だったことしか知らない。

・ナンシー関:雑誌連載のエッセイは何度か目にした。世評では、鋭い指摘ということになっているようだが、どうも、有名人相手の罵詈雑言を書く人というイメージが抜け切れなかった。人の事言う前に、自分の姿を鏡見てから言えよな、って感じがして好きになれなかった。

山田風太郎:読んだことがない。

・山口瞳:単行本2冊くらいは読んだような気がする。大人の粋を教えてくれる感じがしました。


 以上で歳三さんから出された作家についての読書歴は終了で、引き続き、下條さんが追加された作家の読書歴について。

・別役実:読んだことはありません。

・小林信彦:1,2冊は読んでいるはず。

・清水義範:名古屋ネタの元祖にも拘らず、名古屋生まれの私は読んだことがない。今では同様の本が山ほどあって、玉石混交のため名古屋ネタには手が出せず。

・渋澤龍彦&種村季弘&荒俣宏:荒俣さんだけはTVで活躍を見させていただいている。渋澤氏は名前だけ、種村氏は知らなかった。

・北杜夫or遠藤周作:中学生から高校生にかけての時代には、このお二人の軽妙なエッセイのファンでした。エッセイだけですが、読みまくっていたような気がします。

・横田順弥&かんべむさし:読んでいないはずですが、知っている気がします(理由は後述)。

・星新一:最初に読んだのは、小学生の頃。全然面白さが理解できなかったが、高校生以降、読み直してさすがだなぁと思った。ショートショートの第一人者。

・田辺聖子:雑誌・新聞等のエッセイはいくつか拾い読みしているが、特に影響は受けなかった。名古屋生まれの関西育ちという身だったので、関西人の思考・行動パターンの参考程度にはしていたかな。

・太宰治:学生時代、手に入った文庫本は全て購入(といっても10冊くらいだった)。「晩年」や「人間失格」に深く感動した。私が書くテーマを、先に生まれた分、先に書かれてしまったとまで思った。才能レベルでは比較すべきでない存在だが、メンタリティーの部分で深く共感する。誕生日が(もちろん生まれた年は違うが)、同じであるというというだけで親近感を持ってしまった。私は単細胞なのだろう。うまれてきてすみません。

・「ボートの三人男」(ジェローム・K・ジェローム)、「悪魔の辞典」(アンブローズ・ビアス)、「ユーモア・スケッチ傑作選」、 「世界SFパロディ傑作選」:この中では唯一「悪魔の辞典」を購入している。これまで読んだ本のほとんど全てが手元にない今、「悪魔の辞典」のみは、実家に保管されている模様である。


 で、人が読んだ本についてコメントするだけでは芸がないので、敢えて、「雑文書きなら読みそうな本」の範疇を離れて、自分が読んでそれなりに影響を受けた本、作家について書いておこう。

・豊田有恒:星新一、筒井康隆ときたら、この人を忘れるわけにはいかないだろう。ただ、小説は読んでいない。エッセイのみ。で、この3人のエッセイを読んでいたら、横順やかんべむさしを知っているつもりになって当然だなぁと。そして、このラインナップを読んでいれば、やっぱり、小松左京ははずせなかったので、数冊読んでいる。

・都筑道夫:この人のエッセイも秀逸。特に売れない作家時代の翻訳家をやっていたころのことを書いたエッセイは面白かった。時代が違うので、今では真似できない技だけれど。

・サリンジャー:「ライ麦畑で捕まえて」で有名ではあるが、もちろんそれを読んだ上で、彼の短編集を読むことはお薦め。論理的でもないしい、摩訶不思議な家族の物語が、短編集の中で微妙に繋がりあっているところが、なんともいえない。太宰治が好きなら、好きになれるのではないかと。

・阿刀田高:なんだかんだといっても、短編の名手だと思うのだが。

 なんだかんだと名前を挙げてみたが、私の読書歴は、ほぼ学生時代〜せいぜい社会人2年目までのことで、それ以降は真っ当な読書はしていないように思う。つまり、20年くらいは、まともな読書歴がないってことか。そういう状況で、文章系サイトを作ろうとしている時点で、恥を晒すことになっているんだな。

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