治ったの? 病気なの? [04.05.09]


 7日は退院以来、3度目の外来診察の日だった。採血とレントゲン撮影を先に受けて、診察の順番を待つ。
 予約していたので、そもそもあまり待ち時間は出ないのだが、予定より早く順番が来てしまう。どうやら、早い時間帯の患者さんが少なかったらしい。あまりに早かったので、採血検査の結果が全て揃わなかったほどだ(もちろん、診察を受けるまでに検査結果が出るように時間を見計らって病院に行ったのではあるが)。

 2週間前と今回のレントゲン写真を並べても、ほとんど変化が見られなかった。これまでは、少しづつながらも影が薄くなっていく様子が素人の自分にも分かったのに。医者も
「血液検査の結果は、全て揃っているわけではないけれど、悪いデータはないですね」
といいながらも、レントゲン写真を見て首をひねっているような感じに見えた。

 入院した時に、検査をしても肺炎を起こした原因菌が分からなかった。そこで、一応どんな菌にも効果が出そうな、無難な抗生物質を処方してもらっていた。だから、抗生物質を投与したことで症状が劇的に良くなる、というようことはなかった。結局、当初の予定より長い、24日間の入院という結果になったのだ。
 入院中にも、医者が検査結果見て、若干首をかしげるというようなこともあった。思ったより治療効果の出方が遅いと感じておられるようだった。

 今回の血液検査でも炎症反応が出なかったということなので、一応「肺炎」という「炎症」自体は治ったということのようだ。ただ、胸に影が残っているということで、その影に何が潜んでいるのか分からないという不安が医者にもあるらしい。
 なぜ影が残るのかというと、炎症によって潰れた細胞が癒着しているからだというような説明を聞いたような気もするが、それが医学的に正しいのかどうか、よく分からない。
 入院した時の炎症の状態があまりに酷かったということもあって、もともと医者から、
「胸に出来た影は、炎症が治ってから、数ヶ月かけて消えていくこともありますし、中には消えずに残ってしまうケースもありますから」
ということは言われていたのだが。

 そう言われていたので、不安もあって、今回の影が、 「もう少し薄くなるべきものなのですか? それともこのまま残るという恐れもありますか」
と、質問してみた。
「まぁ、当初の状態が状態だったので、残る恐れはありますけどね。まぁ、ここから先は月に1回程度、経過観察していきましょう」
ということになった。確かに入院時の検査では、肺がんの腫瘍マーカーは陰性だった一方で、CTスキャンの結果は右胸の上部から3分の2までが炎症を起こしていて、一部の画像では肺の断面全体が真っ白になっていた。中心部のわずかな黒い点があったが、それは膿だろうといわれたような状態だった。しかも、右肺の下のほうに水まで溜まっていた。この時点では、炎症がほとんどなかった左肺だけで呼吸していたのだろう。

 肺炎が右側だけで、左側がほぼ無傷なのが不思議な感じがして、入院中に医者に
「炎症起こしているのって右肺だけですよね」
と聞くと、
「そりゃ、左肺も炎症起こしてたら、呼吸困難で救急車ものだったと思うよ」
なんて笑ってかわされてしまいましたが。中症度から重症度の肺炎という診断だったので、左肺がやられていたら完全な重症度ということになっていたのだろう。

 入院からは、既に2ヶ月が経過している。その間ずっと同じ抗生物質を投与されていた(当初は点滴で、その後は、同じ成分の錠剤で)わけで、本来、抗生物質の使いすぎには注意しなければならないこともあって、今回の診察で、医者は悩みながらも、一応薬はやめるという結論に達したようだ。ただ、次の診察の予約は1ヵ月後にはするけれど、咳や痰が酷かったり、熱が出るなどの症状が出るようなら、予約日を待たずに、すぐにでも診察を受けに来るよう念押しされた。

 前回の診察の時には、体力づくりの為にウェートトレーニングやってみてもいいか? と質問したけれど、
「軽く、無理なくやる分には構わないけれど、どうせ頑張っちゃうでしょ。無理はしないように」
と医者に釘を刺された次第。それで、本格的な体力作りは自粛していた。しかし、身体を使う仕事なだけに、体力を取り戻さないと、職場復帰が難しい。早く復帰したいから頑張らないといけないのだ。
 今回の診察では敢えてその質問はしなかった。薬が処方されなかったという事で、これからは少しづつ体に負荷をかけていってもいいかなと考え、少しづつトレーニングでもしようかと思っている。

 ちなみに治療費が高いのが、非常に辛い。外来治療の初回は、CTスキャン、血液検査、処方された薬、それに診察代ということで、支払い合計が1万円を超えた(自己負担分です)。2回目が胸部レントゲンと薬で5千円超。今回はレントゲンと血液検査で三千円弱だったのである。次回は6千円程度かと予想される。ちと痛い。

 今はどうやら、病気が治った、と断言できるレベルではなく、だからといって治療が必要な状態ではないという中途半端な状況らしい。つまるところ「要経過観察措置」というような扱いになったということだろう。

 そのことを十分頭に入れた生活をするように心がけていきたいと思う。そう思いつつ、なんとなく心が晴れない結果であった。

 

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