8355メソッド
ルービックキューブを六面完成する簡単な方法

2013/03/16 UP、最終更新:2013/04/02

1:はじめに:ルービックキューブの名称と性質
2:8355メソッドとは
3:理論
4:実際の揃え方
5:おわりに

1:はじめに ルービックキューブの名称と性質、回転記号

 ルービックキューブは、3種類のパーツ、計26個からできています。
 角にある三色のパーツをコーナーキューブと呼び、全部で8個あります。その隣の二色のパーツをエッジキューブと呼び、全部で12個あります。真ん中の一色のパーツをセンターキューブと呼び、全部で6個あります。
 それぞれのパーツは、ほとんど自由に動かせますが、いくら動かしてもセンターキューブ6個の位置関係は変わりません。六面完成とは、この1組のセンターキューブに、残り20個のパーツの色を合わせていく作業といえます。
 キューブの上面をU面と呼びます。上 = up のイニシャルです。他の面もそれぞれ、底面をD(down)、右をR(right)、左をL(left)、手前をF(front)、奥をB(back)と呼びます。
 U面を時計回りに90度回す動作を U と表記します。逆回りなら U'、180度なら U2 です。他の面についても同様です。
 例えば、RUR'という表記は、「右面を回し、上面を回してから、右面を戻す」という三動作を表します。

 回し慣れないと、イメージが掴みにくいかもしれません。よくわからなかった方は、揃え方の最後にある動画も参考にしてください。

2:8355メソッドとは

 8355メソッドは、台湾の数学の先生である Reheart Sheu 氏 が、2007年に発表した方法です。長い手順を覚えなくても、理屈がわかれば六面を揃えられます。
 8355という数字は、段階ごとに揃える個数を表しています。
 前半で、二層目までの、角の一組以外を、揃えます。まずは一層目のエッジキューブ4個を、センターキューブ1個に合わせます。次に一層目のコーナーキューブの内、3個を合わせます。ここまでが8です。次は二層目のエッジキューブの内、揃えたコーナーの上にある3個です。
 センターキューブは最初の段階で揃っていますので、残りは、エッジキューブとコーナーキューブが5個ずつです。エッジ→コーナーの順で揃えて、六面を完成します。

3:理論

 前半で二層目までを揃えた時に、一角のコーナーキューブとエッジキューブを残しました。この角の一組を「空きスロット」と呼びます。
 空きスロットが右前下になるように持ち、
  1. 必要ならU面を回す
  2. Rで空きスロットをU面に出す
  3. U面を適当に回す
  4. R'で空きスロットを戻す
 この動作を繰り返すと、83までで揃える位置を変化させずに、残りのキューブの配置だけが変わります。
 空きスロットを左側に配置してRの代わりにL'を用いる手順と組み合わせれば、U面と空きスロットだけを自由に変化させる事が出来ます。
 8355メソッドとは、この原理を応用するだけで全てのパーツを揃える方法です。

4:実際の揃え方

 ここまでの説明を読み、試行錯誤しながらよく考えれば、以下の4-3までは、自力で揃えることも可能です。なるべくなら、それをお勧めします。パズルを楽しみましょう。

4-1:8(一層目)

 まずは一層目のエッジキューブ4個を、センターキューブに合わせ、クロスを作ります。これは直観的に揃えられるでしょう。キューブの順番に注意して、どの側面から見てもセンターキューブと色が合うようにしてください。
 次に一層目のコーナーキューブを揃えていきます。揃えている面がD面になるように持ちます。U面から対象のキューブを探し、揃えたい位置の真上に置き、RUR'L'U'Lで揃えてください。対象キューブの底面色が上向きなら、RU'R'などで向きを変えます。対象キューブがD面にあったら、RUR'などでU面に出します。

4-2:3(二層目エッジ)

  1. U面から対象のキューブを探し、揃えたい位置の真上の隣に、側面色がセンターキューブと合わないように配置します。
  2. D面を回して、空きスロットを揃えたい位置の真下に配置します。
  3. RU'R'L'ULで、対象のキューブを揃えたい位置に入れます。
  4. D面を元に戻せば、揃っています。
  5. 1-4を繰り返します。対象のキューブが側面にあったなら、一度同じ要領でU面に出してから入れ直します。
 私自身は、空きスロットを固定した方がわかりやすいので、D面の代わりに二層目を回します。8355は直観的に揃えられるのが売りですので、この節に限らず、自分のわかりやすいやり方で揃えましょう。

4-3:5(エッジ)

 「3:理論」で説明した1-4のような動作を、仮に1ターンと呼びます。また、U面に入るべきエッジキューブをU面EC、側面に入るべきエッジキューブを側面ECと表記します。

 ターンを繰り返して、U面のエッジキューブの向きを揃えていきましょう。
 初期配置で、空きスロットが側面ECなら、一度入れ替えます。ついでにU面の配置を調整する場合もあります。
 空きスロットからU面ECを出す時には、向きを揃えて出します。
 戻す時には、U面ECを入れます。普通は、向きの揃ってないキューブを入れます。

 さて、完成状態の1ターン前を考えてみます。これは、完成状態から1ターンした状態と同じですので、
 このような状態を、仮にリーチと呼びましょう。この工程では、基本的にはリーチを目指して進めます。

 リーチに似ているが、U面ECの位置関係が全て正しい場合を、仮に準リーチと呼びましょう。UFに側面EC、FRにU面色が見えるように配置すると、RUR'URUR'で完成します。FLにU面色が見える場合は、左右対称でL'U'LU'L'U'Lです。2ターンで、一度リーチに直してから揃えています。U面ECの位置は、順繰りに入れ替わっています。

 U面に向きの揃ったキューブが多ければ、1ターンでリーチか準リーチを作れます。
 U面に向きの揃ったキューブが少なければ、向きの揃ったキューブを増やしながら、リーチを作れます。2個目を揃える時に、位置関係を合わせないのがコツです。

4-4:5(コーナー)

 全体を逆さにしてRUR'U'だけを使って残りの5コーナーを揃えましょう。
 U面の揃っていないコーナーが右前に来るように持ち、このコーナーをバッファとして使います。
 RUR'U'という手順を繰り返すと、バッファとその真下のコーナーキューブが、ねじれながら交換され続けます。D面の他のパーツは変化しません。そして6回行えば、全体が元に戻ります。この動きを利用して、D面を揃えます。

 以下、バッファには、D面に入るべきキューブがあるものとして説明します。違っていたなら、RUR'U'で入れ替えてください。
 まず、バッファのキューブが入るべきコーナーが、バッファの真下に来るように、D面を回します。そして、正しい向きで入るまでRUR'U'を繰り返します。ひとつ揃ったら、またD面を回してこの作業を繰り返し、D面を完成させてください。運が良ければ、これだけで六面が完成します。
 D面が完成した時に全体が崩れていたらD面を回してセンターを合わせてから、RUR'U'を何回か繰り返します。すると2コーナー以外が全て揃った状態になります。
 その2コーナーが共にD面に含まれるようにキューブを持ち替え、2コーナーどちらかの真上をバッファにして同じやり方でD面を完成させ、最後にD面を回してセンターを合わせれば、六面完成です。

 慣れると、RUR'U'の逆回しであるURU'R'を併用したり、色々と短縮できます。

揃え方の動画(低画質):8(一層目)3(二層目エッジ)5(エッジ)5(コーナー)

5:おわりに

 この解法を理解するために、2チャンネルのスレッドルービックキューブ総合 14×14×14における121氏の説明と、JRCAのフォーラム「前の人のスクランブルを解いていくトピック」における HATAMURA 氏の投稿を元にしました。
 また、キューブの基礎説明には、Syuさんによる解説動画や、キューブの学校を参考にしました。どちらも、より進んだキューブの解法を紹介した素晴らしいものです。
 ありがとうございました。

(Kickaha)

質問・ご意見は掲示板
Topに戻る