私は以前、抽象絵画を描く真似事のような事をした事があるが、描いていると自分の描こうと思っているイメージが一筆ごとにコロコロと変わっていく。
ある色を入れると次のイメージが出てきてそれが永遠に続くように終わりがなくなっていく。
確かに描きたい漠然としたイメージはあるのだけれど。
完成という事が目的であるのならこのような行為をしていく内にだんだんイライラしだす。そして結局はぐちゃぐちゃに塗りつぶすはめになる。そしてはたと気付く。私には何もない。


ロスコの絵は確実にそこに言葉であらわせない何事かが描かれている。
感情?思索?なんというのだろう。見えないのに確かにそこにあるもの。

「絵画とは世界について何事かを伝える言語である。」   ロスコ


マーク・ロスコ 
MARK ROTHKO
(1903-1970)

革命前のロシアに生まれる。10才の時にアメリカに家族と共に渡る。ハイスクールでは演劇を学ぶ。演劇を学ぶかたわらギリシャ神話や悲劇を読みその情景をデッサンにする。奨学金で大学へ進学するが、2年で中退。単身ニューヨークに行き、1924年アート・ステューデンツ・リーグへ入学。本格的に絵の勉強を始める。1920年・30年代のアメリカ社会を具象的な手法で描く。第2次世界大戦が勃発すると、戦火を逃れたヨーロッパの画家たちの影響で、有機的な形態が空間に浮遊するシュールレアリスムを試み、マルチフォームとよばれる抽象絵画を描きはじめる。移行期を経て、作品タイトルはそれまでとは異なり、無題や番号となる。50歳を目前にして漸く独自の色面構造による作風に到達する。1964年、テキサス州ヒューストンの現ロスコ・チャペルのための作品を手がける。その完成後1970年、66才の時両肘の内側を切って自殺。

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