5 Thian Og Bay (Shark Point)は私の宿(Tropicane Resort)から直ぐの所だ。
なんでこんな入り口なのかと思うのだが、有刺鉄線が掛かっていた所を誰かが壊してそこから出入りしている。

だから地図では入り口がどこなのかわからない。

でも道路ぞいの TAA TOH LAGOON NEW HEAVEN RESORTの看板の所にバイクがやたら止まっているからなんだろうと思うだろう。

正当な入り口は大きなホテルからなのか。

傍の家の人は大きな迷惑だろう。

ここは比較的長い海岸であるけれど時間によっては、短い木々が生い茂っているビーチに沢山の人が集まる。短い木の下に一本の木を挟んで人が隣にいるというのもなんとなく落ち着かない。

この海岸ではシュノーケリングとかダイビングの道具などが用意してあり教えている所もあった。

その近くが、唯一木がなくビーチバレーなどができる。

あまり人のいない午前11時前(11時過ぎると人が集まりだす)に
ボーっとしていた私の前を一人の白人の中年男性が通りかかった。

何をしているのかと思うと彼は海岸に打ち寄せるゴミを拾っているのだった。

プラスチックの入れ物や泳いでいると危ない木の長いものなどだ。

これに感激した私は決して日本ではした事はないが、人のいない時を見計らって自分が寝そべって見える範囲内で目につくゴミを一箇所に集めるという信じられない事をするようになった。

低い木の下にゴザを敷いてまだ誰もいないビーチに寝転ぶ。

本を読もうとするが頭に入っていかない時もある。

そんな時、ただ仰向けになって木の葉の揺れる隙間から太陽の光が差し込んで来るのを見ている。

きらきらと輝いている。

「光は途方もない性質を持っている。

見つめれば見つめるほど、それは深さと広がりを増していく。

そして木々は光の動きにつかまっていた。

それは驚嘆すべきものであった。

どんなキャンバスにも、その光の美しさをとらえることはできなかったであろう。

それは沈む太陽の光以上のものであり、目に入ってくる以上のものであった。

まるで愛が大地の上にあるかのようであった。

人はまた、ひとかたまりのれんぎょうの黄色に目をやった。

大地は喜々としていた。」

「その光は、全意識に入り込み、意識の暗い部分をすべて焼き尽くしてしまうように思われる。

大きな喜びがあり、すべての木の葉、すべての草の葉はそのなかで祝い浮かれていた。

青カケスが枝から枝へ飛び移っていくが、何か異変を見つけて騒ぎたてることはなかった。

光りと巨きな深みをもつ美しい朝だった。」

クリシュナムルティ

つづく