森吉山 連瀬沢 鳥居沢

秋田県・森吉山の連瀬沢を2人パーティで訪れた。沢登りのベテランIさんが同行者である。2人とも連瀬沢は初めてである。 Iさんが沢の情報収集をしているものと思い、なぜだか、今回は事前の情報収集をほとんどせずに出かけた。 一方、コンピュータを持っていないIさんは、連瀬沢の左股・不帰(かえらず)沢を遡行した知人から情報を得ている程度であった。 われわれは右股・鳥居沢を遡行する予定であったので、予定どうり鳥居沢へ入った。

鳥居沢の大滝(20m)を見たところで、エライところにきてしまったと思った。 大滝の左岸はもろい石のような絶壁が高くそびえ立っており、登るのは問題外。 右岸は滝の脇がオーバーハングした土の絶壁であるが、岸斜面全体の勾配は左岸よりもマシである。 草付きの急峻な崩壊地を登ってトラバースして行けば、なんとか右岸から大滝を巻くことができるかもしれない。 しかし、トラバースにかなりの危険を伴うものと思われる。 私の提案により右岸を大きく高巻くことにした。 それは急斜面の上側・標高1140mあたりをトラバースするものとなった。 その結果、5時間を越える藪こぎとなってしまった。 鳥居沢の大滝を右岸から大きく高巻くと、どのような結果になるかといった情報も誰かの役に立つと思い、ここに掲載する。

このような訳で山行後にインターネットで情報収集をした。 本荘・山の会の山行記録にも見られるように、「大滝の高巻では登りすぎないよう」にすべきであった。 連瀬沢へ下る場所については、こめづか山荘から一ノ腰への登山道の途中・標高1000mあたりから枝沢を下っているケースが多い。 そして不帰沢を遡行するのが一般的なようだ。

photo1

ルート図は記憶に基づくものであり、正確でない可能性がある。


photo1

こめづか山荘から0.4Km手前の林道へ入り、連瀬沢へ下降した。
林道終点から歩道を少し歩き、沢へ下る踏み跡を見つけた。
踏み跡を辿ったが、踏み跡が無くなったあたりから枝沢を下った。



photo2

連瀬沢に降り立ち、さっそく今晩の食料を調達するIさん
釣りの目的もあり、沢登りとしては、かなり下流側から遡行した。


photo3

連瀬沢を遡行する。大きな石がゴロゴロした川原・ゴーロが延々と続く。
近くの桃洞沢の連想から、連瀬沢もナメが多いものと期待していたが、そうではないようだ。


photo4

連瀬沢の滝


photo5

鳥居沢・不帰沢の二股から1時間ほど下流側の左岸にテント場適地があり、そこにテントを張った。


photo6

次の日、テント場から1時間くらいで二股に着き、進行方向の鳥居沢を写す。
二股ではテント場適地を見かけなかった。そういった意味では昨日のテント場選択は良かったようだ。


photo7


鳥居沢の大滝(20m)が見えてきた。左岸は見ての通りである。
大滝に近づいてから再び写真を撮るつもりでいたが、このあたりから右岸を登り始めた。


photo8

右岸の登りから大滝を見る。右岸の勾配は写真のとおり。


photo9

4時間半の藪こぎの末、地図に載っている下降予定の枝沢に着いた。
ところが枝沢の先はロープが届かない絶壁になっていた。上流側へ戻って再び藪こぎのトラバースを続ける。


photo10

先ほどの枝沢より少し南側から鳥居沢へ降り立った。午後2時ごろに遅い昼食を取り、再び鳥居沢を遡行する。


photo11

源流部に近づきつつある感じになってきた。


photo12

左岸のピーク・石森(1309m)のあたりで、左岸の枝沢を辿って稜線上の登山道へ出ることにする。
その枝沢は下流側で見た周辺の枝沢よりも明らかに大きめの沢であり、稜線へ出るのに適している感じだ。
枝沢をかなり登り、水の流れが無くなったあたりの写真である。


photo13

少しの藪こぎで石森(1309m)直下のお花畑に出た。ヤレヤレだ。
昔の登山道と思われる踏み跡がお花畑を横切っているのが見える。
写真に写っている稜線上に現在の登山道が通っている。


photo14

森吉避難小屋と森吉神社が見えてきた。神社の背後に奇岩「冠岩」が見える。


photo15

鳥居沢左岸側の登山道から鳥居沢右岸側を見ている。歩いたと思われるルートを赤点で示している。
枝沢の先が絶壁になっているのが見える。地図では読み取りにくい。


photo16

こめづか山荘にやっと着いた。
先週痛めた右足のため少しビッコをひきながら、一泊二日のバックパックを背負い、11時間もの間、歩きに歩いた。
藪こぎは、もう「イヤダ」といった感じだ。次回は滞在型の沢旅にしよう。


記録

資料:鳥居沢

資料:不帰沢



ホームページへ