サバイバル節約術


番外編 〜火起こし〜


サバイバル・・・と言えば、水、食料、火、です。
水に関しては、日本は水に恵まれているので、雨、川、海など・・・比較的簡単に手に入れる事ができます。
食料に関しては、このHPのメインにしているので、残る“火”を手に入れる方法を身につけたいと思います。




まずは、火口として利用できるもの・・・
ガマの穂、ゼンマイの綿、ススキの穂、杉の皮、麻ひもをほぐしたもの、タンポポの綿毛、シュロの皮・・・などなどが使えます。






サバイバルツールとして、ファイアスターターがあればとても便利です。
高温になっても自然発火せず、コンパクト、簡単に火起こしができます。
マグネシウムの黒い棒に金属のプレートを擦り付けて火花を出します。
私は車のトランクにウッドストーブ(コンロ)と一緒に保管しているものと、外出用のズボンにくくり付け、常時身に着けるものの2つ持ってます。
コツは、軽く高速にこするよりも、強くシッカリこすり、大きい火花を火口に落とすことです。




火打石を使った火起こし。
テレビでは厄除けで石と石でカチカチとやってますが、火起こしをする場合は石と鋼を使います。
原理は、硬い石で鋼を削り、高温で飛ぶ鋼の粉(火花)を燃え易い素材に着けて着火させます。



火打ち金(がね)。
鋼部分は、ノコギリが安く扱いやすいので便利です。
持ちやすいように適度な木を切り出し、溝を切ります。
切った溝に適当な長さに折ったノコギリを固定して完成。



火打ち石。
特別な石である必要はなく、鋼を削る事ができる石であれば何でも良いです。
身近にある硬い石は、チャートや石英です。
チャートは、赤や緑など色々な色がありますが、どれもやや透けるような感じがあり、とても硬いので角ばったものが多いです。
石英は、白く、これもやや透き通ったような感じです。
どちらもとても硬く、カッターの刃で切りつけても傷付けることが出来ません。
写真は黒色のチャート。



鋼を削り取るイメージで打ち付けると綺麗な火花が散ります。
着火させる時は、左手に火打石と着火材を持ち、右手で火打ち金を打ち付けます。



飛び散る火花で火種を作るのは意外と難しいです・・・
ほぐしたティッシュや綿毛等を使ってもなかなか火種にならない・・・
炭化させたティッシュを使うと比較的楽に出来ます。

※炭化ティッシュの作り方:ティッシュを丸めて火を着けたらコップなどを逆さにして被せ、酸素の供給を断ち、燃え尽きるのを防いで作ります。








虫めがね。
直径10cm程度の100均で買った虫めがねを使いました。
レンズの質があまり良くないので少し不安でしたが、消し炭に焦点を合わせると・・・一瞬で火が着きました。
着火させたのは、ティッシュ、松ぼっくり、松ヤニです。
カメラなどのレンズや容器に水を入れてレンズにしたり、氷でレンズを作っても同様に火起こしが出来ます。
太陽エネルギーは偉大です。当然、曇りや雨の日には使えません・・・
コツは、良く晴れた日、出来るだけ広い範囲の太陽光を集め、黒い色のものに焦点を合わせる事です。




原始的な火起こしと言えば・・・一番最初に思い付く方法・・・
木の棒を両手でスリスリする方法ですが、いろいろな人が興味本位で実践して失敗しているようです・・・
私も挑戦しましたが全くダメ・・・煙も出ない・・・まずはもっと簡単な方法から挑戦します。

比較的シンプルで実用的な弓きり式に挑戦。
使う道具は、火きり棒と火きり板に弓、火きり棒を固定する板の4つ。
材料は何でも良い分けではなく、火起こしに適した素材があります。



ウツギの特徴的な実。



ウツギ。とても硬い木で火きり棒に使います。
真っ直ぐな枝は・・・少ないです。
この中から可能な限り真っ直ぐな枝を採ります。



弓ギリ式の道具一式。

右上:火きり板。
スギやヒノキなど柔らかいものを使います。
山に行ってもスギ板などないので・・・川原でスギ板を拾ってきました。
火きり板にはある程度火きり棒を固定できる窪みと火種を落とす溝を作っておきます。

中央:弓。
長めの棒に紐を張ります。
火きり棒に張った紐をグルッと回して使います。
素材はそれなりの強度があれば何でも良いです。今回はウツギを使用。

中央左下:火きり棒。
ウツギやアジサイ、その他、キブシ、ヤマビワなどが使われます。
直径1cm程度の真っ直ぐなものを使います。
軸に竹などを使い、火きり板との接点部分のみ上記素材を使っても良いです。
今回はウツギの枝を使いました。

左下:火きり棒を固定するもの
中央に窪みを付けて火きり棒を押さえ込むのに使います。




使い方はこんな感じ。
火きり板に真っ直ぐ立てた火きり棒。それを固定する板と紐を回した弓。
バイオリンでも弾くように弓を前後に動かして火きり棒を回転させます。
写真では火きり板の下に板を敷いてますが、葉っぱでも良いです。





火種。
一度火種が出来たらなかなか消えません。
あせらず、これを燃えやすい素材に移して空気を送って火にするのです。



やっと・・・
弓ギリ式で火種を作るのに苦労しました・・・人によってはすんなり出来た人も居るでしょう・・・私はなかなかうまく行かなかったです。
火種さえ出来れば燃えやすい素材に移して空気を送り、火種を大きくして・・・熱エネルギーが大きく集まれば自然に発火します。
写真は弓ギリ式で火起こしに初めて成功した記念すべき1枚です。

なぜ苦労したのか・・・
これから初挑戦される方へのアドバイス。
とにかく初めての方は分からない事だらけ・・・なので、素材は火きり棒にウツギと火きり板にスギが良いでしょう。
火きり棒は太すぎず細すぎず・・・直径1cm程度とします。
火きり板には窪みだけで良いです。火種を落とす溝は煙が出るようになってからで十分です。厚さは1cm。
なぜ私が苦労したか・・・火きり棒を回転させても焦げさえしない・・・熱は摩擦により発生するのです・・・頭では分かっていても・・・コツは、火きり棒を火きり板にかなりの力で押さえ込んで、クルクルと言うより、ゴリゴリと回転させるのです。
凄く低速回転でも良いです。兎に角、力が重要!!
火きり板と火きり棒は離してはいけません。接触している部分に熱がたまります。
火きり板が焦げる様になればほぼ成功でしょう・・・これ以降は簡単です。
火きり板に作った溝に火種が溜まるのでこれを燃えやすい素材に移して空気を送るだけ。
火種から火が出来ない場合は、熱量を想像して下さい。火種を大きくして一箇所に沢山の熱を集めるのです。風があれば自然に発火します。

さらにアドバイス。
本末転倒ですが、初挑戦される場合、火きり棒と火きり板の溝を予め炙って焦がしておくと楽に出来るでしょう。炭になっていると楽です。





火きり板。
どちらも拾ったスギ板です。
最初左のものを使っていましたが、こちらでの火起こしは少し難しい。
右はとても軽くパッサパサになったもの。こちらの方が数段簡単に火が起こせました。



2017年。一番火起こししやすい火きり板。一番左。
海岸で拾った板ですが、柔らかくとても軽いです。
表面も裏面も・・・穴だらけ・・・今年ずっと練習してました。



あちこちビーチコーミングして手に入れた柔らかく乾燥していて長い板。・・・これがなかなか見つからない。
長さ40cmあります。
長期間海を漂っていたからか・・・小さな穴が大量に空いてますが火起こしに問題はありません。
上でも書きましたが、本番に備えてある程度の下穴を開けておくと本番が楽です。





2017年末。
きりもみ式での火起こしに成功しました。
この年末、毎日のように家でスリスリして火種を作るまでの練習をしていました・・・その成果!!
火口はガマの穂を使いました。



きりもみ式で一番簡単に火起こしが出来るセットです。

火きり棒:
上方1.3cm。手でスリスリする時にある程度の太さがある方が楽です。
下方(火きり板との接地側)1cm。これは基本です。
長さ約70cm。もっと長くてもよいでしょう・・・この長さを活かして上半身の体重を乗せるのです。
かさばりますが、短いよりは長い方が明らかに楽です。
火きり板:
厚さ1cm。これは基本。
長さ40cm弱。左足で踏みながらスリスリするので短いと不便です。使い込むと穴の位置が移動していくのでやはり長い方が長く使えるのです。

コツは弓切り式火起こしとほぼ同じ・・・弓切り式の火起こしが出来るようになれば、雰囲気や感覚などがわかります。
違うところは両手でスリスリするので、手が下に下がって来たら、片手で棒を押さえながら、また上からスリスリ始めます。火きり板と火きり棒は絶対に離しては行けません・・・たまった熱が逃げてしまいます。
弓キリ式の小道具が無くシンプルな分、それを補うのに体力が必要です。
(かなり技術が上達すれば、体力も僅かで済むと思われます。)
体力的に厳しい方は・・・複数人で交代して続けます。小学生で成功した情報もあります。




今まで色々な情報を漁ってみてもこんな情報は見つかりませんでしたが・・・
火きり板は、木の年輪が立っているもの(写真左)が良いです。写真右の物は私にとってはちょっと苦手・・・と、言う事が分かりました。
この板を削って粉を出すのですが、写真右のものは、強く押すほどに潰れて・・・キュルキュルと空滑りして磨きがかかるだけの事が多いのです。
写真右の物は確実に削れて粉が出て煙が立ちやすいのです。
なかなか成功しない方は、試してみる価値ありです。

少し姑息なほどにあの手この手のアドバイス・・・兎に角、火を起こしたい!!と言う方へ。
火きり板の窪みが浅いと熱が逃げやすいです。成功しても失敗しても窪みは成果! ここは!と、言う時の本番は窪みの深い所で始めましょう。
さらにさらに・・・ズリズリして失敗した場合、出て来た木の粉は大切に取っておきます。休憩して再度挑戦するときは、この粉を火きり板の切れ込みに盛っておくのです。この粉が沢山あるほど熱が逃げにくく、火種が出来やすいのです♪
雨の日や雨の降った次の日、早朝など、湿気の多い時、風の強い日は避けます。
また、気温の低い真冬は空気も乾燥するのでまだ良いのですが、真夏は体力の消耗が激しいので私には厳しいです。
これは初心者が苦労してあれこれやった成果! 簡単に火起こしができるようになってしまうと恐らく忘れてしまうでしょう・・・

参考になったでしょうか・・・素人だからできるアドバイス。
日本全国、きりもみ式で火起こしできる人が大量に!?










竹を使って火起こしが出来るとか・・・
挑戦してみたのですが、熱くなって焦げて僅かに煙が出るところまで・・・
火種を作る所までは行きませんでした。もっと体力が必要なようです。


















 

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