一年が15秒くらいですぎていく。いま7秒半くらい。
京都が恋しくてしようがない。今いるところには本屋がないとか、琵琶湖疎水がないとか、神戸屋がないとか、そういう瑣末な話でなく京都がなつかしい(問・京都と関係ないものを選べ)。いや瑣末なところでそうなのか。おれは京都がなつかしいのか、京都で暮らした時がなつかしいのか、京都での生活がなつかしいのか、どれだろう。たぶん全部だ。たかが2ヶ月、なつかしむほど昔のことではないが、そこに戻れないという意味では永劫の昔だ。けっきょくおれは、懐古趣味の、後ろむきな、情けない人間ということか。がっくり。