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nightsongs: 74914の日々

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2003年1月7日(Tue)

さよらなエトランジュ (ORBIT/CLOVER)

今年最後の、もとい去年最後にやったゲームでした。同じスタッフの手によるRainy Blueがけっこう好きだったし、コールドスリープものということでやってみたのですが。ですがっ。


実にちんまりとまとまっているのだよな。感動の大河ロマンなど期待していなかったが、それにしても引きをたくさんつくって時間をかけているわりには、物語としてたいして発展しない。設定も手垢がついてるが、ストーリー自体もその設定から無難に演繹された、というところか。どんな大事件になるのかと思ったら、あれよあれよという間に解決して大団円になってしまう。


つまりは「晴香ゲー」という言葉がすべて。晴香の、適度に甲高い、鼻にかかった甘ったるい声を聞いていられればいい、という。逆に言えばそれしかない。個人的には恋たん互換の奈緒も残されてはいるが、しかしゲームとしてはダメ。いくら期待はしてなかったとはいえ、ここまで外されると、やっぱりつらい。Rainy Blueは、個々のシチュエーションはそれなりによかったし、シナリオもむやみに怪力乱神に頼らなかった(蒼依の存在は別として)分、少なくとも流れと構造というものがちゃんとあったのだが、さよらなにはそれがないので、つらい。Rainy Blueはましろの腹話術イベントだけのためでも充分やる価値がある。さよらなには晴香と奈緒の声しかない。


けっきょく「エトランジュ(異邦人)」というのは、自分の存在基盤(レゾンデートル)のことなのだよな。自分はここにいてもいいんだろか、自分を必要としてくれる人はいるんだろか、そうしたことを疑いだすと、人は「エトランジュ」となる。群集のなかの孤独、というやつ。エトランジュとなった少女たちを、身も心もエトランジュな主人公(=コールドスリーパー) が癒す、あるいは傷をなめあう、それがこの作品のテーマなんだろう。たぶん。そういう意味ではRainy Blueもテーマは同じかもしれんな。とまれ、そのテーマを表現するには、キャラクタの異邦人性というものが充分に描かれていなかったように思う。ふたりの異邦人が居場所を見つける物語、を描きたいのであれば、ふたりのバックグラウンドをもっとからませないといけない。これでは主人公が勝手に「ボクはここにいてもいいんだ!(まばらな拍手)」と自己完結してしまったような印象がある(とくに奈緒シナリオなど)。なんで主人公がヒロインをうけとめられるのか、それをもうちょっと描くべきだったんじゃなかろか。さもないと「異邦人」という言葉に意味がでない。ふたつの平行線がトウトツに一本になった、というわけでなく、平行線がやがて混じりあっていくという姿をこそ、描写すべきなんじゃないのか。物語というのは。ま、それを蛇足というのだろう。エロゲのシナリオなんてのは、このくらい淡白であるべきなのかもしれん。なにを言いたいのかわからんね。逝ってくるね。


せっかくだから各シナリオ雑感。



2002

2002年にプレイしたエロゲーの総括。プレイしたのは6本。2001年の半分か。やりたいのはいろいろあるんだけどね。Hello Worldとか水月とか腐り姫とか。


未来にキスを / otherwise: これは2001年から繰り越しだったね。元長万歳。


家族計画 / D.O.: これも2002年なのね。uum。青葉の聖性と、その生のディオニュソス的肯定がすべて。


Wind / minori: 正直期待はずれでありました。ザンスを彷彿とさせる設定はうまくやれば非常にオイシイものだったのにね。ただし、ひなたシナリオだけは及第。「ねむり病」の、あの小暗いものがなしさが実に私好み。夜の暗さではなく、薄明なのだな。一連のダンセイニ作品を彷彿とさせる、としては誉めすぎか。


ぼくらがここにいるふしぎ。 / FlyingShine: 荒川工氏のテキストが読めただけで満足とするべきであろ。この程度のもので評価してもらえると思うようなシナリオライターじゃないはずなので(えらそうに……)。


ロケットの夏 / TerraLunar: 語ることはすでに語ったと思う。シナリオライター氏によればロケ夏のポリシーは「せめて物語のなかでくらい御都合主義にハッピーでいたい」ということなので、その主義が肌にあわない、脈絡もなく人は幸せになることはできんのだと考える人の場合、不幸な結果になる。「優しい人たちの物語」とわりきるか、そうでないか。おれは、だから、歩シナリオのラストは11月7日の日記参照ということなのだけど、それもなんだか気まずい。秋山瑞人の『猫の地球儀』に「おまえのロケットは夢やロマンを噴射して飛ぶのか!?」というようなセリフがあったと思うけど、つまりはそういうことです(←なにが?)。


さよらなエトランジュ / clover: 予想どおりというか、がっくり。




今月のへびーろーてーしょん。
Dancing With The Moonlit Knight / GENESIS フィル・コリンズ萌え。
Thank You / LED ZEPPELIN
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