[最新(HTML版)][][一言][a]

nightsongs: 74914の日々

リンクは無許可でご自由に。更新時刻の取得はupdate.txtをご利用ください。

2002年10月12日(Sat)

無題

美坂トニック栞(←挨拶)。や、なんとなく思いついたので。そんなこと言う人ルルイエです。


『ロケットの夏』(TerraLuna)の評価はわりと高いようだ。一般的評価というよりSF者からの、という意味だが。様子見だったが、『ぼくらがここにいるふしぎ。』がコケただけに、今度こそ甘く切なくフェティシュなSFを期待してしまう。とりあえず買ってこよう。できれば今月中に。


僕は、廊下と歩行器の中で生まれた。あなたは、なんの中で生まれましたか。(十月七日)
生まれてくる時と場所を選ぶことはできない。でも死に様は選ぶことができる。おれは死ぬのなら本で死にたい。本がいいと思う。突然の強風にあおられて飛んできた広辞苑から仔猫を助けてかわりに死ぬような、そんな最期でありたい。


最近、古本市にいってない。京都に住んでいれば、年に少なくとも3回は大きな古本市にいけるはずなのに、ここ2年ほどはまったくだ。まあ、読書量も落ちてるから、困りはしないけど。供給が減ったから読書量も落ちた……わけはないか。常に供給過多だった。古本市いきたい。四方をうめつくす有象無象の本どものなかに妖精文庫を見つけて狂喜したい。創土社のダンセイニでもいい(←状況を限定しすぎです)。


ふと思ったが大学があるなら付属小学校もあるだろか。ミスカトニック小学校。生徒は全員魔女っ娘ですか? ハァハァ。


寒くなると活動能力が激しく低下する爬虫類な私。ラルフ・シーパースの爬虫類ヴォイス萌え。スティーブン・タイラーの爬虫類フェイスにはあまり萌えない。爬虫類ならやはり冬眠するべきですか? 英語でいえばコールドスリープです(←違う)。30年ほどして目を覚ませばそこは素晴しき新世界で見るものすべてにとまどいと疎外感を覚えて早くもホームシックになりそうな私を看護婦さんは優しく支えてくれてこのままふたりで生きていくのも悪くはないと思っているところに後追いコールドスリープしてきた18歳はなれた従妹が飛びこんできて「おじさま、会いたかった♪」とか言われておれはそんな歳じゃねぇまだお兄さんだとか勘違いした返事をしていると、


海が、



2002年10月16日(Wed)

ロケットの夏・蛇足

言うべきことは以上。以下は蛇足。書かずにはいられないタチなのでね。おれはかの人のような詩人じゃないから愚にもつかないうわごとにしかならんけど。


最大の不満はやはり、テキストの書きこみ不足だ。昨今の、饒舌な、自己主張の激しいシナリオライターのエロゲと比べると、信じられないくらいテキストが少ない。まあ、おれがテキスト過剰(≒シナリオライターのマスターベーション)な作品ばかり選んでやってるからという気がせんでもないが。ともかく、個々のイベントが駆け足すぎる。どうにもものたりなさというか、空腹感の残る読後ではある。作品のもってる訴求力、求心力に表現がおいついていない、という印象。まあ、エロゲというメディアではむしろこのくらいのテキスト量が妥当なのかもしれないけど。


テキストといえば、日常会話が、こう、歯が浮くというか、50マイルほど彼方へ飛んでいきそうな、こっぱずかしいセリフを容赦なく連発してくれる。青臭いなんてレヴェルじゃない。楽しい楽しい。しかし、ぇちシーンでも地の文に感嘆符を使うのはちと萎えた。というかこのライター氏は地の文で感嘆符を多用するタイプなのだが、そういう文体はどうも苦手。なんというか、感嘆符が使われると一気に文章が安っぽくなる気がするのよねぇ……。


随所にちりばめられた小ネタもまた楽しい。千星のロケットグライダーのメーカーがリピッシュ社とかね。まあ、第二次大戦がドイツの敗戦でないかたちで終結していたのなら、ありえない話ではなかろ。ところで過酸化水素燃料の事故といえば、やはりパイロットが溶けたアレを思いだすにゃー。


しかしロケットはやっぱりストリークがいいね。白いロケットなんぞ燃えないね。こう、外板の継目もあらわな銀色のボディに太陽がギラギラと写りこんで、もちろん凶悪にゴツゴツした凸リベットで、沈頭鋲なんぞ使う奴等はヴァン・アレン帯と一緒に燃やす勢いで。


BGMもいい。曲そのものの良さもさることながら、SFの名作から引用したタイトルにもニヤリとさせられる。わかる限りでちょっと調べてみた。

`Catapult To The Star'、`Far Calls'、`Birthright'、`Summer In The Air'はわからんかった。これだけ揃ってたら、きっとこれらも元ネタがあるんだろう。けんじょさん情報より追記(2002/11/30)。


で、クリアした順に個々のシナリオの印象。ネタバレにつきコメントアウトを多用して見づらいのでテキスト色の小細工で対処。テキストブラウザの人は申し訳ない。


千星・ザ・ロケットガール(←誰)。ハードSFとして読むことはできないけど、ジュブナイルSFの佳作ではある。仲間たちとなにかひとつの目標へ驀進していく、という王道ストーリーに様式美を感じる人間にとっては、ね。ラストのB-29から射出されて成層圏突破するあたりは、もう、くぅーッ! という感じ(?)。
千星シナリオにかぎらず、シナリオ全般に言えることだが、テキストの書きこみが決定的に足りないのが、ジュブナイルの良作にはなれてもSF名作になれない理由かもしれない。舞原とのレズイベントにしても、あまりに唐突かつあっさりとスルーされたから、私はてっきり主人公の妄想オチかと思った。あそこはもっとこう、ねっとりと以下略。千星シナリオには、ブラッドベリの『ロケット・マン(The Rocket Man)』のような、「宇宙に行く男と、地上で待つ女」のモチーフがあるのだが、それも淡白なものだ。母親との葛藤をもっと丹念に描いてくれないと、ラストの緊急無電が生きてこない
それでもやっぱり発射シーンは燃えた。激しく燃えた。打ち上げ妨害→全ロケッティアの一致団結→B-29から空中射出という流れ。テンションの高まりと、爆発的なその解放。それだけに、淡白な描写が悔やまれる。いちばんの盛り上る場所が、ほんの数行ですまされてるからなぁ……。


歩。いわゆる記号的萌えキャラ。あざとい。が、シナリオは本物のSF。実はラストでちょっと泣いてしまったのは極秘だ。千星が『ロケット・マン』なら、歩は差別がテーマと思わせて『復活の日』。ワクチンが到着したあたりで、もう、鳥肌が。千星シナリオはSF者しか楽しめない(それでいてSFになりえない)ようなシナリオだったが、歩シナリオはいわゆる感動系・泣きゲーを求める連中にもウケるだろう。甘ったるくて、御都合主義で、大仰で、涙がでる。でもその奥からセンス・オブ・ワンダーを感じるのだな。
ところで「シャットダウン」の理由が、地球が「星殺し」に罹患したせいなら、歩シナリオ以外ではどうなるんだろう。たとえば千星シナリオでも、大会後、同じような悲劇が待ってるんだろか。実際のところ、かなり最初のほうに星殺しの伏線(「今年はインフルエンザが流行しそう」)があったし、しかし瀬川は共通ルートにも登場するし、きっとワクチンは間にあうのだろう。そうであってほしいね


セレン。感情的で脳天気なラフィール(←それラフィールじゃない)。ラストのシーンはSF的にかなり美味しい。誰もがマキャフリィを思いうかべるところだろうけど、むしろ冨田勲アレンジの「惑星」を思い出した。全銀河共通のメロディという、あれ。歌いながら船はゆく。美しいね。あまり関係ないけど。もし声入りでリメイクするなら、スフィアの歌はぜひ「木星」のあのフレーズでお願いしたく。
ただ、ストーリーとしてはちと陳腐ではある。主人公の行動がどうも。いわゆるギャルゲーの主人公にありがちな、自分本位でつっぱしるタイプになってる。そういう点ではちょっと劣るシナリオかもしれん。まあ、これはこれでいいのだろう。


ベルチア。甘々スペオペラブロマンス(意味不明)。いいものだ。ここまでお約束に甘ったるいラブラブな展開というのも、いっそいさぎよくていい。しかし男に異常なまでの拒否反応示したり、剣の道しか知らんとか言ってるわりに初体験でいきなりフェラしてくるあたりがなんとも。カマトトでしたねベルさん。しょせんエロゲの宿命か。それにしてももうちょっと描き様はあろうに。
それにセレンが命を狙われてる身分というわりにほいほい出歩いてるし、緊張感のなさというか、そのあたりがどうも消化不良。雰囲気重視ということなのかもしれないけど。そういやサークル申請はどうしたんだろう。やっぱり偽名を使ったんだろか。


はるひ。ロボットはいいものだ。アンドロイドは電気羊以下略というよりむしろ『ヴァーチャル・ガール』か。ロケットそっちのけですよ。というか千星シナリオ以外は、実はロケットはどうでもいいのでは(苦笑)。や、それでも充分いいけど。よくできてるシナリオばかりだったから。それにしても展開が早い。書きこみがまったく足りない。物語がよくできているだけに、もっとしっかり語ってほしいと思う。ものたりない。


それなりに期待はしていたけど、ここまで上質な物語になるとは思ってなかったし、久々にやってよかったと思えるエロゲだった。ハードSFはもとより望むべくもないが、よく書けたジュブナイルSFが5本、と考えれば、満足できる内容じゃないかな。。18禁のジュブナイルというのもどうかと思うが(苦笑)。




ロケットの夏

世間のSF者がEver17にうつつをぬかしているスキ*1に『ロケットの夏』(TerraLunar)を買ってきた。ので、やってみた。やられました。ええ。もう、やられましたとも。これこそ、おれが探し求めていた、甘く切なくフェティシュなSFですよ。ストーリーというかネタとしては、偶然にもつい最近に読んだ、『なつのロケット』(あさりよしとお)、『ふたつのスピカ』(柳沼行)、『ロケット・ガール』(野尻抱介)みたいな、素人がロケット飛ばしたり乗ったりする話なのだが、これは白眉だ。


『ロケットの夏』は総じて素晴しい作品だとは思うが、『Lien』のように10回も20回もやりたくは、今のところなっていない。まだまだということか。テキスト量の不足がやはり原因かもしれん。もうすこし時間がたてば、かわるのかもしれないが。SF者やって損はないんじゃないかな。


--
*1 実際のところはコンシューマ機を持ってないのでEver17をやりたくてもできないだけ、ということはない(のか)。



2002年10月18日(Fri)

ロケットの以下略

けんじょさんの日記からBGMの情報。`Summer in the Air'はブラッドベリでしたか。不覚。まだまだ修行がたりんね、私。テキストについては、好みの問題ということで。私は執拗に描写をつみかさねていくスタイルが好きですが、ま、この作品でやる必要はないか。


これの目的って静止衛星を打ち上げることじゃなくてやっぱり衛星軌道上から降り注ぐ恐怖の破壊兵器を妄想して楽しむことですよね? ね? ラグランジュ点って何だよウワァァン。


件のCGはミステルというより一式陸攻+桜花を思い出します。


ロケットの色。スポンサーの広告で全面おおわれたロケットという話が星新一にあったけど、そういうのはどうでしょう(←なにが)。連中、貧乏だし。あーそう、秋刀魚をおろすときは、頭をぜんぶ落とさず腹の部分を残しておいて、内臓をいっしょにひきずりだすのがよいです。かなりスプラッタですが。




今月のへびーろーてーしょん。
Dancing With The Moonlit Knight / GENESIS フィル・コリンズ萌え。
Thank You / LED ZEPPELIN
[Makoto Moe Moe Consortium]
Genarated by DiaryMaker ver.0.942 and sdp ver.0.10
copyright © 2002-3174 YUZUHA "tomo-chan" Tomo <foxtail@ayuayu.to>