『バレンタイン妄想 2005』


『バレンタイン妄想 2005』







 ここはプルとプルツーのおうち。

 リビングルームのテーブルの上には綺麗に包装されたプレゼントが山積みされている。

プルツー「はああ・・・また今年もか・・・私にはそっちの趣味はないのだが・・・」

 と何やら憂鬱そうにプルツーはため息をつく。

 そう今日はバレンタインデー・・・

 (書いているジャミル・ミートには1フェムトたりとも縁はないが・・・)

 この山積みされたプレゼントは女の子たちからプルツーへのバレンタインチョコである。

プル「プルツー,今年もまたすごいね♪」

プルツー「姉さん,今年も全部食べて・・・はああ・・・」

プル「こんなに食べたら,ふとっちゃうよお〜〜〜!」

プルツー(とかいいながらおいしそうなやつだけしっかり確保している・・・)

 と気に入ったらしい数個のチョコはしっかりプルの前に集められていた。

プル「でも,プルツー。今年こそはわたしもジュドーにチョコ渡すんだ♪」

 とでっかいハート型のチョコを取り出す。

プル「ティファといっしょにセシリーに習って作ったの♪」

プルツー「姉さん努力してるんだ。(でもガンダム界一のラブラブペアのティファと一緒なんて姉さん・・・悲しくない・・・?)」

(ジュドー「異議あり!ガンダム界一のラブラブペアは俺とリィナだ!」

 シャギア「異議あり!ガンダム界一のラブラブペアは我らフロスト兄弟だ!」

 オルバ「そうだよ,兄さん!」)



プル「そうとなったら行動よ!これからジュドーのところにチョコ渡しに行くんだから♪わたしにはジュドーのいるところはわかるもん!」

プルツー「(きっと邪悪な気を追っていくってことだな・・・)

     でも姉さん今ジュドーがいるのは魔界『妹と結婚(結○)する会』総本山・・・」

プル「行くもん!行くもん!何があったってジュドーにちゃんとチョコ渡すもん!」

 とプルはチョコをラッピングしてから,魔の巣窟に向かって家を飛び出していった。

プルツー「ね,姉さん!私も行くから!」

 プルがまたジュドーに泣かされないかを心配してプルツーはプルを追った。



門兵A「ええい,帰れ!帰れ!」

門兵B「兄妹以外はここを通ることはまかりならん!」

 とプルたんは二人のモンク僧姿の門兵に阻まれていた。(別にラ○ガとフ○ガではない)

プル「そんな〜〜〜!いじわる〜〜〜!ジュドーのところに行かせてよ!」

門兵A「んなかわいい子にいじわるだなんて・・・何という苦行・・・いや耐えるのだ!あの子の手にしているのはバレンタインチョコ!きっとあれを教祖様のところに・・・」

門兵B「こんな子に迫られては教祖様とてお苦しみに違いない!少しでも我々が教祖様の苦行の助けにならなくては!すべてのシスコンの罪を一身に背負われている教祖様のために!」

プル「(そうだ♪)兄妹じゃなければ通してくれないの?」

門兵B「そうだ!ここを通れるのは兄妹のみだ!」

 するとプルは付いてきていたプルツーの手を引き。

プル「この子私とそっくりだけど,私の双子のお兄ちゃんだもん!」

プルツー(な!何てことを!自分の方が胸ないくせに私を男役にするな!)

プル「わたしのお兄ちゃん,凛々しくってかっこいいから女の子達から山のようなチョコもらって来るの!わかるでしょ!
   でも,わたし絶対にお兄ちゃんを取られたくないから,それでジュドーに相談に来たの。」

 等とプルたんは適当な嘘をついちゃった。

門兵A「そうか!それで教祖様のところに行くのか!なんて素晴らしい!こんなかわいい妹が兄をこんなにも慕うとは!」

門兵B「まさに妹の鏡!ダイヤモンド付き鉄妹十字章ものだ!」

 とプルたんの嘘にあっさり騙される門兵たち

プルツー「・・・・・」



 そんなところに悪の権化,シスコン大魔王ジュドーが現れた。

ジュドー「おまえら何やってんだ?」

プル「あ,ジュドー♪」

プルツー(ジュドー!姉さんに手を出したら許さないぞ!)

 とプルツーはプルの横で天破の構えを取る。ジュドーがプルにデコバチをしようとしたらいつでも奥義天破活殺を放てるように身構えた。

門兵A「これは教祖様!」

門兵B「この兄妹が教祖様に相談があると!」

ジュドー「兄妹???こいつら兄妹でなくて姉妹だって・・・
    (まさかプルツーのやつルチーナに・・・?それでも弟のはずだしな・・・?)」

プル「ジュドー♪はい,バレンタインでのチョコ!わたし一生懸命に作ったの。」

 とプルたんはジュドーにチョコを手渡そうとする。

プルツー(くっ!)

 プルツーの拳に闘気がこもる。

 しかしジュドーから返ってきたのは意外な反応だった。

ジュドー「お,チョコか?サンキューな。プル♪」

 普通だったら当たり前の反応かもしれないが,ジュドーである。あの呪道である!

プルツー「ば,ばかな・・・」

 ジュドーはプルの頭を撫でながら(デコバチではなく・・・),プルに言う。

ジュドー「さすが,プルだ!気が利くじゃないか。」

プル「えへへ♪」

門兵A「そんな教祖様・・・どうなされてしまったのです。教祖様のお力を持ってもその子のかわいさには敵わないのですか・・・?」

門兵B「教祖様は最終解脱された御方。きっと我ら下々のものの考えつかないような次元の方なのだ・・・」

 と喜んでいるプルとガックリと膝を突いている三人を残して,ジュドーは教団本部に帰っていった。



プル「フフ♪へへ〜んだ♪やっぱりジュドーはやさしいだよ♪これまでの事だって何か訳があったんだよ♪」

 と満面の笑みを浮かべて,ルンルンとスキップしているように進むプルの後ろでプルツーは

プルツー「おかしい・・・絶対におかしい!私は夢でも見ているのか?」

 そんなプルたん達の反対側からボロボロになった狼と雲が這ってくる。

リュウガ「くそう・・・あのバカ三兄弟め・・・我々のユリアを・・・」

ジュウザ「特に上の二人!自分の本来いるべきところに帰れって・・・」

プル「・・・何なんだろう・・・?この人たち・・・?」

プルツー「姉さん,あまり関わらない方が・・・」

プル「そうだね,プルツー。」

リュウガ&ジュウザ「ユ,ユリアの・・・チョコ・・・(ガク)」



 ジュドーはプルからもらったチョコの箱を揺すりながら

ジュドー「よし!結構重いからこれで十分だろう♪」

 とジュドーが歩いていく道の脇にレイ(水鳥拳の)と幼い兄妹がいる。

 レイはその兄妹を見て。

レイ「おまえ達兄妹か?」

兄「うん,そうだよ♪」

妹「へへえ〜♪私のお兄ちゃん♪」

レイ(考えてみればここには兄妹以外いないか・・・)

レイ「ほれ」

 と二人にチョコレートを差し出す。

兄「うわあ,すげえチョコレートだぞ!」

(『妹結婚(結○)する会』って物資が不足しているのだろうか・・・)

 チョコレートに喜ぶ兄妹をレイは凝視していた。

 そして兄は妹にチョコレートを差し出す。

兄「おまえが食べな♪」

妹「え,いいの?」

兄「いいから♪いいから♪おまえが食べな♪」

妹「あぐ,あぐ。おいしいよ,お兄ちゃん♪でも本当にお兄ちゃんいらないの?」

兄「いいって♪兄ちゃんはおまえから口移しでもらうから♪」

 ブチュウウウウウウウ!!!チュルチュルチュポン!

レイ「うむ,そうだ!」

 とレイは頷く。

 幼くしてこの戦闘力。『妹と結婚(結○)する会』恐るべし・・・



 ジュドーは第13妹庵の教団総本部の地下室に入る。

 その部屋の中央には湯を張った大鍋があった。

 そしてその鍋の横にはボウルに入れられたチョコレートがある。

 ジュドーはプルたんからもらった綺麗にラッピングされた包みをビリビリと無造作に開け,中のチョコを取り出す。

ジュドー「この大きさなら十分足りるな♪プルもやっと悔い改めて,少しは物事がわかるようになってきたな♪
     ちょうどチョコが足りないから買いに行こうと思っていたところだったんだ。」

 とジュドーはプルたんが心を込めて作ったハート型のチョコをバキバキと割ってボウルに入れ,それを湯煎し始める。

ジュドー「プルも少しは俺たちの真実の愛に協力する気になったか。俺がこれまで教育してきた甲斐があったぜ。フフフフフフフ!これで準備万端!」

 とジュドーがスイッチを押すと床が開き,下からベッドに縛り付けられたリィナが上がって来る。(姿は想像に任せます・・・)

リィナ「離してーーー!いやあああぁぁぁ!お兄ちゃん,いいかげんにしてえええぇぇぇぇぇ!!!」

ジュドー「もうリィナは照れ屋さんなんだから♪でもそんな照れ屋さんのリィナも今年のバレンタインデーは安心だ♪」

 とジュドーは溶かしたチョコをリィナに塗りたくって逝く・・・

リィナ「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 そしてリィナの全身にチョコを塗り終えたジュドーは

ジュドー「妹にチョコレートを塗り,そして妹ごと食す!これこそが『妹と結婚(結○)する会』流バレンタインじゃあああああああ!」

リィナ「いやああああああああぁぁぁぁぁぁ!離してえーーーーーー!!!」

ジュドー「リィナアアァァァァァァァァァ!!!とおりゃああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」v
リィナ「いやあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 ジュドーはいつものようにリィナに向かって飛翔していた。満面の笑みを浮かべながら。

 やはりジュドーはジュドーである・・・

 それにしてもプルたんが心を込めて作ったチョコを何てことに使っとるんじゃああああああ!!!



 ついでにシスコン新兵のシン・アスカはというと相変わらず携帯いじり・・・

マユ「マユです。」

 シンが携帯のマユの声に続けて裏声で

シン(裏声)「今日はお兄ちゃんのためにチョコレートを作りました。」

シン「わあ♪マユ,ありがとう♪」

 と左手にマユの画像の映った携帯とチョコレートを持ち,そして自分の右手に渡す。

シン「マユのくれたチョコレートとってもおいしいよ♪」

シン(裏声)「えへ♪隠し味は愛情かな。お兄ちゃん大好き♪」



シン「・・・・・・・・むなしい・・・・・・・・」

 哀・・・



 (拙者もプルたんフィギア使ってやってみようかな・・・

プル「ジャミル・ミート,義理チョコだけどいつもわたしのお話作ってくれてるからチョコレートあげるよ♪」

ジャミル・ミート「うひゃああああああ!うれしい♪うれしい♪人生の絶頂じゃああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



プルツー「・・・妄想でも義理なのか・・・?」

 まあ小心者ですから・・・)



プル「フフフフ〜〜〜ン♪やっぱりジュドーはやさしいんだ♪」

 それからしばらくプルたんは幸せそうだった。

プルツー「姉さんが幸せそうなのはいいけど,絶対におかしい・・・」

 そしてツーちゃんは悩みつづけるのであった・・・




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