『プルが贈ったもの(後編)』
『プルが贈ったもの(後編)』
プルツー「許さない!許さない・・・人の皮を被った腐ったナメクジ達が!許さない!おまえ達の,おまえ達の血は何色だーーー!!!」
プルツーは怒りのあまり全身から闘気を発し,プル達を囲んだモヒカン達,そして十二番目の妹,プルトゥエルブを闇の底に引きずり込もうとしたやり手ババア,ヤリテンを見据える。
モヒカンA「何だ!てめえは!」
モヒカンE「ガキがてめえも地下室志望か〜〜〜!」
とモヒカン達はプルツーに襲いかかる。
プルツー「うわあああああああ!あたーーー!あちゃーーー!」
プルツーの拳と蹴りがモヒカン達に炸裂する。モヒカン達はその攻撃に動きを止めたが
モヒカンA「そんな嬢ちゃんの攻撃なんざ・・・ほぎえぴょーーー!」
モヒカンE「効かなぱぱぱぱぱべりゃーーーーーーー!」
バシューーーーーー!モヒカン達の上半身は断末魔とともに爆裂した。
やり手ババア「あ,あれは北斗神拳!」
(『プルたん妄想』では,プルツーはいつもそのシスコンでプルのことを泣かせているジュドーを肉塊に変えているうちにいつの間にか北斗神拳が使えるようになっていたという設定です。北斗神拳っていつのまにか使えるようになるものなのかい!
かつての『プルたん妄想』パターン
ジュドーに駆け寄るプル
プル「ジュドー♪あそぼ♪」
ジュドー「プル,邪魔だ!あっち行ってろ!」
とジュドーはプルたんのおでこにデコバチ!
ジュドー「リィナアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーー!!!とおおおりゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!」
リィナ「いやあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァぁーーーーーー!!!」
プル「うわ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!」
プルツー「ジュドオオオオオオオォォォォォォ!!!よくも姉さんを泣かせたなーーー!あたたたたたたたたたたたたたた!!!」
ジュドー「りならばーーー!」
ジュドー肉塊に(笑)
プル「ジュドーーー!ジュドーーー!うわ〜〜〜〜〜〜ん!」
プ
ルツー「姉さん・・・」
でも呪道はリィナへの渇望から次の回には生き返っています・・・)
やり手ババア「何者だい,あんた!」
プルツー「死神だ。」
とやり手ババアの方を睨みながらプルツーは言った。
ガロード「プルツー完全復活ってやつだな。」
ジャミル=ミート「プルツーに蹴られ隊大集合ってやつだ。ちなみに拙者はプルたんに踏まれ隊!」
ガロード「てめえ前回モヒカンの攻撃で死んだんじゃなかったのかよ!」
ジャミル=ミート「ギャグマンガでは死のうと木端微塵になろうと次の回には何事もなかったかのように生き返るのが世の鉄則!」
ガロード「・・・・・」
やり手ババア「そ,そうかい!けど!」
やり手ババアはプルツーを見やりながら合図すると,モヒカン達がプルツーを囲み出す。
モヒカン達「そりゃ!」
モヒカン達はプルツーに向かって何か袋を投げつける。
プルツー「そんなもの!」
とプルツーはその袋を回避するが,袋はプルツーの周りで破裂する。
プルツー「なっ!」
破裂した袋から舞い散った粉がプルツーを覆う。
プルツー「う,目が!」
プル「プルツー!」
そんなプルツーの危機に戦闘からプルトゥエルブを庇っていたプルが叫ぶ。
やり手ババア「ほーほほ!これでお前の目はしばらく役に立つまい!北斗神拳が使えると言ってもまだまだ子供!大人にゃ敵やしないさ!」
そしてやり手ババアはプルツーの方を見て舌なめずりしながら言う。
やり手ババア「その子も捕まえておしまい。なあに,商売に使うとこさえ残っていりゃあ,手足の二三本へし折ってもかまやしないからさ!」
やり手ババア・・・本当に商売熱心な人である・・・
モヒカン達がジリジリとプルツーを囲んでいく。
やり手ババア「三人まとめて地下室に押し込んでおしまい!」
プルツー「三人・・・おまえは姉さんまで闇に落とそうと・・・許さない!絶対に許すもんかーーー!私はおまえ達の髪の毛一本だってこの世には残さない!」
やり手ババア「いくら叫ぼうがあんたも商品さあね!目も見えずに抵抗なんてできるわけないさあね!」
と勝ち誇ったかのようにやり手ババアは言う。
しかしプルツーは北斗神拳を使えるだけでなくニュータイプなのである。プルツーは目を閉じ自分を取り囲む気を感じていた。
プルツー「あの優しい気は姉さんの気,あの消え入りそうに小さくなっている気はプルトゥエルブ・・・そしてあっちはガロード!あとは腐ったナメクジ達!」
モヒカン達「ひひゃーーーーーー!」
モヒカン達は一斉にプルツーに襲いかかった。
プル「プルツー!」
しかし,プルが叫んだ瞬間プルツーは天に飛翔してその攻撃を交わす。そして今度は腐ったナメクジ達の気を追って駆け抜け次々と攻撃を繰り出していく。
プルツー「あたたたたたたたたたたたたたたたーーーーーーーー!」
モヒカン達「ぶげばばばばばばーーーー!」
モヒカン達は静止する。そして
モヒカンC「ぽろげーーーーー!」(バシューーーーー!)
モヒカンB「みゃみゅみょーーーーー!」(バシューーーーー!)
モヒカンF「びりゃばーーーーー!」(バシューーーーー!)
モヒカンG「ごけりょーーーーー!」(バシューーーーー!)
モヒカンH「べびゅりゃーーーー!」(バシューーーーー!)
モヒカンI「ひゃぶりゅおーーー!」(バシューーーーー!)
モヒカンJ「ぽぽぽらーーーーー!」(バシューーーーー!)
モヒカンK「ぼびぇりゅーーーー!」(バシューーーーー!)
モヒカンL「べきゅらーーーーー!」(バシューーーーー!)
モヒカンM「ぞりょびょーーー!」(バシューーーーー!)
モヒカンN「ぽしゅべーーーー!」(バシューーーーー!)
モヒカンO「がっちょ〜〜〜〜ん!」(バシューーーーー!)
ジャミル=ミート「ぷるもえーーー!」(バシューーーーーー!)
腐ったナメクジ達は次々と爆裂して逝く。
やり手ババア「ぜ,全滅!12人のモヒカンが3秒も経たずにか!目も見えない子供一人に・・・ば,化け物か!」
といきなりやり手ババア,コンスコン化・・・
やり手ババア「おのれーーーーーーー!」
とやり手ババアはプルツーに突進していく。だが,プルツーの蹴りがカウンターでやり手ババアの顔面を直撃する。
やり手ババア「べばーーーーー!」
プルツー「いくらトイレの芳香剤で隠そうが,おまえの脂ぎった豚臭さは消せないよ。見えなくたってお前の位置ぐらいはわかるよ。」
そしてプルツーは目を開き,再びやり手ババアを睨みつける。
しかしやり手ババアはしつこく起き上がり,胸の前で合掌しながら喚き出す。
やり手ババア「ぐもーーーーーー!こうなればこちらも奥の手を使うまで。わが師ミンチンより受け継ぎし奥義!泰山やり手ババア拳!!!どううううううううううう!」
ガロード「泰山って付ければ何でもありなのかよ!」
やり手ババアは巨大化し始める。やり手ババアは10mはあろうかというでっかいババアになった。
プルツー「お前のようなババアがいるか・・・」
と取りあえずお約束のセリフだ,プルツー。
やり手ババア「ははははは!観念おし!あんたらの行く所は地下室に決まってんだよ!」
まだ言うか,やり手ババア。
プルトゥエルブ「・・・・・」
そんなやり手ババアの言葉を聞いているのかどうなのか,プルトゥエルブは何かを諦めているかのように虚空を見上げている。
プル「大丈夫。大丈夫だよ。プルツーは強いんだから・・・」
プルはプルトゥエルブのことを抱き寄せながら言う。
プルツー「言っておく。北斗神拳は無敵だよ。」
やり手ババア「何が無敵だい!潰れておしまい!」
やり手ババアはプルツーの身長以上あろうかという巨大な手を振り下ろし,プルツーを潰そうとする。
プルツーは飛翔してそれをかわす。
やり手ババア「そらそらそらーーーーーー!」
やり手ババアは連打を繰り出す。
だが,プルツーはそれをかわしていく。
やり手ババア「ははは!逃げ回っているばかりでは私にゃ敵わないさあね。」
プルツー「もう一度言うよ。北斗神拳は無敵だ!」
やり手ババア「私の方が無敵さあね!」
やり手ババアが一撃を繰り出し,グシャッと潰れた音がする。
やり手ババア「ひひゃひゃ!やったかーーーーー!」
とやり手ババアが地面に着いた手を上げると
モヒカン達「や・・・ヤリテン様ぁぁぁ・・・」
手の下では残っていたモヒカンが2匹ほど潰れていた。
やり手ババア「な・・・奴はどこに行った!」
プルツー「私はここだよ。」
プルツーはやり手ババアの肩に乗っていた。
プルツー「あたたたたたたたたたたたたたたた!ほわーーーーーー!」
プルツーがやり手ババアの顔面に蹴りを炸裂させる。
やり手ババア「あばろろろろろろろろろろろろーーーーー!」
そしてプルツーはやり手ババアの肩から飛び降り,その胴に拳撃を加えていく。
プルツー「あた!あた!あた!あた!あた!あた!あたーーーー!」
巨大なやり手ババアプルツーの攻撃に吹っ飛ぶ。
ガロード「やったか?」
だがやり手ババアは鬼のような形相をして起き上がってくる。
やり手ババア「ガキがーーーーー!貴様など手足を引き千切ってダルマにしてくれるわーーー!」
しかし,次の瞬間やり手ババアの全身から血が噴出す。
やり手ババア「ぐぎゃああああああああ!萎んでいくーーー!萎んでいくーーー!」
やり手ババアは元の大きさに萎んでいった。そしてプルツーはそんなやり手ババアにゆっくりと近づいていく。
やり手ババア「ひっ!ひーーーーーー!来るな!」
プルツー「これは何もしていないのに,お前達に殴られ傷つけられたプルトゥエルブの体のーーー!心の痛みだーーー!」
プルツーはそう言ってやり手ババアに蹴りを炸裂させる。
やり手ババア「ばびえーーーーーーーーー!」v
プルツー「そして,これはそんな妹を傷つけられた姉さんと私の怒りだーーーーー!」
プルツーはやり手ババアに連打を浴びせる。
やり手ババア「ぐぎゃあーーーーーーーー!」
吹っ飛ばされたやり手ババアにプルツーは再びゆっくりと歩み寄る。
やり手ババア「来るな!きひーーーーーー!」
とやり手ババアはボウガンを取り出しプルツーにむけて放つ。しかし,プルツーはボウガンの矢を自分の額の前で二本の指で挟んで受け止める。二指真空波である。
そしてなぜかやり手ババアはボウガンを持った手に激痛が走りもだえ出す。
やり手ババア「げへええええええええええーーーーーー!」
やり手ババアは地面を転げ回って苦しみ出すが,今度は地面に着いた部分に激痛が走る。
やり手ババア「がぎゃあ!がぎゃあ!貴様,私に何をしたんだい!」
プルツー「醒鋭孔を突いた。今のお前の全身は剥き出しの神経で覆われている。」
そう言いながらプルツーはさっき受け止めたボウガンの矢を自分の顔の前で握り直す。
やり手ババア「ま,まさかそれを私に!そんなので刺されたら,わたしゃ死んじまう。ひいいい!やめて!助けて!助けとくれよ!」
プルツー「プルトゥエルブは助けてと言えなかった。痛くても痛いって言えなかった。そんなプルトゥエルブをお前達は殴り続け,汚し続けたんだ・・・そしてあの子がやっと見つけた光も・・・お前達は・・・お前達は・・・無残に奪ったんだ!」
プルツーは怒りとともに震え涙を流しながらやり手ババを睨みつける。
(ツーちゃん,この世界ではまだそこまでいってないんだけど・・・少々裁きが時系列的におかしくなっているけどまあいいや(笑))
プルツー「これはお前達に奪われたプルトゥエルブの光の分だーーーーーー!!!」
プルツーはボウガンの矢でやりババアの下腹部を突き刺す。
やり手ババア「ぎょええええええええええーーーーーーーーーーー!あばばばばばーーー!!」
やり手ババアは転げ回ってもだえ苦しむ。
プルツー「そして・・・そして・・・これはプルトゥエルブが初めて見た戦い以外の世界で・・・最初に会ったのがお前たちのような奴らだった・・・プルトゥエルブの・・・プルトゥエルブの悲しみだーーーーーー!」
やり手ババア「ひっ!ひいいいいいいいいいい!」
プルツー「あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたーーーーーーーーー!!!」
やり手ババア「げびゃりゃああああああああああーーーーーーーーーー!!!」
プルツーの百裂拳にやり手ババアは吹っ飛ぶ。だが吹っ飛んだやり手ババアを尻目にプルツーは背を向ける。そんなプルツーにやり手ババアは最期の力を振り絞って近くにあった棍棒を手に襲いかかろうとする。
やり手ババア「げぎゃああああああああ!お前も死に腐れーーーーー!!!」
プルツー「続きは地獄で味わいな!」
やり手ババア「めきゃっ!」
やり手ババアの体は中央でへこみ出す。
やり手ババア「ばばらばーーーーーーー!!!」
やり手ババアは真っ二つに裂け,そしてこの世から消滅する。
ガロード「やり手ババアヤリテン・・・ジャギなのか,アミバなのかややこしい奴・・・」
プル「もう大丈夫。大丈夫だからね・・・ごめんね,来るのが遅れてしまって・・・ごめんね,今まで気付いてあげられなくて・・・ごめんね・・・ごめんね・・・」
プルはプルトゥエルブを抱きしめながらそう言う。痩せ細った体を傷だらけにされたプルトゥエルブの痛々しい姿に,プルの目にまた涙が溜まってくる。
プルトゥエルブ「何で謝るの・・・どうして私を助けたの・・・?私は・・・」
プル「どうしてって・・・あんなところにあなたを置いておくことなんてできるわけないよ。」
プルトゥエルブ「私達,プルシリーズはマスターに従う。でも他の姉さんたちと違い,私は戒律を破った・・・疑問を・・・意志を持ってしまった・・・だからこれはそんな私に対する報い・・・」
プル「戒律・・・報い・・・」
プルトゥエルブ「なのにそんな私をどうして助けたの?あなたはどうしてあんなにまでして私のことをかばってくれたの・・・?私はプルシリーズ・・・造り物に過ぎない私を・・・」
プルシリーズ,造り物・・・そんな悲しい言葉にプルも動揺を隠せなかったが,それでもプルはプルトゥエルブに語りかける。
プル「・・・そんなの・・・わたしはあなたの姉さんなんだから当然だよ。」
プルトゥエルブ「姉さん・・・?あなたは違う。」
そんなプルトゥエルブの言葉に,プルは悲しそうな顔をしながら答える。
プル「そうだね・・・みんなが辛い目にあっていたのに,一人我がまま言ってアクシズを飛び出したわたしに今更お姉さんなんて言う資格はないよね・・・」
プルトゥエルブ「そうできる,自分で飛ぶことができるあなたは同じ姿をしていても,私達とは違う。私達,プルシリーズは造り物,だから一人では生きられない。」
プルとプルトゥエルブのそんなやり取りを,プルツーは複雑でそして悲しそうな面持ちで見守っていた。プルツーはプルには知ってほしくない現実だった。
自分とは違って普通に育ったプルにはプルシリーズのことを,番号で呼ばれる妹たちのことを,自分と同じ人間がそんなふうに量産されていることを知って欲しくなかった。
そしてそんな自分の勝手で愚かな思いが,今回の事態を招いてしまったことを後悔してもいた。
プルトゥエルブ「私達は大勢いた・・・なのに一人ぼっちだった・・・私達はいつも寂しかった。・・・だから私達にはマスターが必要・・・でも私はマスターに最後まで従わなかった・・・魂は孤独なのに・・・マスターがいなければ生きていけないのに・・・」
プル「そう・・・人は孤独かもしれない。一人じゃ寂しいもの。でも・・・だから求めるんだよ。寂しいからわかるんだよ。暖かいってこと。いっしょにいると気持ちいいって思える人。」
プルトゥエルブ「マスター・・・」
プル「マスター・・・少し違うよ。そんな風に人は分け隔てられるものじゃない。そう教えてくれた人がいるの。わたしがプルだって気付かせてくれた人がいるの。暖かいって思える人がいるの。」
プルトゥエルブ「暖かい・・・でも私は造り物・・・」
プル「そんなことない。そんなことないよ。わたし達はここにいるよ。ここにいるんだよ。そんな人の勝手で造り物だとか,シリーズだとか,分け隔てられたりとか。そんなこと,そんなこと・・・絶対に駄目だもの。絶対に駄目だもの。」
プルは再びプルトゥエルブを胸に抱き寄せる。
プルトゥエルブ「・・・・・」
プル「ね,聞こえるでしょ。わたしにもあなたの鼓動が聞こえるよ。わたし達はずっと前にも聞いていた。記憶にないけど覚えている。だからわたし達はここにいる。」
プルトゥエルブ「・・・・・」
プルトゥエルブの目に涙が溢れていた。プルトゥエルブはまだそれが何であるかは理解できていなかった。でもプルの言葉を聞いていた。感じていた。
プル「だから探しに行こう。暖かいって思える人を。暖かいって場所を。」
プルトゥエルブは安心したのかプルの胸の中で静かに目を閉じていった。
プルはそんなプルトゥエルブを背負おって行こうとする。プルに比べてプルトゥエルブの体は痩せ細ってしまっていたが,まだ子供であるプルからすると背負っていくのは少しきつそうである。
ガロード「プル,負ぶっていくのだったら俺が代わるぜ。」
プル「ううん。わたしが負ぶって行ってあげたいの。わたしお姉さんだもの。これまでわたしこの子こと聞いてあげられなかった。だからこれからはいっぱい。」
プルツー「だったら私が途中で交代する。私だってお姉さんだ。」
プル「うん,プルツー。」
そんな時,ガロードはプルの足元に見て,背負われているプルトゥエルブの足を見て何かを言い出しかけるが,すぐにその言葉を飲み込んだ。
ガロード「プル,ちょっと待ててくれ。」
そう言ってガロードは駆け出していく。
プル「ガロード,どうしたんだろ?」
プルツー「さあ・・・?」
と言いながらもプルツーは少し微笑む。
ガロードはすぐに何かを手にして戻ってきた。
ガロード「安物だけどこれ使ってくれ。」
とガロードはプルにサンダルを差し出す。
プル「ガロード,ありがとう!」
プルはプルトゥエルブを背負ってプルツーといっしょに歩み出す。
プル「そう言えば何か忘れているような・・・」
ガロード「やべえ!金塊忘れていた!あれもって帰らないと俺がウィッツに殺されちまう!」
とガロードはそそくさと金塊を取りに店に入って行く。
こうしてプル達は陰惨たる館を後にするのであった。
(続く!)
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