『プルたん誕生日妄想 2006 (プロローグ)』


『プルたん誕生日妄想 2006 (プロローグ)』







 3月8日 今日はプルたんとツーちゃんの誕生日

 プルたん達が住む部屋に宅配便が届く。

プル「ごくろうさまー♪何だろう?」

 とプルたんは宅配便の包みに貼られた送り主を確認する。

 その送り主の欄にはジュドー・アーシタの名が記されていた。

プル「ジュドーだ♪ジュドーだ♪ジュドー・・・わたし達の誕生日覚えていてくれたんだね・・・今年も覚えていてくれたんだ・・・」

 プルたんはその包みをぎゅっと抱きしめながら言う。その目には少し涙があふれていた。

プル「ジュドー・・・ジュドー・・・やっぱりジュドーはやさしいんだ・・・」

 とプルたんはリビングルームのテーブルの上にその包みを置いてしばらく見つめていた。

 そして我慢できなくなったのか,その包みを再び手に取る。

プル「プルツーには悪いけど・・・中見ちゃってもいいよね♪」

 プルたんはうれしくって,うれしくって我慢できずに誕生日プレゼントの包みを開ける。

 その包みの中からはしっかりとした作りの箱が出てきた。

プル「何だろう♪」

 プルたんはドキドキワクワクしながらその箱をそっと開けてみる。

 しかし,その箱の中から突然飛び出してきたのは

 手である!そうあのシスコン魔ジュドーの手であった。



プル「え・・・?」

 そしてその手のひらは突然プルたんの額を激しく叩く!そうジュドーのプルに対する拒絶の象徴デコバチである!

プル「きゃっ!」

 その反動でプルたんは尻餅をついてしまう。

プル「ジュドー・・・」

 あっけに取られたプルたんは呟く。そして箱の中から呪道の声がする。

ジュドー「はっはっは!ひっかかりやがったぜ♪まったくプルは何考えているんだ!
     俺がおまえにプレゼントなんて送るわけないでしょ♪」

プル「え・・・・・」

ジュドー「いつもいつも敬虔な信者を惑わしている悪魔のようなおまえになんてね!
     自分の分というものをわきまえやがれってんだ!
     おまえは俺のかわいいリィナとは全然違う存在だってことをよ!」

プル「う・・・そんな・・・ジュドー・・・わたしはただ・・・」



 再びプルたんの額をジュドーの手が打つ。



 そして箱の中から笑い声とともに話し声がする。

ジュドー「しかし見事にいったぜ♪さすがはゼクス!」

ゼクス「デコバチ転送ボックスは気にいてくれたかい。クークックック!」

ジュドー「これでプルに自分というもの思い知らせてやることができるぜ♪」

 と箱の中から再び呪道の満足気な声がする。

 その声がますますプルたんの心を傷つけるのであった。

ジュドー「だいたいプル,おまえが誕生日を,生まれてきたことを祝福される存在だとでも思っているのか!」

プル「ジュドー・・・」

 (これは呪道はプル達に兄がいない(?)ことを意味して言っているのだが・・・
  プルたんにはそう聞こえなかった・・・)

ジュドー「プル!悔い改めよ!てめえの行ない!いや,その存在そのものを悔い改めよ!」

プル「・・・存在って・・・」

 プルたんがその言葉に泣きそうになった時,再び箱の中からジュドーの手が伸びてきてプルたんの額をこつく。

ジュドー「おまえが祝福されたり,愛される存在じゃないんだよ!俺のかわいいリィナとは違って!」

プル(わたしは戦うために作られたから・・・ジュドーのことを思うこともダメなの・・・?)

ジュドー「ちゃんと反省して,悔い改めやがれ!いいな!」



そして呆然としていたプルはうめき声をあげる。

プル「う,うう・・・もうやだ!やだよーーー!こんなのやだーーー!
   もうやだよーーーーー!うわーーーーーーー!!!」

 泣きじゃくるプルたん・・・

 そんなプルの泣き叫ぶ声にプルツーが驚いて部屋に入ってきた。

 そして追い討ちとばかりにプルの額を手のひらで叩きだしたジュドーの手と泣いているプルの姿を見てすべてを悟った。

プルツー「姉さん!」

 プルツーはプルの額を叩き続けるジュドーの腕を南斗聖拳でみじん切りしてプルを助ける。

 (プルツー・・・いつの間に南斗聖拳まで・・・それとも水影心?)

プル「う,う・・・」

プルツー「何で!姉さんの誕生日だと言うのに何で姉さんがこんな目に合わされなければならないんだ!ジュドーめ!ジュドーめ!」

 プルツーはジュドーに対する怒りで震えながらもプルと同様に泣いていた・・・



 プルたん・・・かわいそう過ぎる・・・

 誕生日なのに・・・



 一人の少女がおこたでうたた眠をしている。ティファ・アディールである。

 ここはガロードとティファが住むアパートの一室。

 (15歳にして同棲かよ?)

 そんなティファの様子に気づいたガロードはその背中にそっと毛布をかける。

 その時,ガロードは眠っているティファの目から涙が溢れていることに気づいた。

ガロード「ティファ・・・」

ティファ「うん・・・あ・・・ガロード・・・」

 ティファは目覚める。

ガロード「す,すまねえ・・・起こしちまったか,ティファ。」

ティファ「いえ・・・夢を見ました・・・」

ガロード「夢・・・?」

ティファ「はい,とても悲しい夢です・・・」

 ティファはガロードに夢の内容について話し出す。



 ジュドーがプルの誕生日にわざわざ手の込んだ方法でプルにデコバチをする夢である。

 夢なのだが二人にはそれが目の前で起こっていることかのように想像できた。

 何しろあの呪道のことだから。



ガロード「ちっくしょー!ジュドーの野郎!どこまでプル達のことを泣かせたらたら気が済むんだ!」

ティファ「私の夢は現実です。プルさん達がかわいそう過ぎます・・・」

ガロード「でもそんなの許せねえ!絶対に許さねえ!
     だったら俺がまた運命を変えてやるだけだぜ!
     また,未来を変えてみせる。」

ティファ「ガロード,あなたに力を。」

 ティファもガロードのその言葉を期待していたようである。



 果たしてガロード達はプルたん達の運命を変えられるのか?

 頼んだぞ!ガロード!ティファ!

 プルたん達の幸せな誕生日は君達にかかっている。

 君達は希望の星だ。(笑)




戻る