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幅広い角度で多彩に書き続ける石川裕人の短篇戯曲。
何気ない日常の隙間に見え隠れする世界の気配をすくい取った珠玉の三編。
出演/南城和彦・庄司薫子・千葉勝則・藤原貢
東北の山奥の高校野球部が何を間違ったか夏の甲子園全国大会の出場が決まった。前代未聞の出来
事に右往左往する人々を描くコメディ。
出演/堀カナン・宿利左紀子・片倉久美子(新人)・小川貴史(戯塾)
三陸のとある町の水族館が舞台。ある日、芸をするあしか三頭が謎の死を遂げた。何も起こるはず
もないのどかな海の町が静かに終末の気配に包まれる。
出演/絵永けい・芳賀本名(客演)
息子を不慮の事故死で亡くした母親とその死んだ息子。この世のわからないことを一身に背負って
親子は何を語ろうというのか。今年1月、東京新大久保駅での出来事をモチーフに描く。
作/演出 |
作/演出石川裕人 |
キャスト/スタッフ |
<スタッフ> 舞台美術/石井忍 照明プラン/佐藤貴之 照明オペ/今野睦美 音響/音屋黒丸 舞台監督/後藤貴幸 宣伝美術/堀カナン 制作/“OCT/PASS”制作部 |
日時 |
11月9日(金)〜25日(日)<毎週金・土・日公演 全9ステージ> 開演 平日19:30(開場20分前) 日曜・祝日15:30 |
会場 |
“OCT/PASS”STUDIO |
チケット |
前売り2500円 当日2700円(大学生以下各1000円引き) |
プレイガイド |
チケットのお求め方 @プレイガイド(141・青年文化センター・森天祐堂、あべひげ) Aローソン・チケット (Lコード24999) B劇団へのメール・ファクス・電話予約 メール canaan@f4.dion.ne.jp ファクス・電話 022−265−0590 C仙台演劇人フォーラムHPからのメール予約 |
お問い合わせ先 |
B劇団へのメール・ファクス・電話予約 メール canaan@f4.dion.ne.jp ファクス・電話 022−265−0590 |
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戯曲短篇集を編む 石川裕人 長編戯曲ばかり書いてきた。原稿用紙で100枚から250枚。上演時間にすると1時間40分から3時間というところだろうか。物語性のある芝居は長編になる。物語性が濃厚だと大きな世界との対峙になるから、自ずと社会や文化、哲学、宗教、政治などとの関わりを真っ向から描くということになる。「十月劇場」時代は長編三部作を3作(計9本)書いた。これは力業、体力・気力・胆力ともにみなぎっていた。最近は「現代浮世草紙集」という連作。生真面目に書いているわけではないが、やっぱりガチンコ勝負になりやすいようだ。書いていてわかる。遊びが少なくなる。台詞がテーマに収斂していく。戯曲は台詞の生き生きとした躍動感だけで持たせなければならない。台詞から私たちの世界が垣間見えればいい戯曲だと思う。 長編を書くと必ずこぼれ落ちてくるエピソードがある。もっと探っていくと面白い話になるかも知れない。この台詞をこのキャラクターに喋らせておくのはもったいない。あのキャラクターの続編を書きたい。そんなようなことを常々思っていた。 初めから大きな世界を相手にでなく、ごく身近な関係から戯曲を書いてみることにした。台詞のディテールとノリだけでどれだけひっぱれるか。ネタ帖の中から三つの断片を選んだ。いつもとちょっと違う戯曲と役者陣に出会えると思います。 |
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次回予告 名取突GEKI祭2002参加公演 「祖母からみれば 僕たちは 荒れ果てたさかしまの夜に うち捨てられた野良犬の骨のようだ」 石川裕人作・演出 児童虐待をテーマに、今年3月上演され大きな反響を呼んだ問題作。改訂再演版上演決定!! 3月 名取文化会館小ホールにて |