舞台技術アカデミー後期講座模擬公演

「お寺の和尚さんが南瓜の種を蒔きました・・・」

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作/演出

鈴木 玉能

キャスト/スタッフ

相田東子(フリー)、中鉢大(劇団ピアス)、原西忠佑(きらく企画)、

三浦ひろえ(きらく企画)、佐藤真紀(フォーラムCATS)

舞台美術部門―木村芳孝 (有)デーピー企画代表取締役

照明部門− 鈴木昭彦 OH夢照人(オムライト)

音響部門− 斎藤浩行 (有)コントライブ代表取締役

舞台監督部門−石井 忍 舞台監督工房

日時

3月3日(土)16時

  4日(日)16時 (開場各30分前)

会場

広瀬文化センター

チケット

木戸銭 200円(当日同額)

プレイガイド

イズミティ21、青年文化センター、エル・パーク仙台、

仙台市市民文化事業団

お問い合わせ先

仙台市市民文化事業団022-268-9757

舞台技術アカデミーとは

幅広い舞台芸術分野で活躍できる技術スタッフの養成を目指し、平成9年度からスタートした人材育成創造型のプロジェクトです。初心者向けの舞台技術セミナー(12月〜1月にかけてエル・パーク仙台で実施)に対して、スタッフ経験者を対象にワンランク上の技術の習得を目指すものです。後期講座では舞台監督講座も設けました。昨年に続き今回の模擬公演もオペレートはアカデミー受講生が行ないます。

作・演出より

岩崎家の物語 鈴木玉能

 

京都西陣で能装束や帯を織り続けてきた老舗の織元を見学する機会があった。作品展示室の典雅な雰囲気とはおよそかけ離れた帯織りの工房は、まるで満車の駐車場かのように機(はた)が並び、ギイギイバタンという音は職人が聞くラジオをかき消すほど大きかった。

どの機も何千本もの絹の経(たて)糸が張られ、それを縫うように横糸が交差する。職人の手元を境に、上はただ一色の糸の川、手元には経糸とはまるで別物かと思うほど緻密で美しい文様の帯が織られている。が、その帯は熟練の職人でも一日わずか数センチ織り上げるのが精一杯だという。

私は黙々と続けられる作業を見ているうちに、家族の営みに何と似ているのだろうと思った。書きかけだったこの「岩崎家の物語」を、是非とも舞台にのせたいと思ったのもその時である。

岩崎家も帯を織る様に、時間を紡ぎ、葛藤や逡巡も柄にして、家族の歴史を織り続けている、ギイギイバタンと音を立てながらである。

やがて文様にほぼ隠されてしまう経糸は絆だろうか、愛だろうか。百万本の横糸を紡いでもひたすら寡黙な父が、百万回の労に笑顔を絶やさない母の姿が子供たちには見えているのだろうか。

巣立ちの時を迎えた岩崎家の3人の子どもたちも、やがて自分の家族という帯を織る時が来る。

乞うご高覧!今期アカデミーは家族の肖像(ドラマ)に総力を注ぎます。