お名前: 井伏銀太郎
昨年に引き続き2000年仙台演劇のベスト・ワーストのコーナーを立ち上げました。 1月末まで開設します。今年1年観劇して貴方が良かったと思った公演もしくは つまらなかった公演。形式は自由です。 今年後少し公演がありますので、それから足していただいても結構です。 ベスト3でもベスト10でも、ワーストでも、印象に残った公演でも結構です。 バックナンバーで、劇評やカレンダーを参考にして書き込んで下さい。 私の印象に残った公演はすでに劇評バトルに書いているので、 見た中でのベスト・ワーストということです。残念ながら見れなかった公演もありますので、 これが今年すべての公演のベストというわけではありません。 あくまで個人的感想です。 私のベスト2 仙台以外では劇団第七病棟の「雨の塔」 南河内万歳一座の「なつざんしょ」 仙台ベスト3 未来樹シアター「みんな,待ってる」 作家の文月奈緒子は自分の怖くてキレイな世界を確立してきたと思う。 俳優も年代的にバランスがとれていて、「繃帯」に続き完成度の高い世界を作り上げた。 鳥の庭園「奇妙な果実」 水や空中など、野外の独自性をうまく使って、詩的で、映像的な世界を作り上げた。 ゲスト出演の俳優達の新しい魅力をひきだした演出の力がすばらしかった。 劇団ピアス「楽園」 渡辺ケンの脚本選びと演出の冴が発揮された公演だった。 劇団の色が出てきて、独特の空気感を感じさせる公演だった。 十二月に初の創作に挑戦するなど、意欲的な姿勢も見せた。 今年を振り返って印象に残った公演 今年は仙台演劇界で初の民間から立ち上げた演劇祭「衝劇祭」が一番のニュースだと思う。 Lada Trosso「Sambo?」 俳優組合MANKAI-DO! プロデュース実験室 壱「マシーン」って何だ?、 仙台以外の俳優も含めてのプロデュース形式の公演は仙台演劇の今後の新しい展開を 期待させた。 俳優組合MANKAI-DO!はこのままシアタームーブメント仙台として上演してもいいのでは ないかと思わせるぐらい良かった。 単なる劇団の枠を超えての公演が多くなってきたのが今年の特徴かと思う。 たかはしみちこの「続蒲田行進曲プロデュース」が仙台駅前のビルの一室を一ヶ月借り 切って発表の場にしたのも新しい動きに感じた。 今年は久々に力のある若手が台頭してきた年だと思う。 「青葉玩具店」「きらく企画」、才能とやる気と技術。総合力で仙台の劇団の中でも トップクラスに位置すると思う、それ以前の若手は、演劇的な基礎力や舞台表現の 技術力が不足していて、未熟さが目立つ公演が多かったが、彼らは他の劇団に 客演するなどして実力を伸ばし、今日的演劇センスをもった集団だと思う。 このまま実績を延ばせば、間違いなく仙台を代表する劇団になるし、全国的にも通用する 集団になるだろう。 他に若手ではオリジナリティーがある「重箱企画」「もしもしガシャ〜ン 」が今後を 期待させた。 若手以外で「未来樹シアター」「鳥の庭園」「劇団ピアス」の活躍も印象に残った。 十年目をむかえた「OH夢来'S」も着実にオリジナルミュージカルの世界を作り上げた。 独自の世界を作り上げてきた「翔王シアター」が解散したのは非常に残念だ。 「三角フラスコ」「サイマル演劇団」は仙台以外の地域での公演を積極的にこなし、 実力を伸ばした。 「サイマル演劇団」が活動の拠点を東京に移すのは残念だ。 ”OCT/PASS”は仙台演劇祭で大仕掛けのテント公演「又三郎」を再演した。 久々にアンダーグラウンドの底力を見せた公演だった。 関連でAging Attack!!や戯塾の公演があったが、去年の「夜を散る」をベスト1 に挙げている私はもっと”OCT/PASS”の公演が見たかった。 六面座は、金野むつ江さんの一人芝居や客演、演劇講座、名セリフコンテスト等で話題が あったが、本公演がなかったのが残念だ。今から来年の名取突GEKI祭がたのしみだ。 劇団麦は世代交代の時期にきていると思う、年二回着実に公演しているのは素晴らしいが、 ここ数年、演出的にも俳優的にも舞台技術的にも色々問題を感じていたが「ら抜きの殺意」で、 本来の丁寧な舞台作りが少しづつよみがえってきたようだ。 俳優の北島寛の入団が新しい魅力を作り出している。
[2000年12月16日 15時11分28秒]
お名前: 少女遊 科白
面白い企画ですね。仙台が本当に劇都になれるのが何時の事になるかは判りませんが、 面白いものが根差しているのも事実。もの凄く偏ったものではありますが、個人的なベス トを書き込ませて頂きましょう。 面白かった芝居達 第1位 泉松陵高校 「fractional....」 第2位 富谷高校 「広くてすてきな宇宙じゃないか」 第3位 宮城教育大学 「ミナモノカガミ」 第4位 劇団ミモザ 「太陽に背を向けて走れ」 第5位 きらく企画 「回りまくる人」 第6位 黒川高校 「ドールメイカー」 第7位 仙台向山高校 「戦の中での花の散り際」 良かったと思わせた男優達 第1位 最上 純(泉松陵高校) 第2位 阿部 秀徳(黒川高校) 第3位 若井 一真(仙台第三高校) 第4位 奥田 健太郎、正井 貴(共に東北大学演劇部) 第6位 さざなみ しおん(劇団ミモザ) etc... 良かったと思わせた女優達 第1位 たかはし みちこ(フリー) 第2位 後藤 尚子(白石女子高校) 第3位 八巻 雪絵(仙台向山高校) 第4位 池下 愛(富谷高校) 第5位 えんどう ゆか(劇団ミモザ) 第6位 照井 麻貴子(宮城教育大学演劇部) etc... このランキングの基準、それは特に難しいものではなく、笑えたもの、考えさせられた もの、というのが主なものです。他の皆様から見れば、何故、という考えが起きるかもし れませんが、そこら辺はあくまでも、私の好み、であるので。随分と知らない名前が多い な、と思われる方もいるでしょうね。黒川高校や仙台向山高校等は、劇評バトルにも取り 上げられませんでしたから、この二校については少し理由を細かく説明します。 まず黒川高校。此処では、一人の役者に目がいってしまった。男優部門で2位に挙げた 阿部秀徳、彼は滑舌こそ気になる所が多かったが、役から表れる雰囲気に私は飲まれてし まった。役者としての彼の、瞳、というものに私は捕らわれてしまった。そして、ランク に入れてないが、蛇という役で現れた庄司裕美、彼女の妖しい雰囲気も、芝居を面白いも のにしてくれた。私は選ぶ面白い芝居というのは、どうしてもその中に面白い役者がいて、 それも偏ったものであるため、他人の意見と相容れないものが多い。それも、皆様には、 その様な見方があるか、という事で許して頂きたい。さて、劇の内容にしても(あらすじ までは勘弁)、シリアスな中に笑える場面がしっかりと盛り込まれていたため、楽しむ事 が出来た。主に役者から選んでしまったものである(ただ、演技力もまずまずであったか もしれない)。 次に、仙台向山高校の説明をしなくてはならない。この高校も、先の黒川高校と同様に、 演技力から選んだものでは無い。此処には、戦争、というスケールの大きなものに、敢え て立ち向かった姿勢に敬意を表したい(仙台工業高校も、戦争を取り扱ったものではあっ たが)。戦争を無理矢理に肯定化しようとする右翼団員の考え、捻くれた考えの私として は、そこに引かれた。高校演劇コンクールで、あの様な考えをぶつけた所等、他には何処 にも無かったからである。欲を言えば、その役を演じた結城沙織の演技というものが、随 分と雑であったという所か。さて、此処でも、良い、と思える役者をみつけてしまった。 女優の中で3位にランクさせた八巻雪絵、彼女の演じる母親は、暖かった。そして、どん な役でもこなせるであろう、という勝手な直感が働いたのだ。パンフレットによると、彼 女はまだ一年生らしい。来年への期待を込めた、7位と3位なのだ。 その他、上位に名を連ねさせたものという作品からは、勉強、させられた感が強い。特 に、その団体、高校の役者に(男優・第4位と女優・第4〜6位は好みでしたが)。他に も、名前を挙げたい人物は多数いるが、それもこの辺でいいだろう。さて、読者の皆様? 私の6・7位評は当てにならない、と思われるやもしれませんが、他の団体は、期待して いいですよ。絶対に損はさせませんから(その役者達以上のものがまだ残っているとすれ ば、ですけど)。 取り合えず、この辺にしておきましょうか。今年は今までになく、面白かった、という 経験が多い年でした。来年から、ようやく芝居作りに関われる様になるので、こんな所が 名前が挙げられる様に頑張りたいですね。来年の仙台の演劇会にも、期待です。あとは、 古川女子高校さんが、来年の全国大会でどの様な成績を残せるのかも、気になりますね。
[2000年12月31日 20時56分29秒]
お名前: W.S
大変失礼しました。第5位に上げた三女高の芝居のタイトルは「カケラ」の間違いです。 ついでですので、今年の高校演劇演劇。私が審査員だったらという順位をつけますと, 第1位 仙台三高「ウルトラマンの母」 少なくとも県大会での演技は高校生離れしたものがあった。内容的に「嘘だ!」 と思うところもあったのだが,コンクールとしては1位でしょう。 第2位 聖和学園高等学校「飛びたい!・・・」 演出が行き届いた芝居でした。ただ、床を歩きまわるオープニングが今一歩 工夫が必要。先生や母の心理ももう少しつっこんでほしかった。 第3位 第三女子高「カケラ」 これは前の記事で書いたとおり。 第4位 古川女子高校「BANKA」 北部地区で審査をやらせていただきました。勢いがありながらも,きちんと統制の とれた演出。特にオープニングは素晴らしい。ただ、内容的には平凡すぎて今ひとつ であった。一般論やよくある話で安心して見ていられたのが恐らく高校生らしいとし て評価されたのか?僕は反抗的な高校生が好きなので物足りなかったが。まあ、いい 芝居でした。 第5位 泉松陵「fractional....」 よかった点はあえて上げなくても、太田さんの劇評を読めば分かります。但し、 もう少し演技を鍛えて舞台に上げてもらいたい。1作目というのは、個性でいける が2作目以降は必ず壁にぶち当たるものである。そんなとき大切なのは基本的な演 劇への取り組み方である。技術と役者としての精神が大切です。今後も期待してい ます。 なんだ。おまえの目は節穴かと言われそうですが。私も長年芝居つくりをしているので、 どの学校がどの位自分達の限界と戦ったかが見えてしまうのです。感動した順というとまた 別ですが、コンクールというものの性格上、芝居を作る姿勢というものも評価したいという のが、もし私が審査員をやった場合の基準です。 もし、一般観客としてならば、もう一度見たいかどうかが判断基準でしょう。そうすると, 鹿島台商業の「なかないで」 湧谷高校の 「眠れる森の死体」 はもう一度見たい芝居ですね。[2001年1月6日 16時29分24秒]
お名前: W.S
皆さんがいいと言っていた芝居をすべて観たわけじゃないので、なんともいえませんが、 私が今年仙台で見た芝居でよかったと言えるものも独断と偏見で上げてみます。 第1位 万有引力「レミング」 1983年札幌公演が寺山の死により中止になって以来思い入れがあったせいも ありますが。とにかく、久しぶりに本物の芝居を見せつけられたといった感じで した。演技だけであれほどの感動を生む。やはり演劇は自然体もいいけど鍛えな くてはと思い直しました。ダントツの1位です。 第2位 円、小劇場の会 「抱擁ワルツ」 レミングの次の日に観たのですが、私は太田省吾さんの演劇論に深く共感する部分 があって、昔からファンでした。静かなゆったりとした「レミング」とは対称的な 演出。その静かな流れの中に役者の身体の隅々まで観客である我々を集中させる手 法。よかったです。ただ、昔太田省吾の演出で観た芝居にくらべやや甘いかなと思 われるところがありました。 第3位 サイマル演劇団 「ミリオン!!!」 芝居のテンポ。役者の個性の引き出し方。すべて私好みです。この芝居はそれでい て詩的に語りかけるような場面もあり印象的でした。 第4位 IQ150 「シュガー・ドロップス」 ストーリー的にはやや物足りないもありましたが、出演者の男優達のかっこよさに 共感できるものがありました。 第5位 第三女子高 「ポケット」 高校演劇の中では、今でも印象に残っているのはこの芝居のなかのバスケットボール をやるシーンです。不思議です。思い出すと不思議ともの悲しい気分になるのはどうし てでしょう。 久しぶりにこれでも沢山芝居を観たのですけど、どうして引っかかるのが「どうして無理に 芝居を引き伸ばそうとするのかな」と思われる劇団が結構あったことと(あまり意味のないギ ャグなどで)入場料はどうやって決めてるのかという疑問でした。高校生を引き連れて行く身 としては、彼らの少ない小遣いにふさわしい料金であるか疑問な芝居もありました。もっと、 一般観客を増やす努力というのがそういったところからも必要でしょう。気楽に観れる料金、 芝居の長さ。いすにずっと座っているのは結構しんどいですから。そういったところに敏感に なってほしいなあと思いました。
[2000年12月31日 23時33分22秒]
お名前: クール・ドッグ
今年私が観た芝居のベスト5。 5つの順位は個人的な趣味の問題。 この5つはどれも素晴らしかった。 1位 青葉玩具店「BLANK」 大きなセミのポスターが印象的だった夏の公演。 私が観たいと思っていた様な芝居をみせてもらうことができた。 この公演をきっかけに、青葉玩具店は私が仙台で最も好きな劇団になった。 2位 青葉玩具店「演宙遊戯」 観劇中は子どもに戻ってドキドキしてた。 涙まで出た。 3位 プロジェクト ナインゲージ 「ネオ クラシック」 今野信一氏のプロジェクト ナインゲージ旗上げ公演。 今年はすでに3本の公演を行っているが、個人的にこの作品が最も良かったと思う。 今野氏の脚本に現れる「激しく切ない想い」と独特の笑いのセンスが気に入った。 4位 升孝一郎とがらくた本舗 「ワガクニ」 実力のある役者3人の濃密な芝居。 今年の初めの公演だったが、今でも頭に残っている。 5位 OCT/PASS 「又三郎」 「1997年のマルタ」以来、心から満足できるOCT/PASSの公演がなかったので、 うれしかった。社会問題をそのままダイレクトに演じる芝居より、個性的なキャラがおか しく進めるストーリーに盛り込まれている芝居の方が私は好きなようだ。
お名前: おーみ
ベスト物はあまり好きではないんだけど。 1年でこんなに芝居を見た年は今まで無かったし、いろいろなことが 起こった1年でもあったのであっさりと振りかえってみようと思います。 何も考えずに単に良かったというならば、 鳥の庭園「奇妙な果実」 OCT/PASS「又三郎」 南河内万歳一座「夏残暑」 i.q150「女友達」 翔王シアター「地球防衛軍」 (順不動) といったところかな。 なんたって驚いたのが、鳥の庭園だ。 そして、長年観続けてきたi.qの(私にとっての)記念碑的な上演と なったのが今年の公演だった。 貧乏くさくないアングラ!これはトピックスといえる。え?十月劇場の頃とは 時代が違うんだって?すんません。たしかにOCT/PASSですね。その間 全然観ていなかったもので。 あの大所帯が一糸乱れぬマスゲームのごとき振る舞いで底力を見せてくれた。 大阪もんはアバウトだろうと思ってたらとんでもはっぷんでしたね。 どう申し上げれば良いのでしょうか、願わくば新作の翔王を観たかった。 あと、ものすごい才能(異能?)を感じさせてくれる劇団もあった。 もしもしガシャーンとプロジェクトナインゲージがそれである。 あ!あとたかはしみちこプロデュースかな。 こういったところを育てられ無いようでは仙台の演劇の未来は無いような気 がする。もっとも、現場からすれば、育たないようなものは、はじめっから 育つ必要は無いんだよ!と言われそうだ。部外者発言はこのくらいにしてお こう。 あと、井伏の銀の字には是非是非一票だな。こんな大変なお勤めご苦労さん って関係無い?こりゃ又失礼居たしましタッと!
[2000年12月20日 1時49分40秒]
面白かった芝居 1位 未来樹シアター「みんな、待ってる」 ラストの台詞にゾクッときました。自殺屋さんのビジネスライクな芝居に恐怖感でいっ ぱいになりました。 2位 シアタームーブメント仙台X「イヌの仇討」 米澤牛さんと六面座の金野むつ江さんがかっこよくて、みるみるうちに芝居に引き込まれました。 3位 プロジェクトナインゲージ「ストロベリーフィールズフォーエバー」 台本がかなり天才的で面白いです。姉役の武田亜紀子さんの壊れた芝居が良かったと思う。 4位 俳優組合MANKAI−DO!実験室1「マシーン」って何だ? 完成度が高かった。 5位 劇団鳥の庭園「奇妙な果実」 今までの鳥庭とは違って、台詞の部分にかなり力が入っていて完成度が高かった。 長台詞が圧巻だった。台詞の強さが具体的な見やすさになったと思う。 舞踏に全く素養のない私でも楽しめた。 私的には、鳥庭は本番中の生真面目さと何が起こるかわからないアクシデントな カーテンコールとの落差が一番面白いと思うのは私だけか。
[2001年1月2日 3時10分7秒]
お名前: アイドル評@太田(確定)
本日、「もしもしガシャ〜ン」を見終えて、今年見る予定の芝居は全部見た、ということで 最終的年間ベスト10を書かせていただきます。 1位 泉松陵演劇部「fractional....」 2位 猫原体「Analog Note」 3位 劇団ミモザ「太陽に背を向けて走れ」 4位 広瀬高演劇部「家ジャック」 5位 三女高演劇部「ポケット」 6位 泉高校演劇部「或る晴れた日に」 7位 白百合演劇部「HAPPY BIRTHDAY」 8位 明成高校演劇部「馬鹿者共の夢の後」 9位 宮城学院女子大演劇部「If It’s...」 10位 SENDAI IKUEI THEATRE CLUB「MOON VersionU」 最優秀男優 最上 純(泉松陵) 最優秀女優 亀 歩(泉松陵)、後藤尚子(劇団ミモザ・白石女子高) 4位〜10位までは、9位を除いて全部高校演劇にしました(9位も大学演劇)。川島氏の 言うとおり、これは社会人の劇団の方々には失礼なことであろうことは、重々承知ではあり ます。しかし、これが自分のまさに「実感」である以上、それを偽るわけにはいかない、と いうのが正直なところなのです。 この中には地区大会から県大会まで進めなかった高校もいくつか含まれています。これに ついても、「審査員の意見だけが絶対的評価ではないんだよ」ということを、是非高校生の 皆さんにも、また社会人の方々にも知っていただきたい、という気持ちが強くあるからです。 といっても、ワザと実際の感動以上に下駄を履かせたワケではありません。その点は、自分 の内面通りの順位であることを、改めて強調しておきます。 こうして10位まで自分で改めて一歩引いて見ていくと、「ああ、俺って癒されたいんだナー」 ということが傾向としてミエミエですね(笑)。個々の劇評を「劇評バトル」で見ていただけ ればおわかりかと思いますが、9位まではゼーンブその手の傾向の芝居です(苦笑)。10位は そういう意味では異色なのですが、「救われた気持ちにはなれなかったけど、今の自分の問題 意識にストレートにつながるテーマだった」ということで、あえてノミネートさせていただき ました。 あと、最優秀女優を思い直して2名にしましたが、後藤尚子さんのお芝居を今年3本とも見 て(「どこまでもドア」「月下狼伝」「太陽に背を向けて走れ」)1作ごとに急成長していた のが本当に強く感じられたため、やっぱりどうしても書き加えておきたいなあ、という強い思 いに駆られたのでした。90年代の金野むつ江・丹野久美子両ベテラン女優さんのように、将 来、この2人が仙台演劇界の人気を二分する日が来るといいなあ、というのを来年の初詣での 願掛けにしようか、などと思っている今日この頃です。 さて、来年の一番の楽しみは?まあ、ここまで高校演劇にはまった僕としては、やはり高校 演劇コンクールの東北大会が宮城県である!というのが最も気になる話題です。実際に、今年 秋田へ行って来た高校生の皆さんに先日お話を伺ったのですが、やっぱりレベル高いらしいん だよね。そういう意味で6県の強豪の芝居をここで見られる!というのは、本当に今からワク ワクするところです。それでは皆さん、よいお年を!来年もよろしくお願い申し上げます。[2000年12月30日 22時54分41秒]
お名前: アイドル評@太田
え?もうベスト・ワーストやっちゃうんですか、井伏さん?まだ、24日の育英クリスマス 公演が残っとるっちゅうのに!(笑) と、いうわけで、私めは昨年同様、とりあえず現時点でのベスト3をここに書いといて、 年明けになったら最終的なベスト10を改めて書かさせていただきます。 1位 泉松陵演劇部「fractional....」 2位 猫原体「Analog Note」 3位 劇団ミモザ「太陽に背を向けて走れ」 最優秀男優 最上 純(泉松陵) 最優秀女優 亀 歩(泉松陵) もう、理由は言わずもがな、でしょ?松陵については、あれだけ「学生演劇の広場」などなど で大騒ぎさせていただきましたし、2位、3位も「劇評バトル」でかなりあつ〜く語らせていた だいた公演ですからねえ(笑)。 まあ、上に書いたとおり、まだ年末までいくつか見ておきたい公演があるので確定はできませ んが、このベスト3を崩すのは、よっぽどのことがないと大変だぞー(笑)。でも、育英だけは 前宣伝見ると、かなりわくわくさせてくれそうな雰囲気があるだけに、ひょっとしたら・・・と 期待してるんですよ。頑張ってくださいね、渡部先生他皆さん! そういえば、今日は高校演劇コンクール東北大会の初日で、松陵は一発目で出たようだけど、 どうだったのかなあ?吉報を期待したいところです。
[2000年12月17日 0時5分35秒]