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その国の文化・習慣・考え方・価値観などの全ての原点は農村にあると思う。農村を知らなければその国を理解したとは言えない。都会の薄っぺらな一面を見て,その国を知り得るはずがない。この国の80パーセント以上は農民なのだから。
 

 

連兎子也不拉屎的地方

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『連兎子也不拉屎的地方』を直訳すると『兎さえ糞をしない所』となる。痩せた土地、この家より上に両親の家と小さなあばら屋が一つあるだけ。家族1人に1畝(667u)の土地を国より与えられ自給自足ギリギリの生活である。しかし、彼らは明るく強い。この家だって石と煉瓦を集めて自分で造ったのだ。
 

 

水汲み

日本ではもう既に見られなくなった風景ではないだろうか。天秤棒にバケツを下げ、すぐ下の小川から水を汲む。人も牛もロバもアヒルもその水を飲み体を洗う。
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地平線

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とにかく広い。気が遠くなるほど広い荒野を女性を乗せて自転車のペダルを踏む男。どこへ行くのか?道はあるのか?街はあるのか?
 

 

長男生まれる

小名は丑の年に生まれたので犇犇(ベンベン)本名は張浩(ジャンハオ)。幼児の死亡率が高いせいか5歳頃を過ぎてから本当の名前で呼ばれるようになる。この家には既に張磊(ジャンリー)と言う長女が1人いる。中国は1人っ子政策なのに何故2人目が許されるかと言うと、農村に限り最初の子が女性の場合7年後にもう1人を生む権利が与えられる。ベンベンは10年待ってようやっとできた待望の長男なのだ。
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川で洗濯

『おじいさんは山に芝刈りに。おばあさんは川で洗濯を』などと言うと日本昔話の世界であって、現実の『川で洗濯』のイメージが湧いて来ないが、ここでは日常の仕事である。

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水量が少ないので少し川床を掘る

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洗濯物で水を塞き止める


石の上でゴシゴシと洗う。汚れが取れにくいときは棒でたたく。

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奥さんが洗濯を終えると旦那が体を洗う

 

 

農村籍

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好きでここに生まれたわけではない、何がどうなったのか僕は農村に生まれてしまったのだ。農村籍が付いてしまった以上都市では住めないのだ。一生百姓をやるしかないのだろうか?。

都市で生まれた人は都市籍、農村で生まれた人は農村籍と決まってしまって都市籍の人は農村に住めるのに農村籍の人は都市には住めない。大連市籍を買うのに10万元以上掛かるそうだ。一生掛かってもそんな大金見る事も出来ない。

父も都市で生活をしたかったそうだが親を捨てられなかった。昔は兄弟が多かったから農村脱出の希望はあったが今は一人っ子政策でどこの家庭でも男の子供が1人。ここで一生を送るしかないのだ。さぁ、せっせと野良仕事のレッスンに励もうか。
 

 

タヌキの毛皮

野良仕事の帰り、道端に右後ろ足のないタヌキが死んでいたのを家に持ち帰り皆で食べてしまったそうだ。毛皮は売れるそうだ。
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お風呂

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    蒙古斑点
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やはり日本人と同じルーツを持つ。

夏の間はたまに川で体を洗うが、涼しくなる季節は月に1度ほどタライにお湯をとり洗う。寒くなると殆ど体を洗う事はない。ベンベンはまだ小さい、夏の間は週に1度くらいはお風呂に入れる。座って腰ほどしかないお湯に結構満足している。

 

 

ザリガニ

ザリガニのいそうな石の下にライトを当てると、ビックリして飛び出て来る。それを素早く手で捕まえる。1時間ほどで数十匹とれた。家の前を流れる小川でザリガニをとるなんて事は今の日本では贅沢な話だ。水は夏でも冷たく、そして澄んでいる。ここでは台所用洗剤は高級品なので使わない。だから水が汚れないのだ。いずれ裕福になるだろう、そうするとこの小川からザリガニの姿は見えなくなる。いったい裕福とはなんなんだろう?。

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                                                              ueyajiusi.gif (1788 バイト)甲羅を取ると泥臭さがなくなる。から揚げにして食べるとコリコリして美味。
 

 

盗電

中国は友人がいると何でも出来る社会である。この家の主人の友人はこの部落の電業局(電力会社)集金人。遠くの電柱よりこっそりと電気を引いてきた。この電線も電業局よりこっそりと持ってきたそうだ。農村の盗電は社会問題になっている。
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鵞鳥を売りに・・・

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柔らかな日差しの秋の午後、目を洗いたくなるほど真っ青な青空。農村の新鮮な空気。この時この大地にいるだけで幸福を感じる。

ベンベンの家へ行く途中、妻の幼なじみに会った。バイクの後ろに沢山の鵞鳥を乗せている。安波温泉(車で30分程の温泉街)の鵞鳥の値段が上がったので売りにいくそうだ。顔は喜びいっぱいである。嬉しそうだ。

幸福そうな顔、その顔を見る私達も幸福な気持ちになる。そして乗っているバイクの名前は上海製の”幸福”(シンフー)。幸福ではないのは命僅かな鵞鳥だけだ。
 

 

豚の散歩

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秋になって穫り入れが終わり、畑に農作物が無くなったら豚は豚小屋から開放され自由の身になる。その大きな鼻で草の根を掘り起こして食べる。どこの農家でも秋になると豚を放すのだが、家の角っこで真っ黒で図体のでかい豚に出くわした日にはさすがの私の心臓もドキンとする。

ある日、小犬の頃から可愛がっていたベンベンの家の”犬”(名前は無い)と山に散歩に出かけた。小川伝いに上流へ登って行くと1匹の豚が湧き水の溜りで遊んでいた。”犬”が近づくとそこを自分のテリトリーと決め込んでいたのか急に『ブギィー』と声を上げて”犬”を追いかけた。

まだ若い”犬”はビックリして私の方へ逃げてきた。大きな白豚で体毛が長くイノシシのような様相をしている。私は豚が走るとは思っていない。ところが怒った豚の走りは速い、『ブギィー』・『ブギィー』と声を荒げて”犬”を追いかける。その”犬”は私の方へ逃げ帰る。私も一目散に逃げた。

中国広しと言えど豚に追われて逃げたのは私くらいだそうである。
 


子豚

農村では殆どの家で黒豚を飼っている。白豚に比べ味が濃く臭みがある。子豚が生まれるとすぐに卵巣・睾丸を取ってしまう。そうしないと肉が臭くて食べられなくなるのだ。

以前に卵巣・睾丸を取らない豚を食べたことがあるが吐く息も体臭も表現しようのない悪臭が数日ほど続いた。モスリン(回教徒)が豚を嫌う理由が解るような気がする。

一昨昨年は子豚の値が高く、1匹200元で売れてベンベンの親はたいそう喜んだが、去年と今年は1匹30元でしか売れなかったそうだ。

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(狗)

鶏・アヒル・豚など食用の家畜には名前をつけない。名前をつけると食卓で『このアヒルの”ガー子”美味しくないわ』とか『この鶏の”ピー子”の肉は柔らかいわね』『この”豚雄ちゃん”の耳は歯ごたえがあってコリコリして美味しい』とかと言う話をしながら食べる事になってしまう。

この犬もなぜか名前がない。子犬のときから私が可愛がっていた犬である。ある日ベンベンの家へ行くと彼の姿が見えない。『あの犬はどこへ行った?』と聞くと『親犬を含めて2匹も飼うのは食料が大変なのでベンベンのおじいちゃんの家へあずけた』と言う。おじいちゃんの家へ行って『あの犬はどこへ行った』と聞くと『姉の家へあずけた』と言う。

大連へ戻ってまもなくあの犬はその姉の家で死んだと便りがあった。その日から私は彼女をyamanba1.JPG (51580 バイト)山姥(やまんば)と呼ぶことにした。当然食べられたのだ。
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鶏(Ji)ジー


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農村の鶏は美味である。養鶏ブロイラーと比べると雲泥の差がある。農村の鶏の育て方は放し飼いで、自然の草・虫を食べて大きくなるのだ。肉はもちろん美味だが卵の卵黄は赤に近いオレンジ色で白身までが卵黄の香りがして美味しい。一度農村卵を食べると都市の卵は食べたくなくなる。

鶏は農村だけにいるのではない。都市にも沢山いるのだ。大連市は94年ころから美しく着飾った農村籍の鶏が急激に増えた。現在は、ホテル・サウナ・美容院などいたるところ鶏だらけである。

中国では売春婦のことを”鶏”と言う。メス鶏を観察すると解るが、オス鶏が求めればいつでも交尾をし、オスを選ばない。誰とでもよいわけである。1日に何度となく交尾をし、卵を生み捨てることがよくある。
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ちなみに大連では1羽(?)翌朝まで400元前後、外国人は倍以上覚悟するがよい。農村の月平均収入は300元前後であるからなんと高額である。農村にもそのような鶏がいないこともない、嘘かホントかソウセイジ3本でおこなった男の話を聞いた。(99.6)


93年ころ、外国人ホテル付近で、一見して鶏とわかる女性に、よく『大哥、一起喝珈琲把!』(お兄さん、一緒に珈琲飲みましょう)と声を掛けられたものだ。『一起喝珈琲』が男を誘う言葉となっていた。そのころ、鶏がホテルへ入ることは許されていなかった。

ホテル付近の野外活動が厳しくなり始めると、鶏達は数人で組み、ホテルの客を装って客室を借り、客を連れ込むようになった。そのころから夜総会(ナイトクラブ)が流行り始め、鶏はそちらへと流れた。駅裏のある夜総会では高級車が並び、4〜5段の雛壇いっぱいに客に選ばれるのを待つ鶏がとまっていた。

96年ころより爆発的に個室カラオケ、サウナが増え始め、そこが鶏の活動の場となった。又、理美容室、マッサージ室、足按摩にも進出した。ある友人が散髪をしに理髪店に行ったら小さなベットに寝かされた。『寝て洗髪をしてくれるなんて、なんてサービスの良い店だろう』と思っているうちに、ズボンごとパンツを脱がされた。と言う笑い話しがある。96〜97年ころはホステスの中に一割ほどの鶏が僅かにいたが、現在ではホステス=鶏となり、殆どが鶏と化してしまった。

今年6月に全国的に鶏の一掃が行なわれ、中国花柳界の氷河期が来たように思えた。しかし、「上に政策有り、下に対策有り」。鶏に服務員の制服を着せ、ウエイトレスとして客の接待をさせた。鶏達も対策を考えた。携帯電話の番号を客に教え、出張するようになったのだ。現在は以前ほどではないが、活況を見せている。

ある夜総会オーナーが『3ヶ月の我慢』と言ったのを憶えている。中国の法律の劣化が早い事をよく知っているのだ。大連市区の温泉街では既に以前にもどっているそうだ。しかし、全てが活況かと言うと、そうではない。大連の水不足は深刻な状態にある。サウナなど水の多量に使うところでは営業を禁止され、暫らくは氷河期が続くだろう。  

91年に北京では夜総会は殆どなかった。あっても外国人ホテルにこじんまりと僅かあっただけだ。小姐とダンスを踊るにも離れて踊らなければならなかった。その店はチークダンスは禁止されていた。あの頃と比べると中国の発展ぶりと極端ぶりに目をみはるものがある。ここ数年の性の腐敗ぶりには目を覆いたくなるものがあった。中国政府の厳しい政策を私は支持する。日本も少しは見習ってほしいものだ。  00.10
は口偏に巴ですが、日本漢字には無いので、を代用しました
 

 

市場

安波温泉では毎週の土曜日に市が立つ。日本の市場では見られない物が売られていた。
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茹でた豚足

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生きてる蚕

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itibabuta.JPG (73454 バイト)子豚

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気の小さい方は見ないで下さいネ
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クイズ
.nandesyou.JPG (77065 バイト)   さて、写真中央にあるブロック状に積み上げた物はなんでしょう?。正解の方先着2名の方に”ひまわりの種”プレゼント。
 

 

 

大 鍋

日本では奥まった所に厨房があるのが普通であるが、北方中国の農村の家にはこの様な大鍋が玄関にある。この鍋で煮炊き・揚げ物・蒸かしもの全ての料理を調理するのだ。

豚の餌もこれで煮てしまうのだ。家に入ってすぐの所に大鍋があるのは面白い。中国は食の文化。先ず食べる事から全てが始まるのである。

中国では親族の中で成功者が一人出ると、そこに親類縁者が寄り集まる習慣がある。これを大鍋飯(めし)と言う。  

成功者は好んで全ての面倒をみる。今が良くても明日どうなるか分からない不安定な社会であれば、銀行に貯金するよりも、人に貯金する方が確実である。安定した歴史を持つ日本は人に投資するよりも個人で蓄える。日本人の方が利己的かも知れない。

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