【コース】(特別企画ハイキング・名鉄タイアップ・近鉄名古屋線改軌60周年記念ハイキング)
近畿日本鉄道発展の礎を歩く(近鉄弥富駅〜近鉄長島駅)
近鉄弥富駅〜鉄道構造物(1)〜尾張大橋〜長島運動公園〜鉄道構造物(2)〜近鉄長島駅(約5km)
![]() (国土地理院発行 1/25000地形図を利用して作成) |
今回のコースは,近鉄弥富駅から近鉄長島駅まで近鉄の改軌工事の遺構を見ながら進むという工事です。近鉄名古屋線は,全線開通時は狭軌(線路幅1067mm)で,標準軌(線路幅1435mm)で建設されていた近鉄大阪線や山田線と線路幅が違っていたために,名古屋から大阪への直通特急を利用する際には伊勢中川駅で乗り換えなくてはいけませんでした。そこで名古屋線の改軌工事が計画され,伊勢湾台風後の昭和34年(1959年)に完成し,大阪から名古屋までの直通特急が運転できるようになりました。今回のコースは,改軌工事によって線路が付け替えられた弥富〜長島間の線路遺構を訪ねていきます。
近鉄弥富駅北口からスタートして,JR弥富駅の前を通っていきます。ここからしばらく線路沿いに進んでいきます。
JR弥富駅から西へ進んで左手に近鉄の高架が見えてきたところに最初の遺構があります。かつて近鉄はこの付近からJRの線路を乗り越えて,JRの北側を走るようになっていました。
近鉄の線路をくぐって,さらに少し西に進んだところには,かつてJRの線路を乗り越えた近鉄の高架橋の跡がはっきりと残されています。
近鉄の線路に沿ってさらに西に進み,JRの線路の北側に進んで,木曽川の河川敷の方に進んでいきます。
JR関西線の木曽川橋梁の北側にやってきました。ちょうど快速みえが通過していきます。かつては近鉄の高架橋がこのJRの高架橋の北側に並行して設けられていました。いまは高架橋の跡はありませんが,木曽川に橋の遺構と船との衝突を避けるための杭が打たれていて,これが名残となっています。
近鉄の線路の南側に戻り,国道1号線の尾張大橋を渡って木曽川を渡ります。木曽川の雄大な自然を楽しみながら進んでいきます。
橋を渡った先には大きな東海道の道標が設けられていました。ここから先は三重県桑名市になります。
ここで国道1号線と分かれて,再び近鉄とJRの高架下を通ってJRの線路の北側まで進んでいきます。
JRの線路の北側まで進んで,長島運動公園に進んでいきます。ここからは先ほど東側から見た橋梁跡の杭を西側から見ることができます。
堤防からは反対方向の養老山地方面の景色も楽しむことができました。輪中地帯の住宅地が広がっています。
JRの線路に沿って,その先の線路をくぐった先には,再びかつてJRを乗り越えていた高架橋の跡が残されています。
近鉄の線路に沿って少し進み,道路の高架橋をくぐった先にも遺構が残されています。この付近で現在の線路に合流しているようです。
ここからは近鉄の線路に沿ってゴールの近鉄長島駅を目指します。
線路沿いに進んで踏切を渡り,無事にゴールの近鉄長島駅に到着しました。短いコースでしたが,近鉄の現在の発展を感じられるなかなか趣深いコースでした。