【コース】(お伊勢参りハイキング・旅10日目)
伊勢街道,旅人気分で松阪から王朝ロマンをたどる斎宮跡へ
松阪駅(北口)〜道標〜満甘堂〜信楽寺・閻魔堂〜神戸神社〜標石・櫛田川渡し場跡〜祓川〜斎宮歴史博物館〜斎宮駅(史跡公園口)(ゴール受付)(約11km)
![]() (国土地理院発行 1/25000地形図を利用して作成) |
伊勢街道を通って桑名から伊勢を目指すこの企画も,ついに10回目となりました。今回は松阪駅から約11km先の明和町の斎宮駅までの4駅分を進むコースです。スタートは松阪市の中心にある松阪駅で,近鉄ハイキングではおなじみの北側改札から進んでいきます。
北口から地下道を通ってメインの駅舎の方に進んでいきます。
ここから商店街を抜けて,まずは伊勢街道まで進んでいきます。
商店街を抜けて,前回離脱した旧伊勢街道まで進んでいきます。ここには大きな伊勢街道の道標が残されていました。和歌山街道との分岐のようです。
伊勢街道に入ってからもしばらくは商店が立ち並ぶエリアを抜けていきます。ここにはハイキングとタイアップしている清甘堂という和菓子屋があります。
さらに進むと右手に小津安二郎青春館があります。松阪にルーツを持つという映画監督の小津安二郎に関する資料館のようで,昔の映画館の看板が立ち並ぶ昭和レトロな雰囲気になっています。
商店街を抜けて,伊勢街道をどんどん進んでいきます。今回のコースは全般的に新旧の民家が立ち並ぶ街道沿いをずっと進むコースになっています。
伊勢街道を進み,信楽寺の手前まで進んだところには閻魔堂があります。色鮮やかな閻魔像が祀られていました。
天台真盛宗の古刹という信楽寺を続いて参拝します。元々奈良の大仏建立の際に建てられたという法延寺という寺があった場所に再建されたといいます。
信楽寺から少し進んだ先の左手には神戸神社があります。創建は不詳ですが,旧参宮街道沿いの築山(古墳という説がある)の地に設けられたといい,通称「荒神さん」とも呼ばれているといいます。元々は香具土神社と呼ばれていましたが,明治41年(1908年)に12社を合祀して現在の社名に改称されたといいます。街道沿いの静かな神社になります。
さらに南に伊勢街道を進んでいきます。途中,金剛川を渡る金剛橋を越えて進みます。道標や常夜灯などの史跡もあり,昔の気分にひたることができます。
JR徳和駅前を通過して,さらに進んでいきます。伊勢街道沿いは史跡も多いです。おもん茶屋跡という茶屋跡が気になりました。いずれじっくりとめぐることができればと思います。
伊勢街道をさらに東に向けて進んでいくと,櫛田駅を越えて櫛田川を渡る手前のところで幹線道路を渡って進みます。
豊養稲荷神社を越え,櫛田川の堤防まで来たところには標石が設けられており,かつての渡し場を今に伝えています。
櫛田川を渡って,松阪市漕代地区に進んでいきます。ちょうど隣の近鉄の鉄橋を電車が通っていきました。
櫛田川を渡ると,田園風景が目立つようになってきました。近鉄の線路を横に見ながら進んでいきます。電車だとあっという間ですが,歩くと時間がかかります。途中には六字名号の石碑などが残されていました。
近鉄漕代駅を越えて少し進んだ先には,祓川があります。かつて斎王がこの川で禊の儀式を行ったという伝説の川です。かつてはもっと広い川だったようですが,今も周辺の風景が保たれているなど昔ながらの雰囲気が残る川になっています。ここで松阪市から明和町にコースが移ってきます。
先に進んだ「外宮まで三里(約12km)」の標石のところでいったん伊勢街道とはお別れ,斎宮の史跡をめぐるために近鉄の線路をくぐっていきます。
近鉄の線路をくぐって,遊歩道を進んでいきます。途中には斎王が用いたという祓戸跡があります。
先に進んだ先には斎宮歴史博物館があります。斎宮をはじめ明和町の歴史などを学ぶことができる博物館になっており,明和町のハイキングの際は定番の立ち寄りスポットになっています。
斎宮歴史博物館から東に進んで,「歴史の道」という昔の歌が刻まれた碑が並ぶ一角へと進んでいきます。この付近には古墳も設けられています。
歴史の道を進んで,北側から斎宮の史跡を巡っていきます。斎宮は一部の建物が縮尺を小さくして復元されています。斎王の歴史を物語る史跡として日本遺産にも指定されています。
駅前まで進んだところには,かつての生活を体験できるいつきのみや歴史体験館が設けられています。ここも明和町の立ち寄りスポットとしては定番です。
いつきのみや歴史体験館の前のところには,ゴールとなる斎宮駅の史跡公園口があります。4駅分を歩いてやっとゴールすることができました。次回はいよいよ外宮まで到着します。ここまでがんばって歩いてきたので,感慨もひとしおです。