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ぼちぼちウォーキングでは,名古屋市周辺のウォーキングをした体験記をまとめています。

愛知県海部郡大治町:大治西コースO-HARU WEST

2015年5月探訪。2017年1月30日作成

【コース】 距離:約6.1km
 町西部の西條地区をめぐります。旧柳街道(信長街道)沿いを中心とした社寺や史跡をめぐり,庶民信仰を感じながら歩いていきます。

名鉄バス・大治西条バス停〜八剣社(西條狐海道)〜福田川沿い〜松葉城跡〜箱根社〜慈雲寺〜八剣社〜法城寺〜光暁寺〜円長寺〜(旧信長街道)〜諏訪社〜すいどうみち〜豊受神社〜殿城神社〜田之社〜名鉄バス・大治西条バス停


(国土地理院発行 1/25000地形図を利用して作成)



スタート:名鉄バス/名古屋市バス・大治西条バス停



 スタート地点は町の西部になる大治西条バス停です。地下鉄東山線の中村公園駅から名鉄バスが日中10分に1本,名古屋市バスの名駅24または中村14系統が日中30分に1本程度運転されており,所要時間は20分弱です。なお名古屋市バスは大治西条が終点のターミナルになります。名鉄バスは,名古屋駅の名鉄バスセンターや栄から直通で運転されていますので,バスのみですがアクセスは比較的容易です。

八剣社(西條狐海道)
西條狐海道120



 大治西条バス停から西に進んで「西條」交差点で道路を南側に渡ってさらに西に進みます。この道は熱田と佐屋を結んでいた旧佐屋街道になります。「西條」交差点から50mほど先の右手には八剣社があります。





 さらに50mほど進むと福田川にかかる秋竹橋に突き当たりますので,ここを左折して福田川沿いに進みます。この堤防を200m強さわやかな風を感じながら南下していきます。進んだ先のバイパスのところを左折します。ここから西は,もうあま市となります。

松葉城跡
西條城前田48付近



 バイパスを150mほど進んで「西條平ヶ野」交差点を左折し,200m強進んだバス通りを右折し,さらに次の西条バス停を越えた先の筋の分岐を右に進んでバス通りを進んでいきます。50mほど進んだ左手に空き地付近が,かつて松葉城があったとされる伝承地です。松葉城は織田伊賀守の居城だったという以外はすべて伝承であり,資料などは見つかっていませんが,戦国時代にこの地域の豪族であった安井氏の居城として建てられたといいます。その後,織田氏一族の所有となり,天文21年(1552年)に清洲織田家と信長との争いである萱津の戦いの際に信長により打ち破られ,その後廃城になったと考えられています。





 西条バス停のある交差点に戻り,今度は分岐を左に進んで細い県道に入ります。この県道の筋は古くからの寺社が立ち並び,地蔵堂なども設けられている趣深い場所になっています。



 100mほど先の右手には箱根社があります。祭神は彦火火出見命で,稲穂の神として知られています。

慈雲寺
西條南屋敷28



 箱根社からさらに50mほど進むと左手に慈雲寺(臨済宗)があります。万松山と号し,創建は不詳ですが平安時代とも伝わり,弘治2年(1556年)に再建されて熱田の海国寺の末寺となりました。享保17年(1732年)に元々観音堂があった現在地に移されたといいます。本尊は地蔵菩薩で,観音堂には十一面観音が祀られて33年ごろごとに開帳されるといいます。寺門の傍らには長母寺(名古屋市東区)の住職で,この寺に隠居して教えたという大崎恵*(*は王へんに宗)の碑があります。





 さらに50mほど進むと左手に八剣社(西條南屋敷)があります。祭神は武速須佐之男命です。



 八剣社の手前を左に入ったところには,法城寺(真宗大谷派)があります。松風山と号し,かつては臨済宗妙心寺派でしたが,昭和24年(1949年)に転派したといいます。

光暁寺
西條西之割18





 八剣社からの北に進んだ少し先の左手に光暁寺(真宗本願寺派)があります。松葉山と号し,建久3年(1192年)に源頼朝が征夷大将軍に任命された際に,武運長久を祈願して創建されたといい,聖徳太子作と伝わる阿弥陀如来を本尊とし,当初は長福寺と称する天台宗の寺院でした。明応4年(1495年)に再建された際に,天台宗から真宗に改宗され,享和元年(1801年)に現在の寺名に改称されました。寺宝は多く,尾張藩の儒学者である森村大朴の子息である画人森村宜稲が寄進した人物山水花鳥図六曲屏風[町文化],正安2年(1300年)の銘のある本願寺三世覚如上人の木像などがあります。庫裡の前には森村大朴の碑があります。森村大朴は尾張藩士の家に生まれ,明倫堂に学んだ朱子学系の漢学者といいます。各地で講義を行い,この西条の地でも講義の場を設けて海部地方の人々が聴講に訪れ,服部擔風も師事したことがあったといいます。この碑は明治30年(1907年)に頌徳碑として設けられたものです。



 光暁寺の先の筋を右に進むと,少し先の左手に光明寺(臨済宗)があります。光白山と号し,創建は不詳ですが,かつては長明寺と称する曹洞宗の寺院で熱田法持寺の末寺だったといいます。天明2年(1782年)に臨済宗となって,妙興寺(一宮市)の末寺となって,現在の寺号に改められたといいます。かつては境内に樹齢数百年という老松があったといいますが,その面影はなく住宅地に囲まれてしまいました。

円長寺
西條南屋敷83





 光暁寺から北に進む道に戻り,そのまま北に少し進むと左手に円長寺(真宗大谷派)があります。一心山と号し,貞観2年(860年)に慈覚大師が天台宗の道場として阿弥陀仏を安置しました。七堂伽藍を建立され,月照院一心山と称する16坊を持つ大寺だったといいます。応仁の乱の時期に兵火で焼失し,文明3年(1471年)に慶栄法印によって再建され,その際に一森山円長寺と改称され,真宗に改められました。天正12年(1584年)の蟹江合戦の際に家康の重臣である井伊直政が当地を訪れた際に修理・保護がなされたといいます。秀吉時代に衰微しますが,延宝年中(1673〜)に尾張初代藩主の徳川義直が寺を保護して品々を拝領し,以降は藩主の鷹狩の際の食事所になったといいます。貞観元年(1687年)に真宗本願寺派になりますが,宝暦4年(1754年)に再び真宗大谷派となりました。文政10年(1827年)に再興され,現在の山号になったといいます。寺宝には,徳川義直公が訪れた際に拝領したという徳川義直公七言絶句[町文化]や茶碗類などや,慈覚大師作と伝わる本尊阿弥陀如来や弘法大師作という勢至菩薩があります。『尾張名所図会』にも当時の図が残され,由緒ある寺院だったことを伝えています。





 寺の前には旧柳街道の案内板があります。別名信長街道とも呼ばれ,若き信長が蟹江から清洲に攻め込むときに通ったとされるロマンあふれる道です。この付近では社寺が立ち並び,古くからの蔵が並ぶなど,旧街道を感じさせる場所になっています。



 円長寺から300mほど北上して,信号を越えた先の左手に諏訪社の入り口があります。長野県の諏訪大社から勧請され,旧街道を行き交う人々によっても信仰されたと考えられます。

豊受神社
西條七反田





 諏訪社の入り口から北方向に100mほど進むと国道302号線の側道に合流します。そのまま国道302号線を500mほど進むと,左手にすいどう道があります。この道は木曽川から大治浄水場まで,水道水を共有するために木曽川から取水した水が流れる水道管の上に設けられた道です。道路が木曽川からずっとまっすぐ続いており,サイクリングなどにも利用されています。



 すいどう道を400m弱進んだ先の筋を左折し,200m強南下すると右手に豊受神社があります。地域の人々によって,ていねいに整備がされている雰囲気の感じられる神社です。

殿池神社
西條神田41



 豊受神社から700mほど南にまっすぐ進み,円楽寺川を渡る橋を越えた先を左に進んで川沿いに進みます。続く筋を左折して300mほど進むと右手に殿池神社があり,神明社と同じ天照大神をまつっています。境内には珍しい樹齢100年以上というマルバヒイラギがあり,特に親木が傾いてやごが成長しているのが特徴といいます。



 少し先に進んだ左手には,名物の絵入りの大治せんべいを販売している貴清堂があります。大治町の1つの名物として知られているようです。

田之社
西條神田41



 清貴堂の先の筋を左折して,先の筋を右折し,続く分岐を左に進んで道なりに100mほど進むと,右手に大治西公民館があります。入口のところには北白川宮殿下がこの地を訪れたことを記念する碑が設けられています。





 大治西公民館から南に50mほど進むと,田之社があります。祭神は実りの神としても知られる年神命です。境内には粉糠田水準起点があります。これはかつて入鹿池(犬山市)が氾濫してこの地域が大水になった際,当時あった千音寺・新家(現名古屋市中川区)にあった堤防の高さと同じ基準点を設けて,建築の際の参考にしたものです。

ゴール:名鉄バス/名古屋市バス・大治西条バス停

 田之社から200mほど南下して,バス通りに出たら右折すると,スタートした大治西条バス停に戻ってきます。名鉄バスが10分間隔,名古屋市バスが30分間隔で中村公園駅・名古屋駅方面に運転されています。本数は多めなので,バスの時刻はあまり気を配らなくても大丈夫でしょう。


写真使用数:28

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ぼちぼちウォーキング

作成者 Rintaro Nagano
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