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ぼちぼちウォーキングでは,名古屋市周辺のウォーキングをした体験記をまとめています。

愛知県愛知郡東郷町:諸輪コースMOROWA

2019年7月探訪。2019年7月21日作成

【コース】 距離:約8.8km
 見所の多い町東部の諸輪地区の社寺や史跡をめぐり,愛知池南側を自然を感じながらめぐります。最後にみよし市黒笹地区の社寺をめぐります。

≪コース≫ 名鉄バス・三好西口バス停〜境川緑地公園〜観音寺〜諸輪の常夜灯〜清安寺〜天道木不動明王〜長栄寺跡〜白鳥神社〜御嶽神社〜丹羽塚〜愛知池〜愛知池運動公園〜黒笹第7号窯〜観音寺(黒笹)〜法春寺〜八幡神社〜名鉄・黒笹駅


(国土地理院発行 1/25000地形図を利用して作成)



スタート:名鉄バス・三好西口バス停



 スタート地点は名鉄バスの三好西口バス停で,みよし市の西部に位置しています。地下鉄鶴舞線の終点である赤池駅からのバス便が一番便利で,三好・豊田市方面行に乗車して約17分で行くことができます。本数は1時間に4本程度運転されているため,アクセスは便利です。

境川緑地公園
諸輪仁登42





 バス通りを西に進んで200mほど進むと境川を渡る橋に到着します。この橋を渡って東郷町に入り,すぐ右折し川沿いに北上していきます。境川は尾張と三河の国境となっている川で,この付近では東郷町とみよし市の境界になっています。川沿いのウォーキングを楽しみながら進んでいきましょう。





 境川沿いを600mほど進んだ先には境川緑地公園があり,大きな多目的広場や遊具などが設けられています。

観音寺
諸輪観音畑13



 境川緑地公園から階段を上がって国道153号線の諸輪橋バス停のあるところに出ます。ウォーキングのスタートをこのバス停にしてもいいですが,バスの本数は少ないです。







 国道を100m強西に進み,「観音畑」交差点を右折して200m弱進むと右手に観音寺(浄土宗)があります。恵日山清峰院と号し,延喜17年(917年)に慈眼上人によって創建されたという古刹です。当初は常楽寺と称する真言宗の寺院だったのですが,康永3年(1344年)に浄土宗に改め,祐福寺の末寺になったといいます。境内の観音堂は2世の寿慶上人が勧請したものといい,現在のものは天保4年(1833年)に再建されて後年修造されたものといいます。中に祀られている本尊の聖観音菩薩坐像[県文化]は文和2年(1353年)の作という寄木造の仏像で,光背が当時のまま残されている貴重なものといい,毎年彼岸と8月9日夜に行われる囃太鼓奉納祭の際に御開帳されるといいます。本堂は大正8年(1919年)の建立といい,本尊の阿弥陀如来と,釈迦如来や弘法大師が祀られているといいます。他にも江戸時代から残る宝篋印塔や碑などこの地域の歴史を物語る文化財が多く見受けられます。
 観音寺の東側から出て左手に進んで北上します。150m弱進んだ用水路沿いの道を左に入った先の突き当りの広場には諸輪の五輪堂があります。諸輪地区の各地に設けられていたという大小さまざまの五輪塔を集められ,古いものは室町時代頃のものもあると考えられています。



 観音寺から北上した道に戻り,さらに200mほど道なりに進み,その先の県道を渡って右手の道に入った先には諸輪の常夜灯があります。旧拳母街道沿いに設けられていたという常夜灯で,文化3年(1806年)に設けられたものといい,「秋葉山 村講中」と刻まれています。

清安寺
諸輪中市20



 諸輪の常夜灯から西に入る筋を進み,案内板にしたがって200mほど進むと右手に清安寺(曹洞宗)があります。道休山と号し,天文3年(1534年)に諸輪城主丹羽氏識が建築したといい,岩崎妙仙寺(現,日進市)の末寺です。当初は茅葺だったといい,大正4年(1915年)に再建されたという本堂には本尊の釈迦牟尼仏と両脇に普賢・文殊菩薩が祀られているといいます。他にも元々秋葉山に祀られていたという秋葉三尺坊大権現が祀られている秋葉堂や,同じく町内の権現山という場所に祀られていたという金毘羅大権現が安置されている金毘羅堂があり,この地区の歴史を物語っています。
 この地にはかつて丹羽氏重の居城だったという諸輪中城があったと伝わっています。諸輪地区には北・中・下の3つの城がかつて設けられていたといい,尾張と三河の国境にあって戦略上重要な場所であったことがうかがえます。



 清安寺から150mほど西に進み,突き当りを左手に進んだ先の「諸輪」交差点の西側には天道木不動明王が祀られています。古くは一ノ御前社と呼ばれたといい,明治13年(1880年)から現在の名前で呼ばれるようになったといいます。伊勢神宮に見立てて人々に信仰されていたという古い常夜灯が設けられています。

長栄寺跡(諸輪公民館)
諸輪中市135-73





 「諸輪」交差点から北上して200m弱進んだ左手にある諸輪公民館の左手には長栄寺跡の碑があります。白鳳年間の草創とも伝わる古刹で,天保元年(1830年)に豪潮律師により再建されたといいます。現在は名古屋市北区柳原に移転し,別名豪潮寺とも呼ばれているといいます。
諸輪地区では諸輪の棒の手,および諸輪の囃太鼓[ともに町民俗]といった芸能が受け継がれています。棒の手は六尺棒を用いて相手を打ち合うもので,元々は農民の護身術から発達したものといい愛知県各地で様々な流派が存在するといいます。この諸輪の棒の手は慶長3年(1598年)の猿投神社祭礼の合宿にも参加している伝統ある伝統芸能として現在まで伝承されているといいます。また,諸輪の囃太鼓は古くから五穀豊穣,村中安全などを願って祈りを捧げる太鼓であり,明治期に最盛を迎えたといいます。現在は夏の観音祭りなどにて奉納演奏されているといいます。

白鳥神社
諸輪中市165





 諸輪公民館の前の県道の横断歩道を渡ってそのまま東に進み,150mほど進んだ突き当りを左折して100mほど進むと左手に白鳥神社があります。創建は不詳ですが,天徳2年(958年)には諸輪大明神としてこの地に祀られていたという古社といいます。文亀元年(1501年)に熱田神宮の社守がこの地を訪れて,白鳥大明神と改称したといいます。天正12年(1584年)に徳川家康の家臣永井直勝が戦勝祈願し,この地域の豪族である柘植氏が社殿を寄進したなどの言い伝えがあるといいます。現在の建物は昭和38年(1963年)以降の再建といいます。



 白鳥神社の入口の交差点の北東側には阿弥陀堂があります。元々げんが坂と呼ばれる場所にあったのがこの地に移されたものといい,阿弥陀如来と呼ばれる石仏が祀られています。かつて村はずれにあったもので,村中の安全を祈って祀られたものと考えられています。

諸輪御嶽神社
諸輪後山60-28





 白鳥神社の前の交差点を神社の北を通るように西に進み,150mほど先の「諸輪小学校東」交差点を右折して県道を150mほど進むと,左手に諸輪御嶽神社の入口が見えてきます。煩悩を消す意味があるという108段の長い階段を上がって神社の境内に進んでいきます。安政2年(1855年)に諸輪御嶽山心願講によって勧請されたといい,明治13年(1880年)には現在地の山林が社地となって移転したといいます。境内には山岳信仰の行者堂,弘法大師などが祀られ,さらに西には奥の院があって,創建当初に勧請したという「御嶽山大権現碑」が設けられています。この地に息づいている御嶽信仰を感じながら参拝するといいでしょう。



 諸輪御嶽神社から県道を北へ500mほど進んだ愛知用水のところには車坂観音清水があります。諸輪の地に観音を祀ったところ,この地に清水がこんこんと湧き出すようになったといいます。愛知用水の開通後に干上がってしまい,今は記念碑が設けられているのみになっています。

丹羽塚
諸輪中木戸西





 諸輪御嶽神社から県道を北上して次の筋を左折し,右手に田園地帯を見ながら道なりに500mほど進むと右手に丹羽塚があります。かつては丹羽山と呼ばれる山頂に設けられていたという塚は,長久手合戦の際の武士の墓と伝えられ,丹羽福成なる人物の墓とも伝えられていますが,詳しいことはわかっていません。かつては護摩堂も建立され,子供相撲も奉納されて「丹羽さん」のお祭りとして近郷からも多くの参詣者が訪れたといいます。



 丹羽塚から100mほど進んだ広い通りを右折します。ここにはコンビニも設けられているので休憩地点として活用しましょう。ここからアップダウンのある道を500mほど進みます。左手には愛知県水質試験所などの水道関連の施設があります。

愛知池(東郷調節池)
諸輪片平山









 広い筋を進んだ先の「愛知池」交差点を直進して上り坂を進むと,目の前に愛知池が広がります。日進市・東郷町・みよし市にまたがる愛知用水の調節池で,正式名称は東郷調節池といいます。昭和36年(1961年)に開通した愛知用水は木曽川で取水され,名古屋市を始め尾張・知多周辺の20市町に生活用水や工業用水を提供し,この地域の発展に大きく寄与しました。現在は,独立行政法人の水資源機構がこの重要な用水の管理を行っています。日進市のコースでは池の北側をめぐりましたが,本コースでは池の南側をめぐっていきます。駐車場の付近には愛知用水の竣工碑や,平成6年(1994年)に開催されたわかしゃち国体のボートレースが行われた記念のモニュメントなどがあります。





 左手に池を見ながら池の周囲をめぐるウォーキングコースを進んでいきます。600mほど進んだところには愛知用水の総合管理所[公式HP(外部リンク→)]があり,ここにも愛知用水の竣工記念碑や愛知用水・愛知池に関する案内板などが設けられています。先人たちの苦労に想いを馳せながら進んでいきましょう。

愛知池運動公園
諸輪百々51-236



 愛知用水総合事務所から愛知池のウォーキングコースをさらに進むと,300mほど先の右手にはトーゴ―ボートハウスがあります。愛知池で利用される競技用のボートなどが収納されている場所になっています。愛知池は愛知県の各種のボート大会が行われており,その際にも利用されるといい,東郷町は水と緑とボートの街として,愛知池のボート競技を盛り上げています。



 さらにボートハウスから100mほど進んだ左手には大きな観音像が祀られています。愛知池での安全を見守ってくれているかのようです。







 観音像から400mほど進むと右手に愛知池運動公園の入口が見えてきます。6月には白いニセアカシアの花が見ごろを迎えるこの場所から公園内に入っていきます。愛知池運動公園は運動場や野球場,テニスコートなどが設けられた運動公園で,各種の試合なども行われるといいます。自動販売機やトイレもありますので,休憩地点にも利用できるでしょう。

黒笹7号窯跡
諸輪百々51-23(尾三衛生組合東郷美化センター内)





 愛知池運動公園の道路側出口から左手に出て,500mほど北上すると尾三衛生組合東郷美化センターの入口があります。坂道を登ってセンターの方に進んでいきます。東郷美化センターは日進市,東郷町,みよし市のごみ処理などを行う施設になります。センター内には平安時代に作られたという黒笹7号窯跡[県史跡]が発掘された状態で保存されています。この付近は奈良時代から平安時代にかけて多くの須恵器や灰釉陶器が作られた猿投山西南麓古窯跡群のほぼ中央に当たるといいます。昭和49年(1974年)の発掘調査では,8世紀末に丘陵斜面に溝を掘って窯が設けられたことがわかり,陶器なども数多く出土してイーストプラザいこまい館の郷土資料館で保存されています。平安時代には,ここで焼かれた陶器が数多く都で使われていたと思うと,感慨深いものがあります。窯を見学する場合は入り口の人に窯を見学する旨を伝えて,入れてもらいましょう。

観音寺(黒笹)
みよし市黒笹町寺山999



 東郷美化センターから下って入口のところに戻り,さらに北上して進みます。500mほど進んだところで東名高速道路の高架をくぐり,みよし市の黒笹地区へと進んでいきます。





 さらに200mほど進んだ突き当りを左折し,200mほど進んだ「黒笹」交差点を右折すると,少し先の右手の坂を上った先に観音寺(曹洞宗)があります。聖徳山と号し,享保4年(1719年)に観音堂として設けられたといいます。開堂以来無住でしたが,明治25年(1892年)より住職が入堂し,大正12年(1923年)に本堂が再建されたといいます。現在の本堂は平成13年(2001年)に新しくなったものといいます。かつては観音寺の大松と呼ばれた黒笹地区各地からよく見えた大きな松があったといいますが,残念ながら枯死してしまったといいます。





 観音寺の東側,「黒笹」交差点の東側の交差点から登っていった先には御嶽神社が祀られています。この付近で盛んな御嶽信仰の神社といいます。

法春寺
みよし市黒笹町寺山975





 観音寺の北側の道路をはさんで向かい側には法春寺(真宗大谷派)があります。太子山と号し,創建については不詳ですが山号や寺の古い記録などから聖徳太子信仰に関連があると考えられています。天正4年(1577年)に大野寺から法春寺に改称され,享保4年(1719年)に天台宗から浄土真宗に改めたといい,太子山上宮寺(現,岡崎市上佐々木町)の末寺になったといいます。本尊は阿弥陀如来で,歴史ある仏像といいます。

八幡神社
みよし市黒笹1-10-14





 「黒笹」交差点に戻って右折し,駅の方に向かって北上すると100mほど先の右手に八幡神社があります。黒笹地区の鎮守の神として祀られたもので,創建は不詳ですが,法春寺と同様に聖徳太子信仰に関わって建立されたと考えられています。最古で元禄8年(1691年)の棟札が残されているといい,黒笹地区の発展を見守ってきました。黒笹地区の中心神社として多くの祭礼も行われています。

ゴール:名鉄豊田線・黒笹駅





 八幡神社から北上して横断歩道を渡った先にゴールの名鉄豊田線・黒笹駅があります。地下鉄鶴舞線に接続している赤池駅までは3駅8分になります。名古屋市中心部の伏見駅までは直通で約35分で行くことができます。本数は1時間に4本程度運転されているのでアクセスは便利です。

写真使用数:47

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ぼちぼちウォーキング

作成者 Rintaro Nagano
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