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ぼちぼちウォーキングでは,名古屋市周辺のウォーキングをした体験記をまとめています。

愛知県長久手市:前熊コースMAEGUMA

2019年7月探訪。2019年8月19日作成

【コース】 距離:約9.3km
 市北東部の前熊地区を中心にめぐります。香流川周辺の自然を感じ,社寺や遺跡などが密集する地域で歴史を感じ,長久手温泉などの人気スポットも訪ねます。

≪コース≫ リニモ・芸大通駅〜三ヶ峯第3号窯〜愛知県立芸術大学〜昌隆寺〜長久手温泉ござらっせ〜あぐりん村〜永見寺・熊野社〜三光院〜多度社〜前熊寺〜宗延寺〜平成こども塾・シンシアの丘〜神明社〜IKEA長久手〜リニモ・公園西駅


(国土地理院発行 1/25000地形図を利用して作成)



スタート:リニモ・芸大通駅





 今回のスタート駅は,リニモの芸大通駅です。地下鉄東山線の終点である藤が丘駅からリニモに乗車して,4駅8分で行くことができます。本数は8分に1本程度なので,アクセスは便利です。今回は階段の下に位置する2番出口から出てウォーキングをスタートしましょう。

三ヶ峯第3号窯
岩作三ヶ峯1-16



 芸大通駅の2番出口から出て,目の前の芸大通りを東へ進んでいくと,200mほど先の右手には栄徳高校があります。昭和58年(1983年)に開校した長久手市唯一の私立高校になります。最近では野球部が愛知県の決勝戦まで進んだことで話題になりました。





 芸大通りをさらに200mほど進み,愛知県立芸術大学の入口の門を過ぎた先の左手に案内板にしたがって細い道を進んでいくと,三ヶ峯第3号窯[市史跡]があります。この付近は古代から中世にかけての古窯跡群である「猿投西南麓古窯址群」が広がっており,この時期には日本の須恵器などの生産拠点になっていました。この窯跡は市東部に広がる三ヶ峯丘陵の西端に位置する9世紀・平安時代のものといい,全長は6m余りになります。昭和56年(1981年)の発掘にて須恵器や灰釉陶器が発掘されるとともに,良好な状態で窯体が検出されました。当時の窯の様子を今に伝える貴重な文化財といい,かつてこの付近の多くの場所で須恵器などを焼くために窯から煙を上げていたことが想像でき,当時に思いをはせることができます。

愛知県立芸術大学
岩作三ヶ峯1-1 [公式HP(外部リンク→)]





 三ヶ峯第3号窯跡から道路に戻って,そのまま東へ400mほど進むと愛知県立芸術大学のキャンパスが広がっています。昭和41年(1966年)に開校した県立の芸大で,美術学部・音楽学部からなり,これらを備えた日本で最初の大学といいます。キャンパス内には,パイプオルガンやグランドピアノを備えたホールである奏楽堂や,絵画や彫刻,デザイン資料などの資料の収集・展示を行っている芸術資料館があるといいます。16年の歳月を費やした法隆寺金堂壁画模写を展示する法隆寺金堂壁画模写展示館があり,博物館相当施設に指定されています。高松塚古墳壁画など一流の絵画作品の模写も展示されているといい,毎年春や秋の一定期間に公開されています。見学する際はあらかじめ問い合わせをするといいでしょう。

昌隆寺
前熊根ノ上28



 愛知県立芸術大学から芸大通りを戻ってスタートした芸大通駅まで戻ります。さらに北上して猿投グリーンロードをくぐって100mほど進み,県道に突き当たったら右折します。県道を250mほど進んだ市民野球場を越えた先の筋を右折します。さらに次の筋を左折して500mほど田園地帯の上り坂を進んでいきます。この付近は新しい住宅地が次々とできている長久手市の中にあって,まだまだ昔ながらの風景が残る場所になっています。長久手東小学校のところの突き当りまで進んで,左折したところには農村環境改善センターがあります。この付近の住民の交流拠点となっている施設です。



 農村環境海鮮センターの入口から西に進んで2本目の筋を右折し,150mほど進んだ前熊公園の横の分岐を左に入ったところには,昌隆寺(曹洞宗)があります。薬王山と号し,天正9年(1581年)に安昌寺(長久手市岩作色金)の雲山によって創建されたといいます。本尊はかつて1kmほど北にあったという権道寺跡から出土した薬師如来といい,権道寺は七堂伽藍を備えた大寺院であったものが,応仁の乱のときに焼失したと伝えられています。堂宇は伊勢湾台風でも被害を受けて,本堂などはそののちに再建されたものといいます。



 前熊公園のところに戻り,そのまま左手の北方向に進み,広い筋に出たら左手に進んだところには秋葉社があります。境内には行者堂,庚申塚,山ノ神などが設けられており,昔ながらの信仰を感じられるようになっています。

長久手温泉ござらっせ [有料施設]
前熊170 [公式HP(外部リンク→)]



 秋葉社から県道を西へ400mほど進むと右手には長久手ふれあい農園たがやっせがあります。平成15年(2007年)にオープンした趣味的に農業を楽しみたい市民向けの農園で,週末には野菜栽培のアドバイスを受けることもできるといいます。







 そのまま先の交差点を右折して進むと,長久手市福祉の家があります。住民の交流や福祉などが行われる福祉エリアと温泉エリアからなります。温泉エリアになっている長久手温泉ござらっせは平成14年(2002年)の開業といい,岩盤浴の施設やレストラン・カフェも併設されて住民の憩いの場になっています。無料の休憩スペースも設けられていますので,ウォーキングの際の休憩地点としても利用することができます。館内には長久手市の文化財に関する展示も設けられていました。

ながくて食と農の広場 あぐりん村
前熊134 [公式HP(外部リンク→)]





 長久手温泉ござらっせの駐車場をはさんだ北側には,ながくて食と農の広場あぐりん村があります。長久手市と周辺の農産物の直売所になっており,多くの買い物客で賑わう施設です。アイファーマーというお客自身が野菜の栽培履歴などを確認することができるシステムが導入されています。隣接して産直みのり食堂や旬菜ごはん市場という地元の食材を生かしたメニューを提供する食堂なども設けられており,長久手の豊かな自然を味わうことができます。

熊野社
郷前2301-2







 あぐりん村の東側,福祉の家のバス停から北上していき,香流川を渡って進みます。200mほど進んだ「大草」交差点を右折し,先の突き当りを左折して続く筋を左折し,400mほど進んだ大草中集会所のところに熊野社の入口があります。左手に入って神社の方に進んでいきましょう。創建は不詳ですが古くは八幡社といい,明治10年(1877年)に熊野社と改称されたといいます。境内社に山神社,津島社,御嶽社があり,このうち山神社は明治8年(1875年)に東の松杁地区から合祀されたものといいます。境内にはかつて大草城という城があったといい,この地の有力者である福岡氏の居城だったといいます。

永見寺
杁ノ洞2331



 熊野社の入口のところには永見寺(曹洞宗)があります。水福山と号し,雲興寺(現在の瀬戸市赤津)の末寺といい,元々は臨済宗でしたが寛文7年(1667年)に曹洞宗に改宗され,その2年後には湧水庵から永見寺と改称されたといいます。本尊は地蔵菩薩立像といい,市内で最古の仏像ともいわれているといい,川から掘り出されて南を流れる香流川の名前の由来になったともいわれています。寺宝として円空仏の木造薬師如来坐像[市文化]を所有しています。円空仏らしく粗削りながらも温和な表情が特徴の仏像といいます。

三光院
松杁1855





 永見寺から熊野社の標柱のある集会所のところに戻り,東へさらに100mほど進んだ分岐を左に入ったところには三光院(真言宗醍醐派)があります。大草山と号し,京都の真言宗醍醐三宝院の末寺といいます。永享10年(1437年)の創建と伝わる長久手でも最古の寺院といい,かつての大草村の人々から厚い崇敬を受けてきたといいます。本尊は12年ごとに御開帳されるという十一面観音であり,尾張城東33観音の33番札所(結願寺)として参拝客を集めているといいます。本堂には,300年以上に奉納されたという馬の塔(おまんと)図絵馬[市民俗]が飾られており,これは標具をつけた馬を奉納して豊作を願う様子を今に伝えています。



 三光院から東へ道なりに150mほど進んだ次の十字路を右折します。そのまま100mほど南下して香流川を渡った先の細い道を左折して進みます。この付近は香流川沿いに田園風景も広がり,豊かな自然も感じながら歩くことができます。

多度社
前熊志水108-1





 そのまま香流川沿いを進んで次の橋のところを右折すると,少し先には多度社があります。創建は不詳ですが,前熊村には氏神として多度社と八剱神社があったといい,明治43年(1910年)に八剱神社は多度社に合祀されました。また,村の神社の多くが合祀され,この地域の信仰の中心になっています。神社の参道入り口には多度社石造鳥居[市文化]があります。これは江戸時代初期の県でも古い部類の石造鳥居といい,「寛文元辛丑年八月吉日」の陰刻を持っています。当時のものを今に伝える貴重なものといいます。





 また,社殿の東側のところには前熊の山車[市民俗]の山車蔵があります。毎年7月に行われ,多度社に合祀されている津島神社の祭祀である前熊天王祭りの際に曳きだされます。古くから前熊で行われる素朴な祭りで,400年の歴史を有するといいます。当日は囃子太鼓などが練り歩き,地元の人々で大いに賑わうといいます。

前熊(ぜんのう)寺
前熊橋ノ本18





 多度社から出て東側の道を南下し,続く筋を左折して進んでいくと前熊寺(曹洞宗)の裏口があります。天申山と号し,藤島(現在の日進市)龍谷寺の末寺で,天文5年(1536年)に郷主の福岡太郎右衛門が両親の菩提を弔うために創建したと伝えられています(創建年については諸説あるようです)。当初は前熊山和合寺と称し,永禄5年(1562年)に現在の寺号に改められたといいます。円空仏や室町時代作の観音像など貴重な文化財も有するといい,古くから村寺としてこの地域を見守ってきた様子が伝わります。



 前熊寺の正面から出て,突き当りを左折し,さらに200mほど進んだ突き当りを左折します。さらに香流川に突き当たったら右折し,川沿いの遊歩道を進んでいきます。郊外の自然を感じながら進んでいきましょう。

宗延寺
早稲田857





 香流川沿いの遊歩道を東に進み,次の橋のところを左折して川を渡ります。200mほど進んだ2つ目の十字路を右折し,続く筋を左折して道なりに300mほど北上すると,右手に宗延寺(真宗高田派)があります。大日山と号し,創建は不詳ですが江戸時代には宗圓坊と称し,山口村(現,瀬戸市)の本泉寺の末寺といいます。延宝2年(1674年)に再建され,その後享保11年(1726年)にも火災で堂宇が焼失しましたが,再建されたといいます。その後,昭和12年(1937年)の大日堂改修を機に,山号を東申山から改めたといい,北熊地区の唯一の村寺として人々から信仰を受けたといいます。境内の大日堂は村内の別の場所から移されたものといい,真言密教が盛んであったことを伝えるものといいます。

平成こども塾
福井1590-50





 宗延寺から北側の道路に出て右折し300mほど東に進みます。そのまま案内板にしたがって左折し,300mほど進むと左手に平成こども塾があります。子ども向けの体験プログラムが用意されており,農作業や料理,工作などの体験をすることができます。プログラムに参加する場合は予約が必要なので,興味があればホームページなどを見てみるのもいいでしょう。プログラム実施日には地元の子供たちなどで賑わいます。



 平成こども塾の建物に隣接して,介助犬総合訓練センター・シンシアの丘があります。平成21年(2009年)に誕生したという全国でも初めての介助犬訓練施設です。月1回程度,定期的に見学会も行われており,介助犬の歴史や現状,PR犬によるデモンストレーションなど日本の介助犬について理解を深めることができます。



 シンシアの丘から南に戻り,左折した地点も越えてさらに南下していきます。道なりに進んでいくと高いから右手の田園風景の住宅地域を望むことができます。のどかな風景を楽しみながら進んでいきます。

神明社
神門前13-2



 平成こども宿から800m道なりに南下し,下り坂を進んだ先のIKEAの駐車場の手前の十字路を左折します。そのまま200mほど進むと左手に神明社の入口が見えてきます。北熊地区の氏神として古くからの信仰を受けていた神社といい,記録によると明治のはじめには村各地に8つの境外末社を持ち,この地域の信仰の中心になっていた神社です。神社の入口には神明社石造鳥居[市民俗]が建てられています。江戸時代初期・寛文2年(1662年)の刻銘があり,八幡鳥居を基本としつつも特殊な変形が加えられた鳥居といい,なぜ神明社なのに神明鳥居でないかは不明といいます。





 参道を進むと森の山の中に社殿が設けられています。神明社の周辺には神明社古墳群と呼ばれる4基の古墳が見つかっており,そのうちの神明社第2号墳[市史跡]が市の史跡になっています。発掘の結果,横穴式石室や須恵器などが発見されており,出土品の一部は長久手市の郷土資料室で見ることができます。なお,道路工事にともなって墳丘の4分の1ほどが削られてしまったといいます。長久手市東部には他にも少し北の助六古墳などいくつかの古墳があるといいます。

IKEA長久手
公園西駅周辺土地区画整理事業地内1街区 [公式HP(外部リンク→)]





 神明社の入口から150mほど進んでグリーンロードまで出てきたら右折します。すると少し進んだ右手にはIKEA長久手があります。平成29年(2017年)にオープンした北欧家具メーカーIKEAの東海エリア初出店となるお店で,休日には多くのお客さんが家具を求めて訪れる人気スポットになっています。様々な家具や小物などを見学するのも楽しいです。また2階には北欧料理を楽しむことができるレストランがあり,1階には飲み物やホットドッグなどが味わえるビストロもあってウォーキングの休憩にも活用することができます。

ゴール:リニモ・公園西駅



 IKEA長久手の南側にある歩道橋を渡って進むと,ゴールのリニモ・公園西駅に到着します。リニモに乗車すれば,始発駅の藤が丘駅までは約12分で戻ることができます。本数は8分に1本程度運転されており,非常に便利です。名古屋駅まで戻る場合は,60分ほどの時間を見込んでおくといいでしょう。

写真使用数:42

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ぼちぼちウォーキング

作成者 Rintaro Nagano
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