本文へスキップ

ぼちぼちウォーキングでは,名古屋市周辺のウォーキングをした体験記をまとめています。

名古屋市守山区:東谷山コースTOGOKUSAN

2015年1月探訪。2015年5月17日作成

【コース】
ゆとりーとライン・上志段味バス停→久岑寺→勝手塚古墳→大久手古墳群→志段味大塚古墳→白鳥塚古墳→東谷山フルーツパーク→南社古墳→中社古墳→東谷山山頂・尾張戸神社→東谷山白鳥古墳→ゆとりーとライン・東谷橋バス停

【地図は準備中です】

【目次】
上志段味から大久手古墳群へ
大塚古墳群から東谷山のふもとへ
フルーツパークをめぐる
東谷山の古墳をめぐる
参考資料

 広大な守山区の旅もいよいよラストのコースとなりました。今回のコースは守山区でも一番東北端にあたる志段味古墳群と東谷山周辺をめぐります。志段味古墳群は名古屋市で最も古墳の集中している地域で,現在約66基が確認されており,これは市内の古墳の約3割余りになります。このうち,白鳥塚古墳をはじめ7基が志段味古墳群として国の史跡に指定されています。これらの古墳をめぐりながら,名古屋の文化のはじまりを感じていきたいと思います。その後,名古屋市最高峰の東谷山(標高198m)に登頂します。山頂に続く道の途中にも古墳などの史跡があるほか,山頂の展望台からは庄内川と春日井市,守山区などの景色を一望することができます。このコースは,守山区史跡散策路「志段味古墳群「歴史の里」めぐり」コースの一般コースと健脚コースの両方をめぐったものになります。

上志段味から大久手古墳群へ

スタート:ゆとりーとライン・上志段味バス停



 今回のスタートは,ゆとりーとラインの上志段味バス停です。大曽根からゆとりーとラインに乗車して30分余りです。ゆとりーとラインは中志段味までの便が多く,上志段味まで来る高蔵寺行の便は少ないので,時刻を調べていきましょう。東山線の藤が丘駅からのバス便もあります。守山区の最果てのこの地域まで住宅開発の波が広がってきた感じです。

久岑寺



 上志段味バス停から中志段味方面に少し戻り,次の筋を右に入ると久岑寺(曹洞宗)が見えてきます。慶長5年(1600年)に創建され,水害のために昭和3年(1928年)に現在地に移転しました。



 境内の様子です。寺には誰も持ち上げられない大石を軽々と持ち上げたという志段味小僧の伝説の話があります。そのときの大石が現在でも境内に残されているそうです。



 境内には志段味稲荷があります。現在でも地元の人たちの信仰を受けているようでした。

勝手社・勝手塚古墳 [国指定史跡]



 上志段味バス停近くの「上志段味」交差点に戻ります。ここには大型のスーパーもありますので,山もある今回のコースは準備をしっかりと整えて挑みましょう。横断歩道を渡ってスーパーの方に行くと,右に曲がる方向に200メートルほど進むと,左手に勝手社と勝手塚古墳[国指定史跡]が見えてきます。前方部が低く短い帆立貝式の前方後円墳で全長53メートルにも及びます。後円部は二段で築かれていることがよくわかり,円筒埴輪が並べられたあとがあるそうです。

[国指定史跡] 志段味古墳群 文化財紹介ページへ



 境内の様子です。この位置から見ると帆立貝の形がよくわかります。大きい後円部に勝手社が設けられています。勝手社は南北朝期に勧請されたという言い伝えがあり,明治42年(1909年)には周辺の数社を合祀したとの記録があります。境内には上志段味の公民館も設けられており,地域の拠点になっているようです。毎年10月15日に例祭が行われるとのことです。



 そのまま400メートルほど「勝手塚」の交差点を越えて進み,工事中の歩行者自転車専用道路のところに進みます。ここから見ると勝手塚古墳の様子がよくわかります。周辺は宅地開発中で,これから様子が変わってくることでしょう。ここから先の古墳は志段味古墳群として歴史の里として整備される予定です。

歴史の里(名古屋市HP内) 外部リンク

大久手4号墳



 この道に上がって東に向かう途中の左手に木がはえたこんもりとした山が見えますが,これが大久手4号墳です。この付近は小さな古墳も含めてたくさんの古墳があります。これらの古墳も今後整備されていくということです。

大久手池



 そのまま東へ200メートル弱進むと,大久手池があります。池の周囲は自然のまま残されており,ゆっくりウォーキングするにはよいところです。奥に見える山がこれから登って行くことになる東谷山です。

西大久手古墳



 大久手池に突き当たったら左に曲がり,池に沿って進むと大久手古墳群をめぐる未舗装道路に進むことができます。途中しばらく進むと,西大久手古墳があります。帆立貝式の全長37メートルの古墳で,5世紀中ごろの築造とされますが,残念ながら墳丘が大きく削られており案内板がないと古墳かどうかもよくわかりません。東日本では初めてといわれる人物埴輪が見つかっていることで有名です。

東大久手古墳



 そのまま進むと,東大久手古墳があります。5世紀末の築造とされ,墳長39メートルの帆立貝式古墳です。約170本もの埴輪が並べられた跡があるそうです。ここは西大久手古墳よりも古墳の墳丘の様子がはっきりとわかりました。

大久手5号墳 



 そのまま進んで池のそばに出るところにある山は大久手5号墳です。残念ながらこの古墳は墳丘が大きく削られてしまっています。これらの古墳の様子を見ると,保護が必要なことがよくわかりました。


大塚古墳群から東谷山のふもとへ

上志段味ふるさと広場



 大久手池沿いからそのまま進むと,上志段味ふるさと広場があります。土地区画整理事業によって,上志段味地区にもともとあった石碑やお地蔵さんなどがここに移転してきています。往時の人々の生活をここに残そうということで,ここは歴史を物語る場所として存続していくことになるのでしょう。この付近も住宅が建ち始めており,近い将来には住宅地になっていることでしょう。

志段味大塚古墳 [国指定史跡]



 上志段味ふるさと広場から出て北方向に進み,突き当りを右に曲がって約100メートル進むと,志段味大塚古墳[国指定史跡]が見えてきます。5世紀後半に築造されたとされる墳長約51メートルの帆立貝式古墳で,墳丘の様子がよく残っています。1923年に東海地方で初めて学術的な発掘が行われた古墳として知られ,畿内の古墳と共通する祭祀行為が行われたあとがあるそうです。



 古墳の裏手には,大久手・大塚古墳群の案内板が立てられました。今後,この地域は歴史の里として整備されていくということで,今後の整備が待たれます。

東谷山フルーツパークのバスターミナル



 志段味大塚古墳の先の交差点を左に曲がり,約150メートル進んだ続く太い道との交差点を右に曲がります。ここから約200メートル進むと,東谷山フルーツパークのバスターミナルがあります。藤が丘駅からのバスと,巡回バスがそれぞれ1時間ごとにやってきます。ここの先の道路は工事中で,ここからフルーツパークまでは歩かなければいけません。

白鳥塚古墳 [国指定史跡]



 バスターミナルの先の歩行者用道路を約100メートル進んで,次の大きな道路を右に曲がります。すると約100メートルで右手に白鳥塚古墳[国指定史跡]があります。この付近では最も大型の前方後円墳で全長115メートルにもおよび,熱田区の断夫山古墳,犬山市の青塚古墳についで,県内でも3位の大きさを誇ります。4世紀前半の古墳時代前期に築造されたもので,原型をほぼ保っていることから貴重な存在で,昭和47年にいち早く国指定の史跡になっています。墳丘に多数の石英が敷かれ,白く輝く外観であったことから白鳥塚古墳の名前の由来になったということです。

ぶどう狩り農園





 白鳥塚古墳から少し戻り,戻った方から見て右に曲がって東谷山のフルーツパークの歩行者入口の方に入っていきます。ここからフルーツパークまで400メートルほどですが,途中にはブドウ狩りなどが楽しめる農園がいくつかあります。背景になっている東谷山の様子といい,とても名古屋市内の景色とは思えません。



フルーツパークをめぐる [桜の写真は4月撮影]

東谷山フルーツパーク



 そのまま進むと,東谷山フルーツパークの入口が見えてきます。昭和55年(1980年)に開園した果樹を中心とする植物園で,特に春のシダレザクラは見事です。園内はこの時期は一面のシダレザクラで埋まります。



 シダレザクラのシーズンは,シダレザクラ祭りということで,園内には露店が多数出展して盛り上がります。



 メインの施設の1つである世界の熱帯果樹温室[有料施設]です。熱帯地方の珍しい果物を見ることができます。



 櫻だけでなく,梨の花も見事でした。季節それぞれで色々な果樹の花が咲くのが楽しい施設です。色々な季節に訪れたいです。



 日本庭園付近も桜が見事です。



 桜並木を通り抜けて,反対側の南東側の出口から外に出ます。



 フルーツパークの南側の池には魚釣り場が設けられています。冬の時期は閑散としていますが,もう少ししたら賑わってくることでしょう。

東谷山の古墳をめぐる [ハイキング]

東谷山散策路入口



 東谷山フルーツパークの南東側の出口から出て,そのまま少し進むと東谷山散策路の入口になります。東谷山は標高198m,濃尾平野と愛岐丘陵の接点に当たり,名古屋市と瀬戸市との境界にもなります。ここから東谷山までは,自然あふれる散策路を歩いていくことになります。山頂まで距離は750m,標高差123mを一気に登りますので,がんばっていかなくてはいけません。

散策路を進む



 散策路を進んでいきます。ずっと上り坂ですが,コースは整備されていて歩きやすい道になっています。

南社古墳 [国指定史跡]



 東谷山の散策路を歩いて約450メートルほど進んだところに志段味古墳群の南社古墳[国指定史跡]があります。4世紀中ごろの築造とされ,東谷山の山頂から南側の鞍部を越えた先の高台に設けられた直径およそ30メートルの円墳になります。2段築成の墳丘で葺石は上段は円礫,下段は角礫と使い分けており,目立つ上段にふもとから運んだ葺石を使っているなどこだわりが見られるそうです。

階段を進む



 ここから鞍部にいったん下り,今度は山頂に向けてののぼりの階段になります。ここが踏ん張りどころなのでがんばりましょう。

中社古墳 [国指定史跡]



 南社古墳から200メートルほど進んだところに中社古墳[国指定史跡]があります。4世紀中ごろの築造とされる前方後円墳で,円筒埴輪が良質な状態で残っていたことが知られています。今は社が立てられています。

東谷山山頂



 中社古墳から約150メートルほど上り坂を進むと,東谷山の頂上(標高198m)に到着します。山頂には展望台と尾張戸神社が設けられています。ふもとからここまでおよそ30分といったところでしょうか。

尾張戸(おわりべ)神社・尾張戸神社古墳 [国指定史跡]



 山頂には尾張戸神社があります。平安時代の延喜式に「山田郡尾張戸神社」とある古社で,成務天皇5年(2世紀頃)創建と伝わっています。社殿の下の高まりになっている部分が尾張戸神社古墳[国指定史跡]と呼ばれる古墳で4世紀前半の直径27.5mの円墳であることがわかっているそうです。斜面に大ぶりな山石が敷かれ,石英が敷かれていること,埴輪が見られないなど山麓の白鳥塚古墳と共通する特徴がみられるそうです。

山頂からの景色



 山頂からの景色は見事です。名古屋方面は庄内川と守山区,春日井市などの市街地が見え,遠くは名古屋駅の駅ビルなども確認することができました。



 北西の春日井市,小牧市方面の景色。中央に見える山は小牧山です。



 反対の瀬戸方面の景色です。住宅地から奥の山並みまでくっきりです。左側の一番高い山は猿投山になります。



 東方向は瀬戸市の市街地や工場,奥には愛岐丘陵が見えます。名古屋市にありながら,豊かな自然と景色が楽しめる場所として人気が高い理由が頂上からの景色を見たらよくわかりますね。

林道を下る



 山頂からトイレのところを進んでいくと,裏手の駐車場に出ます。ここには古墳の石棺が露出したものとされるテーブルストーンがあります。そのまま進んで林道を下っていきます。林道なので下りやすいのですが,距離はありますのでがんばりましょう。700メートルほど進むと,山間の住宅地に入ります。ここもずっと直進して進んでいきましょう。住宅地に入ってから500メートルほど下り坂を進むと,国道155号線に出ます。

東谷山白鳥古墳 [国指定史跡]



 国道に出てから国道を西に約100メートル進むと,左手に東谷山白鳥古墳[国指定史跡]が見えてきます。6世紀末から7世紀にかけての古墳時代終末期の築造で,直径17メートルの円墳です。横穴式石室がほぼそのままの形で完全に残っている古墳として知られています。



 石室への入口です。入口にドアが設けられていて自由に入ることはできませんが,イベント時などは中を見学することも可能になります。志段味古墳群は色々な時代の色々な形の古墳を見ることができることが魅力なのですが,まさにその通りだと実感することができました。

ゴール:東谷橋バス停



 白鳥古墳からおよそ200メートル進むと,ゴールのゆとりーとライン東谷橋バス停です。大曽根駅までおよそ40分で行くことができます。バスの本数があまり多くないので,ちょうどよい便がなければ,このまま橋を渡ってJR中央線の高蔵寺駅まで歩いてもいいでしょう。距離は約600メートル(徒歩15分ほど)です。



写真使用数:41

←前:志段味コース / 名古屋市守山区 / 

参考資料

名古屋市守山区:史跡散策路:国史跡志段味古墳群「歴史の里」めぐり 外部リンク
[↑これをベースにして,一部の観光地・史跡を加えてめぐっています。]

名古屋市守山区:歴史の里 外部リンク
名古屋市守山区:志段味カルタ散策マップ 外部リンク  [一番下のリンク]
名古屋市ホームページ内 文化財のページ 外部リンク
名古屋市観光情報(名古屋コンシェルジュ) 外部リンク
愛知県の歴史散歩(上:尾張)[山川出版社]

ぼちぼちウォーキング

作成者 Rintaro Nagano
rintaronagano□yahoo.co.jp
□は@に代えてください。

*このページは個人作成のページです。ページに関する内容を,管理者以外に問い合わせないでください。
*個人利用を超える利用をされる場合は,事前にご連絡をお願いいたします。
*永続的なサイト運営・更新を目指してバナー広告が挿入されています。ご理解とご協力をお願いいたします。



































【バナー広告】
<HP作成関連>










<旅行関連>



<お役立ち情報>