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ぼちぼちウォーキングでは,名古屋市周辺のウォーキングをした体験記をまとめています。

名古屋市千種区:東山公園コースHIGASHIYAMA PARK

2015年11月探訪。2016年11月8日作成

【コース】 距離:約8.2km
 区南東部の自然豊かな東山公園と文教・買い物の街である星ヶ丘周辺をめぐります。豊かな自然と共に動植物園の歴史も感じながら歩きます。

地下鉄・東山公園駅〜東山動植物園(動物園本園〜子ども動物園・バラ園〜植物園〜動物園北園・遊園地)〜東山スカイタワー〜東山一万歩コース〜星ヶ丘テラス〜星ヶ丘三越〜地下鉄・星ヶ丘駅


(国土地理院発行 1/25000地形図を利用して作成)



スタート:地下鉄・東山公園駅



 地下鉄東山線の東山公園駅がスタート駅になります。名古屋駅から約17分,栄駅から約13分で,東山線は本数も多いので便利です。東山公園駅は,壁面に動物や植物の絵が描かれており,動植物園の駅であることをイメージさせます。昭和38年(1963年)に池下駅からここまで地下鉄が延伸されて開業しました。東山公園駅の3番出口を出てスタートします。

東山動植物園 [有料施設]
東山元町3-70 [公式HP(外部リンク→)]



 3番出口を出てそのまま案内に従って進むと東山動植物園の西入り口があります。東山動植物園は昭和12年(1937年)に開園した名古屋市営の動植物園で,年間250万人余りの入場者を誇る日本では第2位の入場者の動物園です。動物園は大小合わせて約500種類の生物が飼育され,これは日本の動物園としてはトップクラスです。また,植物園では100種類の桜を始めとして7000種の植物が展示されています。また,子ども向けの遊園地も園内に設けられ,一大パークとなっています。すべてをじっくり見ると丸1日を要するため,ここではポイントとなる施設について説明します。
 名古屋市の動物園の歴史は,明治23年(1890年)に中区前津町に今泉七五郎によって設けられた私営の「浪越教育動物園」までさかのぼります。その後,名古屋市に寄贈されて鶴舞公園にて大正7年から昭和12年まで19年間動物園が設けられ,その後現在地に移され,当時は「東洋一の動物園」と呼ばれました。戦時中には一時閉園を余儀なくされ,多くの動物も失われましたが,マカニーとエルドの2頭の象などがかろうじて生き残り,戦後になってゾウを見るために全国各地から「ゾウ列車」が運転されたことは有名です。その他に移動動物園などの取り組みも行われ,戦後まもなくの娯楽の少ない時期に多くの人々に希望を与えました。その後は年を追うごとに内容も充実され,名古屋市民の憩いの場であり続けています。

動物園本園



 動物園の正門から入って左手にはスカイビュートレインの駅があります。昭和62年(1987年)に開園50年を記念して,かつてあったモノレールの軌道も再利用して開業しました。動物園一帯を上空から眺めることができるアトラクションになっており,1周約2kmを約20分かけて回ります。



 その先の噴水の右手には動物会館があります。動物たちの食料などについての展示があり,図書やビデオを見ることもできるので,動物園を見学する前に知識を蓄える場として活用できます。また,講演会などのイベントも開催されています。







 50mほど進んだ先には国内最大級のアジアゾウ舎があります。「ゾージアム」と名づけられ,アジアのふるさとであるスリランカをイメージして作られています。ゾウにとって過ごしやすい環境が整えられており,屋内の観覧施設には等身大模型なども用いたゾウの能力の解説があり,スリランカについての展示もあります。



 さらに100mほど進んだ左手には,カンガルー広場があります。アカカンガルーが活動している様子をすぐ近くで見ることができるように,工夫されています。





 ここから右手に進んだ先には,ライオン舎があります。堀を渡ってライオンの近くまで行くことができる「ワ〜オキューブ」という施設になっています。また,ライオン舎は開園当初からの流れを引き継ぐものといいます。





 ライオン舎のところを左折して道なりに進み,スマトラトラ舎やクマ舎,キリンのところをぬけて先に進むと,東山動物園のシンボルともいえるコアラ舎があります。鳥山明氏デザインのシンボルマークに迎えられ,中に進むとコアラが生活している様子を間近に見ることができます。また,コアラ舎の入り口には学習施設も設けられています。





 さらに右手に進んでいった先にはバードホールがあります。人と鳥との間に柵がないウォークイン方式を採用しており,クジャクなどの鳥を同じ目線から見ることができます。また,入り口付近にはインコを見ることもできます。



 戻って右に曲がって東へ進むと,左手には上池があります。園の入り口付近にある下池とともに源蔵池と呼ばれ,享和元年(1801年)に陶土を掘った後に設けたもので,千種の水田20町歩余りの水田の灌漑に利用されたといいます。現在は多くのボートも浮かび,春には桜も周囲に咲く憩いの場になっています。



 そのまま100mほど進んだ売店の多くには,かつて名古屋市交通局が運行していたモノレールの車両が残されています。動物園と植物園の間約0.5kmを結んだ懸垂式モノレールで,昭和39年(1964年)に開業し,昭和49年(1974年)まで運行されました。この形のモノレールとしては日本初のもので,この時の技術が他の地域の懸垂式モノレールの元になったともいいます。

こども動物園・バラ園





 売店の先にある彩景橋を渡って,こども動物園の方に進みます。橋を渡った先を右手に進んだ先のふれあい広場では,ウマやウシ,ウサギなどの動物と触れ合える場所になっていて,親子連れでにぎわっています。





 反対にある野鳥とリスの森では,日本の里山を再現したものになっており,二ホンリスや野鳥が放し飼いにされているのが特徴になっていて,リスや野鳥の生態を間近なところで観察することができます。





 ここから東に進んだところにはサル山があります。平成21年(2009年)に改修されて鉄塔や擬木などを備えた猿の動きが楽しめる施設になりましたが,その後,カッパとムコドノという猿が相次いで脱走を行い,話題になったことでも知られます。ムコドノは平成22年(2010年)に園に迷い込んで飼育されるようになり,多くの子どもを設けたことでも知られ,何かと話題には事欠かない場所になっています。





 サル山から植物園方向に北に向かうとバラ園があり,毎年春(5月頃)と秋(10月頃)には見事な花を咲かせます。



 バラ園の奥にはしゃくなげ園があり,4〜5月にかけてのシーズンには色とりどりの花を咲かせます。



 植物園方面に向かう花園橋の手前にはアメリカ産植物見本園があり,ここでは珍しいアメリカ原産の花などを見ることができます。

植物園



 花園橋を渡って進むと植物園エリアに入ります。橋から左手に進むとイベントが行われるフラワーステージと,明るく開放的な洋風庭園が続きます。



 その先右手には植物園の温室があります。昭和12年(1937年)の開園当初からの建物である温室前館[国重文]は,イギリスのキューガーデンのものをモデルにしたといい,トラス構造の鉄骨造で,当初は「東洋一の水晶宮」とも呼ばれました。現在は平成32年(2020年)度の完成に向けて工事中です。





 温室後館は当初は木造でしたが,戦災で焼失したため,現在の建物は昭和35年(1960年)以降に開館したものです。ハイビスカスなどの熱帯の植物や,サボテン,水生生物,中南米の植物など多くの植物を観察することができます。



 温室の奥には植物会館があります。会館内にある伊藤圭介記念館は,江戸末から明治初期にかけて活躍し,現在の名古屋大学医学部の前身となる医学校の創設にも関わった伊藤圭介の遺品などが保管され,これらは伊藤圭介関連資料[市文化]として市の文化財になっており,その内容は日記や医学,植物学,博物学などにわたる1626点に及びます。常設展示では,これらの資料が交替で展示され,当時の医学や植物学について思いをはせることができます。他にも花の展示など季節に応じたイベントなどが行われています。また,会館にはガイドステーションもあり,植物園を見学する際の案内を受けることもできます。



 フラワーステージに戻って左折し,星ヶ丘方向に進んでいきます。100m弱進んだ左の方向には旧兼松家武家屋敷門があります。元々石神堂筋(現,東区筒井2)にあった尾張藩士の兼松家の長屋門で,昭和42年(1967年)に現在地に移築復元されました。江戸末期の建築で,長屋門としては比較的格調高い建築様式といい,毎年正月には兼松家の習慣を受け継いで葦の門松が建てられています。



 武家屋敷門をぬけて先に進むと也有園があります。尾張藩士として武芸にすぐれ,俳人としても有名な横井也有の遺徳をしのんで設けられた庭園で,彼が詠んだという50の俳句とそれにちなんだ植物が植えられています。彼は代表作である俳文集の『鶉衣』をはじめ,漢詩,狂歌など幅広い分野にわたって著作を残しました。庭園の奥には四畳半座敷と立ち席からなる茶室建設である宗節庵があります。





 也有園からさらに100m強ほど進むと,奥池の先には合掌造りの家が見えてきます。岐阜県白川村から移築した合掌造りで,館内も自由に見ることができ,昔話を聞く会などのイベントも開催されて,なつかしい気持ちにひたることができます。



 合掌造りの家の奥の突当りを左折し,続いて左折,右折と進むと万葉の散歩道になります。万葉集の歌碑とそれにちなんだ植物が栽培され,昔の人々の思いをしのぶことができます。



 散歩道を200m弱進むと,左手に古窯があります。東山を中心に昭和・名東・天白各区にかけては愛知県下で最初に窯業が発達した場所で,この一帯では100以上の古窯址が発見され,東山古窯群と呼ばれています。窯跡では,古墳時代の円筒埴輪の破片や,飛鳥・奈良時代の須恵器,平安・鎌倉時代の山茶碗などが発見されています。黄土と呼ばれる白粘土質の土に恵まれていたことと,強い火力を得るのに適したマツが豊富に自生していたことが,この地域に多く古窯が多く設けられた背景と考えられています。



 古窯の反対側の日本庭園を進んで,T字路を東方向に進んで200mほど進むと,ビオトープ東海の植物保存園があります。別名ナンジャモンジャとしても知られる「ヒトツバタゴ」や,「マメナシ」,「シデコブシ」など東海地方固有の植物が栽培されています。







 ここから登り坂を進んでいくと,やがてお花畑の展望台に到着します。ここは東方向にはお花畑が広がり,南方向には梅林や桜の回廊があって,春を中心に季節の花が楽しめる場所になっています。桜の回廊は,全国から集められた約100種類に及ぶ桜が植えられ,早咲きから遅咲きまで約1か月間桜を楽しむことができます。展望台からは名古屋市街や晴れた日には伊吹・養老山系まで見渡せるといいます。



 そのまま西方向の道路を進むと,約200mで中国産植物園林があり,友好都市である中国南京市から贈られた木が植えられています。



 さらに200mほどで花園橋の方に戻ることができます。花園橋の手前にはガーデンテラス東山があり,レストランが併設されているほか,結婚式なども行われるといいます。

動物園北園・遊園地





 花園橋からこども動物園エリアを通って動物園本園エリアに戻り,池の北側を通って進みます。約400m進んだ右手に夢園橋があって,これを渡ると動物園北園に入ります。最初の筋を左に曲がって少し先にカバ舎があります。先代のカバの重吉と福子は,19頭の子どもを設けた人気者として知られ,その子は上野動物園など多くの動物園へと旅立ちました。平成13年(2001年)に現在の重吉と福子が襲名して,現在も人気者になっています。





 100mほど進むと,右手にはオランウータンとゴリラ舎があります。ここで飼育されているニシローランドゴリラのシャバーニが,イケメンゴリラとしてメディアなどに取り上げられ,グッズも数多く製作されるなど人気を博しています。現在,反対側には新ゴリラ・チンパンジー舎が整備されており,2018年頃に完成予定です。





 さらに100mほど進んだ先には,遊園地の入り口があります。大観覧車やジェットコースター,メリーゴーランドといった昔ながらのものを中心に16種のアトラクションがあり,子供連れで賑わっています。



 遊園地の先にはキジ・ツル舎があって,タンチョウなど豊富な鳥類を見ることができます。



 その先の北門前の場所には,カフェとレストランがオープンし,かわいい動物ソフトクリームやコアラカレーなどが話題になっています。





 その先に進むと,アメリカゾーンがあり,アメリカバイソンやシンリンオオカミ,プレイリードッグやカピパラなど,南北アメリカに分布する動物を見ることができます。





 アメリカゾーンをぬけた先には,世界のメダカ館があります。田んぼの風景を再現しメダカの生活の様子の展示や,庄内川流域の水生生物や淡水魚類などが飼育されています。現在は希少動物となったメダカを多く観察することができる貴重な場所になっています。





 さらに先の階段を上がった先の右手には,自然動物館があります。両生類やは虫類などの小動物が展示されており,オオサンショウウオやゾウガメなども見ることができる人気のスポットです。

東山スカイタワー [有料施設]
東山元町3-70 [公式HP(外部リンク→)]



 自然動物館の向かい側にある動物園のスカイタワー門から外に出るとすぐのところに東山スカイタワーがあります。名古屋市制100周年を記念して,平成元年(1989年)に建設され,高さは134mを誇ります。地上100mにある展望台からの眺めはすばらしく,名古屋駅周辺のビル群や名古屋城,テレビ塔などを一望することができ,御嶽山などを見ることもできます。夜景のスポットとしても知られ,「日本夜景遺産」「夜景100選」にも認定されています。また,タワーは緊急時などに区役所や災害拠点などを結ぶ防災無線のアンテナとしての役割もあり,タワーの中央には巨大なパラボラアンテナが設けられています。タワーには景色を眺めながら食事ができるレストランや,東山公園の上池に住んでいたという龍をまつったパワースポットなど設けられています。

東山一万歩コース



 東山スカイタワーから南方向に下り坂を進んでいくと信号のあるT字路に出ます。ここから植物園門の方に進み,門を越えた先の信号を直進して少し先の左手の上り坂を東山一万歩コースの案内板にしたがって進みます。ここからしばらくは東山公園内に設けられた東山一万歩コースをすすんでいきます。東山公園の駅前から全長は約6.2kmになり,細かく案内板も設けられているなど気楽に自然散策を楽しむことができます。今回はこのうち一部を歩いていきましょう。





 先の虹の橋を渡って道路をくぐったところには茶色い大きな建物がありますが,これは地下を走る名古屋高速東山線の換気口になっている建物です。その先の階段を下って右方向に進むと,未舗装の自然豊かな散策路が続きます。途中,登り階段も続きますので,じっくりと進んでいきましょう。



 44番付近の案内板から先は,舗装道路の横の道になります。500mほど直進して曙橋を渡った先,50番の案内板のところを右折して,そのまま橋の下を進んでいきます。やがて,28番の案内板のところに出るので,ここからコースを戻る形で右方向の未舗装の長い登り階段を進んでいきます。







 登り坂を進んで500mほど進むと,富士見台に到着します。ここからは右方向は天白区・名東区方面の眺めを一望することができます。休憩用の施設もあるので,ゆっくりと自然を楽しめます。ただ,この付近はスズメバチが多くあらわれるそうですので,注意して歩くようにしましょう。

星が丘テラス
星が丘元町16-50 [公式HP(外部リンク→)]







 さらに東山一万歩コースを300mほど進むと,東山植物園の星が丘門のところに出ます。ここから下って星が丘の街に進んでいきます。下り坂の左手には菊里高等学校,右手には星ヶ丘自動車学校の敷地が広がり,その奥には椙山女学園大学の星ヶ丘キャンパスがある文教地区の様相を見せています。星ヶ丘は昭和30年(1955年)に設けられた団地に名づけられたのが最初で,その後この付近の地名として定着しました。







 先の信号を渡った先には星ヶ丘テラスがあります。平成15年(2003年)に完成したショッピングモールで,道路をはさんでWestとEastの2つの棟からなり,特に若い女性をターゲットにしたショップが多くあり,名古屋市都市景観賞なども受賞しています。カフェやWest 4階にはレストランもあって,ゆっくり過ごすことができます。奥には星ヶ丘ボウルもあり,大学生などで賑わっています。

星ヶ丘三越
星が丘元町14-14 [公式HP(外部リンク→)]



 星ヶ丘テラスを進んでいくと,左手には星ヶ丘三越があります。星ヶ丘の発展が始まった昭和49年(1974年)にオリエンタル中村星ヶ丘店として開業して歴史ある百貨店で,地上8階,地下1階で屋上には映画館も設けられています。星ヶ丘周辺は高級住宅街として知られており,星ヶ丘マダムと呼ばれる人々で賑わいます。名駅や栄に比べると小さな百貨店ですが,様々なイベントも行われます。1階のライオン像は星ヶ丘付近の待ち合わせ場所として知られています。

ゴール:地下鉄・星ヶ丘駅



 星ヶ丘三越の前の階段を降りると,ゴールの地下鉄東山線・星ヶ丘駅に到着します。東山線で栄まで約15分,名古屋駅まで約20分で行くことができます。駅前のバスターミナルからも鶴舞線の植田駅や名城線の自由ヶ丘駅に行くことができ,交通アクセスは便利です。


写真使用数:73

←前:平和公園コース / 名古屋市千種区 / 次:[昭和区]鶴舞公園コース→

ぼちぼちウォーキング

作成者 Rintaro Nagano
rintaronagano□yahoo.co.jp
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