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ぼちぼちウォーキングでは,名古屋市周辺のウォーキングをした体験記をまとめています。

名古屋市千種区:茶屋ヶ坂コースCHAYAGASAKA

2015年3月探訪。2015年5月3日作成
2016年10月5日再構成

【コース】 距離:約5.8km
 区北東部の茶屋ヶ坂駅の東側を巡ります。旧山口街道の庶民信仰生きる文化財と,茶屋ヶ坂公園,横堤,香流川周辺など自然も感じるコースです。

地下鉄・茶屋ヶ坂駅〜三十番神社〜吉見幸和の墓〜鍋屋上野浄水場〜弘法堂〜金森明神〜上野天満宮お旅所〜茶屋ヶ坂公園〜ちょろちょろ弘法〜アピタ千代田橋店〜横堤〜馬頭観音〜長福寺〜市バス・香流橋東バス停


(国土地理院発行 1/25000地形図を利用して作成)



スタート:地下鉄・茶屋ヶ坂駅



 スタートの茶屋ヶ坂駅は地下鉄名城線で右回りを利用して栄から20分弱で来ることができます。また,名古屋駅,栄から基幹2系統を利用しても来ることができます。都合のよい方を利用しましょう。なお,茶屋ヶ坂という地名は,この付近を通る山口街道でこの付近に茶屋があったことが由来といいます。特徴ある基幹バス出来町線は昭和60年(1985年)に開業して栄から名東区の引山までを結んでいます。地下鉄の1番出口からスタートしていきます。

吉見幸和墓
茶屋ヶ坂1-1



 1番出口を出て右折し,約100m進んだ「茶屋が坂」交差点を右折して出来町通に入るとすぐ右手に三十番神社があります。旧暦の30日を毎日交代で国家や国民を守るという30柱の神を三十番神といい,その神々を祀った神社といいます。



 さらに出来町通を約350m進んだ3つ目の筋を右に入り,続いて左折すると吉見家の墓があり,ここに吉見幸和の墓があります。吉見幸和は延宝元年(1673年)に尾張で生まれ,江戸中期の代表的な国学者・神道家として知られます。幼少期には尾張藩主の徳川綱誠の近侍を務め,22歳に病弱の兄に代わって名古屋東照宮の祠官をつとめ,天野信景らとともに『新選尾張風土記』の編纂にも関わりました。宝暦11年(1761年)に没し,89歳まで生きました。

鍋屋上野浄水場
宮の腰町1-33









 出来町通に戻ってさらに西に約150m進んだ「谷口」交差点の北側には水道公園の「水の丘」があり,ここから鍋屋上野浄水場を一望できます。名古屋市で最初に設けられた浄水場で,明治43年(1910年)に工事が始まり,大正3年(1914年)に完成して運用を開始しました。犬山市の木曽川の水はこの浄水場まで送られ,ここでろ過,殺菌されてポンプで加圧されて東山配水場や猪高配水場に送られ,名古屋市内東部の各地に送られています。平成26年(2014年)にろ過池などの改修工事が完成しました。浄水場内の第1ポンプ場[市文化]は創業時からの建物で,イギリス製の赤れんがを用いたバロック風の建物で,出入り口や窓まわりに白色の石材を用いるなど美しい外観が特徴です。明治末期から大正初期にかけての洋風建築の代表的な例として貴重です。外観は2階建てのように見えますが,中は天井の高い吹き抜けの大空間になっており,床面には多くのモーターが配置されているといいます。また,第2ポンプ場は昭和9年(1934年)に運用された鉄筋コンクリート3階建てで,平成23年(2011年)には名古屋市による認定地域建造物資産に認定されています。水道施設であるため普段は立ち入り禁止になっていますが,団体予約で見学を受け付けているほか,毎年6月の水フェスタの日に一般に公開されています。





 戻って「谷口」交差点の東側の歩道橋を渡ったところには天満緑道の入り口があります。この緑道を進むと東山配水場方面に行くことができ,水道の歴史を感じることができる水のプロムナードとして整備されています。この付近では緑道に沿って木曽川を模した小川が流れています。歩道橋を降りたところには明治44年(1911年)イギリス製の仕切弁があります。春日井市の鳥居松沈殿池で昭和6年(1934年)から使われていたものといいます。

弘法堂
赤坂町1-84付近



 天満緑道を進んで次の筋を左折し,出来町通の南の道を200m弱東へ進むと五さ路のところに弘法堂があります。毎月20,21日には「お待夜(おたいや)」が行われ,地域の人々が集まります。堂内には四体の石仏があり,中央の大きい石仏は道標仏で,「右 みなみかさでら道 左 坂を下って左へりゅうせんじ道」という刻銘があります。かつてこの付近を通っていた四観音道の道標と考えられています。また左端の石仏には文化2年(1805年)の銘があります。



 弘法堂の右側の道を約200m進んだハイツの角の交差点の脇に金森明神があります。眼病に霊験があり,源平合戦で活躍し全国に伝説地がある平景清に縁があると考えられています。



 金森明神からさらに200m強進んだ「赤坂町」の交差点の北西にあるコンビニの駐車場に,上野天満宮お旅所があります。南西にある上野天満宮(千種公園コースで訪問)の別宮で,小さな祠が立てられています。年に一度,10月に祭神の菅原道真が旅をする場所になっています。

茶屋ヶ坂公園
鍋屋上野字汁谷







 「赤坂町」の交差点の南東側に茶屋ヶ坂公園の入り口があります。丘陵地に設けられた起伏のある公園で,梅雨の時期に千種区の花でもある約4300株におよぶあじさいが咲きほこることで有名です。児童公園や野球場,茶屋ヶ坂池が園内にあり,遊歩道も整備されていてゆっくりと散策するのに最適の公園です。茶屋ヶ坂池はかつて農業用水として利用されていたといいます。園内には自然林が残されており,今は周辺が完全に住宅地になってしまいましたが,昔の風景を想像することができます。高台からの景色もなかなかのものです。

ちょろちょろ弘法
御影町1



 茶屋ヶ坂公園の野球場を北東に抜けて,北東側の出口から出て突当りを道なりに右に進み,続くT字路を左折して約50m進むと出来町通に突当ります。ここを右折してすぐのところにちょろちょろ弘法があります。かつての山口街道沿いに祀られた弘法大師で,堂の脇からちょろちょろと清水が湧き出ていたことからこの名前がついたといい,「弘法清水」とも呼ばれたといいます。山口街道は別名長久手街道とも呼ばれ,名古屋清水口から山口を経て長久手を結んだ道で,初冬には農民がこの道を通って年貢米を運んだといいます。





 さらに東へ400m進んだ「千代田橋南」交差点で出来町通を渡った先にはアピタ千代田橋店があります。店の西側には桜並木があり,ちょっとした名所になっています。店内にはレストランなどもあるのでウォーキングの休憩ポイントとして利用しましょう。







 アピタ千代田橋店から約100m東に進んだ千代田橋小学校の手前を左折し,さらに200mほど進むと猪々道公園があります。そのまま奥に進むと横堤があり,春には桜並木が見事です。横堤は香流川の治水対策としてあふれた道を食い止めて矢田川に導くために幕末に築かれた土堤です。桜の名所として知られ,桜の時期は見事な並木道になります。今は下に猫ヶ洞池からの排水路が通っているといい,堤の上は遊歩道も設けられています。

香流川の馬頭観音
宮根台1-3



 横堤のアピタの手前の横断歩道を渡って北上し,その先の階段を降りてさらに左の堤沿いの道を道なりに200m進むと香流川の堤防に出ます。堤防の上の道からは,香流川と矢田川が合流しているのがよく見えます。



 香流川沿いの遊歩道を600mほど進むと再び出来町通に合流します。横断歩道で出来町通を渡り,さらに香流川の南側の道に入るとすぐに馬頭観音像が身代わり観音像と並んで立てられています。安永9年(1780年)の製作といい,昭和44年(1969年)の香流川の工事の際に,戦争中に行方不明になったものが発見され,平成10年(1998年)に新しくなった身代わり観音とともに祀られています。地元には「土橋の観音様」として親しまれているといいます。



 ここから香流川沿いの遊歩道をさらに250mほど進み,階段を降りて南に進みます。

長福寺
京命1-12-10





 香流川の堤防道から階段を降り,先の「宮根台一丁目東」を越えてさらに150mほど進むと,左手に長福寺(黄檗宗)があります。紫磨山と号し,往古は猪宝山と号して現在の香流小学校の地にあったといいます。天正12年(1584年)の小牧長久手の戦いの際に戦火にあって堂宇一切を焼失しましたが,幸いにも村民の手によって本尊の大悲像は地中に埋められて難を逃れ,その後本尊を観音堂をたててまつりました。天和3年(1683年)に知多郡瀬木村(現,常滑市)にあった慈眼寺を譲り受けて現在地に移築し,千丈禅師を開山として紫磨山長福寺となりました。本堂は黄檗宗らしく中国風の丸窓が一生的で,横には旧庫裡の座敷が復元されているといいます。寺宝としては万福寺第2代木庵禅師が明暦元年(1655年)に中国から来朝した際に着用していたという伽羅笠があります。日本には見られない伽羅葉で覆われた珍しい笠といいます。他に江戸時代の黄檗宗の禅僧である鉄眼による一切経の版木の一部や,延宝年間(1673〜80)の古い絵馬などがあります。



 境内の庭園は禅寺らしくきれいに整えられ季節の花も楽しめるといいます。また小牧・長久手の戦いの際の戦死者を弔うために使われたという「たたり石」があり,いじったりするとたたりがあることからこの名前がついたといいます。

ゴール:市バス・香流橋東バス停



 長福寺の東側の出口から出て,そのまま左に曲がり北に約250m進み,進んだ先の香流川の橋を渡ります。さらに約50m進んだ2つめの公園の手前の交差点を左折し,そのまま道なりに約300m進み,最後は分岐を右に進んでいくとゴールの基幹バスの香流橋東バス停が見えてきます。茶屋ヶ坂まで基幹バスで約10分,栄までは約30分で戻ることができます。本数もおよそ日中は10分に1本あるので,アクセスは便利です。


【再訪問】茶屋ヶ坂公園のアジサイ

茶屋ヶ坂公園のアジサイ [6月撮影]

 途中に訪れる茶屋ヶ坂公園は,アジサイの名所として知られています。アジサイの時期に茶屋ヶ坂公園を訪れてみました。







 この時期は,市民の憩いの場の公園も,こころなしか人が多いように感じました。


写真使用数:31

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ぼちぼちウォーキング

作成者 Rintaro Nagano
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