山部赤人の歌
真間手児名
真間手児名って誰?
真間手児名を詠んでいる歌
山部赤人の歌
高橋虫麻呂の歌
下総国の歌

他界
シャーマニズム
勝鹿の真間の娘子(をとめ)が墓に過(よぎ)る時に、
山部宿禰(すくね)赤人の作る歌一首
并(あは)せて短歌東(あづま)の俗語(くにひとのことば)に云ふ、かづしかのままのてご

*「宿禰」の「ね」の字は、実際には「しめすへん」ですが、出てきませんでした。
「ネ」は「しめすへん」の俗字、常用漢字として使われるので、意味は同じ…はず。

現代語訳
勝鹿の真間の娘子の墓に立ち寄った時に、山部宿禰赤人の作った歌一首と短歌
東国(あずま)の人々はかづしかのままのてごと呼んでいる。


古に ありけむ人の 倭文機(しつはた)の 帯解き替へて 廬(ふせ)屋立て
妻問ひしけむ 勝鹿の 真間の手児名が 奥つきを こことは聞けど
真木の葉や 茂りたるらむ 松が根や 遠く久しき 言(こと)のみも 名のみも我は
忘らゆましじ
現代語訳
昔いたと聞く男たちが、倭文織りの帯を解きかわし、小屋を立て求婚したという
葛飾の真間の手児名の墓所はここだと聞くが、真木の葉が茂ったためか
松の根が年久しく延びたのか話だけでも、名前だけでも
わたしは忘れられそうにない。

反歌

*「反歌」とは、長歌の末に添えた短歌の事。

我も見つ 人にも告げむ 勝鹿の 真間の手児名が 奥つき処(ところ)
現代語訳
私も見た。人にも話そう。勝鹿の真間の手児名の墓所のことを。

勝鹿の 真間の入江に うちなびく 玉藻刈りけむ 手児名し思ほゆ
現代語訳
勝鹿の真間の入江で、波に揺れる玉藻を刈ったという手児名が思われてならない。

<出典>
『日本古典文学全集2萬葉集一』小学館,昭和46年
魔女のGIF画像
ハチ娘のGIF画像
戻る