UTOPIA最後の世界大戦(足塚不二雄)
1953年単行本描き下ろし
単行本
鶴書房
全1巻

名著刊行会
日本名作漫画館SF編第一部
に収録?

中央公論社中公コミックス
藤子不二雄ランド全1巻

小学館
藤子・F・不二雄大全集
『UTOPIA最後の世界大戦
天使の玉ちゃん』に収録
 「20××年、第三次世界大戦は、終わりに近づいていた。
勝ち誇ったA国軍は、同年×月×日×時×分空陸海呼応して、
S連邦の首都マスクワ総攻撃に移った!」
A国軍は、開発した科学者の反対を押し切り、氷素爆弾の使用を決定した。
一方、S連邦は、氷爆から助かる為の放射線シェルターを開発。
戦争反対罪の死刑囚を実験台に。
最後の別れにと連れて来られた息子は、
スキを見て父と一緒にシェルターの中へ。
実験材料は多いほど良い、と入り口が閉められる。
そして氷瀑が投下される。
百年後、入り口の開く音で目を覚ました少年。
しかし、父親は助からなかった。
シェルターに入ってきた謎のロボットに抱えられて、
少年は、氷爆被害者の標本を求めるA国の調査団の元へ。
その中には、氷爆開発者の科学者もいた。
百年の間に発展した地球国の首都ユートピア。
一見すばらしいその都市は、独裁者に牛耳られていた。
少年は、人間を跡形もなく消し去る「ゼロの空間」に送られる所を
反政府組織の人類連盟に助けられる。
そこからは、政府軍と人類連盟の戦い。
連盟の作戦は、政府軍に裏をかかれ、多くのメンバーが捕らえられてしまう。
辛くも脱出した首領と少年は、起死回生の作戦を実行に移す。
それは、大統領のロボットを作り、本物と入れ替える事。
作戦は成功したかに見えたが、今度はロボット大統領が暴走。
人間を締め出し、ロボットの社会を作ろうとし始める。
これにより、人間VSロボットの構図となる。
実は氷爆開発者と同一人物だった首領は、大統領を連れて、
ロボットの脳波源を破壊に向かうが、銃弾に倒れ、全てを大統領に託す。
(爆破シーンがあるので、破壊したと思われるが、ちょっと分かりづらい)
それでも、ロボット軍の攻勢は続く。
少年は一時忘れていた、父親の事を思い出し、戦いも忘れて父の元へ走る。
そして突如、ロボットが、放射能の為か、狂って同士討ちを始め、戦いは終わる。
そして、何故かロボット大統領が少年と父親の前に現れ、2人に銃を向け、
何故か父親が生き返り、ロボット大統領を撃つ。
そしてそして、よく分からないまま、
「新しい世界がつくりだされる」「それこそほんとうの理想郷なのだ」
というセリフで物語は完結する。
(何故か少年の髪も、最後のコマだけ黒くなっている…。)
 この作品は、後の藤子不二雄の単行本デビュー作である。
そういった意味では「漫画」というより
「コレクターズアイテム」と言った方が良いのかもしれない。
(同時収録は、デビュー作の「天使の玉ちゃん」)
何故、そんな事を書くのかと言えば、単純に漫画の単行本として見た場合に、
「1400円」もの価値があるのかどうか、はなはだ疑問だからである。
この単行本は、「藤子・F・不二雄大全集」で最も薄い本であり、
内容もまた「薄い本」のようなのだ。
(実際に「薄い本」は読んだ事がないのだが…。)
この単行本を「藤子不二雄のデビュー作」という事を除外して、
「ただの漫画」だと考えると、その価値は「150〜200円」程度だろう。
その値段でも、買う人と買わない人とがいるだろうが。
かつて、「UTOPIA」の最初の単行本は、古本屋で「10万円」、
というのを見た記憶があるが、それに比べれば、
同じ内容(+「天使の玉ちゃん」)が「1400円」というのは、
格安の値段だとは思うのだが…。
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