TPぼん
『少年ワールド』
1978年8月号より連載開始
1979年9月号で連載終了
以降『コミックトム』で
80年〜82年、84年〜86年に
不定期シリーズ連載
1989年スペシャルアニメ放送
単行本
潮出版社
希望コミックス全5巻
スペシャル版全3巻

小学館
藤子・F・不二雄大全集全3巻

中央公論社中公コミックス
藤子不二雄ランド全3巻
愛蔵版全1巻
中公文庫コミック版全3巻
 生まれた時から「ドラえもん」がテレビで放映されていて、
ある程度の地位(?)を確立していた。
それ以外にも、再放送を含めて「おばけのQ太郎」「パーマン」「忍者ハットリくん」
などを見る事ができた。
その後も「エスパー魔美」「21エモン」「キテレツ大百科」「チンプイ」といった作品が
テレビで放映された。
私の世代は「藤子不二雄作品黄金世代」といっても良いだろう。
そんな中、私にとって印象深い作品の一つが「TPぼん」である。
実はこの作品2時間程のスペシャルアニメとして放映されたのだが、
ご存知だろうか?
実を言うと「キテレツ」も最初はスペシャルアニメで放映された。
そして、翌年の1月くらいから普通のアニメ番組としての放映がスタートした。
局は違うが、同様にスペシャルアニメで放映された「TPぼん」という作品を
かなり気に入ってしまった私は、いつか「キテレツ」みたいにアニメになるだろう
と信じたのだが…。(ちなみに、一度だけ再放送はされている)
当時の私は、小学生としては普通かもしれないが、
恐竜や古代文明に興味を持ち始めていた。
そんな私にとって、フタバスズキリュウやピラミッドが出てくるこのアニメは
非常に魅力的だった。
 その後、アニメのフィルムコミックを手に入れたが、
それ以外のエピソードも知りたいと思い、マンガを探したのだが、
手に入れるまで結構(2、3年?)かかった。
おそらく、探し方が悪かったのだろう。
他の藤子不二雄作品は、ほとんどが子供マンガで、
小学館のてんとう虫コミックスから出ているが、
「TPぼん」は少年〜大人マンガなので、出版社自体が違かったのだ。

「TP」とは「タイムパトロール」の頭文字をとった略称だ。
「ドラえもん」に何度か時間犯罪者を捕らえる為に
TPの大部隊が出て来た事があるが、この作品は下っ端(?)の
TPのお話と言える(警察官にも「刑事」と「お巡りさん」がいるでしょ?)。
彼らの仕事は、「過去」「現在」(極端に遠くない)「未来」を対象にした
人命救助である。
ただし、原則として歴史に関わるような人間を助けてはいけない。
(信長を助けたら歴史が変わっちゃうでしょ?)
なので、古代エジプトへ行っても助けるのは、ツタンカーメンのような王様ではなく、
王の墓を設計した技術者なのだ。
古代、中世、近代の日本そして海外…、
歴史が好きだったというF氏のこだわりがよく表れている。
F氏お得意の少女の裸と血の描写がやや多いのは
個人的にはちょっとマイナス点だが…。

追記
2008年に上の全5巻には未収録だった3話を収録した
「スペシャル版」が発売されました。
全3巻で、値段も少々高いですが…。
未収録の3話が収録されている3巻のみ購入。

「古代の大病院」
 「アスクレピオン」という紀元前の病院が
 「神の声」と称した「前向きな励まし」や
 「喜劇」の上演などを利用して治療を行っていたという話。
「神の怒り」
 「キリスト教」が「邪教」だった時代、キリシタンの奴隷が
 主人である貴族の命令で「剣闘士」として殺し合いをさせられるが
 「ベスビオス火山」の噴火を利用して彼を助ける。
「ローマの軍道」
 同盟国との間を最短で結ぶ、舗装された道路の整備が
 「ローマ帝国」発展の重要な要素だったのではなかろうか?
 という話。


追記
数年前に、上にあるように完全版が出版されたくせに、
それにも未収録だったエピソードが2話存在したようです。
「完全版サギ」じゃん!
と思ったら「完全版」じゃなくて「スペシャル版」でしたか…。
表現って難しいですね…。(未収録2話は3巻収録)

「王妃ネフェルティティ」
 現存するネフェルティティの胸像の左目が未完である理由を
 作者独自の解釈で描いた作品。
「ひすい珠の謎」
 コロンブス到達以前のアメリカ大陸で見た、白人の面影を持った少年の謎を
 彼が持っていた「ひすい珠」の行方を追いながら解明していく話。
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