宙犬トッピ
『別冊コロコロコミック』
1984年1〜6月号
単行本
小学館
藤子・F・不二雄大全集
『ミラ・クル・1 宙ポコ 宙犬トッピ』
に収録

中央公論社中公コミックス
藤子不二雄ランド
『宙犬トッピ(+宙ポコ?)』全1巻
 遠い科学の進んだ星かやって来た宇宙船。どうやらパイロットは少年らしい。
何と、犬を捨てにわざわざやって来たようだ。
「ぼくはどんなことをしても、きみを飼ってやりたかったけど…、ママがね…。」
そんな飼い主の、やや身勝手な言葉に「うん、わかってるよ。」と理解を示す犬、トッピ。
見た目は「ハットリくん」に出てくる「獅子丸」に似てモコモコ丸いが、
何度捨てても帰ってきてしまうくらい知能が高い。
その為、「思いきり遠くの星へ行ってこいって。」ママに言われたとの事。
そんな訳で地球に捨てられてしまったトッピは、とりあえず新しい飼い主を探す事に。
 一方、卓見コー作は、その名の通り工作好きな中学生。
見た目は、ほとんどキテレツだけど、キテレツが小学生にして
発明に熱中しているのに比べると、彼の場合はプラモやらラジコンやらで
少々スケールが小さい…。
そんなコー作が、お年玉の全てをつぎ込んで作った
自己設計のラジコン飛行機を飛ばしていると、同級生のネズミの
メーカー特注大型飛行機が現れ、コー作のラジコンを撃墜してしまう。
「どうしてよけなかったの?」と謝りもしないネズミに、殴りかかろうとするコー作だが、
ネズミが従えているカバグチの一発でノックアウト、墜落したラジコンを探しに行く…。
どうやら、ラジコンはトッピにぶつかったらしく、見つけた先ではトッピが倒れていた。
目を覚ましたトッピはコー作を見てビビっとくる。
「これこそ新しい飼い主!」「決めた決めた!!」
しかし、確認してみると、コー作のママは犬嫌い。
「さよなら。」とコー作に背を向けるトッピだったが、
コー作は「せめてキズの手当ぐらいさせてよ。」と家に招く。
色々と話をしている内、トッピが地球では知られていない、
先進的な知識を持っている事を知るコー作。
彼の方もトッピを友達として、相棒として気に入り始めるが、問題はママだ。
「捨てられるイヌの気持ちなんて、イヌにしかわからないさ。」
そう言って、トッピは去っていく。
 その頃ママは、物置に閉じこもって工作ばかりのコー作について、
近所の奥さんに相談中。
その話の中で「イヌでもお飼いになったら?」と勧められるも、犬の値段に仰天!
帰り道、空き地で倒れているトッピを発見。
「これ、イヌかしら。」「イヌだよ。」「イヌがしゃべった!!」と一悶着あるも
「捨てイヌならただだし…。」という訳で、
コー作とトッピは一緒に暮らせるようになるのであった。
 多くの藤子Fキャラと違い、トッピには特殊な能力が全くない。
空を飛ぶ事すらできない。
持っているのは、知性と理性と進んだ科学の知識。
例えるなら「歩くキテレツ大百科」。
トッピのアドバイスで、コー作が様々なモノを作る。
トッピの知識とコー作の技術、1+1で成り立つ物語。
「宙犬トッピ」とは、そんなお話なのである。
 最終話、トッピの元の飼い主が地球へやって来る。
ストライキをして、ママにトッピを飼う許しを得たらしい。
生まれ育った星に帰りたいのは当たり前。
最初は怒ったコー作だったが、すぐに「帰っていいよ。」と考え直し、
「むかえが来てよかったね。」と笑いかける。
最後の道具と、それを使って、いじめっ子を懲らしめるコー作の姿を見届けて、
トッピは故郷へ帰って行く。
踊るアリちゃんのGIF画像
走っているゴキちゃんのGIF画像
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