中年スーパーマン左江内氏
『週刊漫画アクション』
1977年9月15日号〜1978年10月26日号
単行本
双葉社
アクション・コミックス全1巻

小学館
藤子・F・不二雄大全集
『中年スーパーマン左江内氏
未来の思い出』に収録
 左江内氏は某社某課のベテラン係長。
課長は、おそらく年下で、昇進に関しては後輩に追い抜かれてばかり。
部下達にも、仕事上ではともかく、
それ以外では頼りにされてもいなければ、敬われている様子もない。
そんな左江内氏が、ある日、引退を決意した先代スーパーマンにスカウトされ、
スーパーマンを襲名する事になる。
もちろん、最初は断ったのだが、
夜道で、変な男にバイクで連れ去られた娘を助ける為に仕方なく…。
先代が、更に先代から指示された「スーパーマンの三条件」は、
「最大公約数的常識家」、
「力を持っても大それた悪事のできぬ小心さ」、
「ちょっと見、パッとしない目立たなさ」。
おなじみのスーパースーツは、たためばハンカチ程度になり、
記憶消去光線を出す為、正体は決してバレない。
そんな中年スーパーマンが、大事件を解決する…、訳でもなく、
時に失敗もしつつ、割と身近なトラブルに力を使っている。
 最終話、一見不正を嫌う代議士を助け、彼の身辺を警護する左江内氏。
だが、裏で政敵と和解し、金銭まで受け取る姿に憤慨し、
自分がスーパーマンとしてやってきた事にさえ疑問を抱く。
そこへ、大人になったパーマン4号、パーやんが荷物を持って現れ、
スーパーマンを辞めると言う左江内氏を、先輩スーパーマンとして諭す。
「百人寄れば百の正義がある。」
「スーパーマンの力や責任を過大に考えるから、気が重うなりまんのや。」
そして、パーマン時代からやっている運送業の共同経営者に誘われ、
2人で朝日に向かって飛んで行く。
 実際、スーパーマンにできる事には限界がある。
一度懲らしめたとしても、記憶消去光線の為、
また同じ事を繰り返す人物も描かれている。
教育ママによって、遠足にさえ参加させてもらえない幼稚園児の為に、
母親を説得する事すらできない。
(これにはスーパーマンの力は全く関係ないが…。)
遊園地の飛行機の遊具に乗りたがっていた園児を背中に乗せて飛んだ際の、
「ごめんな、坊や。」「スーパーマンにできるのはこの程度のことなんだ。」
というセリフが印象的。
踊るアリちゃんのGIF画像
走っているゴキちゃんのGIF画像
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