パジャママン原案:阿久悠
『テレビマガジン』1973年12月号〜1974年10月号
『たのしい幼稚園』1973年12月号〜1974年11月号
『おともだち』1973年12月号〜1974年11月号
『ディズニーランド』1974年1月号〜11月号
単行本
小学館
藤子・F・不二雄大全集
『パジャママン きゃぷてんボンほか』収録
 同じ日に同じ町へ引っ越してきた、
山田タツ夫(タッちゃん)と川田エミ(エミちゃん)のお家はお隣同士。
お互いに、引越しの邪魔になるからと、遊びに行かされて知り合いになる。
この町には「何百年もむかし都をさわがしたわるい龍」が
「退治されて、火をはきながらおちた」という伝説があり、
正にその場所が、二人の家が建てられた丘なのである。
その為か、タッちゃんのパパは随分安く、その土地を買えたらしい。
その日から自分の部屋で1人で寝るタッちゃんは、
その伝説にまつわる怪談めいたウワサを聞いて怖がるが…。
案の定、夜中に不思議な光に目を覚ますタッちゃん。
見ると、部屋の中に妙な穴が開いている。
さらに、その穴から「どうぞお入りください」という声が!
不思議に思いながらも地下へと降りて行くと、そこにはエミちゃんが!
彼女もまた、謎の声に呼ばれてやって来ていたのだ。
すると、謎の声は自らの正体を明かし始める。
「わたしロケットです。」「遠いむかし故障して地球へおちてきたのです。」
「わたしのご主人は救命ボートでかえっていかれました。」
「それからずうっとわたしはひとりぼっち。」
「何百年も待ちましたよ、おともだちになれそうな人を。」
その話を聞いて、ロケットとおともだちになるタッちゃんとエミちゃん。
ロケットは友情のしるしに「ユメジ星のパジャマ」をプレゼントし、
それを着る事で、二人はパジャママンになれるのだ。
 パジャママン変身セットの内訳は、まずパジャマ、
ある連載では「スーパーパジャマ」と呼ばれていますが、
この呼び方の方が強そうですね。
パーマンのように、具体的にどのくらい強くなるのかは不明ですが、
ロケット曰く「どんな敵ともたたかえる力」が出せるようだ。
実際、車を持ち上げる程の力とピストルの弾を弾く強度を有している。
強度のみで言うと、ピストルの弾が当たれば大怪我するらしい
パーマンセットよりも丈夫なようだ。
鼻と口以外は完全にガードするヘルメットと、
手首から足首まで覆うスーツは、タッちゃんが言うように
「パジャマじゃないみたいだ」。
「パジャマのエネルギーは全身から吸収される」ので、
裸になって着なければならない上に、
パーマンセットのように小さく丸める事もできないので、携帯には不便である。
このままでは素足になってしまうので、足に装着するのが、
「ジャンプグツ」または「はだしぐつ」。
その名の通り、ピョンピョン高く跳べる靴で、見た目は猫足のような感じ。
そして、それぞれ胸に装着するホルスターがあり、
タッちゃんの方には、相手を眠らせる「ドリームガン」が、
エミちゃんの方には、ホバークラフトにもロケットにもなる「ユリカ号」が、
ポンと叩くと出てくる仕様になっている。
二人の装備の違いは、この中身の違いによるホルスターの形と、
パジャマとヘルメットのラインの色が逆転している事、
そしてヘルメットのマーク、の3点である。
ラインの色は、タッちゃんのスーツが青、ヘルメットは赤で、
エミちゃんは逆に、スーツが赤でヘルメットが青。
そして、謎だったのがヘルメットのマーク、というかアルファベット。
タッちゃんは「P」、これは「パジャママン」の「P」でしょう。
一方、エミちゃんは「N」…?
最初は、タッちゃんが「パジャママン」の頭文字の「P」で、
エミちゃんが末尾の「N」なのかな?と考えていたのですが、
巻末のアニメ企画用の設定画のエミちゃんの方に
「ネグリちゃん」という文字が!
正確には「パジャママン」と「ネグリちゃん」だったようなのですが、
作中で「ネグリちゃん」と呼ばれるシーンはありません。
 さて、上に書いたように携帯に不便な変身セット。
二人が外で遊んでいる時に事件が起きたら?
また、単純に外にいる二人に事件の発生をどう伝えれば良いのか?
その点を解決する為、ロケットはエミちゃんのコアラのぬいぐるみ、
「コアちゃん」をロボットに改造します。
これによって、事件の発生を知らせに来たり、変身セットを持ってきてくれる
コアちゃんが加わった、二人+1匹?の構成になります。
コアちゃんも、最初の頃は人目を忍んだり、
二人のクラスメイトに歩いている所を見られて驚かれたりしていたのですが、
徐々に堂々と姿を見せるようになります。
まぁ、パジャママンの仲間として認識されているのなら問題もないでしょうが、
上に書いた、クラスメイトに見られた時には「これはエミちゃんの…」と言われ、
さらには変身していないエミちゃんの側に普通に立っていたりしているのだが…。
一応、秘密は知られては行けない事になっており、
ロケットも、パパやママが、二人がいない間に二人の事を忘れる
「わすれ草」を渡したりしている。
他にも、朝寝坊のタッちゃんの為に、早起きできる「目ざましぐすり」をくれたりと、
宇宙の進んだ科学による夢の道具が出てくる辺りは、
さすがに藤子F作品といった所か。
 パジャママンが出動する事件は、ほとんどが「ご町内レベル」。
と言っても、割と頻繁にピストルを持った人物が出てきますが…。
パーマンのように外国へ行ったり、水爆や要人に関わる事件がないのは、
より低年齢向けだからでしょうか?
最も高い年齢向けの連載における最終話では、冒頭に書いた「伝説」を調べている、
アマチュア研究者と思われるおじさんが、ロケットを掘り当ててしまうものの、
その行動を「埋蔵金」でも探していると思い込んだ悪い男にピストルで撃たれてしまう。
おじさんを止めようとパジャママンになってやって来た二人は、悪い男をやっつけて、
おじさんをロケット内に連れてくるが既に手遅れ。
だが、ユメジ星の科学なら生き返らせる事が可能なのだ。
生き返り、事情を知ったおじさんは、全ての事を忘れ、
穴も埋めると約束してくれるのだった。
そのお礼に、ロケットは土中の炭素を合成してダイアモンドを作り出し、
おじさんに、偶然を装ってプレゼントするのでした。
阿久悠氏が作詞した
幼児向け番組の曲
「パジャママンのうた」
が原案

関連:「ミラ・クル・1」

非常に似通った設定の
高学年向け作品

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