モジャ公
『週刊ぼくらマガジン』
1969年1号より連載開始
1970年35号で連載終了
『たのしい幼稚園』
1970年1月号〜12月号
TVアニメ1995年〜1997年
単行本
小学館
コロコロ文庫全2巻
藤子・F・不二雄大全集全1巻

中央公論社中公コミックス
藤子不二雄ランド全3巻
愛蔵版全1巻
 おんぼろロケットに乗って宇宙を巡り「家出仲間」を探していた、
モジャラン星出身の宇宙生物「モジャラ」通称「モジャ公」とロボットの「ドンモ」。
2人とも「何をやってもしかられてばかり世の中がいやになっちゃって」
宇宙へ家出したらしい…。
そんな「いい加減」で「極端」な2人のお眼鏡にかなってしまった地球人の小学生
「天野空夫」を加えた3人で「宇宙家出旅行」は進んでいく。
「宇宙へ家出」なんて書くと壮大に聞こえるが、そんな事は全くない。
結局は「家出」な訳で目的などないのだ。
「面白そうな事」には飛びつきたいが
「怖い事」はゴメンだよって思っているはずなのに、
いざ危険な星にやって来ると、3人とも見栄を張って
「俺は怖くないぞ!」とか言い出す。
もちろん「でも、誰かが怖いと言うならやめてもいいけど」と付け加えて…。
なので、結局いつも危険な目に遭ってしまう。
「危険」と言っても、初期はストレートな危険が多い。
「オオカミ男」的な人たちが住む星で「晩ごはん」にされそうになったり、
不時着した星で「恐竜」(実はゲームセンターのロボット)に追われたり…。
しかし、「危険」は徐々に手の込んだモノになってくる…。
「未開の星、地球へ行き地球人に殺された父の仇」と、一方的に命を狙われたり、
脳を支配され、最終的には精神だけで
「生きているつもり」になってしまう星の調査に同行させられたり、
サギ師にそそのかされて、「誰も死なない星」で
「自殺ショー」をする事になったり…。
本人の主張だけで「仇討ち」を許可する政府、
それを理由に「殺人」を防がないと言う警察。
「死なない」が故に、どこか「無気力」で「自殺」に熱狂する人々。
脳を支配され精神のみだが「何でも思い通り」という状況を
「天国」と言い切る支配者。
限りなく広いが故に存在する「危険」や「恐怖」の根底には、
発達した、いや発達し過ぎた「科学」の
「マイナス要素」が潜んでいるのではなかろうか?
それはそのまま作者からの「警鐘」のようにも思える。
最終話では、サギ師宇宙人がでっち上げた、
「終末予言」を騙る「宗教団体」の教祖が多くの地球人を騙し大金をせしめる。
空夫たちも、まんまと利用されてしまうのだけれど、
規模の大小はあれど類似した事件は既に起きている訳だし、
こちらの場合は作者の「先見の明」が恐ろしいし、
マンガで描かれた事件を現実でなぞってしまう我々が情けなくもある…。

作者の連載年表を見ると「たのしい幼稚園」でも連載しているようだが、
私が読んだ限りでは「コロコロ文庫」版には
「たのしい幼稚園」連載分は収録されてないと思う…。


追記
コロコロ文庫未収録分は
「不死身のダンボコ」
連載第1回「宇宙へ家出」初出版後半部分 連載第2回
単行本収録分は、第1回の後半部分を描き変えて、第2回をカットし
第3回につなげている。
「地球最後の日」初出版冒頭部 結末部
単行本収録時にカットされたり、描き変えられたりした部分を
雑誌掲載時の形で収録。

雑誌掲載順で言うと「不死身のダンボコ」が最終エピソードながら、
単行本収録時に「地球最後の日」が最終話に修正されたため、
前後のつながりに若干の矛盾が生じてしまっている。

たのしい幼稚園連載分
「星のデパート」「ねんどの星」「鳥にんげんの星」「恐竜がでた」「たからの星」
「つるつるの星」「あべこべ星」「ぐにゃぐにゃの星」「人が空をとべる星」
「木が人をうえる星」「ふしぎな水」「一本足の星」「サンタの星!?」

「宇宙へ家出した」という説明はなく、空夫たち3人が、単に色々な星をめぐり、
最終話でサンタのロケットからプレゼントと一緒に家に降りてくる、というストーリー。
作者の勘違いか、空夫の家と両親が、のび太の家と両親に見える…。
(「ぼくらマガジン」版では、家はアパートで、パパママも、のび太の両親とは似ていない。)
作者いわく
「21エモンの2番煎じ」
と断って始めた連載

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