みきおとミキオ
『小学四年生』『小学五年生』
1974年5月号より連載開始
1975年3月号で連載終了
単行本
小学館
てんとう虫コミックス全1巻
コロコロ文庫全1巻
藤子・F・不二雄大全集
『みきおとミキオ バウバウ大臣』に収録

中央公論社中公コミックス
藤子不二雄ランド全1巻
 偶然見つけた、洞穴の中の「タイムトンネル」は「100年」の時をつないでいた。
タイムトンネルを通じて知り合った
「1974年」を生きる「みきお」と「2074年」を生きる「ミキオ」。
「みきお」は「未来の世界」に「ミキオ」は「過去の世界」に興味津々。
お互いが「うりふたつ」なのをいい事に「放課後〜夕方」までの時間を
入れ代わって生活する約束をする。
お互いに「不慣れ」な世界に「四苦八苦」するのだが、主に描かれるのは
「未来」で苦労する「みきお」の姿。
「生き写し」のような両親や友人達の前で、
同時代人としてはあり得ない失敗をやらかすものの
原始的な「知力」や「筋力」においては
「スーパーマン」のような力を発揮する「みきお」。
「便利さ」のみを追求した科学の発展が、人間の原始的な
いろいろな意味での「力」を弱めてしまうのでは?という作者の問題提起もあり、
また「昔の遊び」である「メンコ」が、
巡り巡って「未来」では「プロスポーツ」になっている、
というユニークなエピソードもある。
実際、私が小学5、6年の頃(90年代初頭)、
うちのクラスの一部ではメンコが流行ってましたし
「ベーゴマ」→「ベイブレード」という玩具も存在しており、
作者の「先見の明」は素晴らしいものがありますね。

 そういえば、かなり昔ですけど「コミックボンボン」増刊号で、
今思えばこの「みきおとミキオ」の「パクリ」的なマンガを読んだ覚えがあります。
そのマンガは「みきおとミキオ」とは逆で、
現代の少年と過去の少年が入れ替わる話でした。
「花子さん」が出るというウワサのトイレ(そんな時代です…)が過去と繋がっていて
自分そっくりの少年と出会い…、という話でした。
昔の給食のメニューとかに「なんじゃこりゃ!」とか言ったり…、
そんな内容だったと記憶しています。
ちなみに、主人公が「トキオ」で、過去の少年が「キオト」という名前でした…。
完全に「パクリ」ですよね…。
まぁ、その時代「みきおとミキオ」のタイトルは知っていても
内容まで知っている子供はいないだろうと判断したのか、
あるいは、最初からパロディーみたいなノリで編集部が描かせたのか、
どちらかでしょうね…。


追記
コロコロ文庫版未収録エピソードは
「ふしぎな犬と未来世界へ」(『小学5年生』第1話)
「ポンチがしゃべった」
「とうさんにプレゼント」
の3話。
未収録とは言え、コロコロ文庫版では、巻末にダイジェストが収録されており、
だいたいの内容は理解できます。
単行本として一冊に編集する関係上
「第1話」が1話しか掲載できないのは仕方のない所。
それを考えると、今回の大全集の「連載別編集」はGJです!
 さて、ここからは、今読み返すと↑の文章では全く触れていなかった、
ミキオの愛犬ポンチについて追記しておきます。
まぁ、プロフィールの「好きなペット」に明記しておきながら
ノータッチというのもどうか?と思ったからなのですが…。
そもそもポンチは、みきおとミキオがタイムトンネルを発見する
きっかけを作ったキャラクターなのです。
それに全く触れていない↑の文章って…。
まぁ、言い訳をさせてもらえれば、「簡素な文章」を目指した訳ですよ!
これで納得して頂けますか?
それはさておきポンチについて…。
私は犬好きではないのですが、それでも
ポンチが現代に存在する犬種ではない事は分かります。
丸い毛玉のような体に4本の短い丸足と足より大きな楕円形の耳が2つ、
直線を介してくっついている。
しっぽはドラえもんと同じ丸しっぽがギザギザ線でつながっている。
インターホンと聴き違えるような「ポンポン」という声で吠え、
体の大きさから考えると異常に長い舌を持っている。
その舌を巻き付けて、ミニコプターから落下したみきおを助けるなど
「チビだけど力がある」ようだ。
また、この場面を考えると空も飛べるように思えるのだが
具体的な記述もなく、他に飛んでいるように見える場面はない。
(タイトルイラストの中には飛べないと説明できないイラストがいくつかある)
知能は非常に高いようで、上の例の他にも、未来の世界に不慣れなため、
空港から帰れなくなったみきおを迎えに来てくれたり、
未来の水泳の必需品「酸素フィルター」を、知らずに捨ててしまって
溺れかけたみきおの鼻に詰めてくれたり…、と、みきおの未来での生活を、
しっかりとサポートしてくれている。
ただ、目の前に転がってきた、眠り薬入りのエサを不用意に食べて眠ってしまう、
といったシーンもあり、高い知能を持ちながら、本能に関しては
現代の犬とさほど変わらないのかもしれない。
品種改良によって誕生した未来の愛玩犬、あるいは
他星で発見された宇宙犬といった所ではなかろうか?
ここまでなら、少々ダメな部分もあるが「忠犬」というイメージなのですが、
しゃべれるようになると若干イメージが変わります。
まず、その口調からメスである事が発覚!
まぁ、飼い主であるミキオは知っていたのでしょうが…。
そして、かなりのおしゃべりで、図々しい性格だという事も分かってきます。
そうなってくると、「忠犬」に見えたかつての行動も
「この子、本当にしょうがないわね!」といったような
「上から目線」の行動だったように思えてきます。
とは言え、しゃべれるようになってからのポンチは可愛さ倍増なので、
「まぁ、それもいいか…」と思えてしまいます。
ただ、残念な事に、しゃべれるようになってからのエピソードは少な目です…。
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踊るアリちゃんのGIF画像
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