ジャングル黒べえ
ジャングル黒べえ
『よいこ』
1973年3月号〜8月号
『幼稚園』
1973年4月号〜7、9、10月号
『小学一年生』
1973年3月号〜12月号
『小学二年生』
1973年3月号〜1974年1月号
『小学三年生』
1973年3月号〜10月号
『小学四年生』
1973年3月号〜12月号
『小学五年生』
1973年3月号〜12月号
『毎日新聞大阪版(夕刊)』
1973年2月3日付〜2月17日付
6月9日付〜7月14日付
単行本
小学館
てんとう虫コミックス
『バケルくん』2巻に同時収録とか…
藤子・F・不二雄大全集全1巻

中央公論社中公コミックス
藤子不二雄ランド全1巻
 小学生くらいの頃に、ラーメン屋さんで読んだ覚えがあります。
「知らないマンガだけど、これも藤子不二雄なんだ…」という感じで…。
最初の1話を、ちょこっと読んだというイメージしか残っていませんが…。
それが、どういったコミックスだったのかは残念ながら覚えていませんが、
おそらく、そのコミックス以来、この「ジャングル黒べえ」という作品は
単行本化されていないと思われます。
「黒人差別」を気にしてでは?というウワサはありましたが、
今回読んでみた限り、差別的な部分は見受けられません、個人的には…。
「黒人」=「異様な風貌」で「呪術」を信じる。
そんな「黒人」が日本にやって来て、カルチャーギャップから騒動を起こす。
という、作品の設定やテーマが、そもそも「差別的」だとするなら、
上述の理由で単行本化できなかったというウワサにも、頷けなくはないですが…。
ただ、そんな事情があったとしても、それは50%程度で、残りの50%は、
この作品が「アニメと同時進行だった」という点にあるのではないでしょうか?
この場合、アニメもマンガも同月スタートとなります。
が、アニメは月に4、5本放送されるのに、マンガは月に1本…。
いくつかの雑誌に連載されていたので、
一ヶ月分のアニメのエピソードを各誌に振り分ける事も
可能だったでしょうが、そういう形にはしなかったようで
黒べえの弟、赤べえが登場するエピソードが、マンガには存在しません。
また、巻末の、黒べえの声を担当した肝付兼太氏による文章によると、
アニメにはライバルキャラが存在したらしいのですが、
そのキャラはマンガには、ほぼ登場しません。
「ほぼ」と言うか、限りなく「ゼロ」でしょう。
「毎日新聞大阪版」の4コマの最後の1本に出ているキャラ(名前は不明)が、
その「ガック」というキャラだと思われます。
まぁ、ガックの事はさておき、赤べえの場合は、どの連載でも中盤あたりから
当然のように出ているだけに、「登場編」がないのは単行本として編集する際、
困った事になっていたのではないでしょうか?
以上のように、この作品は、あくまでアニメと並行して楽しむものであって、
マンガだけでは成立しない部分が若干存在する。
その点が、むしろ単行本化を阻んでいたのではないでしょうか?
前置きが長くなりましたが「ジャングル黒べえ」について…。
本名は「クロンベンボコメッチャラクッチャラホイサッサ」
「よびにくければ黒べえでいい」との事。
本人が言ってる訳なので、「差別的」な意味で
「黒」の文字が入っているとは言い難いですね。
(そもそも「黒」に差別的な要素が含まれるなら「黒人」自体が差別語である。)
ジャングルの奥地、誰も行った事がないという魔境に存在するという
伝説の国「ピリミー国」の王子(または酋長の息子)で魔法使い。
ピリミー族はいわゆる「小人族」で「ベッカンコ神」を崇めている。
「ほえる鳥(ジェット機)につかまって飛んできた」のだが
「さむくてはらへって」日本のある家の庭に落ちた。
その家の子「佐良利しし男」が薬や食べ物をくれたので、
その恩を返すために、庭の木の上に小屋を作り
佐良利家に住み着いてしまうのだった。
庭に掘った穴に、返した恩に相当する石をためていき、
その穴が一杯になるまで黒べえは帰る事ができない。
なぜなら「恩をわすれるものはけだものにもおとる」から。
そのため、黒べえは「ウラウラベッカンコ」と魔法を唱え、しし男を助け…、
ようとするのだが、うまくいかない事の方が多いかな…。
そんな黒べえの後を追って、ピリミー国から、
ペットの二本足のゾウ、パオパオは泳いで、弟の赤べえは小包になって
(このエピソードはアニメのみ?)それぞれやって来る。
3人(?)になればドタバタも3倍!
しし男と佐良利家の苦悩は益々大きくなるのであった…。
最終回らしい最終回は「小学5年生」のもの。
恩を返さなきゃ帰れないが、年末にある魔法試験を受けないと
魔法使いの資格を失い、ピリミー国に帰れなくなってしまう。
黒べえを帰すために、しし男がとった行動とは…。
(考えたのは「たかねさん」だけど…)

マニアックなデータ
「キテレツ大百科」でおなじみの「ブタゴリラ」ですが
「黒べえ」にもその単語が登場します。
いじめっ子のタイガーに対して
「魔法でブタゴリラにかえる」と言い魔法をかけ、
夜になってようやく効果があらわれたその姿は
「ゴリラの体型・体毛」+「ブタの頭」と言った感じ!
で、ジャングルには実際に「ブタゴリラ」が存在するらしく、
「じいさまがブタゴリラと決とうしてたおしたときの…」
なんてセリフも…。
年代で言うと「キテレツ」が「74年」、「黒べえ」が「73年」。
なので「ブタゴリラ」の初出は「黒べえ」という事になる。
(もっと古い作品に登場していた可能性も否定できませんが…)

パオパオや黒べえが粘土で作ったピリミーの動物は
「のび太の宇宙開拓史」の舞台コーヤコーヤ星の動物とそっくり。

黒べえによるジャングルの常識
・「ジャングルではなんでもタダ」P58
「ものもらったらお礼をいう」P84
○日焼けした女の子を「おきさき」にすると言い、断られて
「こんなのジャングルの常識にない」=王族の決定は絶対?P124
△花火はねん土で作るP127
「自分のこと自分でする」P165
「うそ悪い!」P191
「およめさんもらうとき、両親にブタ五頭おくる」P197
掃除は邪魔なものを「すっきり焼きはらう」P208
「ばかにされたら戦う」「決とうは一対一」P233
(・○△を除いて「これジャングルの常識」と続く場合に限る)
・「これ、じょうしき」と続く
△しし男「ねんどで花火を作るの?」
 黒べえ「ジャングルの常識」という会話より
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