宙ポコ
『別冊コロコロコミック』
1983年4〜6月号
単行本
小学館
藤子・F・不二雄大全集
『ミラ・クル・1 宙ポコ 宙犬トッピ』
に収録

中央公論社中公コミックス
藤子不二雄ランド
『宙犬トッピ』に収録?
 裏山で、捨てられていた子犬を拾ったつとむは、
ママにペットを飼う利点をそれとなく語りかけるが、効果なし。
仕方ないので、元の場所へ子犬を戻しに行くと、その場には奇妙な生物が!
近付いてくる、その奇妙な生物に驚き、逃げ出すつとむ。
それもそのはず、その見た目は、ぬいぐるみのようではあるけれど、
「トカゲ?ゴジラの子ども?」「怪獣」などと表現されているのだ。
ともかく、つとむが家に戻り部屋に入ると、その生物と子犬が、何故か先回りしていた。
これが、つとむと宙ポコとの出会い。
宙ポコはカシオペア座イータ星の隣に位置するソールス星からやって来たソールス(星)人。
学校の春休みを利用して、1周間ほど旅行に出かけ、
「なるべく人の行かないめずらしい星」が見たくて「宇宙のいなか」を探し、地球に着いたらしい。
地球も、つとむの家も、つとむ本人も気に入ったので、
「二、三日ここで暮らす。」と勝手に決めてしまう。
当然、ママには犬も含めて「すぐに捨ててきなさい!!」と言われ、再び裏山へ。
すると、子犬の元々の飼い主が、家出してきたと現れ、続いて、その両親も現れ、
「イヌを飼ってもいいぞ。」と言い、子犬の件は、あっさりと落着する。
宙ポコを残して帰る途中、つとむは、いじめっ子に遭遇し、再び裏山へ逃げてくる。
それを見た宙ポコが「チューポコ!」と叫ぶと、つとむの体が浮かび上がった。
ソールス(星)人は、このような「重力コントロール」を始め、色々な、すごい力を持っているのだ。
作中では何とも説明されていないが、上述の子犬の件も、彼の力によるものなのだろう。
当然、知能も高く、日本語は30分で覚えてしまった。
という訳で、「ママがなんといおうと…」一緒に暮らそうと決意するつとむだったが、
いざ、ママに話すとなると「やっぱり、こわい。」
そこへ、SFマニアのパパが帰ってきて、宇宙人に会えて感激!
パパを味方にして、何とかママの説得を試みるが、やっぱりママが優勢。
そこで再び、宙ポコが力を使い、ママを黙らせて、ようやく宙ポコは、つとむの家に住める事になる。
ちなみに、ママは「二、三日なら」と承諾したのだが、ソールス星の自転はひどく遅くて、
「一日といっても、地球の一年…いや、もっとかかるかな。」との事。
 この作品は、別冊コロコロコミックの月刊化記念作品として連載されたもので、
「入魂!!巨弾新連載!!」などと、かなりの期待を背負ってスタートされたようなのですが、
たった3話で終了しています。
ひょっとすると、「ミラ・クル・1」同様、
中断されて、そのまま再開されなかっただけなのかもしれませんが…。
個人的には、今回読んでみて、面白くなりそうな雰囲気を感じただけに残念です。
しかし、「ぬいぐるみ風動物型宇宙人」が「自分の名前を叫んで不思議な力を発動させる」
という形式は、後の「チンプイ」に活かされた、と思われます。


サイパック
 ソールス(星)人が、アクセサリーのように首の下辺りに着けている、ペンダントのようなモノ。
「持ち主の意志を受けて、重力コントロール、テレポート」などを発動させる事ができる。
使い方は「ソールス人には」簡単で、「心の中で強くチカルをホロオムレすればいい」。
「わかりやすくいえば、テケベッソンをホニャマカす」事であり、「いわば、心理的モンチキチ」、
だそうである…。
踊るアリちゃんのGIF画像
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