バウバウ大臣
『小学二年生』
1976年6月号〜12月号
『小学三年生』『小学四年生』
1976年5月号〜12月号
単行本
小学館
藤子・F・不二雄大全集
『みきおとミキオ バウバウ大臣』に収録

中央公論社中公コミックス
藤子不二雄ランド全1巻
 団地から新築の一戸建てに引っ越してきた星野大二はウキウキしていた。
なぜなら、ようやくママから犬を飼う許しを得たからだ。
理想の犬を求めて、捨て犬を探して歩く大二は、ある連載では山で、ある連載では空き地で
「イメージにあわない」犬と猫を見つけてしまう。
その2匹は、大二を見て、何やら嬉しそうに興奮している。
気味が悪いので、その場を立ち去る大二だったが、
その2匹は勝手に大二に付いてきてしまう。
彼らは人間の言葉を操る宇宙人?なのだが、大二の何かを確認したいようなのだ。
それこそは、アマンガワ王国の王子の証、おでこと両手とおへその、十字を描くほくろなのである。
大二が王子の生まれ変わりであると確認した2匹はアマンガワ星について、こう語る。
「天の川のまん中へんでさかえていた星」で、
「100年前」に「すい星のしょうとつでほろびてしまった」という…。
しかし「王国の科学者ピンピン博士」が「生まれ変わりそうち」を発明していたので、
「それぞれほかの星で生まれ変わった」のだとか…。
で、犬の方は大臣だった「バウバウ」の生まれ変わりで、
猫の方は女官だった「ミウミウ」の生まれ変わり。
2匹は、王国を立て直すために、王子の生まれ変わりを探しにやって来たのだ。
という訳で「星野大二」(だいじ)は「星の王子」にされてしまうのであった…。
 タイトルの割に、バウバウに特殊な能力はなかったりする。(少なくとも作中では…)
空を飛ぶ事はできるが、それはミウミウも同じで、
ガキ大将のカバグチをボコボコにしたり、押し売りや空き巣を追い払うくらいの強さはあるが、
元空手部の浪人生には負ける程度…。
そもそも大臣としても、あまり有能には…。
逆にミウミウは、思考能力・身体能力を一時的に高める「ミウ電気」や
目から光を放って催眠をかけたり、念写をしたり、立体映画を写したり、といった能力を持っている。
もう一つ、唯一女官らしい能力として、息を「フッ」と吹きかけて風邪を治す事もできる。
 バウバウとミウミウ、そして大二、彼らの他にアマンガワ星関係者は、
ある連載でのみ明らかになるのだが、大二のパパとママが王様と王妃様の生まれ変わりで、
ガキ大将のカバグチが王子の馬カパカパの生まれ変わり…と、
かなり地球の一地域に偏って生まれ変わっているようだ。
また、生まれ変わりではないが、大二の友達のウララさんは皇太子妃…、になる予定。
 藤子・F作品の多くは同じ作品でも掲載誌によって最終回の内容はバラバラで、
しかも、多くの場合、現在進行形なのですが、この作品は珍しく全ての連載で、
ほぼ同じ内容のラストを迎えています。
それは、売れない漫画家であるパパのマンガを宇宙に(無断で)売り出してみたら大ヒットとなり、
多額の原稿料あるいは印税(日本円じゃないけど)が入り、それを元手にバウバウとミウミウは
新しいアマンガワ星となる星を探しに行く、というもの。
彼らの話では、良い星を探すには100年、200年かかるとの事。
「また、どこかのだれかに生まれかわっておられます。きっと、探しだしてむかえに来ます。」
そう言い残して、2匹は宇宙へ旅立って行くのであった…。
踊るアリちゃんのGIF画像
走っているゴキちゃんのGIF画像
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